アサルトリリィ Abnormal Transition 作:0IN
蓮夜「・・・。」
機械の駆動音のみが響き渡る一室で彼は1人目の前にあるモニターを凝視していた。
モニターないには無数の数式やグラフ、高速でスクロールされるプログラムが所狭しと埋め尽くされており、それは数秒おきに消えては新たなウィンドが現れる。
彼の両サイドには目の前のモニターの半サイズのモニターが並んでおりそこには様々な武器の形をしたシルエットがいくつも並んでおりそれはウィンドが変わると共に姿を少しづつ変えて行く。
彼の後ろには10機の大きな機械が並んでおり駆動音とともに細かく振動している。機械の隙間からは彩色の光が漏れ出しておりそれは溝に沿って機械の全体へと走っていた。
蓮夜「・・・何か足りないな。」
彼は一旦ウィンドを閉じるとサイドモニターに映し出されていたシルエットをメインモニターへと持ってくる。
そこには映し出されている武器・・・CHARMはパラメータ上では全て完成品と行ってもいい仕上がりをしているがそれぞれのCHARMの中央・・・心臓部とも言えるマギクリスタル部分のみが空洞となっていた。
蓮夜「・・・2機のは問題ないんだけど、他の機体は上手くバイパスが繋がらないな・・・これがないとメインだけでの同調になるから負荷が大きいしな・・・ギアのシステムをCHARMのメインシステムに無理接続してるからどれだけ干渉部を修正しても不具合は発生するか・・・1から考え直しかな?」
彼はメインモニターに映し出されているシルエットをサイドモニターへと移すと再び作業を再開した。
モニターに映し出された情報を再び凝視していると彼のデスクに何が置かれる音が聞こえる。
蓮夜「・・・夢結か、ありがとうねこんなに遅くに、」
夢結「これくらいなら大丈夫よ。私達のために頑張ってくれているのだものこれくらいは当たり前でしょう?」
彼がデスクへと目を向けるとそこにはマグカップが置かれておりその中には湯気の立ち上る黒い液体が入っている。
彼はキーボードを操作すると画面に『スキャナー起動』の文字が現れるモニター内のデータが高速で流れ始めた。
それを確認するとマグカップを手に取り中の液体・・・コーヒーを口に含み息をつく。自身の座る椅子を回転させるとそこには夢結がおり彼女の手にもマグカップが握られていた。
彼は立ち上がりふと壁にかけてある時計を確認すると、そこには2:00と表情されており今学院内は消灯時間であることが分かった。
蓮夜「もうこんな時間か・・・夢結はここにいて大丈夫なの?祀さんが心配すると思うんだけど?」
夢結「それは心配無用よ。・・・幻覚を使っているから彼女にはバレないわ。」
蓮夜「君も異能を日常生活に使うようになったか・・・姐さん見たいに講義をサボるのに使っちゃダメだよ?」
夢結「そんな事しないわよ!失礼するわ。・・・あら?今の言い方からするとお姉様が異能を使って講義を受講して居ないように聞こえるのだけど・・・。」
蓮夜「・・・いやぁ、姐さんの場合は分身体に講義を受けさせてたって感じだけど、たまに分身体に反抗されて自分自身と喧嘩したとか笑い話で話していたからね。」
夢結「・・・お姉様、」
彼女は頭痛が起きたのか頭を押させながら天を仰ぐ。
それを見た彼は苦笑しコーヒーを口に含んだ。
夢結「・・・そうだったわ。蓮夜?」
蓮夜「どうしたの?」
夢結「先程の貴方の反応が遅かったようだけど疲労が溜まっているのではないかしら?無理は禁物よ。もしも疲れているのならもう休みなさい。」
蓮夜「大丈夫だよ。元々疲労とは無縁だったしそれに睡眠は必要じゃなかったからね。反応が遅れたのは視覚の情報をカットしてたからだよ。さすがにいつも全方位の情報はいらないからね。視覚の制御が出来るようになったからその辺を調整しているんだ。」
夢結「そうなのね、良かったわ。・・・。」
不意に彼女の雰囲気が暗くなり悲しそうな表情になったので彼はそっと彼女の頭を撫でる。
蓮夜「もう過去のことなんだから心配しないで、今僕がここにいるのは君のおかげなんだ。だから君が自身を責める必要なんてないんだ。」
夢結「そうよね・・・ありがとう。」
蓮夜「どういたしまして、」
2人が話しているとモニターからアラームが鳴る。
それを聞いた彼は椅子に座りモニターを確認する。
モニターには先程と同じ複数のシルエットが並んでおりおりその中の2つには『ALL CLEAR』の文字が残りの全てには『ERROR』の文字が表示されている。
蓮夜「やっぱりダメか・・・、」
夢結「何がダメなのかしら?」
