アサルトリリィ Abnormal Transition   作:0IN

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1日?遅れですが、
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。


ラスバレ1章㉓

無数の建築物が立ち並ぶ静かな街並み、その建物の全てに草木や苔などが生い茂りそこにはまるで生活感を感じさせない。

 

 

???「・・・。」

 

 

その建物の合間を黒い影が駆け抜ける。

それは人影であり、建物の影を縫うように進むと目の前に大きめの建築物が存在しておりこのままでは衝突してしまうが、人影は気にせず駆け抜けながら己の手を前へと突き出す。

すると人影の身体はなにかに引っ張られるように宙を舞い、その足を地面から遠ざけた。

浮上した身体は建物の屋上を乗り越え、人影はそのまま何事も無かったかのように進み続けた。

 

 

 

???「まだまだ行くゾ!」

 

 

辺りを波の音が包み込む海岸、

普段ならその波と風の音のみが聞こえるだろうこの場所で金属音響き渡る。

その音は重く、甲高く、まるで周りの空気を震わせるかのように辺りの音を支配する

それは2人の少女が己の身長程の武器をぶつけ合う音だった。

 

 

音の発生源である2人の内1人、緑髪の少女は金髪の少女の周りを円を描くように駆け抜けていた。

その速度は凄まじく、まるで少女が複数人いるかのように残像を生み出しながら駆け抜ける。

それにより生み出された砂煙が辺りに充満し金髪の少女の視界を遮ったその時、緑髪の少女が円の中心へと方向変化し金髪の少女へと急接近する。

その速度は方向変化をしたのに全く衰えていない。

そして残像を生み出しながら進む少女の刃が金髪の少女へと迫る。

 

 

砂煙により視界の悪い中、金髪の少女と刃の距離が残り僅かとなった瞬間少女の菅田が掻き消える。

 

 

???「さすがにこれじゃあ、取れないカ。」

 

???「いいえ、今のは危うく取られてしまうところでした。」

 

 

そう言うと金髪の少女は自身の武器へと視線を向ける。

彼女の武器である大斧には青白く光る球体状のものが着いており緑髪の少女の視線もそれへ向く。

 

 

???「お世辞はいいゾ?」

 

???「いいえ、本心です。・・・ですが、」

 

 

金髪の少女は1度緑髪の少女へと向き直ると深く深呼吸をする。

そして顔を下へと向けると一気に緑髪の少女へと駆け出した。

それを見た緑髪の少女は一瞬固まってしまうがすぐに冷静に戻り逆に金髪の少女へと駆け出す。

 

 

お互いに凄まじい勢いで接近し合う2人、

2人が目と鼻の距離に来た時、

 

 

???「・・・紅巴さん!」

 

紅巴「ふぇっ!?わ、わたしですかっ?」

 

 

体勢を低くしたままの金髪の少女が自身の身体を捻じるように回転させながら横へ向き直る。。

その先には大人しげな少女がおりいきなりの事に狼狽えていたがその手に持つ武器はしっかりとこちら側へと向けられていた。

緑髪の少女はそれを視認すると瞬時に金髪の少女の横へと回り込もうとするが、金髪の少女は再び身体を捻じり球体を真後ろへと投げた。

 

 

???「・・・やらせない!」

 

???「・・・邪魔はさせません!」

 

???「っ・・・!?」

 

 

それを見た緑髪の少女は再び方向転換し球体を追おうとするが、それを金髪の少女は大斧を盾のように使い行く手を阻む。

それによりフリーになった球体を白髪の少女は受け止める。

 

 

???「受け取ったわ、高嶺ちゃん!これで・・・フィニッシュよ!!」

 

 

白髪の少女は1度球体を上へと上げると自身の武器を変形させ銃身で球体を受け止め離れた位置にある的へと撃ち込んだ。

 

 

???「や・・・やったぁぁぁ〜!」

 

???「・・・ほほう。」

 

???「す、すごいです!フェイントからのフィニッシュショット!こんなに鮮やかに決まるなんて・・・!」

 

 

球体が的に命中したことを確認した瞬間辺りに満ちていた張り詰めた空気が霧散し周りからは様々な声が響き渡った。

 

 

???「ははは、してやられたな。梅に心理戦を仕掛けてくるとは・・・実に面白い!」

 

高嶺「こうでもしないとパスコースが見つかりませんでしたか。」

 

 

