アサルトリリィ Abnormal Transition 作:0IN
二水「これは?」
蓮夜「これは起点式空間収縮機って言って簡単に言うとワープゲートみたいなものだな。」
神琳「なぜこのようなものを?・・・黒鉄さんなら自身の能力だけでも可能なはずですが・・・。」
蓮夜「ここは対異能者ように色々な対策をしてあってなこういう専用の物を使わないと決まった場所以外では転移ができないんだ。」
神琳「そうなのですか・・・ですがそれを奪われた場合大変なのでは?」
蓮夜「その点も大丈夫だぞ。この装置自体が使い捨てかつ生成から30秒以内に使用しないと崩壊する仕組みだしそもそもロック自体が硬いから解析特化の異能者でも最低60秒掛かるから抜かりはない。」
梅「なんで解析特化?でもそんだけかかるってわかるんだ?お前の知り合いがそうなのか?」
蓮夜「いいや、だって解析特化って俺のことだぞ?」
百由「そうだったの!」
蓮夜「ああ、そもそも俺の能力は触媒である眼で見た情報量を解析して手に入れた情報を改変して効果を発揮する能力なんだから・・・解析に特化してないとどうにもならないしな。」
百由「・・・言われてみれば、知覚型の性質上そうなるわね・・・もしかして知覚型は全員解析特化なのかしら?」
蓮夜「基本的に解析特化なのは刻印系・・・っと、もうそろそろ閉じるからあとは控え室でしよう。」
そういうと彼は歪みの中に入っていく、
彼女達達も彼に続き内に入るとそこには毎日のように来ている一柳隊の控え室があった。
楓「本当に一瞬でしたわね・・・。」
百由「もしかしてこれってヒュージの使うケーブと同じ仕組みなのかしら?」
蓮夜「似てるけど違うぞ?」
百由「そうなの・・・ってあなたケーブの仕組みわかるの!」
蓮夜「わかるぞ?・・・てかあれ俺の知り合いに似たようなことをするやつがいるし・・・。」
百由「それでどういう仕組みなのかしら!!」
蓮夜「落ち着け・・・ケーブの仕組みは次元位相の変化と裏次元の性質を利用することで距離を縮めることなんだ。」
専門的な単語にここにいる人の中の大半が分からず首を傾げる。
その中で百由と夢結、そしてミリアムはある程度理解出来たようで、
百由「なるほどね・・・だからケーブの行き先が解析出来なかったのね。」
ミリアム「じゃがそれが分かればどうにかなるということじゃろ?・・・百由様こと前のあのデータが使えるんじゃないかのう?」
百由「ああ、あれね・・・確かに使えそうね。後で試して見ましょう!」
夢結「それだとヒュージがマギを操っているということに・・・だけど例外を除けばヒュージは・・・。」
梨璃「あ、お姉様・・・?」
夢結「梨璃には難しいかもしれないわね・・・どのように説明すればいいかしら?。」
蓮夜「簡単に言うと今いる世界には裏の世界っていうのがあってその世界は距離が曖昧なんだよ。その性質を利用して目的地までの距離を最短にすることで長距離を短時間で移動するんだ。」
雨嘉「・・・違う世界を経由して移動するってこと?」
蓮夜「そうだな・・・これをヒュージがマギで構成されている特性を活かして自身の次元波長・・・自身を裏世界に移すことができるヒュージが移動することでケーブが発生するんだ。」
百由「だからヒュージしか使えないのね?・・・マギ以外で体を構成している人間じゃ無理なわけね。」
蓮夜「ちなみに俺がさっき使ったのは目的地までの移動過程を切り取ることで出発位置と目的地を繋げることで移動する方法な。」
百由「だから違うのか・・・私達でも作れるかしら?」
蓮夜「作るならケーブ方式の方がいいぞ?」
百由「なんで?」
蓮夜「俺のはある意味で力技だから少しでもバランスを崩すとどこに飛んでいくか分からないんだよ・・・俺の場合は固定できるから関係ないけどなんかの拍子に目的地が変わって・・・最悪の場合マントルの中とかに。」
梨璃・二水・雨嘉『ヒィィッ!?』
百由「そ、それは・・・確かに危険ね・・・。」
蓮夜「それに対してケーブは1度道を通ることで固定するからその心配はないし人じゃなくて装置を通らせればなんにあっても人的被害はないからな。」
梅「そうすると梅のはどっちなんだ?」
蓮夜「梅のは俺のと同じ過程消去型だな。」
二水「それじゃあ危ないんじゃ!」
