アサルトリリィ Abnormal Transition   作:0IN

77 / 150
ラスバレ1章②

梨璃「はあ・・・、はあ・・・。」

 

 

目の前にいたヒュージにトドメを指すと梨璃は荒い呼吸をしながらCHARMを下ろした。

疲労が限界を迎えたのか両手を膝に当ててどうにか立っている彼女へと夢結が近づく。

 

 

夢結「どうやら、今ので最後みたいね。」

 

 

夢結が辺りを見渡すとそこにはヒュージの残骸のみが映し出されており活動している個体は見つからない。

 

 

梨璃「・・・まだです。まだ、他のみんなが戦っています。そっちを助けに行かないと・・・。」

 

 

梨璃は膝に置いた手を上げ歩こうとするが足が震え崩れ落ちそうになる。

それでも進もうとする彼女を夢結は静止し、

 

 

夢結「先ほど、他の地点でも戦闘が終了したと連絡があったわ。」

 

 

自身の端末を確認する夢結が彼女へと自身の端末を見せるとそこには作戦完了の文字が浮かび上がっていた。

それを見た梨璃は安堵したのか大きく息を吐く。

 

 

???「よくおふたりであの数のヒュージを・・・流石です。ヒュージの数が一、二を争うほど多かった地点がここだったんです。・・・ですが、ここと同じ規模の地点を1人で防衛している人が居たはずですが・・・その方は大丈夫でしょうか。」

 

 

2人のはそばに黒髪の少女が近づいてくる。

彼女は2人のことを賞賛すると、この地点と同規模を1人で相手している蓮夜のことを心配していた。

 

 

夢結「それは問題ないわ。彼は私より強いから・・・先程連絡もあったわ。あちらは一足先にヒュージの殲滅を終わらせているわよ。」

 

???「そうですか・・・それは良かったです。私のレギオンからも援軍として1人その地点に向かったのですが・・・間に合ったみたいですね。」

 

梨璃「それじゃ・・・、みんな、無事なんですね・・・?」

 

???「ええ、安心してください。」

 

 

梨璃の言葉に銀髪の少女が近寄り答える。

その言葉に安心したのか彼女の表情は穏やかなものとなった。

 

 

梨璃「そっか・・・。よかっ・・・た・・・。」

 

???「ーー!?」

 

夢結「梨璃!梨璃!!」

 

 

梨璃は3人に笑顔を向けると糸が切れた人形のようにその場に崩れ落ちた。

突然倒れた彼女に驚いた3人は彼女へと近寄る。

彼女を確認すると呼吸は安定しており疲労困憊によるものだと推測できた。

 

 

夢結「良かった・・・ただの疲労のようね。」

 

???「そうですか・・・無事で何よりです。」

 

???「頑張っていたものね。・・・仕方ないわ。」

 

 

夢結は梨璃をおぶると2人へと向き直り、

 

 

夢結「改めて、救援感謝します。」

 

???「いいえ、私たちは当たり前のことをしたまでです。」

 

???「そうよ、困っている時はお互い様。そう畏まらないでください。」

 

夢結「・・・それでもです。」

 

???「あはは、とにかく1度帰りましょう。彼女を安静にさせないと行けませんし。」

 

???「そうですね。それでは行きましょう。」

 

 

銀髪の少女は夢結のおぶっている梨璃を見る。そこには幸せそうな表情で眠っている彼女がおりそれを見た3人は表情を緩めた。

3人は再度ヒュージがいないかを確認すると、この場所を後にした。

 

 

 

 

 

梨璃「・・・。」

 

夢結「もういいの?」

 

 

とある一室そこに置いてあるソファに梨璃は腰掛けていた。

そこへ夢結が現れた彼女へと声をかける。

彼女に気づいた梨璃は夢結の方を向く、

 

 

梨璃「はい、疲労によるものだそうです。ご心配おかけしてすいません。」

 