そんな中緑髪の少女は金髪の少女へと近づくとお互いに賞賛し合いその中に何人かの少女が近づいてくる。

 

 

???「高嶺様もですけど、叶星様の方もすごいです!高嶺様がパスするのわかって先回りしていたなんて。」

 

???「土壇場で急にできる動きではありませんわね。気が遠くなるような長い時間を経て身体に染み付けた動き・・・。グラン・エプレの戦い方、しかと見させていただきましたわ!」

 

叶星「・・・お褒めに預かり、光栄です。」

 

 

その言葉に照れるような表情をしながら白髪の少女・・・叶星は少女が達へと声をかけた。

 

 

そうして会話を続けていると海とは逆側・・・森の方から足音が聞こえだす。

少女達がその音に気づき森の方へと向くと木々の隙間から黒い影が姿を表した。

 

 

???「・・・遅いわよ、蓮夜!」

 

蓮夜「・・・ごめん!急用が出来て・・・って夢結は知ってるはずだけど!?」

 

夢結「知ってはいるけれど連絡ぐらい入れなさい!」

 

蓮夜「・・・以後気をつけます。」

 

 

彼の姿を見た夢結が避難の声を上げたため、彼もそれに不満があるのか抗議の声を上げる。

しかし彼女がすぐさま正論を述べたため彼は何も言えずに謝る。

 

 

叶星「・・・貴方は、」

 

蓮夜「お迎えに行けず申し訳ありません。少し急用が出来てしまって、それに対処していたため遅れてしまいました。」

 

叶星「大丈夫ですよ。」

 

蓮夜「ありがとうございます。・・・すいません自己紹介が遅れました。俺は黒鉄 蓮夜、工廠科の2年で一柳隊に所属しています。」

 

高嶺「ご丁寧にありがとうございます。私の名前は宮川 高嶺と言います。」

 

音羽「蓮夜さん、久しぶり・・・。」

 

蓮夜「ああ、久しぶりだな。」

 

音羽「・・・紅巴、灯莉、定盛・・・みんなも自己紹介すれば?」

 

紅巴「ふぇっ!?・・・あぅ、わ、私土岐 紅巴と言います!・・・えっ、えっとよろしくお願いします。」

 

灯莉「次はぼくだね!ぼくは丹羽 灯莉!よろしくね!」

 

定盛「こら音羽!私のことはひめひめって言いなさいって言っているでしょう!・・・すいません。私は定盛 姫歌です。」

 

灯莉「定盛、そうカリカリしちゃダメだよ!」

 

定盛「だ〜か〜ら〜!ひめひめって言っているでしょう!!」

 

叶星「・・・ごめんなさいね。あの子達いつもこんな感じなの、」

 

蓮夜「大丈夫ですよ。・・・それに、」

 

 

彼は1度口を閉じるとある方向へと視線を向けた。

そこには音羽と灯莉が姫歌をいじり、いじられて怒る姫歌を抑えようとする紅巴の姿があった。

 

 

蓮夜「音羽があんな顔するのは久しぶりに見れましたから、」

 

叶星「音羽ちゃんと中がいいんですね?」

 

蓮夜「・・・そうなんですかね?俺としては心配の方が強いのですが。」

 

叶星「確かにあの子は少し心配にあることもありますから・・・ですけど大丈夫ですよ。」

 

蓮夜「・・・そのようですね。」

 

叶星「はい、・・・それと敬語でなくても大丈夫ですよ。」

 

高嶺「私も敬語はなくても構いません。」

 

蓮夜「それならそうさせてもらおうかな?ならそちらも敬語じゃなくて大丈夫です。」

 

叶星「なら私もそうさせて貰うわ。よろしくね蓮夜さん。」

 

蓮夜「あらためてよろしく。」

 

夢結「・・・蓮夜、」

 

 

彼等が軽く挨拶を済ませると3人の所に夢結が近づいてくる。

 

 

蓮夜「夢結?どうしたんだ?」

 

夢結「私達、今までノインヴェルトの訓練をしていたのだけれど・・・貴方も手伝って貰えないかしら?」

 

蓮夜「いいけど、何すればいいんだ?」

 

 

彼は彼女の提案に快く承諾する。

そして彼がその内容を聞くと彼女は1度言葉を区切り。

 

 

夢結「貴方には敵役として彼女達の相手をして欲しいの?」

 

 

そして彼女はグラン・エプレのメンバーを見ながら言葉を紡いだ。

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