メガミ・アリス・クラット
性格 明るく、お淑やか。誰にでも気を配り、他人が傷付くところは見たくない
密かにライトに好意を寄せている……?
変身 なし
ライト「社長が行方不明!?」
ナツメ「えぇ、上から通達があったわ。会議が始まる前に、社長が姿を
ライト「なんだってこんな時に……」
戦いに行こうとしたさなか、ナツメさんからそんな報告を受けた
グリーン「あの爺さん、昔っからそういうところあったんだよな〜」
グリーンさんは呆れている
レン「行き先に心当たりは?」
ナツメ「ないこともないですが、この状況では…」
ライト「大丈夫!社長は俺達が必ず守るよ!」
きっとみんなは俺の発言を能天気だと思っているのだろう
だけど、俺は絶対に助ける
たとえ信じて貰えなくても…
グリーン「そうだな!お前なら大丈夫だな!」
ナツメ「そうですね、貴方なら信じれます」
ライト「…え?」
レン「ん?どうした?」
ライト「…いや、なんでもない!」
みんなは俺を信じてくれてる
だったら俺はそのみんなの期待を裏切りたくない!
たまに思う、俺はバカだから周りが見れていない
そのせいで色んな人に迷惑をかけたこともある
でも、それでも誰かを救いたいと思った
お節介でもいい
ウザったくてもいい
俺は救われたあの笑顔に救われるから…
ライト「レン!絶対助けるぞ」
レン「言われなくてもわかってる。そう何度も言うな」
ライト「へへ、わりぃ」
すると、さっきナツメさんに貰ったメガストーンが輝きながら浮かび上がった
封印が解けたメガストーンは黄色いストーンに薄紫色の模様が入っている
きっと、このメガストーンは俺を認めてくれたのだろう
しかし、そのメガストーンは意志を持つように、俺から離れていく
逃げるようで、誘うように
俺とレンはそのメガストーンを追いかけることにした
ライト「くっそ、どこ行った?」
レン「まさか、メガストーンが独りでに動くとはな」
俺とレンは逃げ出したメガストーンの跡を追ったが、どうやら見失ってしまったらしい
レン「ったく、お前が途中で余所見をしたからだ」
ライト「だって気になるだろ?こんな大都会の真ん中であんな庶民的な家」
俺はメガストーンを追いかけている途中、とてもこの大都会には似つくわない1軒の古民家を見つけていた
でも誰も寄せ付けないような、そんなオーラを放っていた
一瞬の間ではあったが、俺はその家が気になってしょうがなかった
ライト「とりあえず、色々聞き回って探してみよう」
様々な家を渡り歩いて、情報収集を行ったが、それらしい話も出てくるはずもなく、途方に暮れていた
レン「やはり、残るはこの家か」
レンと俺は先程の古民家の目の前に立っていた
ライト「なんでこの家だけ新築じゃないんだ?」
レン「さぁな、さぁ、行くぞ」
ライト「…まさか、ゆゆゆゆゆ幽霊とか、ないよな?」
引き戸の取手に手をかけようとしていたレンの手が止まる
レン「そ、そんなわけないだろ。大都会だぞ?」
レンの顔が明らかに青ざめている
レン「そ、そんなに怖いのなら、同時に開けてやらなくもないが?」
声にいつもの覇気を感じない
前にも思ったが、レンって、以外とビビり…?
