ジョウト地方に到着したライト達
しばらくジョウト観光をしていると、ライトの目に映ったのは、なんと鳳凰の姿が!
虹色に輝く羽を落として去っていったその正体は不明
そして、突如としてライト達の前に姿を表したヒガナ
ライト達に宣戦布告をし、去っていった
闇の空間に戻ったヒガナのもとには、ルギアの姿も──
ライト「…行くぞ!レン!メグ!」
メグ「うん!」
レン「…ふんっ」
ドライバーを同時に装着する俺達
ライト「変身!」
メグ「変身!」
レン「変身」
仮面ライダーへと変身した俺達は、『ライボルト•ヤミー』と激しい戦いをしていた
ライト「とびひざげり!」
メグ「パワージェム!」
レン「サイコカッター」
『…ガルゥ!』
ライト「うわっ!」
3人の同時攻撃
だが、奴が放つ電撃によって全て去なされてしまった
ライト「ま、まじかよ…」
メグ「どうしてっ!タイプ相性は悪くない筈なのに!」
レン「どうやら、今までのポケヤミーとは少し違うようだな」
ライト「それじゃあ!一気に決めよう!」
レン「いや、待て」
キーストンを押そうとした俺を、レンは止めた
ライト「どうした?」
レン「奴がまだどれほどの実力なのか分からない。無闇に必殺技を出して、体力を消耗したところで追い討ちを掛けられるかもしれない」
メグ「確かに…」
ライト「じゃあどうしろと!?」
レン「……」
『何をコソコソ話しているぅ!』
奴が牙に雷を纏いながら襲いかかった
レン「くっ、ひとまずは経過観察だ、相手の出方を見る」
ライト「……っ」
俺は納得していなかった
『…なるほど、俺を恐れているのだな。お前たち』
俺達の悶着を理解したのか、奴は突然俺達を煽ってきた
レン「…何っ!」
『その気持ち、よく分かるぞ。俺相手じゃ、怖くなるのも当然だ。だからせめて、……苦しまないようにしてやる』
ライト「ふざけんな」
俺は気づいたら声に出していた
『……ん?』
『ライボルト•ヤミー』は振り向き、俺に視線を向ける
ライト「経過観察だ?そんな事して、更に被害が及んだらどうするんだ?責任取れないだろ!」
俺はポケヤミーに対してでは無く、レンに向かって怒っていた
ライト「俺はやる!これ以上被害が広がらないように!」
レン「…あいつ」
ライト「どんだけ相手が強くても、俺は戦う!俺は…」
『……』
ライト「俺は絶対に諦めない!」
すると、俺の懐が光り出した
俺の目の前に浮かんできたメガストーン
封印が溶けると、そこには
黒をベースに赤と灰色の模様が入ったメガストーンが現れた
ライト「…これは、ヘルガーナイト…」
俺はそれを手に取り、バシャーモナイトを取り外し、ヘルガーナイトをセットした
セット!
メガシンカ!ヘンシーン!
ライト「フォルムチェンジ!」
俺はキーストーンを押し込む
ヘルガー!
ヘル!ヘル!ヘルヘル!ヘルガー!
俺は全身を黒に染め、腹部が赤くなり、手足にも赤い爪が生える
そして胸部と手首に灰色の骨のような装飾が装備された
両肩から出るマンモスの角みたいな奴が少し邪魔だった
頭部からも長い角が生え、牙も生えてきた
ライト「牙の戦士!仮面ライダーバーサ!ヘルガーフォルム!」
レン「…まるで、地獄の番犬だな」
メグ「お〜〜」
ライト「燃えるぜ!」
『姿が変わったからなんだというのだ!』
またしても牙に雷を纏いながら襲いかかるポケヤミー
俺は手に黒い槍を出現させて、両手でその槍を構え、奴の攻撃を防いだ
先端は2つに別れていて攻撃にも適していそうだ、名ずけるのなら、《ヘルガーランス》
俺は《ヘルガーランス》を巧みに扱い、奴の攻撃を無効化出来ている
ライト「はっ!」
リーチが長いこの武器は、攻撃にも特化している
ライト「ほのうのキバ!」
俺は《ヘルガーランス》に炎を灯し、奴に突き刺す
『ガルゥ!』
それは見事に命中した
ライト「イカサマ!」
奴が攻撃を仕掛けると同時に、俺は《ヘルガーランス》を奴に噛まさせた
《ヘルガーランス》は相手の力を測ると、俺に力が溢れた
ライト「…はっ!」
俺は奴を引き剥がし、切りつけた
『ガッ!』
ライト「よし!これで決まりだ!」
俺はキーストーンを2回押し込んだ
メガシンカ!ヒッサーツッ!
