アサルトリリィ Abnormal Transition   作:0IN

89 / 150
本日の投稿も日曜日の振替です。


ラスバレ1章⑭

蓮夜「・・・遅かったか。」

 

 

彼は少女達を手に持つ槍で牽制しながら天葉達を横目に確認する。

 

 

蓮夜「2人とも、天葉達を連れて後退してくれ。」

 

 

壱「は、はい!」

 

樟美「天葉姉様!行きましょう!」

 

天葉「・・・。」

 

依奈「・・・。」

 

 

壱達は2人を支えると後ろへと歩き始めた。

それを確認した彼は槍を大振りして少女達を弾き飛ばす。

彼は体勢を崩した少女を一瞬だけ確認するとバックステップで後退し彼女達のあとを着いていく。

 

 

壱「あと少しです!頑張ってください!」

 

樟美「天葉姉様!しっかり!」

 

依奈「・・・。」

 

天葉「・・・。」

 

 

壱達は懸命に依奈達へ声を掛けるが2人からは反応はない。

2人の身体は四肢の欠損を除くと多数の浅い傷があるだけでありその傷からは出血もしていない。

しかし欠損した四肢の辺りは血で汚れていたため出血多量の危険があるため命に関わる可能性があった。

そのため3人は全速力で森の外へと目指す。

 

 

樟美「そんな!?」

 

壱「・・・っ!?」

 

 

3人の進行方向の先にある木々の影から少女達が姿を現した。

 

 

蓮夜「そのまま進め!」

 

 

壱達は少女達を回避するために進行方向を変えようとするが彼の言葉を聞きその思考を放棄しそのまま前へと進む。

彼は叫ぶと共に彼女達の前へと出る。

少女へと向かって接近した彼は槍を横凪に薙ぎ払うがそれは少女が持つCHARMにより防がれる。

防がれたことで動きを止めてしまった彼を唐突に背後の地面から生えたCHARMを握った腕が襲う。

彼はそれに気づいていないのか目の前の少女を強引に引き剥がすと一度槍を身体を軸に回転させながら前進し体勢を崩した少女へと叩き込む。

それにより目の前の少女の体は空を舞い離れた位置にある木に衝突する。

その時には彼の背後にCHARMの刃が迫っており彼を貫く寸前、地面から現れた少女のCHARMが横へと弾き飛ばされた。

その衝撃で腕が曲がるはずのない方向へと曲がった少女に彼は振り向きざまに回し蹴りを放つとそれは少女へと命中し先程弾き飛ばした少女と同じ木に衝突し倒れた。

少女達は再び動き出そうとするが、その木に何かが接触する。

それは反り返った鋭い刃でありそれは木を切断すると彼の方へと迫ってきた。

自身へと飛んでくる刃に対して彼は自身の持つ槍の石突を刃へと向けた。

刃はまるで吸い込まれるように石突へと迫ると衝突それに伴い甲高い金属音と共に鈍い音が辺りに響く。

すると刃はその形を変え石突に接続された。

その刃と接続された槍・・・大鎌が彼は身体は軸をして回転させ迫ってきていた少女を弾き飛ばすと構えをとる。

すると先程少女達が少女した木がズレ少女達は木の下敷きとなった。

 

 

蓮夜「・・・やっぱりダメか、」

 

 

彼は辺りを確認すると大鎌を振るうと刃が分離され少女達へと飛んでいく。

それは彼女達の持つCHARMを刈り取りその衝撃により数人の少女はその手が折れたり欠損したりするが少女達の半数程は煙と共にその形を元へと戻した。

 

 

蓮夜「2人とも・・・道を作るから急いで外へ、」

 

壱・樟美「「は、はい!!」」

 

 

彼は彼女達の返事を聞くと大鎌を前方へと投げた。

投げた大鎌は再び分離し、その刃はこちらへと襲い来る少女達を襲う。

刃に触れたものは切り裂かれるか弾かれ、刃の通った跡に道ができ、壱達は依奈達を連れて木々の奥へと消えていった。

 

 

蓮夜「・・・さすがにここから先は見せられないからね。・・・広範囲系は4人を巻き込むかもしれないし、」

 

 

彼は彼女達が見えなくなったことを確認するとそう呟く。

その間にも少女達はどんどんと距離を詰めて来ていた。

それを見ながら彼は懐へと両手を入れる。

ついに彼の首へと2人の少女の刃が届く寸前、彼の姿が消えた。

 

 

蓮夜「・・・これが1番かな?」

 

 

少女達の視界から消えた彼は数瞬後彼女達の後ろへと姿を現した。

彼の手には大振りのナイフが握られておりその刃は鈍い光を放つ。

彼を見つけた少女達は彼へと襲いかかろうとするがその最後列の2人・・・彼へとCHARMを振るった2人の首が落ちた。

 