両開きの戸、左の戸はレンが、右の戸は俺が開けることになった
息を合わせて深呼吸する
バンッ!と勢いよく開けると、玄関の先はほぼ畳の部屋だった
道場のようなその場所の中央
道着を着た老人が坐禅を組んでいた
ただならぬオーラを感じる
だが、何故だろう
その老人は能面を被っていた
異様に髭の長い能面だ
老人「……来たか」
グリーン「エスパーおじさん?」
ナツメ「…そういえば、貴方は知らなかったわね」
グリーン「なんの事だ?」
ナツメ「…この街の外れにある古民家があるでしょ?そこにいる老人の事よ。正体は、不明」
グリーン「その爺さんが何なんだよ」
ナツメ「…実は私、その人の正体を知っているの」
グリーン「ん?」
ナツメ「あの人は──」
その老人はまるで何かを待っていたかのように、こちらを見た
沈黙の中、先に口を開いたのはレンだった
レン「あんた、何もんだ?」
老人「…儂はエスパー親父」
レン「エスパー親父?なんだそれ」
老人「鈍ったお前達に、エスパーの極意を教えてやる」
レン「エスパーの極意…?」
すると老人は、こっちに来いとジェスチャーをした
老人の目の前に正座した俺たちに、金属製のスプーンを見せつけた
一見意味のわからない行動
だけど俺達にはさっきの言動を合わせると、
レン「っはん!スプーン曲げ?そんな初歩的なマジックで誰が驚くか…」
レンが絶句した
それもそのはず、その老人が見せたのはスプーン曲げではなかったのだ
レン「ス、スプーンを結んだ、だと…」
その老人は、スプーンを蝶蝶結びにしたのだ
さすがに俺も驚きを隠せなかった
老人「こんなものは序の口じゃ。本当のエスパーはここからじゃよ」
能面で隠れた顔
その裏の表情は、どんな感じなのだろう
俺達は、その老人に夢中になった
『ジリ、ジリリリリリリ』
シルフカンパニーの頂上
『ポリゴンZ•ヤミー』は再度の調整をしていた
『カメンライダー、ツギ、コソハ…』
???「どうしたんだい?ポリゴンZ君?」
『…マスター』
???「君の能力があれば、仮面ライダーなんて簡単に倒せるさ」
『アリガトウ、ゴザイマス』
???「せっかく君をストーンから解放してあげたんだ。僕の力になってよね」
『モチロンデス、マスター』
???「期待しているよ、僕のかわいい
『……』
レン「そろそろ教えてくれ、エスパーの極意ってやつを」
老人がどんどんとネタを見せてくれる中、俺達は思った
それは先程老人が言っていた、「エスパーの極意」というものの正体だ
老人「お前達には早すぎる、エスパーの極意は己で見つけるものだ。他人に乞う時点では、まだ極意には程遠い。エスパーは心を通して強くなる、いわば一種の力と言えるだろう」
レンの耳がピクっと動いた
レン「ほぉぅ」
するとレンは正座していた足を今度は坐禅に切り替えた
老人「儂の言う事を聞いてくれる気になったか?」
レン「まぁな、教えてもらおうじゃねぇか、その力」
老人「ならば問う、お前さんは何を求めてエスパーの極意を身につけようとしている?」
レン「俺が求めるのはいつだって力だ。力こそ正義、力こそ全てだ」
老人「…そうか。ならばその方よ」
老人は俺に意識を向けた
無意識に俺も坐禅を組んだ
老人「お前さんは何を求める?」
ライト「俺は、世界の平和です。みんなの笑顔を俺が守りたい」
老人「……」
老人が黙ると、すっと立ち上がり、奥の部屋に消えていった
しばらくすると、老人は白い厚紙を2枚持ってきた
厚紙には模様の様な溝が入っていた、これは…
老人「1000ピースのジグソーパズルじゃ、お二人さん、これを完成させて見せなさい」
さらに老人は紫と赤のバランスボールを用意した
老人「このバランスボールに座りながらな、床に足が着いた時点でリセットじゃ」
これで終わると思ったら、まだまだ甘かった
さらに老人は、何枚かの皿を用意した
老人「さらに、この皿を10枚頭に乗せ、落とさぬようにな」
ライト「…はは」
思わず苦笑いが出る始末
だが…
レン「やってやろうじゃねぇか」
ライト「おう!俺も!」
ここからが、俺達の勝負だった
机の上に置かれた1000ピースのジグソーパズル、赤いバランスボールに正座、頭の上に置かれた10枚の皿
もう、あれからどのくらいたった?
何度もジグソーパズルをやり直し、足は震え、皿ももう既に5枚は割っている
レン「…くっ!」
レンも大分苦戦しているようだ
レン「…俺は、何をやっているんだ?」
ライト「…え?」
手は動いているものの、レンは俺に聞こえるように独り言を言った
レン「こんなことして、何になる?何の為になる?」
ライト「それは…」
レンの言うとうり、これは何の為の特訓なんだ?
何の為にこんな事をしている?
なんか、馬鹿馬鹿しくなって来た
だが、癖になったのだろう、手は勝手に動く
老人「………」
いや、そうだ
エスパーの極意だ
ってかエスパーの極意ってなんなんだ?
どんな力なんだ?
どうやったら習得できる?
もし、習得出来たとして
戦いに使えるのか?
……
俺は、何の為に戦っているんだ?
何を血迷って、こんな危険な事をしている?
敵を倒すのが目的か?
俺の力は、倒す為だけの力なのか?
……いや、違う
俺は、助けたい、救いたい、守りたい!
その為に戦っているんだ!
不器用でも良い
あの笑顔を、俺は守りたい
その為に、俺は戦う!
だから……!
