激闘の末、ライトは黒いサトシを撃破!
回復したサトシはダルス達と共に元の世界へと帰ってしまった
しかし!仲間の大切さを知ったライトは、また仲間と共に立ち上がる!
そして、新たなステージへ!
第十六話「新たな地方!ジョウト地方!」
カズマ「歴史ある地方、ジョウト地方。1目置けるのはやはりジョウト地方のシンボルと言えるスズの塔だな」
従来の電車と違って、衝撃がない
レン「かつて、不死鳥が舞い降りたとされる塔だな」
その上とても静かだ
メグ「それがジョウト地方に伝わる不死鳥伝説か〜」
カントー地方とは隣合う地方、ジョウト地方
俺達はリニアに乗り、コガネ駅に向かっていた
メガミ「不死鳥とは、珍しい生き物なのですか?」
ライト「想像上の生き物だよ、本当はいないけど、人間が作り上げた空想の生き物」
カズマ「いや、そうとも言えない。幾度となくこのジョウト地方では、スズの塔の頂上に大鳥の影を見たという情報もある」
メグ「だけど、それが何なのかは謎なんだよね〜」
レン「……」
『まもなく〜コガネ駅〜コガネ駅〜。終点です』
コガネ駅に到着した俺達
ホームから見える景色に、俺と叔父さん、そしてメガミは興奮していた
ライト「おぉー!ここがジョウト地方か〜!」
カズマ「紅葉が綺麗だなぁ!」
メガミ「こんな所初めてです!」
初めてのジョウト地方にはしゃぐ俺達
それに対し、レンとメグはツンとしていた
カズマ「あれ?2人は嬉しくないのか?」
メグ「ん〜、まぁ、ここに来るのは初めてじゃないしね〜」
レン「3年前にも1回来ている」
カズマ「あ〜、そゆこと」
話によれば、レンたちは既にこの地方に偵察に来たことがあるらしい
他にも、シンオウ地方、イッシュ地方、カロス地方などにも行ったことがあるとか
レン「俺達が来た時は、嵐はおろか、不死鳥なんて見たことも無い」
メグ「なかなかシャイなんだよ、その不死鳥は」
嵐が齎されると同時に現れると言われる不死鳥
その正体は不明であり、見た者も、極わずかと言われる
だがその人達はジョウト地方でも変わり者と言われ、信憑性は低いと言われている
ライト「ところで、ジョウト地方で起きている怪事件って、一体何なの?」
カズマ「あぁ、今の所では、『全身からキノコが生えた状態でミイラ化した死体事件』、『夢を喰らう化け物事件』っていうのがあるな」
レン「全身からキノコ、夢を喰らう化け物。どちらもポケヤミーの仕業で間違いないな」
メグ「じゃあ早速探す?」
ライト「いや」
ライトが皆の言葉を止め、少し間が空くと、再び口を開いた
ライト「まずは、ジョウト観光だ!」
メグ「お兄ちゃん!コレ見て!」
レン「メグ、余分な物は買うなと言ったろ」
メグ「でもでも!何かヒントになるかもよ?」
メグさんが買ってきたものは木彫りの札だった
不死鳥のような彫刻が施され、とても綺麗だった
ライト「メガミ」
後ろから話しかけられた私
少し驚いて振り向くと、ライトさんが何かを持ってその何かを口に運んできた
はむっと、思わず口を開けてしまった私はそれを食べてしまった
それを噛んでみると、もちもちとした食感に…これは、なんでしょう、すごく甘いのに、くどくない…
ライト「ジョウト名物の八ツ橋だよ、美味しい?」
メガミ「は、はひ…」
そして私は気づいた
ライトさんの顔が近い
ライトさんは笑顔でこちらを見詰めていた
急に顔が暑くなった私は後ろを向いてしまった
ライト「…?」
メガミ「…ゴク…はい、美味しいです!」
振り返った私は、笑顔でそういった
ライトさんは一瞬笑顔になると、何かに気づいた
ライト「あ、メガミ、餡子ついてるよ?」
メガミ「…え?何処ですか?」
服のどこかに着いたのかと、私は見渡す
ライト「そうじゃなくて、ここ」
と、ライトさんは私の唇に着いていた餡子を親指で取った
それだけではなく、ライトさんはその餡子の着いた指を少し舐めたのだ
またもや顔が熱くなる私
カズマ「ライト…、お前も隅に置けない奴だな」
メグ「ホントホント」