彼の上方から声が聞こえる。
そちらに視線を向けると、彼女は椅子の背もたれを支えに覗き込んでいた。
蓮夜「それがCHARMの設計が上手くいかなくてね。ほとんど出来てるんだけどコア・・・マギクリスタルとの接続部で干渉が起きて動作不良が起きるんだよ。それも機能停止や術式同士の干渉による誤動作伝達回路の司令コードの逆転みたいな致命的なものばかりでね。実用で使えるものじゃないんだ。」
夢結「私には良くは分からないのだけど危険ことはわかるわ。」
蓮夜「あと少し・・・あと一つ何かが足りないんだよ。」
夢結「蓮夜、この2つ完成しているのよね?どうしてこの2つだけは不具合がないのかしら?」
彼女は『ALL CLEAR』と表情がある2つのシルエットを指をさしながら彼へと問いかける。
彼は2つのシルエットのパラメータを拡大し彼女の見やすいように位置を変えた。
そのシルエットは片方は大刀と小刀の2本の刀のセットになっているもの、もう片方は幅の広いバスタードソードのような西洋剣であった。
それぞれには機体コードがありそれぞれ『O-001・YOZAKURA&RINGIKU』『O-002・TASHOGARE』となっていた。
夢結「・・・これって、」
彼女にはこの2つの名前に見覚えがあった。
それもそのはず、このコードの1つは今彼女が持っている二刀と同じ名前なのだから、
蓮夜「そう、これらは
彼が右腕を横へと向けてかざすとそこには1つの武器が握られていた。
それは大小2種類の刃で構成された歪な十字架であった。
蓮夜「・・・『O-000・KYOKUYA』異能者用の特殊機能特化型CHARMであり一つ一つに異能が暴走した時の因果律干渉能力が内包された対概念兵装・・・そのプロトタイプだよ。」
夢結「・・・平気なの?」
蓮夜「原初シリーズは権能を失った因果律の塊に外部装置画備わっているだけだからね。暴走の可能性はないから安心して。」
夢結「・・・そう、」
蓮夜「・・・この2つには原初シリーズが内包されるからその因果律がCHARM全体の制御権を掌握・・・操作するから干渉も起きずに1つの兵装として制御することが出来るんだ。」
彼は拡大したものだウィンドを縮小すると再びデータに目を向ける。
蓮夜「干渉を緩和するためのクッションになるものがあればいいんだけど・・・それに適したものがないんだよ。」
夢結「・・・それなら他のCHARMにも同じく・・・いいえダメね。そうしたら彼女達が使うことが出来ないわ。」
蓮夜「そうなんだよね。原初シリーズは適性が必要だし、そもそも異能者じゃないと情報量が多すぎて持つことも難しいからな。因果律による干渉力を軽減すれ・・・ば、」
彼女の疑問に答えたいた彼が突然止まる。
まるで時が止まったかのように固まっている彼を見て彼女は心配になり彼の顔を覗き込む。
夢結「・・・蓮夜?どうしたの?」
蓮夜「・・・そうすると・・・だけど」
夢結「聞こえているのかしら?」
蓮夜「・・・これだ!」
夢結「!?」
突如大声をあげながら立ち上がる彼に驚き彼女は飛び退く。
彼は彼女の方へと振り返ると近寄り、彼女を抱きしめた。
唐突に抱き締められた彼女は目を白黒させながら混乱する。
夢結「れ、蓮夜!?本当にどうしたの?」
蓮夜「解決方法が分かったんだよ!君のおかげだ!」
夢結「そうなのね。よく分からないのだけど良かったわ。」
蓮夜「早速作業に取り掛からないと・・・いいや今日はやめようかな。」
夢結「どうして?あと少しなのでしょう?」
蓮夜「僕も身体を大事にしないとなって思ってね。・・・君も心配するし、僕だけのものじゃないから。」
夢結「ふふっ、そうね。なら休みましょうか。」
2人は扉へと向かって歩き出した。
彼が扉のドアノブを掴んだその時、
《ピィィーーー!》
突如部屋全体に警報音が鳴り響く。
それを聞いた彼は端末を取り出すと画面へと目を向けた。
そこに表示されていたのは、
蓮夜「百合ケ丘周辺・・・いいや、都市圏隣接部複数ネストの急速な活性化!」
新たな危機の始まりだった。
現在アサルトリリィラストバレットで私の所属しておりますレギオン『蒼き焔』にてメンバーを募集しております。
妨害役を募集しておりますのでレギオンマッチ、レギオンリーグへの参加意欲の高い方は、ぜひ本レギオンの隊長『蒼月 焔(ハーメルン名:レリ)さん』へのご連絡をお待ちしています。
現在本レギオンは9人となっておりますがそのアカウントの1つは私のサブアカウントで補っている形となっておりますのでレギオン加入が決定次第サブアカウントは除隊致しますのでご安心ください。。