老人「ライト君よ、ようやったな」
ライト「……え?」
気付いたら、ジグソーパズルは完成していた
老人「ライト君よ、君は何の為に戦う?」
ライト「……皆の笑顔を守る為です」
老人「それは本当か?」
ライト「…いいえ」
俺が守りたい笑顔、それは…
ライト「ある人の笑顔を見たいからです。その前に、皆の笑顔を守らないと、あの人はきっと笑わない」
老人「そうか…、ライト君よ」
ライト「はい」
老人「…これが欲しいのか!」
老人は右手を勢いよく出して、手を開いた
そこには、さっき俺達から逃げ出したメガストーンがあった
レン「……」
この爺さんが、教えようとしたもの
それはエスパーの極意なんて物じゃねぇ
強靭な集中力
それこそが、エスパーの極意の正体だったというのか?
ライト「おじさん、これ…」
老人「この部屋にいる時に、突然入ってきてな。これはライト君のものじゃろ?」
ライト「はい!……ん?」
ってか、なんでこの人は俺の名前を知っているんだ?
名乗った記憶は無いはずだけど…
老人「いや〜、騙すつもりはなかったんじゃが、この石の意志でね、石だけに」
老人は被っていた能面を外した
そう、その顔には見覚えがあった
つい今朝、俺達と会った
ライト「しゃ、社長!?」
なんと老人の正体は、シルフカンパニーの社長だったのだ
社長「うむ、週に1度ここに来て鍛錬をしているのじゃが、先程この石が儂の元に飛んできてな」
なんとこのメガストーンがテレパシーで顔を隠して、俺達と接触するよう促したというのだ
グリーン「そういう事か」
ナツメ「社長、やはりここでしたか」
社長「おぉ、ナツメ!」
ナツメ「おぉ、じゃありません!」
ナツメさんが社長を叱っている時、外で眩い光が走った
レン「奴らが再び動いたようだな」
ライト「行くぞ、レン!」
レン「俺に命令するな」
道場を後にした俺達は、ポケヤミーの所まで急いだ
グリーン「ホント、面白い奴等だよな」
ナツメ「そうね、なんだか、昔の貴方達を見ている様だわ」
グリーン「なぁナツメ」
ナツメ「何?」
グリーン「俺、あいつに会いに行くよ」
ナツメ「…そう、気をつけてね」
グリーン「あぁ」
ナツメ「…そういえば、脚の方は大丈夫なの?」
グリーン「あぁ、そっちは大丈夫だ、もう治った」
ナツメ「そう」
グリーン「……」
15年前の約束、お前は覚えてるか?
俺達の約束であり、夢を…
『…カメンライダー』
ライト「待たせたな、ポケヤミー!」
レン「これ以上好き勝手やらせるか」
メガシンカ!ヘンシーン!
レジェンド!ヘンシーン!
ライト「変身!」
レン「変身」
ライト「はぁ!ブレイズキック!」
変身直後、俺は攻撃を仕掛けた
『…ピィィィン』
ライト「うぉ!」
突然『ポリゴンZ•ヤミー』は眩い光を放った
直視は免れたが、眩しい
なるほど、被害にあった人達が目を押さえていたのは、こういうことか
レン「おい!新しいメガストーンはどうした!?」
ライト「あぁ、わかってるって!」
俺はメガドライバーからバシャーモナイトを取り出し、さっきのメガストーンを取り出し、メガドライバーにセットした
セット!メガシンカ!ヘンシーン!
ライト「フォルムチェンジ!」
メガリングのキーストーンを押し込む
フーディン!
フー!フーフーフー!フーディン!
身体の色は黄色になり、その上から赤紫色のアーマーが被さる
頭部は3つの角が出来、長い髭が生えてきた
ライト「信念の戦士!仮面ライダーバーサ!フーディンフォルム!」
俺は仮面ライダーバーサ フーディンフォルムへと進化した
ライト「燃えるぜ!」
胸から湧き出る闘志
だけど心は落ち着いている
今なら、相手の状況を把握できる
『ピリ、ピリリリリリ』
『ポリゴンZ•ヤミー』はビームを打っきたが
俺は簡単にそれを交わした
ライト「サイコキネシス!」
俺は『ポリゴンZ•ヤミー』の動きを止めた、が
『ダウンロード カンリョウ、 コウゲキ ヲ サイカイ』
やはり荒ぶりながら攻撃する『ポリゴンZ•ヤミー』
猛攻撃の為、俺も少し押されていた
ライト「っく!なら!みらいよち!」
突然、脳内にイメージが流れて来た
ありとあらゆるパターンのイメージ
『ポリゴンZ•ヤミー』の攻撃パターンが筒抜けになったと思う程に
ライト「ここだ!」
イメージどうりに動いた『ポリゴンZ•ヤミー』に俺は宙に浮いた幾つかのスプーンをぶつけた
『ピリ、バグ ガハッセイ、バグガハッセイ、バグガガガガガガ』
さらに荒ぶった『ポリゴンZ•ヤミー』
俺はメガリングのキーストーンを2回押し込んだ
メガシンカ!ヒッサーツッ!