ヘルガー!
ケルベロス!スナール!
俺は空中に、俺の持っている《ヘルガーランス》以外に2本の《ヘルガーランス》を出現させた
1本は左手に、1本は右手に、もう1本は口に咥えた
すると《ヘルガーランス》は形を変形させ、牙の形になった
ライト「ケルベロススナール!はぁぁ!」
俺は両手に持っていた《ヘルガーランス》を交互に奴に投げつけた
それは奴に命中し、怯んでいた
俺はトドメに、自分自身が飛び出し、口に咥えた《ヘルガーランス》を奴に突き刺した
『ガァァァ!』
《ヘルガーランス》は奴を貫通し、奴は爆発しながら消えていった
すると、その場所からまたメガストーンが飛んできた
こいつもまた、メガシンカポケモンだったのか…
レン「どうやら、俺達の加勢は必要なかったようだな」
メグ「だね〜、でもすごいね、ライト君。どんどん強くなっていく」
レン「……そうだな」
変身を解除させた俺達は、叔父さん達の元に戻った
カズマ「これで6度目の進化か、すごいな!」
ライト「はは、まぁ、それほどでも〜」
満更でもない俺を、皆は笑っていた
ただ、1人を除いては
レン「……」
カズマ「それじゃあ、ひと段落した所で、夢喰い事件の捜査に入ろう!」
ライト「そうだな、一体どんな事件なんだ?」
カズマ「どうも、まるで人間が人形のように無気力化してしまう事件のようだ」
レン「無気力化?」
カズマ「前日までは元気だったのに、目が覚めると突然何かがすっぽり無くなったかのようになるらしい」
メグ「夢を喰われただけで、人ってそうなるの?」
カズマ「まぁ、調べてみない限り分からない。じゃあまずは…」
と、叔父さんが目的地を調べていると…
ライト「……っ!!」
なにか後ろに視線を感じた、不気味な視線
俺は勢いよく振り返ったが、そこには誰もいなかった
メガミ「どうかしました?ライトさん」
ライト「いや、なんでもない…」
どうやら、気のせいらしい
カズマ「まずは、この場所に行ってみよう!」
叔父さんが定めた場所
小さな小道具屋で、木製の小道具が沢山あった
お土産に買っていきたいところだ
だが
店主「いらっしゃいませーー」
素っ気ない接客
奥のレジカウンターでは、中年くらいのおじさんが座っていた
どうやらあの人が店主のようだ
レン「あんたがここの店主か?」
店主「あーー」
ライト「ポケヤミーの被害にあったのは本当か?」
店主「あーー」
メグ「怪我はないの?」
店主「あ?あーー」
まるでゾンビのようにうめく店主
本当だ、まるで脳みそが空っぽにでもなったかのようだ
カズマ「この人はポケヤミーの被害にあってからずっとこの調子らしい。以前までは、店に対して情熱的だったらしいのだが…」
ライト「ん〜〜。あっ」
俺はあるひとつのことを思い付き、試すことにした
ライト「なぁ、おじさん」
店主「あーー」
ライト「あんたにはさ、夢ってある?」
店主「あーー、あ?あ、あぁ、あぁ」
反応が変わった。やっぱり
と、その時
ライト「…!」
俺の持つ虹色の羽が光り出した
よく見ると、店主さんの懐も、同じように光っている
俺は店主さんに人声掛け、光の元に手を伸ばした
そこにあったのは、俺と同じ、虹色の羽があった
カズマ「なんでこの人が、虹色の羽を?」
その理由、俺にはひとつ思い当たる節がある
共鳴する虹色の羽
俺は、次の目的地に向かうことを決心する
ライト「叔父さん、次の場所に行こう」
カズマ「え?でもまだ何も…」
ライト「いや、そんな時間はない。俺の推測が合っているなら、まだまだ犠牲者は増え続ける」
俺は1つの推測を思いついた
次の場所に着いた俺達
今度は和菓子屋さんだった
店員「いらっしゃいませー!」
今度はちゃんとした挨拶、だけど、今度の俺達の目的は定員さんじゃない
ライト「あの、店長さんっていますか?」
事情を説明し、俺達は店主さんのいる和室に案内してもらった
店員「ココ最近ずっとあんな感じなんです、つい1週間くらい前は、「新作を出すぞ〜!」って、張り切ってたんですけど、その提案書もビリビリに破かれたんです」
店員はそう言うと、仕事に戻っていた
店主さんは少し老いていて、白髪だった
座布団を枕にしてダラダラとしていた
店主「あーー」
ライト「こんにちは店主さん、俺、波山ライトって言います」
店主「あーー」