ライト「え?何?」
カズマ「…いや、何でもない」
ライト「???」
レン「……」
しばらくジョウト観光していた俺達
バスや電車を駆使して色んな町に行った
そして俺達はエンジュシティに到着した
ライト「あれがスズの塔かぁ」
目の前にある10階建ての塔
いかにもの和風建築で、とても綺麗だった
メガミ「ん?あれはなんですか?」
メガミが指さしたのは、スズの塔の左手側にあった建物
まるで焼け焦げたように、2階部分から上がなかった
カズマ「あれは…「カネの塔」だな」
ライト「カネの塔?」
カズマ「昔、ジョウト地方にそびえ立ってた2つの塔、だが1つは落雷により火事になってしまったらしい。その後、雨が降り始め、火事は収まったが、ほとんどは焼け焦げてしまったらしい」
ライト「ふぅーん」
カズマ「ここにも伝説はある。かつてそこには3匹のポケモンが住んでいたが、その火事で亡くなってしまった。しかし、不死鳥が現れ、それぞれを落ちた雷に模したポケモン、火事の炎に模したポケモン、鎮火した雨に模したポケモンへと蘇らせた」
ライト「へぇー、意外と詳しいんだな」
カズマ「…ん?」
ライト「あ、いや、何でもない」
改めて叔父さんはポケモン研究者だと実感した
そこでしばらく調べ物をしていたら…
カズマ「どうやらこのエンジュシティにて、夢喰い事件が多発しているらしい、ポケヤミーが何処に
いよいよ本題に入った俺達
今度は、叔父さんとメガミペア、レンとメグペア
そして俺1人の3手に別れることとなった
メグ「…ふふふ」
レン「なんだ?メグ」
メグ「え?ん〜ん、メガミちゃんのこと」
レン「…ん?それがどうした?」
メグ「いや〜、ライトくんも鈍感だなぁ〜って」
レン「……そうだな」
カズマ「……メガミ」
メガミ「はい?」
カズマ「1つ、相談があるんだが…」
メガミ「…えぇ、なんでしょう?」
カズマ「……いや、やっぱり何でもない」
メガミ「…はぁ、そうですか」
まだ早いか、《これ》を彼女に渡すのは…
カズマは《それ》を内ポケットに入れたまま、歩き続けた
ライト「不死鳥、ね〜」
俺は独り、田んぼの脇道を歩いていた
トンボが飛んでいて、夕焼けに照らされたそのシルエットは綺麗だった
ライト「そんなもん、ホントにいるのかね。なぁ、バシャーモ」
俺は意味もなく、バシャーモナイトに話しかけた
ライト「…て、答えるはずないだろ?何やってんだ?俺」
俺は空を見上げた
夕陽に照らされた空は橙色で綺麗だった
そんな時だった
キーー、と、何かが鳴いた気がした
最初は悲鳴かと思ったが、どうもそうでは無い
キーー
まただ、なんなんだ?
俺は再び空を見上げた
真上には何もいない
目の前にも、何もいない
俺は後ろを見た
そして、すぐに鳴き声の主は分かった
この距離からでも分かる、かなりの大きさ
全身は夕日で照らされ、黄金色に輝いていた
若干赤色の翼を大きく靡かせ、俺の頭上を飛んで行った
夕日に被ったそいつは、どこかに消えてしまった
一瞬の出来事で上手く把握出来なかったが…
あれが…
ライト「…不死の鳥、
俺は無意識に声に出していた
すると、頭上から何かが降ってきた
あれは、羽?
それをゆっくりと掴むと、それは光り輝いた
その羽は赤や緑、白、など、色んな色に変色していた
まるで虹色だ
ライト「…これは?」
よく分からなかったが、俺はその謎の羽を大事に握ると、内ポケットに仕舞い、みんなの所に戻ろうと思った
俺が見たものが本物なら…
あれは…
カズマ「鳳凰を見た!?」
メグ「え!?」
レン「…!」
メガミ「それは、本当ですか!?」
日も暮れたあと
皆を集め、状況を説明した俺
もちろん皆最初はびっくりしていた
ライト「あぁ、突然現れて、そして消えた」
レン「…見間違えじゃあないのか?」
ライト「…分からない」
確証はなかった
一瞬の出来事で、あまり覚えていないのだ
レン「なんだそれは、嘘を言ったのか?」
ライト「そ、そういうわけじゃ…はっ!」
俺は思い出した
そうだ、あれを見せれば!
