アサルトリリィ Abnormal Transition   作:0IN

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2週間もお休みをしてしまい申し訳ございません。
これからはいつも通り毎週1話を目標もして投稿を続けて行きたいと考えています。
これからも本作をよろしくお願いいてします。


ラスバレ1章⑨

雨降る森の中、少女達は駆け抜ける。

 

 

一葉「目的地まであと少しですね。」

 

梨璃「はい、到着したらどうしましょうか?」

 

夢結「隊を分割して捜索するのが定石でしょうね。」

 

一葉「そうですね。それなら分隊の振り分けはどうしましょうか?」

 

恋花「それぞれのレギオンで分隊をつくるのが妥当だと思うよ。」

 

 

彼女達は走りながらこれからの行動を話し合う。

 

 

夢結「それが一番でしょうね。それならそれぞれのレギオンに別れ、」

 

梨璃「すいません。よろしいでしょうか?」

 

 

夢結が話をまとめ行動に移そうとした時、梨璃が彼女の言葉を遮った。

 

 

夢結「梨璃?どうしたのかしら?」

 

梨璃「話を切ってしまってすみません。わたしに提案があるんですけど、いいですか?」

 

一葉「提案ですか?大丈夫ですよ。」

 

梨璃「ありがとうございます。その提案ですけど、ここにいるメンバーで混合の分隊をつくるのはどうでしょうか?」

 

一葉「混合で・・・ですか?」

 

梨璃「はい!わたしたちこれからご一緒することが多くなるじゃないですか、だからそれぞれのメンバー同士の結束を深めるためにと思いまして、」

 

一葉「確かにその通りですが・・・いきなりでは危険では、」

 

梨璃「そうですよね。ごめんなさい、今の、」

 

 

梨璃は自身の意見を撤回しようとする。

そんな彼女の横に恋花がやってきた。

 

 

恋花「いいじゃん!やろうよ!」

 

一葉「恋花様・・・さすがに危険では?」

 

恋花「こういう機会はなかなかないと思うよ?それに特型のおおよその場所は割れてるんだから大丈夫でしょ。」

 

 

恋花の言葉に一葉は考える素振りをすると再び梨璃へと向き直った。

 

 

一葉「そうですね。百聞は一見にしかずと言いますし、試してみましょう。」

 

梨璃「は、はい!」

 

 

蓮夜「・・・ん?」

 

 

彼女達が方針を固めていると蓮夜は森の奥を睨む。

しばらく森の奥を見つめた彼は梨璃達の元へと駆け寄った。

 

 

蓮夜「ちょっといいかな?」

 

梨璃「蓮夜さん?どうしたんですか?」

 

蓮夜「今森の奥に動く影が見えたんだ。」

 

一葉「本当ですか!もしかして特型ヒュージが!」

 

蓮夜「いいや、多分違うと思う。サイズが小さかったから多分スモール、大きくてラージ級だと思う。」

 

一葉「そうですか・・・。」

 

 

彼は彼女達と会話をしながら一瞬夢結へと目線を向けた。

目線を向けられた夢結はまるで向けられることが分かっていたかのようにこちらを見ておりお互いの目が合う。

 

 

夢結「ラージ級までなら一度放置しても問題ないんじゃないかしら?」

 

蓮夜「普通ならそうだけど、進行方向がもしかするとさっきのリリィ達の所かもしれないからな、ちょっと様子を見てこようと思う。」

 

夢結「確かに負傷者が遭遇したら危険ね。1人で大丈夫なのかしら?」

 

蓮夜「見た感じ個体数は少なかったから大丈夫だ。だから梨璃さん、1回俺は別行動をとるけど大丈夫か?」

 

梨璃「はい!大丈夫です。」

 

一葉「人命優先ですからね。こちらも大丈夫です。」

 

蓮夜「分かった。片付けたらすぐにみんなの所に向かうからそれまで頼む。」

 

 

そういうと彼は森の奥へと消えて行った。

 

 

一葉「それでは私達は私達で捜索を開始しましょう。」

 

梨璃「はい!一葉さん!」

 

 

彼が見えなくなると彼女達はさらに速度を上げて目的地へと向かって行った。

 

 

 

 

彼女達と別れた蓮夜は森の中を駆け抜ける。

木々の隙間を縫うように時にはその木そのものを足場として一切速度を落とすことなく進んで行く。

 

 

蓮夜「・・・君は来なくて良かったんだよ?」

 

 

彼は駆ける速度を落とさずに背後へと視線を向ける。

そこにはただ木々が生い茂るのみであり誰もいない。

 

 

蓮夜「・・・夢結。」

 

 

彼がここには居ないはずの少女の名前を口にする。

すると彼の後方の一部が歪んだ。

その歪みが直るとそこには夢結がおり彼女は彼の横まで駆け寄ると彼へと視線を向けた。

 

 

蓮夜「梨璃さん達のことをお願いしたんだけど、」

 

夢結「・・・大丈夫よ。お姉様の分身がいるから、それに私の幻影もいるからバレることもないわ。」

 

蓮夜「・・・ただのヒュージだから問題はないよ?」

 

夢結「・・・嘘はやめなさい。お互いに分かるのよ?」

 

蓮夜「・・・やっぱり無理か、君にはまだ早いから誤魔化そうと思ったんだけど。」

 

夢結「どんなことがあっても覚悟はできているわ。」

 

美鈴(蓮夜、これは諦めるしかないよ。)

 

 

彼は彼女を帰そうとするが意思は固く一向に引こうとしない。

そんな彼女をどうにか説得しようと考えるが美鈴の言葉を聞きため息を吐きながら彼女へと向き直った。

 

 

蓮夜「わかったよ・・・だけど一つだけ約束して、」

 

夢結「何かしら?」

 

蓮夜「絶対に無理だけはしないで、」

 

 

真剣な表情で言葉を紡ぐ彼を見た彼女は微笑み彼の手を握った。

 

 

夢結「ふふっ、大丈夫よ。貴方がいるもの。」

 

 

彼女の言葉を聞いた蓮夜は一瞬顔を綻ばせる。

そして3人が少し開けた場所に出たその時、

 

 

蓮夜「来るよ!」

 

 

彼の表情が真剣なものへと変わる。

彼女には彼のその顔に見覚えがあった。

その表情を見た夢結は周りを警戒すると、

 

 

夢結「・・・あれは!?」

 

 

彼等の視線の先、その森の奥から青白い何が姿を表した。

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