蓮夜「異界の門は目視範囲内だけだからそうそう失敗はないし、そもそも収縮がSクラス・・・つまり縮地に関しては完璧にマギ制御が可能なことを示すんだから下手に俺が使うよりも安全だぞ?」
二水「なら安心です〜。」
蓮夜「まあ、この話は一旦終わりとしてさっきの話の続きだな。異能は系統によってだいたい何が得意かは決まるんだが「変化は増強」「憑依は同調」「起点は記憶」「刻印は解析」「共鳴は調律」「支配は送信」が得意でその性質だけは変わらない。」
鶴紗「同調と調律は同じじゃないんですか?」
蓮夜「同調は自身の存在を相手側に合わせることで調律は周りを自身に合わせるから全く逆だぞ。」
神琳「それでは送信とは?」
蓮夜「送信は自身が生み出した情報体をなにかに付与することだな。それを利用して何かを操るのが基本的な支配系の能力になる。」
梨璃「記憶って記憶力が良くなるとかですか?」
蓮夜「そう思うだろうけど、どちらかと言うと脳の能力だな。・・・記憶力に処理能力などの情報を処理する能力が向上することで正確に起点を指定することができる。起点系は起点を指定しそこに情報を設定として上書きすることで能力を使用するんだ。」
梅「結構ややこしいんだな。」
蓮夜「まあな・・・得意というより特徴って思ってくれ、そしてその性質が突出しているものが特化、他の性質に向いているものを汎用って言うんだ。」
夢結「そうすると私は特化なのかしら?それとも汎用?」
蓮夜「夢結は特化だな。だからこそ憑依系としての幅が広い。」
神琳「特化がその系統の能力に適性が高いのなら、汎用はどのような利点が?」
蓮夜「それは能力の方向性だな。汎用は一つのことに特化しない代わりに他のこともできるんだ・・・だから、汎用の方が系統自体の性質以外のことがしやすくなるんだよ。」
ミリアム「それなら特化と汎用はどちらの方が優れているのじゃ?やっぱり特化かのう?」
蓮夜「優劣はないな・・・特化は性質が尖っている分一つのことに対しては圧倒的なアドバンテージになるが、汎用みたいに色々なことができる訳じゃないから出来ることは限られてくる・・・まあ、要するに使い方次第だな。」
百由「そう考えると美鈴のは汎用なのよね?支配系の要素ほとんどないように思ったけど。」
美鈴「そうだね、僕の場合はかなり特殊な能力だったからかなり苦労したよ・・・これは異能者全員に言えることではあるけど。」
蓮夜「そうですね・・・姐さんの場合はこの特異性が原因で苦しみましたからね。」
美鈴「そういう君もだろう。特化は制御が難しいいんだ特に刻印系は身体的負担も大きいから・・・確か何回も眼が潰れたんだろ?」
蓮夜「それは慣れですよ・・・今となっては痛くもありませんし・・・まあ、さすがに最初の頃はキツかったですけど途中からはなんも感じなくなりましたよ?」
美鈴「そう考えるとなれというものは怖いね。」
蓮夜「ですね。・・・大変さならそちらの方が上でしょう?発動を止められないんですから常時精神汚染状態ですよ?」
美鈴「まあね・・・だけど僕も途中から慣れててさ何も感じなくなっていたよ。・・・そのせいで悪化していた事に気が付かなかったけど・・・。」
蓮夜「2回目ですけど・・・本当に慣れって怖いですね。」
美鈴「そうだね・・・本当に気をつけないと。」
2人は笑いながら話しているがその内容にその場にいる全員がドン引きする。
その中1人だけ動じなかった結梨は、
結梨「蓮夜!梨璃はどっちなの?」
蓮夜「梨璃さんは・・・まだ分からないんだよ。」
結梨「なんで?」
蓮夜「まだ能力がどのようなものか分からないから判断がつかないんだ。・・・多分黄昏の特性と相性がいいから感応型の共鳴系だと思うんだけど・・・この系統だと汎用の可能性が多いみたいだから汎用かもしれないな。」
結梨「梨璃!そうなんだって!」
梨璃「えっ?あ、ありがとう結梨ちゃん・・・。」
結梨のおかげで話を持ち直すことに成功し彼女達がホッとしていると、
『ゴーン、ゴーン!!』
鐘の音が辺りに響き渡った。
蓮夜「もうこんな時間か・・・今日はここまでにしよう。」
あとから日は赤らんでおり時計を見ると長針が5時を指していた。
夢結「そうね、今日はここまでにしましょう。」
彼女の言葉を合図に皆が帰省の準備を始めそれぞれが自身の寮へと戻って行った。