仮面ライダーバーサ   作:キャメル16世

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登場人物プロフィールのコーナー②
朝堂 カズマ
性格 明るくポジティブ、好きな言葉は「失敗は成功のもと」家族想い
変身 なし


第八話「親子の絆!SOS!」

俺の朝は早い

朝は5時には起きて、着替えを済ませ、近くの水道で顔を洗い、エプロンを着て、料理キットを組み立てる

テーブルを出し、箸を並べ、炊きたての飯盒のご飯を皿に盛り付ける

町で買った卵をご飯の上に割り、醤油をかける

ガスコンロに火を付け、フライパンを温める

バターを敷き、ベーコンとほうれん草を入れ、炒める

大体のところまで炒めたら、火を弱火にする

 

さぁ、そろそろだな

 

カズマ「おはよぉー、レンー」

寝ぼけナマコの親父がテントから出てきた

 

ライト「おぉ!今日は朝から贅沢だなぁ!」

朝とは思えないテンションで同じテントからライトが出てきた

あえて返事はしなかった

 

2人が顔を洗っている間、更に別のテントからメグが起きて来た

 

メグ「お兄ちゃんおはよぉー」

こっちも寝ぼけナマコだ

 

これがいつもの光景、だが今日からは違う

 

メガミ「おはようございます、レンさん」

レン「お、おう」

同じテントからメガミが出てきた

 

まるで今まで起きていましたと言わんばかりの有様だ

 

全員が席に着き、箸を持つ

 

「いただきます」と、全員が口を合わせ言う

 

ライト「んん〜!朝からのTKG最高!」

カズマ「見ろ!このベーコンとほうれん草のバター炒めも美味しいぞ!」

メグ「お兄ちゃんが作るものはなんでも美味しいだよ!ね!」

レン「ふん、まぁな」

正直、俺はこの瞬間が1番楽しみでもあった

全員が俺の料理を食べ、口を合わせて「美味しい」という

料理好きとして、これ以上の幸せはない

 

メガミ「ほんとに、美味しいです」

レン「…そうか、おかわりもあるが」

メガミ「本当ですか!?では……」

レン「あぁ」

俺が皿を受け取ろうとした瞬間だった

 

ライト「おかわり!!」

ライトが身を乗り出して言った

 

レン「……自分でよそれ」

ライト「おう!」

大盛りにご飯を盛り付けるライト

 

正直俺は、こいつが嫌いだ

何を根拠にかは知らんが、到底無理なものでも挑もうとする

非合理的だ

もう少し頭を使うことは出来ないのか?

それかただのバカか

 

なんにせよ俺達は次なる事件を追ってニビシティに向かった

 

 

カズマ「ここニビシティでは最近、子連れの親元から子供がさらわれるという怪事件が発生してるらしい」

ニビシティに到着するなり、親父が説明した

 

カズマ「ニビシティの北側には博物館があって、どうやらそこが怪しいらしい」

ニビシティの北側にある博物館、ニビ科学博物館

月の石があると有名な博物館だ

 

俺も昔に親父とメグと来たことがあるが、なんとなくでしか覚えていない

 

早速ニビ科学博物館に着き、入口の自動扉を通った俺達に向けてクラッカーが放たれた

鮮やかな紙テープが宙に舞い、続いて大きなくす玉が割れる

中から出てきた紙には、「祝!来客1000組目!」と書かれていた

 

ライト「な!なんだ!?」

ここにいる全員が驚くと、奥から複数人の人影が見えた

 

「おめでとうございます!あなた方は、この博物館の1000組目のお客様でございます!」

真ん中にいる白髪の中年の男が大きな声で言った

 

「私はこの博物館の館長をしている者です。もしよろしければ、この贈呈品をお送りします」

館長は小さな木箱を出し、この蓋をゆっくりと開けた

 

ライト「あぁ!これは!」

中を見ると、そこにはメガストーンが入っていた

 

「この石は世にも不思議な石でありまして、こんな小さな意思なのに、傷一つ付かない代物です。御守りとしてどうぞ」

 

どうしてメガストーンをこの男が持っている?

メガストーンはポケヤミーを倒さないと手に入らないはずだ

 

カズマ「館長さん、この石、どこで手に入れたんですか?」

「いや〜、地下学の調査をしていた時に、断層から発見されたそうなんですよ」

カズマ「断層?そうか、俺も、ガーディストーンやバシャーモナイトは、化石発掘の時に見つけたんだ」

レン「何?どういう事だ?」

俺は思わず聞いてしまった

 

カズマ「つまり、これが正当なメガストーンの入手ルートなんだ。ポケヤミーを倒して手に入るメガストーンは正当ではない」

レン「つまり、ポケヤミーは本来の姿ではない?」

カズマ「あぁ、何者かがメガストーンに細工をし、怪物化したことで、ポケヤミーは誕生する」

メグ「じゃあ、その何者かって?」

全員が入口で立ち往生していると、ライトがふと口を開いた

 