ライト「ほら!これを……」
内ポケットに手を入れ、さっき落ちてきた羽を取り出した
レン「…何だそれは?」
虹色に輝く羽を見て、レンは黙り込んだ
傍らで、メグが「…綺麗」と言っている
ライト「あいつが落としていったんだ。きっと、俺への何かしらのメッセージなんだよ」
レン「……お前の妄想に付き合うのも懲り懲りだ」
そう言うと、レンは席を立ち上がった
レン「鳳凰なんて居ない。所詮は妄想だ」
レンはそう吐き捨てて去っていった
メグ「ちょ、待ってよ!お兄ちゃん!」
メグが後を追う
俺は気付かぬ間に落ち込んでいた
ライト「…はぁ〜」
メガミ「気にしないでください、レンさんも、疲れているんですよ」
カズマ「そうだ!僕は信じるぞ!お前の見たもの」
ライト「2人とも、ありがとう」
俺は少しだけ救われた
でも不思議だった
どうしてこうもレンは、夢物語を嫌うのか
信じたり信じなかったり
情緒が安定していない
俺の夢も、神話も
カズマ「とりあえず、明日は皆で行動しよう。目撃情報があった家に調査しに行くぞ」
ライト「…あぁ」
その夜、羽の色が戻ることはなかった
メグ「じゃあ、まずは何処に聞き込みに行く?」
カズマ「そうだな、まずは…」
叔父さんとメグ、そしてメガミが目的地を確定しようとしていた時
俺は思い切ってレンに話しかけてみることにした
ライト「…なぁ、レン」
レン「…なんだ」
ライト「…レンはなんで、夢を嫌うんだ?」
レン「…夢が嫌いな訳じゃない。夢を持つやつを嫌っているんだ」
ライト「…ど、どうして?」
レン「叶いっこない夢なんて持ったところでどうなる?そいつは、夢を叶えることに必死になり、周りのことを全くもって見ていない。するとどうなる?」
ライト「………」
レン「些細なことで事故が起きて、無様に死ぬ。俺はそういうやつを何人も見てきた」
ライト「…え?」
レン「夢を持つことは、自分の式を縮めるのと一緒だ。無意味だ、それ以上に、枷となる」
ライト「…お前の意見は分かった」
レン「…ん?」
ライト「…でも、俺はそういう人達が大好きだ。人は、夢を追いかけている時が、1番幸せなんだ、そんな中で死ねたのなら、本望だと思うよ。実際俺なら、今死んでも悔やまない」
レン「……」
ライト「なぁ、レン。お前は今、幸せか?」
レン「……!?」
その時だった
雨も降っていないのに、すぐ近くに雷が落ちた
俺達の目の前、少し丘になっている所に、人が膝を付いていた
そして隣には、犬型のポケヤミー
カズマ「なんだ!?」
全員が身構える
チリチリと稲妻を纏わせる人
その人が立ち上がると驚いた
そいつはまだ子供だった
俺たちと同じくらいの、少年のような女の子だった
すると、その少女は俺達を見下すように言った
ヒガナ「やぁやぁ、仮面ライダーの諸君」
奴は口を開いて俺たちに話しかけた
ヒガナ「僕はノブナガ、初めまして」
レン「…ノブナガ?」
ヒガナ「どうかな?なるべくかっこよく登場したかったんだけど〜。僕的には上出来だなぁ」
ボロボロな服、と言うより、特殊な服とでも言うのか
明らかにこの世界観には合っていなかった
ヒガナ「…ちょっと〜!無視〜?」
ライト「…お前、何者なんだ?」
ヒガナ「えへへ〜、よくぞ聞いてくれた!僕はね〜…」
『この方はヒガナ様!世界を統一し、闇へと導くお方だ!』
突然ポケヤミーが喋りだした
ヒガナ「あぁ!もう!なんでそっちの名前で呼ぶかなぁ!」
『はっ!申し訳ありません!』
ヒガナ「はぁ、ったく」
ライト「……ヒガナ?」
ヒガナ「…あぁ、もうどっちでもいいよ。とりあえず僕は、今君たちに宣戦布告をしに来たんだ」
レン「何?」
するとヒガナは俺に指をさした
ヒガナ「仮面ライダーバーサ、またの名を波山ライト君」
ライト「…!」
ヒガナ「…君を、必ず殺す」
ライト「…!?」
ヒガナ「サトシ君って覚えてる?」
ライト「…忘れるわけ、無いだろ?…まさか!」