フーディン!
スーパーナショナルパワーマジック
ライト「スーパーナショナルパワーマジック!」
『ポリゴンZ・ヤミー』の動きを止め、その周囲に6つの巨大なカップが現れ、それがポケヤミーの周りでシャッフルされる
困惑する『ポリゴンZ•ヤミー』
だが、カップが消えても俺の姿はない
ライト「ここだ!」
俺は上空から巨大なスプーンを振りかざした
ライト「はぁ!」
俺はそのスプーンを振りさげ、『ポリゴンZ•ヤミー』を破壊した
あとから聞いた話だが、被害にあった人達は軽傷で済んだらしい
ひとまず良かった
社長「ありがとう2人とも、おかげでシルフカンパニーも無事で済んだよ」
ライト「いえいえ、それより社長、あまり皆さんを心配させないでくださいね」
社長「ほっほっほ、そうじゃな、程々にしとくよ」
ナツメ「ホントです!」
社長「ハッハッハ、ところでライト君、さっきある人の笑顔を見たいと言っていたが、一体誰じゃ?」
ライト「あぁ、それは…」
レン「……ん?なんだ?」
ライト「…社長が知らない人ですよ」
社長「…そうか、あそうじゃナツメ、あれを」
ナツメ「はい」
ナツメさんは鞄から2つの茶封筒を出して、俺達に渡してきた
中身はお金だった
どうやらお返しのようだ
ライト「え!こんなに!流石に貰えないですよ…」
社長「何を勘違いしておる?」
ライト「え?」
ナツメ「バイト代よ、まぁ、ボーナス込だけどね」
レン「……ふっ」
ライト「……へへっ。そういえば、グリーンさんは?」
ナツメ「あぁ、あの人なら……」
カントー地方とジョウト地方の境にある「シロガネ山」
その山頂付近
レッド「……」
1人の青年がそこに佇んでいた
グリーン「こんなとこで何してんだ?」
青年の後方、グリーンが雪の上を歩きながら言った
レッド「……お前か」
グリーン「おいおい、5年ぶりにあった親友に対する最初の挨拶がそれかよ〜」
レッドはまだ背中を向けている
レッド「…何の用だ?」
グリーン「いや〜、ちょっと話があってな。知ってるか?この世にはな、まだまだ面白い奴が沢山いんだぜ?」
レッド「…それがどうした?」
グリーンに耳を傾けようとしないレッド
だがグリーンはある1つの提案をした
グリーン「…なぁ、俺と旅に出ないか?」
レッド「……!?」
グリーン「ずっと考えていた、お前の事だから、過去の事をズルズル引きづってんじゃねぇかってな」
レッド「……」
グリーン「だから、これからは前に進むんだ。過去の事を枷にする必要なんてない」
レッド「……俺に、そんな資格はない」
過去に起きた事件、レッドはそれに責任を感じている
グリーン「……お前、今でもサッカーはやってるか?」
レッド「……!?」
そのワードに驚いたレッドはグリーンの方を見た
グリーンは緑色のバックを持っていた
グリーン「サッカーで世界一になる、15年前約束したよな。覚えてるか?」
レッドは首を縦に振る
グリーン「俺達、最強コンビとして高校では名が通ってたよな」
レッドは再び首を縦に振る
グリーン「高校生活最後の大会、俺が怪我をするまではな」
レッドは黙り込んだ
グリーン「何度も言ったが、あれはお前のせいじゃない。あれは事故だ、たまたまお前の足が俺に当たっただけだ」
レッドとグリーンの高校生活最後の大会
レッドがスライディングしたその方にはグリーンの足があり、衝突してしまったのだ
グリーンは救急搬送、全治6ヶ月の大怪我だった
レッド「……だがそのせいで、お前の選手人生を棒に振ってしまった。みんな言っていた、あいつは希望の星だったのにって。世間の誰もが、俺よりもお前が注目されていたことがすぐにわかった。俺はファンの期待も、家族の信頼も、お前の人生も全て奪ったんだ。そんな俺が、お前と一緒にいる価値があると思うか?」
グリーン「…お前って、バカだな」
グリーンは呆れた
レッド「……?」
グリーン「俺はそんな事気にしてねぇ、みんな言ってたぞ?俺が怪我した後、サッカー人生から突然足を洗い姿を消した伝説の男として、今でも語り継がれてるぞ?」