夢結「そう、無事でよかったわ。」

 

 

彼女の状態を聞いた夢結は安心したのようで大きく息を吐いた。そんな夢結を見ていた梨璃は突如顔を下へ向ける。

 

 

梨璃「・・・わたし、一柳隊のリーダーなのに、かっこ悪いところ見せちゃいましたね。」

 

 

彼女は自分1人だけ倒れてしまったことを気にしているようでその表情も暗い。

 

 

梨璃「お姉様にも言われていたのに、結局無茶して、倒れて・・・。」

 

夢結「梨璃・・・。こっちにいらっしゃい。」

 

 

そんな彼女を見た夢結は梨璃へ自身の元へと来るように促した。

梨璃は首を傾げながら彼女への近寄ると、夢結は梨璃の頬へとそっと自身の手を添えた。

 

 

夢結「私の前では、どんなにかっこ悪くても、いくら弱音を吐いても構わないわ。」

 

 

夢結は彼女へと優しい口調で囁く。

 

 

夢結「貴方の全てを私は受け入れる。貴方は一柳隊のリーダーであると同時に、私の大切な『シルト』なのだから。」

 

梨璃「お姉様・・・。」

 

夢結「だけどーー」

 

 

夢結の言葉が止まる。

梨璃は彼女が何を言おうとしているのかと首を傾げる。

夢結は1度呼吸を整えると再び口を開いた。

 

 

夢結「お願いだから、私の傍から居なくならないでね。もう、大切な人を失うことも傷つけることもしたくないの。」

 

 

不安そうな表情をする夢結を見て梨璃は真剣な眼差しを彼女へと向けた。

 

 

梨璃「わたしは、居なくなったりしません!ずっと、お姉様のそばにいます!」

 

 

強い意志の篭った口調で梨璃はそう宣言した。

決して夢結を悲しませないと、

 

 

梨璃「お姉様の笑顔は、わたしが必ず護ります!」

 

夢結「ふふっ、それなら、貴方の笑顔は私が護るわ。」

 

梨璃「えへへ。」

 

 

それを聞いた夢結は微笑みながら梨璃へと宣言した。

それを聞いた梨璃は嬉しそうな表情をすると、すぐに凛々しい表情になり、

 

 

梨璃「お姉様、わたしもっと強くなります!どんなヒュージにも負けないくらい強く!」

 

夢結「ええ、でも、強くなるのは貴方1人じゃないわよ。私も、一柳隊のみんなも一緒にーー」

 

???「そして、リリィ同士の結束も。ですね。」

 

梨璃・夢結「「ーー!?」」

 

 

2人しか居ないはずの部屋に誰かの声が響く。

それを聞いた2人は驚きながら声の方を向く、

そこには先程共闘をした2人のは少女の姿があった。

 

 

夢結「あ、貴方達、どうして!?」

 

???「一応、ノックはしたんだけど。なんだかとても入り込める空気ではなかったので・・・。」

 

 

夢結の問に銀髪の少女が困ったような表情をしながら答えた。

 

 

???「これが『シュッツエンゲルの契り』なんですね。素晴らしいです!」

 

???「紅巴ちゃんが見たら悶絶するところだわ。」

 

梨璃「あ、あの・・・、おふたりは、どうして?それにリリィ同士の結束って?」

 

 

銀髪の少女に続いて黒髪の少女が目を輝かせながら興奮した声を出すと苦笑しながら銀髪少女は何かを呟いた。

そんな2人に突然のことに困惑した梨璃が質問する。

 

 

???「あ、そうでした!では改めてーー」

 

 

彼女の問に2人は姿勢をただす。

 

 

???「エレンスゲ女学園高等学校、1年、相澤 一葉。レギオンは、『ヘルヴォル』。」

 

???「神庭女子藝術高等学校、2年、今 叶星。レギオンは、『グラン・エプレ』。」

 

 