ヒガナ「そう、彼は僕が生き返られた」
ライト「…お前が!」
俺は気付かぬ間に、沸点に達していた
ヒガナ「僕はね、ポケモンや人間を蘇させることが出来るんだ。そして、蘇らせた人間やポケモン達の記憶を変換して、負の記憶がよく残るようにした」
ライト「……」
ヒガナ「すると、どうなるか。人は、その偽りの記憶だけを頼りにして、野望を叶えようとする。例えば、サトシ君の本当の野望は君に会いたい、だったのに、僕がちょっと記憶を変えただけで君を殺したい、に変わったように」
ライト「………」
ヒガナ「人間って、面白いよね!記憶を変えただけで、野望が変わるんだから!」
ライト「…貴様ァ!」
俺の怒りは頂点に達し、気づけば変身して彼女に突っ走っていた
ヒガナ「…ライボルト君」
『はっ!』
するとそばにいたポケヤミーが俺の前に立ち塞がった
ライト「…お前だけは!絶対に許さない!」
『ふんっ!』
カウンターも何も考えていない俺は、ポケヤミーにいとも簡単に去なされた
ライト「ぐっ!」
変身が解けた俺は地面を這っていた
メガミ「ライトさん!」
メガミが駆けつける
ヒガナ「…もうすぐこの地方に嵐が齎され、多くの人間が死ぬだろうなぁ」
レン「…何?」
ヒガナ「…ふふ、楽しくなってきた」
ヒガナは小声で言ったがレンの耳にはしっかりと聞こえた
ヒガナ「僕の復活も近い…。また会おう、仮面ライダーの諸君」
ヒガナはそう言うと、闇のゲートを開き、その奥へと消えていった
ライト「待て!」
俺は立ち上がったが、メガミに止められてしまった
『ふっ!貴様はヒガナ様には勝てない!諦めるんだな!』
ライト「…諦める?…ふざけんな…」
『…ん?』
ライト「あいつは…、サトシの仇だ。俺が倒す」
怒りに燃えた俺は、少し熱くなっていた
でも
メガミ「ライトさん!落ち着いて下さい!このままでは!貴方が人殺しになってしまいます!」
その言葉を聞いた瞬間、俺の熱が一気に引いた
ライト「…ごめん、メガミ。ありがとう」
落ち着いた俺は、メガミを叔父さんの元に連れていき、再びポケヤミーと対峙した
レン「どうやらあいつは手強いようだな、俺も加戦しよう」
メグ「それなら私も!」
ライト「2人とも…、ありがとう」
『…何人束で来ようが、私には勝てない!』
ライト「どうかな?俺達3人なら…」
俺はメガミと叔父さんを見た
ライト「…いや、俺達5人なら!お前らを倒せる!お前も!ヒガナも!」
『…小賢しい!貴様!何者だ!』
ライト「俺は波山ライト!ヒーローになる男だ!」
*
ヒガナ「……ふぅ」
やっぱり現世に行くにはまだ早かったみたいだ
体力をかなり消耗してしまった
長らく動いていないのも原因だろう
まだ不十分だ
でも、確実に僕は復活の一歩を辿っている
僕が蘇ってからもう15年が経っているのか、早いものだ
これで、ようやく叶えられる
信長様の野望を
僕が代わりに…
ヒガナ「……待っててね、殿」
僕は懐からひとつのメガストーンを取り出した
黒をベースに、中央には赤と金の模様が入っている
ヒガナ「君の力を見る時も近いな」
信長様から受け継いだこのメガストーン
僕はそれを大事にしまった
すると、僕のすぐ右側
とてつもない騒音が聞こえた
『ギャアァーース!』
ヒガナ「…分かってるって、君も暴れたいんだろ?」
『………』
ヒガナ「……ルギア君」
『ギャアァーース!』
伝説のポケモン、ルギア
たった1回羽ばたくだけで、嵐が40日間も続くとも言われている
こいつを解き放てば、たちまちあの地方は嵐によって滅ぼされる
ヒガナ「……ふふ、楽しくなってきた!」
『ギャアァーース!』
To be continued
次回予告
『ライボルト•ヤミー』と奮闘する中、ライトは新たな進化をする!
「俺は絶対に諦めない!」
数々の不死鳥の目撃情報を探索すると、その人たちにはある共通点があって…
第十七話「謎を追え!虹色の羽!」