アサルトリリィ Abnormal Transition   作:0IN

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ラスバレ1章⑤

一柳隊のメンバーが各々の行動に出ている時、

 

 

蓮夜「・・・。」

 

 

蓮夜は彼女達から離れた地点を駆けていた。

 

 

蓮夜(・・・あっちか、)

 

 

彼は彼女達のいる方を睨みながら舌打ちをした。

 

 

美鈴(・・・機嫌が悪いみたいだけど、何かあったのかい?)

 

蓮夜(いや、救助対象を見つけたんですけど、自分の索敵範囲から外れているんです。)

 

美鈴(ああ、見つけたのに行けないからか・・・。いつもなら、行っても大丈夫だけど、)

 

蓮夜(エレンスゲ・・・G.E.H.E.N.A.に関係ある場所の目がありますから、迂闊に動くと面倒事になります。)

 

 

彼は木々の隙間から縫うように走り抜けると少し開けた広場に到着する。

 

 

蓮夜「こちら一柳隊所属、黒鉄 蓮夜。目標地点に到着しました。現在救助対象であるエレンスゲ女学院所属のリリィを発見できていません。これより、索敵を開始します。」

 

美鈴(どうしようか、わかっていても行けないとなるともどかしいね。)

 

蓮夜(今は1箇所に留まって居るみたいなので、夢結に連絡を入れて向かって貰います。)

 

 

彼は周囲を見渡す振りをしながら精神を集中させる。

すると彼の中に何かが灯る。

 

 

蓮夜(夢結、聞こえる?)

 

夢結(ええ、聞こえるわ。どうしたの?)

 

蓮夜(夢結達のいる地点から北東に進んだ場所に救助者を見つけた。僕の索敵範囲外だから先に行ってくれないかな?)

 

夢結(大丈夫よ。そうなると貴方は?)

 

蓮夜(僕は範囲内のヒュージを掃討してから向かうよ。こっちは結構な数いるから減らしておかないと後々大変なことになりそうだし、)

 

夢結(わかったわ。これから私達は救助者の方へ向かうわ。・・・そちらはお願いするわね。)

 

蓮夜(わかった。それじゃ後で、)

 

夢結(ええ、)

 

蓮夜「・・・さてと、」

 

 

彼は彼女との連絡を切ると、己のCHARMを構えた。

 

 

蓮夜「前方にヒュージを発見、戦闘を開始します。」

 

 

彼の目の前で刃を向ける複数のヒュージへと弾丸を打ち込んだ。

 

 

 

 

 

 

同時刻岩の影に2人の少女が身を寄せあっていた。

 

 

???「はぁ、はぁ、はぁ・・・急いで!ヒュージがすぐそこまで来てる・・・!」

 

???「っ、ダメ・・・さっきの戦闘で足がーー」

 

 

1人の少女がもう1人に状況を確認するが彼女の足首は酷く腫れておりそこからは血が滲み出ていた。

 

 

???「っ・・・!?」

 

怪我した少女「あ・・・あぁ・・・っ!ヒュージが、あ、あんなに沢山・・・っ。」

 

 

怪我の手当をしようとしたその時、

森の奥からヒュージの大群が現れた。

 

 

???「っ、私たちはエレンスゲのリリィよ。このままでは終わらせない・・・!」

 

怪我した少女「いやあぁぁぁぁ・・・っ!!」

 

 

ヒュージの大群を目の当たりにして1人が絶叫しその少女を庇うようにもう1人が前に立つ。

ヒュージは彼女達を発見し己の触腕に付いた刃を振り上げ少女達へと飛びかかった。

 

ヒュージが少女達の目と鼻の距離まで近づいたその時、

飛来した弾丸がヒュージを襲った。

 

 

 

夢結「梨璃、結梨、ヒュージの足は止めたわ!今よ!」

 

梨璃「はい、お姉様っ!」

 

結梨「わかった!」

 

 

弾丸の飛来した場所を向くとそこにはCHARMを射撃形態にして射撃をする少女とCHARMを構えこちらに駆け出す2人の少女の姿があった。

 

 

梨璃「やああああ!」

 

結梨「はぁぁぁぁ!」

 

 

梨璃と結梨は少女達に迫るヒュージを切り伏せ前に出ると迫り来るヒュージを迎え撃つ。

梨璃は迫るヒュージを弾き飛ばすことでヒュージ達の歩みを止めさせると前方を注意しつつ少女達の方を向いた。

 

 

梨璃「大丈夫ですかっ?エレンスゲの方ですよね?」

 

???「ありがとうございます。助かりました。その制服・・・あなた方はもしかしてーー」

 

怪我した少女「百合ケ丘の・・・!」

 

梨璃「はい、一柳隊です!」

 

夢結「挨拶は後よ。今は一刻も早く、ここから離れましょう。」

 

梨璃「はい、お姉様。」

 

 