銀髪の少女・・・叶星と黒髪の少女・・・一葉は自己紹介をするが梨璃はなぜ別のガーデンのリリィが百合ケ丘にいるのかがわからず首を傾げる。

 

 

一葉「百合ケ丘の一柳隊を含むこの3校、3レギオンは、ヒュージに対抗するため、協力し合うことが決まったんです!」

 

叶星「学校の垣根を超えたリリィ同士の結束強化。私達も一緒に強くなるわ。」

 

梨璃「みんなで、一緒に・・・。」

 

夢結「そう、リリィは、決して百合ケ丘だけではないわ。この結束は、私達にとって大きな力となんでしょう。」

 

 

夢結は3人を見渡すと1度呼吸を整える。

 

 

夢結「さあ、私達の戦いを始めましょう。」

 

梨璃「はい!お姉様!」

 

 

夢結の言葉に梨璃は真剣な表情で返事をした。

 

 

 

 

 

4人はお互いの親睦を深めるためにお茶会を始めた。

 

 

梨璃「そういえば・・・。」

 

夢結「梨璃?どうしたの?」

 

梨璃「みんなや叶星様、一葉さんのレギオンの人たちもどこにいるのでしょうか?」

 

一葉「私と1人を除いたレギオンメンバーはエレンスゲに帰っています。・・・エレンスゲと百合ケ丘は中があまりよくありませんから、

 

叶星「私のレギオンのみんなも1人を除いて神庭女子に帰ったわ。みんな疲れていたからね。」

 

夢結「一柳隊の皆は今メディカルチェック中よ。かなり長時間の戦闘をしていたから疲労も溜まっていたでしょうし今日は辞めて起きましょう。」

 

梨璃「そうなんですか、残念です。」

 

 

梨璃は残念そうな顔をするがすぐに顔をあげた。

 

 

梨璃「そうだ!叶星様も一葉さんもレギオンの人が1人居るって言ってましたよね?その人達は?」

 

叶星「・・・ああ、彼女はね、今隣の部屋にいるわ。」

 

一葉「私のところもです。・・・ただ、」

 

梨璃「・・・ただ?」

 

 

2人は何か考えるような表情をしながら梨璃の問に答える。

梨璃はどうして2人はそのような表情をしているのかとわからず再び首を傾げてしまった。

 

 

叶星「・・・隣の部屋へ行ってみるかしら?」

 

一葉「そうですね・・・それが1番の説明しやすいと思います。」

 

梨璃「・・・?よく分かりませんけど行きましょう!」

 

夢結(そういえば、蓮夜は何処にいるのかしら?メディカルチェックは終了しているみたいだけど自室かしら・・・?)

 

 

梨璃は2人の提案に乗り部屋を出ようとする。

それを見た夢結も3人を追いかけて部屋から出て行った。

 

4人は隣の部屋の扉に着くと中から声が聞こえる。

しかし、その声低くは女性のような高いものではなかった。

 

 

叶星「それじゃ、開けるわよ。」

 

 

叶星はドアノブを捻り扉を開ける。

その部屋には、

 

 

蓮夜「どうしてお前らは、この1年間なんの連絡もよこさなかったんだ?」

 

 

そこには一柳隊のメンバーである黒鉄 蓮夜が仁王立ちをしており、その視線の先には正座をする2人のは少女の姿があった。




現在アサルトリリィラストバレットで私の所属しておりますレギオン『蒼き焔』にてメンバーを募集しております。
妨害役を募集しておりますのでレギオンマッチ、レギオンリーグへの参加意欲の高い方は、ぜひ本レギオンの隊長『蒼月 焔(ハーメルン名:レリ)さん』へのご連絡をお待ちしています。
現在本レギオンは9人となっておりますがそのアカウントの1つは私のサブアカウントで補っている形となっておりますのでレギオン加入が決定次第サブアカウントは除隊致しますのでご安心ください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。