ライト「あの方…」

レン「『あの方』?」

ライト「あぁ、前にポケヤミーが言ってたんだ、『あの方が喜ぶ』って」

カズマ「つまり、その『あの方』っていうのが、ポケヤミーのボスってことか?」

ライト「多分な」

全員が考え込んでいると今度はメガミが口を開いた

 

メガミ「皆さん、今はそれより事件の捜索をした方が懸命だと」

カズマ「あ、そうだな。皆、手分けして捜索しよう。メグはメガミと、ライトはレンと回って、何かあったら連絡してくれ」

レン「ちょっと待て、なんで俺がこんなやつと一緒に回らなくちゃ行けないんだ」

ライト「まぁまぁ、頑張ろうぜ!」

俺はライトが俺の肩に置いた手を払った

 

やはり俺は、こいつが嫌いだ

 

 

手分けして捜索することになった私は、メグと共に捜索していました

 

メガミ「大丈夫ですかね?あの二人…」

私はライトさんとレンさんの事をメグさんに聞いてみた

 

メグ「大丈夫だよ!あの二人なら」

メガミ「どうしてそう思えるのですか?」

メグ「あの二人は確かに仲は悪い。だけどね、絆はあると思うの!」

メガミ「絆…」

メグ「二人は従兄弟であると同時に、家族のようなものだから」

メガミ「家族…」

メグ「その証拠に、あの二人は喧嘩は良くするけど、仲間割れはしないでしょ?」

私は気付かされた、この言葉に説得力を感じたからだ

 

 

ライト「右だ」

レン「いいや、左だ」

分かれ道に差し掛かった俺たちは不毛な争いをしていた

 

ライト「さっきは左に曲がった、次は右だ」

レン「そんな暴論通用するか、次も左に曲がることによって、壁にそって歩き、いずれ全ての道を歩くことが出来る。すなわち、次も、その次も左に曲がるべきだ」

ライト「むむむ…」

論破されたライトは悔しそうだった

 

こんな事に時間を割いてる暇はない、早くポケヤミーを見つけないと

 

しばらく歩いて気づいた

この博物館、まるで迷路の様だ、今自分がどの辺にいるか正直よく分からない

展示品も飾っていない廊下が永遠と続いているかのようだ

 

そして、もうひとつ

確実にいる、『奴ら』が

このただならぬ緊張感

すぐ後ろにいるんじゃないかと思う

そう思った時だ

 

前方の曲がり角から、のそりのそりと足音が聞こえる

俺たちはもの陰に隠れて様子を伺う

 

『どこ…どこにいるの…』

この廊下の天井に届きそうな程の巨体のポケヤミーが何かを探していた

 

『私の子供は…どこにいるの…?』

ゆっくりと歩くポケヤミーの見た目は全身が茶色で、頭頂部は黒い。耳は黄色い

腹部にはポケットの様な大きな袋があるが、中には何も入っていない

鋭い牙と爪、少しゴツゴツした体。お決まりの目が赤い

 

あんだけ巨体のポケヤミーだ、攻撃力は高くとも、スピードは遅いだろう

今なら仕留められる

 

レン「変身」

俺は仮面ライダーレジェンへと変身し、物陰から飛び出そうとしたが、そんな俺を止めたのはライトだった

 

ライト「ちょっと待て!周りをよく見ろ!」

確かにポケヤミーしか眼中になかった俺は、今一度周りを見た

すると、ポケヤミーのすぐ側に小さな子供がいるのがわかった

 

ライト「今無闇に行って攻撃をすれば、この子が怪我をするかもしれない」

懸命な判断だとは思ったが、今まさにポケヤミーはその子を襲おうとしていた

 

『見つけた…さあ、こっちに…』

ライト「おい!ポケヤミー!」

見ると変身したライトがポケヤミーの気を引き付けていた

いつの間に…

 

ライト「今のうちにあの子を!」

ライトに命令されるのは癪だが、俺はライトの言う通り

ポケヤミーの注意がライトに向かっている間に、子供の方へテレポートした

 

『お前は…私の子ではない!』

そう言うなり、ポケヤミーはライトに攻撃を仕掛けていた

 

レン「おい、大丈夫か?」

俺は子供、5~6歳位の男の子に声をかける

ライトはその攻撃を華麗に撒いていた

 

「う…うん…」

半べそをかきながらその子は返事をした

 

レン「名前は?」

「……たくみ…」

レン「よし、たくみ。逃げるぞ」

俺はたくみと名乗った子供を抱えると、

ライトの側までテレポートした

 

ライト「ナイスだ!レン!」

レン「ったく、逃げるぞ」

ライト「あぁ!」

俺はテレポートで、ライトはかそくで、ポケヤミーを撒いた

 

ライト「迷子?」

レン「そのようだ、どうやら親からはぐれて迷ったらしい」

ライト「そうか、たくみって言ったっけ?お母さんはどんな人?」

「………」

たくみは黙っている

 

レン「放っておけ、そんなガキ」

俺は呆れていた

 