レッド「それでも俺は!お前の人生を奪った!取り返しのつかない事をしてしまった!俺に、もうお前と一緒にボールを蹴る資格なんてない!」
レッドは声を荒らげその場にへたれこんだ
レッド「だからもう、俺に構わないでくれ…」
グリーン「……」
グリーンはバックからとあるものを取り出し、レッドに見せつけた
グリーン「…なぁ、これ、覚えてるか?」
レッド「…お守り?」
グリーンが持っていたのは、画用紙で出来たお守りだった
少し雑な字で、「グリーンへ」と書かれている
グリーン「お前がくれたお守りだ、懐かしいな、これも、15年前に貰ったんだよな」
レッド「まさかお前…、それをずっと…」
グリーン「あぁ、肌身離さず持っていた、今までずっと」
レッド「………」
レッドは再び俯く
そして自分のバックを漁ると、グリーンにとあるものを見せつけた
画用紙で出来たお守り
真ん中には「レッドへ」と書かれている
グリーン「やっぱり、そんなこったろうと思った」
笑うグリーン
それを見て微笑むレッド
グリーン「…もう一度聞く。俺と一緒に旅に出ないか?」
レッド「……俺はもう、サッカーは出来ないぞ?」
グリーン「そんなの関係ねぇ」
グリーンはレッドに近づく
グリーン「それに俺は、サッカーをやりたい為にお前と一緒にいたわけじゃねぇ。お前と一緒にいたいから、サッカーをやってたんだ」
レッド「…!?」
グリーン「俺は、お前と一緒にいることで存在価値があるんだ。この5年間で実感した、俺には、お前が必要だ」
レッド「……こんな俺でも、まだお前と一緒にいていいのか?」
レッドの目には涙が浮かんでいた
グリーン「当たり前だろ?一緒に来てくれるか?レッド」
レッドに手を差し伸べたグリーン
レッド「……あぁ、グリーン」
座っていたレッドはグリーンの手を掴んだ
グリーンはそんなレッドの手を引っ張り立たせた
少しよろけるレッド、満点の笑顔のグリーン
深い握手をした2人
この2人のこれからの物語は、まだ誰も知らない
シロガネ山の山頂からは、綺麗な雲海が見えた
カズマ「よし!みんなも集合した事だし、早速出発するか!」
ライト「おー!」
メグ「おー!」
メガミ「お、おー」
レン「……」
ライト「ところで、次はどこに向かうんだ?」
カズマ「おう!ちょっと待ってろ〜」
携帯と地図を見比べ、次の目的地を確定する
だが、徐々に叔父さんの表情が悪くなる
レン「どうした?」
カズマ「あ、あぁ。次の目的地なんだが…」
ライト「お!」
カズマ「マサラタウンなんだが…」
ライト「………」
メガミ「?どうしました?ライト?」
ライト「…え?いや、なんでもない…」
カズマ「……」
レン「…何かあるのか?マサラタウンに」
ライト「…いや」
カズマ「ライト、俺が言う」
ライト「……うん」
レン「?なんなんだ?」
カズマ「実は、マサラタウンは、ライトの故郷なんだ」
レン「!?まさか……」
カズマ「そう、そのまさかだ、ライトはあの5年前に起こったマサラタウン大規模火災事件の被害者の1人だ」
レン「!?」
ライト「…実はその時、俺の幼馴染が…」
カズマ「ライト、それ以上は…」
ライト「…あぁ、そうだな」
???「ったく、どこなんだ此処は?大丈夫か?ピカチュウ」
『ピカチュー!』
???「あ〜あ、ダメだったか〜」
真っ暗な空間
そこに、1人の人間がいた
???「今回は行けると思ったんだけどな〜。ま、いっか」
その人間は後ろに視線を変える
???「じゃ、後は頼んだよ。君の復讐ってやつ、見せてよ」
その視線の先には、黒と白の帽子
黒と白の襟元が開いた服、紺色のズボンに赤の靴。そして、真っ赤な瞳
???「─サトシ君っ」
サトシ『…………』
To be continued
次回予告
別の世界から来たと言うサトシと名乗る少年
ライトは彼をかつての親友、サトシと勘違いをしてしまう
そんな彼らの前に現れたのは、もう1人のサトシ
さらに、闇の力で変身!
第十二話「2人のサトシ、炎を前に」