アサルトリリィ Abnormal Transition   作:0IN

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ラスバレ1章⑪

救助作戦から数日が経ち百合ケ丘も落ち着き平穏な日常を送っていた。

 

 

蓮夜「・・・あとは調整だけだな。」

 

 

その中蓮夜は自身の部屋でコンソールを操作していた。

その画面には8つのシルエットが映し出されておりそのシルエットの上にCLEARというラベルが流れていた。

彼はそれを確認すると背を伸ばしコンソールを閉じた。

首や肩を回し立ち上がろうとした時、ドアからノックする音が聞こえた。

 

 

 

百由「蓮夜〜、いるかしら?」

 

蓮夜「百由か・・・いるぞ。」

 

 

ドアの向こうから聞こえた声は百由のものであり彼が返事をすると彼女は部屋へと入ってきた。

 

 

百由「ごきげんよう。いたのね、よかったわ。蓮夜、アレの調子はどうなの?」

 

 

彼女は彼へと挨拶をすると本題を述べた。

彼は彼女の言葉に反応しとある一点に視線を向けた。

 

 

蓮夜「あぁ、『Agateram』のことか、」

 

 

その視線の先には黒色のガントレットがありそれは無数のコードに繋がれていた。

 

 

蓮夜「さすがに量産は無理だろうけど、オーダーメイドならできると思うぞ。」

 

百由「もうそこまで行ったの?さすがね。」

 

蓮夜「元々考えてはいたからな。データが取れたらあとは調整だけだしな。それでオプションの方はどうだ?」

 

百由「こっちもあとは調整だけね。」

 

蓮夜「そっちも早いじゃないか・・・。」

 

百由「そうかしら?とにかく『強化(ブースト)』『放出(シュート)』『補助(アシスト)』の基本系統は完成したわ。ただ派生型はもう少しデータ画必要ね。」

 

蓮夜「それで十分だろう?それでテスターは誰にしてもらう予定なんだ?」

 

百由「何機ベースができているの?」

 

蓮夜「今は3機だな。これでテスト成功すれば増産も容易なんだが、」

 

百由「3機ね・・・。」

 

 

彼から告げられた情報から百由は思考を始める。

彼女はしばらく考えると自身の端末を出し操作を始めた。

 

 

百由「なら、」

 

 

彼女の提案を聞いた彼は頷き、それから2人は会話を続けた。

 

 

 

 

あの日から数日が経ったある日彼は救助作戦へと向かった森へと来ていた。

 

 

蓮夜「・・・。」

 

 

彼は森の奥へと入っていく。

その足取りはしっかりとしておりただ1つの方向への進む。

しばらく進み続けると彼の足が止まった。

そこは先日彼と夢結が訪れた広場であり悲惨な光景が、あの時の状態のままで残っていた。

 

 

蓮夜「やっぱり無理か」

 

 

彼は呟くとため息を吐き周りを見渡す。

そこには倒れた木々と灰だけ残っており、その奥には青々とした木々が映し出されていた。

 

 

蓮夜「夢結達はグリーンフェアーだったけ。」

 

 

彼は端末を起動させるとカレンダーを確認する。

そこには今日がグリーンフェアーと記されていた。

 

 

蓮夜「グラン・エプレとヘルヴォルも一緒だから何かあっても大丈夫だと思うが・・・。」

 

 

その後彼はしばらく森の中を探索し、森を一周したあたりで元の場所へと戻って来た。

 

 

蓮夜「・・・調べてもどうにもならないか、」

 

 

彼が手を翳すと地面と倒れた木々に光が集まりその形を変え始めた。

光の形が固まると霧散し中からは元の森が姿を現す。

森が元に戻ったことを確認すると彼は森から出ようとする。

その時、

 

 

《ビィーッ!ビィーッ!》

 

蓮夜「・・・なんだ!?」

 

 

彼の端末からアラームがなる。

端末を開き中身を確認した彼は顔を青くしその場からその姿を霧散させた。

 

 

 

 

 

 

天葉「・・・ここね。」

 

依奈「えぇ、」

 

天葉「それでは探索を開始しましょう!」

 

依奈「ここは異常なマギ反応が出た地点よ。気をつけなさい。」

 

天葉「分かってるわよ。それじゃあ行きましょう樟美。」

 

樟美「はい!天葉姉様!」

 

依奈「はぁ、壱私達も行くわよ。」

 

壱「はい、依奈様。」

 

 

彼女達アールヴヘイムの4人はとある森へと来ていた。

そこは一柳隊が向かった地点から少し離れた場所に位置しており森は深く暗く怪しい空気をかもちだしている。

 

4人が森進んで行く。

 

 

樟美「天葉姉様。」

 

天葉「どうしたの樟美?」

 

樟美「異常なマギってどういうことなのですか?」

 

天葉「え〜っと・・・依奈?」

 

依奈「ちゃんと覚えておきなさいよね。まったく・・・高濃度のマギ反応が急増殖と急消失を続けているらしいわ。」

 

天葉「そ、そうだったわね・・・。」

 

樟美「・・・天葉姉様。」

 

 

天葉の様子に依奈は頭を抑えながらため息を吐き、樟美は残念な人を見る目をしたため天葉は涙目になってしまった。

 

 

天葉「・・・前にもこんなことなかった?」

 

依奈「気のせいよ。」

 

壱「皆さん今は任務中なんですから集中してください。」

 

天葉「そうよ!早く原因を見つけないと!」

 

依奈「はぁ、そうね・・・ごめんなさい壱。」

 

 

いつもの空気を出し始めた3人に壱の一言により気を引き締め直した。

 

 

そして4人が周りを見渡しながら警戒を始める。

彼女達の視界には木々が並ぶだけの光景が広がっており薄暗いせいか森の奥は見えない。

 

 

樟美「・・・良く見えません。」

 

壱「そうね。・・・依奈様どうしましょか?」

 

依奈「進むしかないでしょうね。」

 

樟美「・・・暗くて怖い。」

 

天葉「大丈夫よ樟美、私が着いているから、」

 

樟美「はい、」

 

 

森の中を進み続けると辺りはより暗くなっていく。

前方数mしか見えないほどに暗くなった森の中、木々の隙間から薄らと青白い光が覗く。

 

 

壱「あれは・・・。」

 

樟美「・・・人。」

 

壱「もしかしたら怪我しているかも!」

 

 

その光により地面に黒い人影が映し出される。

こんな森の中で1人でいる人影を怪我人だと考えた壱と樟美は人影の方へと駆け出す。

それを天葉と依奈もあとを追う。

 

 

樟美達の手が人影に届いく距離まで近づいた時、

 

 

天葉・依奈「「樟美!(壱!)」」

 

 

天葉達が彼女達の背中を強く押す。

それにより2人は前へ倒れた。

 

 

樟美「・・・痛た。」

 

壱「依奈様!なに、を・・・。」

 

樟美「壱、どうし・・・天葉姉様?」

 

 

樟美と壱2人の瞳に写ったものは、

 

 

天葉「アッ・・・!ガッ・・・!」

 

依奈「うっ・・・が、」

 

 

右足のある場所を抑える天葉と左腕をある場所を抑える依奈。

 

 

 

そして、地面に転がる誰かの右足と左腕であった。

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