梨璃が少女達と話していると夢結が射撃で牽制しつつこちらへと向かってきた。

 

 

梨璃「おふたりとも、走れますか?怪我をしているようでしたら、わたしに掴まって!」

 

???「大丈夫です。さあ、あなたも行きましょう。」

 

 

少女が怪我をしたもう1人の手を引き歩こうとすると、怪我をした少女が蹲り足を抑えた。

 

 

怪我した少女「うっ、く・・・ごめんなさい・・・足が・・・折れて、いるみたいです。」

 

???「そんな!?」

 

 

怪我をした少女の足首を確認すると青黒く腫れておりとても歩ける状況ではないことがわかった。

 

 

結梨「大丈夫?」

 

怪我した少女「大丈、っ!」

 

 

結梨が心配そうに話しかけると彼女は安心させるために立ち上がろうとするが足に力が入らずその場に崩れ落ちる。

 

 

楓「10時の方向からさらにヒュージが!気を付けてくださいまし!」

 

 

倒れそうになった彼女を支えると遅れてやって来た楓達が合流し新たな敵影の存在を知らせた。

楓が見ている場所を確認するとそこには新たなヒュージがおりこちらへと向かってきた。

 

 

二水「ま、待ってください!あのヒュージ、体中に真新しい傷が・・・!」

 

鶴紗「手負い・・・あれはCHARMによる刀傷。どこかでリリィと交戦した・・・?」

 

梨璃「えぇっ、逃げ出した・・・っ!」

 

 

ヒュージにはココ最近付けられたであろう傷が無数に付けられておりその表皮はボロボロになっていた。

こちらに向かってきていたヒュージだがこちらに気づくとヒュージは進行方向を変え彼女達から逃げるように飛んでいく。

 

 

神琳「逃がしません!雨嘉さん、十字砲火を仕掛けましょう!」

 

雨嘉「っ、駄目・・・遮蔽物が多い。それに動きが速い・・・!」

 

 

神琳は逃げるヒュージに追撃を仕掛けようとするが遮蔽物が多く動きが速いため雨嘉の狙撃が機能せず攻めあぐねる。

 

 

梅「速さ比べなら私の出番だな!」

 

夢結「いえ、下がって・・・梅。もう掴まっているわ。」

 

梅「どういうことだ?」

 

 

梅がヒュージを追おうとすると夢結が止めに入る。

夢結の発言に疑問を持ちながら梅はヒュージを追うのをやめると、突如上から銃弾の雨が降り注いだ。

 

ヒュージはそれに気づかず不意打ちをくらい地面へと落ちる。

その落ちたヒュージへと向かって黒い何かが落ちてくるとヒュージにぶつかる。

それにより何が深々と突き刺さったヒュージはどうにか浮かび上がり再び彼女達から逃げようとするが、ヒュージの背部から轟音が鳴り響き再び地面へと縫い付けられた。

それにより影はヒュージが離れこちらへと飛んでくる。

影が一回転すると勢いが落ち、音もなく彼女達の前に着地した。

 

 

梨璃「黒鉄さん!?」

 

ミリアム「索敵範囲はかなり遠いはずじゃぞ!?」

 

夢結「・・・遅いわよ。」

 

蓮夜「ごめん、遅くなった。・・・怪我してるみたいだな。」

 

 

彼はこちらに振り向くとすぐさま救助者を確認する。

すると懐から金属板を取り出すとそれを二水へと投げ渡した。

 

 

蓮夜「二水さん、これで応急処置を頼む。」

 

二水「はい、わかりました!」

 

 

二水はそれを受け取ると怪我をした少女へと近寄り自身の持つ救急キットを取り出し応急処置を開始した。

 

 

蓮夜「不審な動きをしているヒュージがいたから攻撃をしてみたんだが、どうしたんだ?攻撃する前から傷だらけだったが、」

 

夢結「私達が発見した時からそうなのよ。それに私達を見た途端に逃げようとしだして、」

 

蓮夜「逃げる?・・・何かに追われ、」

 

 

彼が夢結から状況を聞いていると、突如彼の声が止まる。

彼女達はそれを不思議そうに見ていると、鶴紗も何かに反応し森の奥へと目を向けた。

 

 

鶴紗「・・・ん?この気配、なんだ・・・?」

 

 

彼女が森の奥を中止していると、

 

 

???「ええぇぇぇぇぇぇいっ!」

 

 

森の奥から巨大な物体が飛んでくる。

 

 

二水「な、なにあれ・・・つ!?巨大なCHARM・・・?」

 

ミリアム「あんなCHARM、わしでも見たことがないぞっ!」

 

 

飛んできた物体はCHARMでありそれは進行方向の木々をなぎ倒しながらヒュージへと迫る。

 

 

???「ヒュージ、見つけたぁぁぁっ!」

 

雨嘉「えっ、子供・・・?」

 

 

CHARMの飛んできた方向、

そこには幼さを残した小さな少女が立っていた。

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