アサルトリリィ Abnormal Transition 作:0IN
ラスバレ1章①
???「やああああっ!!」
崩れた建築物や今にも倒れてしまいそうな傾いたビル群が立ち並ぶ沿岸部、普段ならただ漣の音のみが聞こえるであろう生命を感じない静かであるはずのこの場所で2人のは少女が舞っていた。
彼女達の手には自身の身長程の武器があるが、彼女達は重量がありそうなそれらを持っているのにも関わらずまるで重さを感じないかのごとく舞い踊る。
???「梨璃、大丈夫?」
梨璃「はぁ・・・はぁ・・・。はい、このくらい・・・何ともありません!」
梨璃と呼ばれた少女は息が荒いながらしっかりとした口調で返事を返した。
彼女へと声を掛けた少女・・・夢結は彼女の方を向くと険しい顔をした。
夢結「そうは見えないわ。無理だと感じだらさがりなさい。」
夢結は彼女を気遣うような口調で呼び掛けるが、梨璃は首を横に振り前に出た。
梨璃「いえ、一柳隊のみんなも戦っているんです。わたしだけ退くなんてできません!」
彼女は一瞬彼女へと視線を向けるがすぐに、強い意志を宿した目を前方へと向ける。
梨璃「それに、ここを突破されたら居住区域に被害がでます!だから、絶対に引くわけにはいきません!」
彼女の目前に触手状の何かが迫り来る。その触手は奇妙な生物から伸びておりその表皮が金属のような光沢をしておりますまるで生物感を感じない造形をしていた。
それを自身の武器・・・CHARMで弾きながら後ろに下がり夢結の横へと戻る。
夢結「疲労したままでは守る者も守れないわ。私だけでもしばらくは抑えることも出来るわ。だから、貴方は少し休みなさい。」
梨璃「いえ、大丈夫です。これくらいでへこたれていたらお姉様に追いつけません・・・わたしはお姉様をみんなを守れるリリィになりたいんですから!」
梨璃は真剣な眼差しを彼女へと向ける。
それを見た彼女は諦めたような顔をしながら大きなため息を吐いた。
夢結「梨璃・・・、わかったわ。貴方は一度決めたら話を聞かないものね・・・。それなら、必ず死守するわよ。」
梨璃「はい!」
その後も奇妙な生物・・・ヒュージとの戦闘を続けていた2人、周りには数え切れないほどのヒュージの残骸があるにもかかわらず前方には地面を埋め尽くすほどの大量のヒュージがおりその後ろには海から這い出てくるヒュージの姿が確認できた。
あれからも戦い続けた梨璃は肩で息をしておりCHARMを杖代わりにして立っていた。
梨璃「だけど、どうしてこんなにヒュージが・・・?由比ヶ丘のヒュージネストは破壊したはずなのに・・・。」
夢結「ヒュージネストは他にもあるから、あの程度で、ヒュージは居なくなったりはしないわ。」
夢結は当たりを見渡しながらつぶやく。
ヒュージの群れは視界ので抑えきれないほどに増加しておりなおその個体数を増やし続ける。
夢結「・・・とはいえ、確かに、この数は異常ね。正体不明のヒュージとの遭遇報告もあるようだし、現在避難区域付近の中で2番目に多い場所でこれなんて・・・1番の危険地域には彼が行ったから心配ないでしょうけど、一体何が・・・。」
梨璃「くッ!ああーー!!」
夢結「梨璃!」
疲労により集中力切れた梨璃へとヒュージが己の凶刃を振り下ろす。
ヒュージの攻撃に気づくのが遅れた彼女はどうにか自身と凶刃の間にCHARMを滑り込ませたが彼女の軽い体は宙を舞い後方へと吹き飛ばされてしまった。
それに気づいた夢結は彼女を攻撃したヒュージへとCHARMを向け射撃、それにより風穴を開けたヒュージはその生命活動を停止した。
それを確認した彼女はすぐに梨璃へと駆け寄る。
彼女には目立った外傷もなく意識もしっかりとしていた夢結は安堵する。
梨璃「はあ・・・はあ・・・。」
夢結「梨璃、やはりもう限界ね。この連戦だもの仕方ないわ。」
梨璃「大丈夫・・・です・・・。」
梨璃は立ち上がろうとするが身体に力が入らないようで立ち上がることが出来ないでいる。
梨璃の様子を見ながら彼女は現在の状況を確認する。
夢結(梨璃だけじゃない、正直、私も限界が近い・・・。)
彼女は自身の身体にも疲労が溜まっていることを認識していた。
今はまだ問題ないがそれも長くは続かないだろう。
夢結(だけど、他の一柳隊のメンバーも別の地点で交戦中。他の百合ケ丘のレギオンも同様。救援は望めない・・・。)
彼女が思考していると物々しい音を立てながらヒュージの群れが2人へと迫ってくる。
夢結「くっ・・・。次から次へと・・・。」
ヒュージの群れを確認した夢結はCHARMを地面に突き立て両腕の力を抜く。