 

蓮夜「やっぱり再生するか、・・・だけど再生しない個体もいる?・・・条件があるのか?」

 

 

首を落とされ体が崩れ落ち始めた2人だが、その体は不自然な挙動で立ち上がり片方は煙と共に再生しもう片方は頭部がないまま彼へと駆け出す。

それを観察する彼は不思議そうにそれを確認するがその目には油断はなく鋭い視線で少女達を視認する。

 

 

蓮夜「・・・再生するなら、」

 

 

彼は重力に身を任せるように身体を前方へと倒す。

それの身体が地面へと上達する寸前。

 

 

蓮夜「何処かに核でもあるのかな?」

 

 

彼の姿が消失する。

それと同時に1人の少女の腹部が切り裂かれる。

切り裂かれた少女の上半身は地面へと力無く落ちるが下半身は直立し続ける。

 

 

蓮夜「中央じゃない?それとも条件?」

 

 

彼は少女の状態を見向きもせず他の背後の少女(標的)へと左手のナイフを投げる。

投げられたそのナイフは目視していないはずの少女の首へと命中しその先端は鈍い音と共に少女のうなじから姿を現した。

しかし少女はそれすらも気にすることなく(獲物)へと襲いかかった。

少女の大振りの一撃を半身になることで躱し少女の背後から現れた別の少女が目の前の少女の体ごと彼を両断しようとCHARMを薙ぎ払う。

その一撃は少女の体を両断するがやはり少女は何事も無かったかかのように再生した。それを彼は上方へと飛び上がり身体を丸めるように前方へと回転することで躱し、

 

 

蓮夜「とりあえず法則性から探るか、」

 

 

回転の勢いを利用し懐から強引な動きで取り出した棒状の何かを標的(後方の少女)へと投げつける。棒状の何かは彼の手を離れた瞬間肥大化し小ぶりのエストックへと変化それは標的へと飛んでいきそれは少女の胸部へと深々と突き刺さる。

彼は投げた動きから体勢を直し踵落としの要領で少女の首に刺さるナイフを踏み抜く。するとナイフは強い力により刃を上方へと向けていき少女の首が飛んだ。

 

 

蓮夜「胸部・・・心臓か、」

 

 

彼は空中で体勢を整えながら少女達の状態を確認する。

首のない少女は既に再生を始めておりあと数秒で再生するだろうがその背後の少女はその形を崩し始めていた。

それを確認した彼は辺りを見渡す。

その時には既に彼の背後に別の少女がおり手に持つCHARMを振りかぶっており目の前の少女も頭部を生成させながら彼へと向けてCHARMを振りかぶった。

 

 

蓮夜「・・・。」

 

 

その時彼の瞳が変わる。

そこには何も感情はなくただ静けさのみが存在していた。

彼は地面へと降り立つとすぐに左足を軽く振り上げると、そのまま重心を前方へと傾け右腕を後ろへと引いた。

しかしその時には前方の少女のCHARMが彼へと迫っておりそれは瞬きする間もなく彼へと到達するが彼は動じずに迎撃の構えをとる。

刃が彼の方へと触れた瞬間、軽い金属音とともに少女のCHARMが弾かれた。

彼の肩部には先程彼の投げたエストックと同じものが存在していた。

それと同時に目の前の少女の両肩と心臓付近にエストックが突き刺さった。

胸部のものは浅いが両肩のものは深く突き刺さっておりそれは少女の動きを制限した。

それと同時に背後彼迫る少女と彼の間に先程まで少女に刺さっていたものと同じく形のナイフが跳ね上がってくる。

ナイフの柄は吸い込まれるように彼の右肘と衝突しそれは背後の少女の胸部へと深々と刺さった。

彼はそれを確認することなく右肘と連動させ左腕を前へと突き出す。

それは前方の少女に刺さるエストックを穿ちエストックは少女の体を貫通した。

 

 

蓮夜「・・・またか、」

 

 

2人の少女の体が消失することを確認した彼が辺りを見渡すとそこには先程までいた少女達の姿はなく一帯を静寂が支配していた。

 

 

蓮夜「2人と、」

 

 

彼が彼女達の元へと合流しようと走り出した時、

 

 

樟美「きゃぁぁぁあああ!!

 

 

樟美の悲鳴が辺りに鳴り響いた。

それを聞いた彼はその音の元へと駆け出す。

そして森を進み彼が目にしたものは、

 

 

壱「依奈様!どうしたんですか!?落ち着いて!」

 

依奈「・・・。」

 

樟美「天・・・葉姉・・・様・・・、」

 

天葉「・・・。」

 

 

暴れるようにのたうち回る依奈を抑える壱と、

 

天葉に首を締められる樟美の姿だった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。