ライト「なんてこと言うんだ!この子は、必ず俺が親元に帰す!」

レン「そんなガキに時間を費やす暇があったら、ポケヤミーを探して倒す方が先決だ」

ライト「そんな事して、この子はどうなるんだ!迷子のままだぞ?」

レン「どうせ親もこの館内にいるはずだ、一段落着いてから探すという手もあると言っているんだ!」

ライト「その間にこの子がさらわれたらどうするんだ!」

レン「その時はその時だ、必ず助ける」

ライト「それこそ暴論だ!」

コイツと話していると、どうも虫唾が走る

俺は何をこんなバカと張り合っているのだろう

 

するとポケットに入っていた携帯が着信音とともに震えた

着信元は親父だった

 

レン「どうした?親父」

カズマ『あぁ、今館長にお願いして監視カメラの映像を見ていたんだが、ポケヤミーの姿を確認した』

レン「それなら、俺達もポケヤミーと1悶着あった、迷子がいたから逃げてきたが…」

カズマ『迷子だと…。レン!その子を死んでも守るんだ!』

レン「なんだ?この子に何かあるのか?」

カズマ『いや、この子に何かがある訳では無いが、あのポケヤミーは迷子を見つけると、自分の子供かどうか確認し、違うと判断すると、問答無用で殴り殺すらしい!』

レン「何!?」

カズマ『更には、親子でいるところにも現れ、子供が違うと、親子共々…』

レン「なんて野郎だ…」

カズマ『レン、今どの辺にいる?』

レン「…そういえば」

ここは何処だ?

逃げてきたのと、口論で場所を把握していなかった

 

レン「わからん…」

カズマ『そうか…。どうやらこの博物館は迷路の様に入り組んでいて、監視カメラも何個もあるそうだが、なんにせよ数が多い、お前達の場所を見つけることも時間がかかるだろう』

レン「そうか、じゃあこの子を死守すると同時に、出口を見つけて脱出する」

カズマ『頼んだ!』

通話を切り、携帯をしまう

 

ライト「どうした?」

レン「作戦変更だ」

ライト「?」

レン「この子を守るぞ、2人で」

俺はライトの顔をじっと見た

何も理解していない顔

俺はやはり、コイツが嫌いだ

 

 

曲がり角の多い廊下を私達は走っていた

一旦止まり、息を整える

 

メグ「大丈夫?メガミちゃん?」

メガミ「えぇ、なんとか…」

さすがはメグさん、変身していなくても体力は劣っていない

平然を装っているけど、正直辛い

もう1時間弱走り回っている

ただ驚くことに、ここまで動いても、別行動しているライトさん達と出くわさない

ひょっとしたら、2人に何かあったのかもしれない

2人に何かあったら、私…

 

メグ「メガミちゃん…」

メガミ「…はい?」

メグ「質問、していい?」

メガミ「はい…」

メグは改めて私の顔をじっとみた

 

メグ「未来って、どんな感じなの?」

メガミ「……」

メグ「あっ、ごめん!やっぱ、忘れて…」

違うんです

いつも明るいメグさんが、そんな質問したのが意外で…

だから……

そんな顔しないで?

 

メガミ「地獄ですよ」

メグ「え?」

メガミ「人々はポケヤミーに脅え、レジスタンスとなり、ウルトラ調査隊に入隊できるのも、有能な人材だけ」

メグ「……」

メガミ「クラット家は現代で言う貴族の様なものなのですが、それはただの建前で、偉くともなんともありません。人より多くの土地を持ったボンボン、そう思われています。毎日のように起こる土地争い、食料争い、まるで世紀末ですよ」

メグ「そんな…」

メガミ「…ですが、私はあの時代が好きでした」

メグ「え?」

メガミ「毎日のように起こる争いの中で、人々は気付いてくれたんです、今は協力するべきだと」

私は、記憶を呼び戻していた

 

メガミ「人が何人もポケヤミーに殺され、争いで死に、恐怖の余り自害する人、沢山の人々がこの世を去りましたが、他の生き残った者同士、互いに助け合い、癒し合い、生きていました。確かに未来は地獄の様なものですが、「光」は、失われていませんでした」

メグ「光?」

メガミ「はい!私には感じるんです!人の「光」が。」

皆さんからも感じる、沢山の「光」が

ですが、ライトさんからは、「光」の他にまた別のものを感じる

これが何なのかは、私にも分からない

 

メガミ「だから、私も「光」を持とうと思いました、そしてこの時代に来ました」

メグ「そっか………!?」

メグさんの表情が、急に強ばり、私は後ろを振り向く

 

『みぃ〜つっけたぁ〜。可愛い我が子〜』

巨体のポケヤミーがそこには立っていた

 

『さぁ、2人とも〜、『ガルーラ』お母さんの所においでぇ〜』

子供をあやすかのように声をあげる『ガルーラ・ヤミー』

メグさんは咄嗟に懐からドライバーを取り出すも、それを見計らった『ガルーラ・ヤミー』に巨大な爪で体を掴まれてしまった

 

最後に聞こえたのは、メグさん、そして私の悲鳴だった

 

To be continued




次回予告

ポケヤミーにさらわれたメグとメガミ
それを知ったライトとレンは、2人を助けに行く!
しかし、ぶつかる2人の意思
2人はメグ、メガミ、そして迷子の少年、たくみを救うことができるか!?

第九話「会いたい」
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