彼女の両腕は力なく揺れておりその手はシルクでできた袖の中まで隠せる程の丈の白い手袋が嵌められていた。
夢結「梨璃、私の後ろにさがりなさい!」
梨璃を庇うように彼女の前に立ちヒュージを睨みつける。
夢結(使うしかないわね。)
夢結の手袋が淡く光出し手の甲から袖の中へと光が伸びる。
夢結「貴方のことは、私が護るから。」
夢結の両手に力がこもり掌の中が歪み出した。
その歪みが掌から漏れそうになった時、
梨璃「さがりません!わたしだって、お姉様をまもりたいんです!」
夢結「貴方って子は・・・。」
彼女が振り向くと梨璃が立ち上がっていた。手足は力が入らず震えており、CHARMで身体を支えにすることでどうにか立ち上がることに成功した彼女の瞳に宿る意識は全く衰えて居らず真剣な眼差しで彼女を見つめていた。
それを見た夢結は再び溜め息を吐きながら微笑む。
彼女達にヒュージが飛び掛ろうとしたその時、
〈ズドンッ!、ズドンッ!〉
梨璃「え!?」
夢結「これは・・・CHARMによる射撃!?どこから!?」
ヒュージを狙い撃つように銃弾が放たれる。
夢結が銃弾の放たれた先を確認しようとしたその時、
???・???「「はあああ!!」」
人影が2人の前へと躍り出てその手に持つCHARMでヒュージを切り裂いた。
梨璃「あなた方は!?」
???「詳しい話はあと!今はーー」
???「はい、一緒に、ヒュージを殲滅しましょう!」
銀髪の少女と黒髪の少女は2人に近づくとお互いのCHARMをヒュージへと構えながる。
夢結「梨璃、あと一息、行ける?」
梨璃「もちろんです、お姉様!」
夢結は梨璃へと声を掛けると同時に地面に突き立てたCHARMを引き抜き構える。
梨璃も彼女に続くようにCHARMを構えると元気よく返事をする。
夢結「それじゃ、行くわよ!」
4人は己のCHARMを手にヒュージへと駆け出した。
彼女達の戦闘していた場所から少し離れた地点そこには多くの丘が並ぶように存在していた。
???「・・・。」
その丘の上に人影が1つ存在しそれはまるでリラックスしているかのように自然体で立っている。
危険地帯であるはずのこの場所で、その人影の手には何も握られておらず自殺行為にも等しい光景を作り出していた。
そんな人影に向かってヒュージがものすごい速さで迫る。
ヒュージは己の凶刃を人影へと向けて薙ぎ払うように振るうがその凶刃が人影に触れる寸前で人影は消えてしまった。
ヒュージは突然消えた獲物を探して周りを見渡すがその姿は確認できず丘から降りようとした次の瞬間、突如ヒュージはその動きを止めて崩れるように倒れる。
倒れたヒュージの上には右腕をヒュージの背面へと突き立てる人影の姿がありその手を抜くと青い液体がヒュージから溢れ出した。
ヒュージへと突き刺した右腕には黒い手甲が嵌められておりそれとは細部の違う手甲が左手にも嵌められている。
左手は人影の頭上に掲げられておりその手は軽く握るような形になっていた。
人影が左手を自身の正面へと持ってくると丘の下にいる数体ヒュージが空中へと浮かび上がりまるでなにかに締め付けられているかのごとくその体を丸める。
そして人影が左手を握り締めたその時、空中に浮いていたヒュージが無数の刃物に切られたかのようにバラバラに切断されてしまった。
それを確認した人影は先程倒したヒュージに腰掛けて当たりを確認する。
そこには丘のように高く積み上げられたヒュージの残骸が無数に存在しておりこの場所での戦闘の規模が伺えた。
蓮夜「・・・これで終わりかな?」
そう呟いた人影・・・蓮夜は辺りにヒュージがいないことを確認すると大きく息を吐いた。
蓮夜「そこにいるのはわかってる。・・・早く出てきたらどうだ?」
彼はとある方向へと視線を向けた。
視線の先には木々の生い茂る森が存在しそこは戦闘のあとがあるこちらとは真逆で穏やかな雰囲気を出している。
そんな景色の中、彼が睨んでいる先で何かが動く。
蓮夜「なんでこんな場所にいるんだ?・・茜、音羽。」
彼の言葉と同時に2人のは少女が木々の後ろから姿を表した。
現在アサルトリリィラストバレットで私の所属しておりますレギオン『蒼き焔』にてメンバーを募集しております。
妨害役を募集しておりますのでレギオンマッチ、レギオンリーグへの参加意欲の高い方は、ぜひ本レギオンの隊長『蒼月 焔(ハーメルン名:レリ)さん』へのご連絡をお待ちしています。
現在本レギオンは9人となっておりますがそのアカウントの1つは私のサブアカウントで補っている形となっておりますのでレギオン加入が決定次第サブアカウントは除隊致しますのでご安心ください。