ライト「突然なんですけど…」
店主「あーー」
俺の推論道理に行けば、この店主もあの人と同じような反応をするはずだ
ライト「あなたには、夢がありますか?」
店主「あーーあ?ああ?あーーあ、あ、あーー」
やっぱり、この人もだ
すると、今度も俺の虹色の羽が光り出した
この店主さんの懐も
俺の推測は、確信へと変わった
カズマ「ライト、なんなんだ?そろそろ俺達にも教えてくれ」
ライト「ごめん、説明するよ」
俺は駄菓子屋を後にしたあと、皆に説明した
ライト「多分だけど、ポケヤミーの目的は、寝ている時に見る“夢”じゃなくて、人が持っている“夢”が目的なんじゃないかな?」
カズマ「人が持っている夢、それはつまり、ライトで言うと、ヒーロー、的な?」
ライト「そう、今までの被害者は皆、最初は情熱的だった。それはつまり、夢を持っていたからなんだ。でも、ポケヤミーに襲われて、夢を失い、途方に暮れている」
メグ「なるほどね〜」
レン「だからあの時、犠牲者は増え続ける、と言ったのか」
メガミ「流石です!ライトさん!」
ライト「うん、でも、次の被害を未然に防ぐことは難しいかも……!」
と、俺はまた不快な視線を感じた
だが、振り返ってもやはり誰もいなかった
カズマ「どうした?ライト」
ライト「え?いや、別に」
ここから少し不安に思った
誰かが、付けて来ている気がする
ライト「…あと、もうひとつヒントがあるなら、この虹色の羽」
俺は皆に虹色の羽を見せた
ライト「これを持っている人が狙われている可能性は高い」
レン「どういう事だ?」
ライト「よく分からないけど、1つの共通点として。鳳凰の目撃情報って、他にどこ?」
カズマ「…あぁ、えーと、ここだな」
叔父さんが示した場所、そこはまだポケヤミーの被害は無かったが、鳳凰の目撃情報を出したところでもあるらしい
ライト「じゃあ、次はそこに向かおう!」
エンジュシティから遠く離れた小さな町、ワカバタウン
ここにある研究所で、鳳凰の目撃情報があったらしい
名前はウツギ研究所
主に、生物学を研究しており、生物の誕生など、多方面において研究しているらしい
ウツギと言う人が営んでおり、助手が1人いるという
俺達は早速ウツギ研究所に行き、話を聞いてもらうことにした
ウツギ「いや〜、君達か!鳳凰について聞きたいと言うのは!」
ライト「はい、動物に詳しい貴方なら、何かわかるんじゃないかと思って…」
本当の目的はそうじゃない
確かにそれもそうなのだが、1番大事なのは
この人の護衛、そして、ポケヤミーの目的
客室に招待された俺達はソファーに座って話を聞いていた
ウツギ「ん〜、と言われてもな〜。私は鳳凰の存在は否定しているからな〜」
ライト「え?」
どういう事だ?目撃情報を出したのはここのはずだけど…
???「博士〜、この資料どうすればいいですか?」
と、俺の後ろ側から若い男の人の声がした
振り向くと、服装は赤いトレーナー、黄色地に黒のラインが入ったハーフパンツを履いた青年が山積みになった紙を持っていた
ウツギ「おぉヒビキ、丁度いい」
と、ウツギ博士はヒビキと呼ばれた青年をソファーに座らせた
ウツギ「こいつは私の元で助手をやっているヒビキというやつだ」
ヒビキ「ヒビキです、よろしく…」
少々照れながら、ヒビキさんは挨拶をした
ライト「俺の名前はライトです、あとは…」
カズマ「カズマです」
レン「レンだ」
メグ「メグでーす!」
メガミ「メガミと申します」
一通り挨拶をし終わった時、俺の虹色の羽が再び光り出した
一体どうしたのだろうかと、胸ポケットから出した時
ヒビキ「あ!それ!」
と、ヒビキさんが叫んだ
ライト「どうしたんですか?」
ウツギ「あぁすまないね、こいつは今世界中の鳥について研究してるのだが、虹色の羽を探し求めていたらしくてな」
ヒビキ「あぁ!その通りだよ!」
ライト「どうしてこの羽を?」
ウツギ「それはなんせ、こいつが鳳凰を目撃したからな」
ライト「え!?」
驚く一同
ただ、ヒビキさんはひたすらに俺の虹色の羽を見続けた
ヒビキ「僕も、最初は信じてなかったよ。でも、僕は実際に、この目で見たんだ」
ヒビキさんは俺の虹色の羽を見ながら話した
ヒビキ「あれは、丁度1週間位前の話だ──」
ヒビキ「博士〜、これ知ってます〜?」
ウツギ「ん〜?」
僕が博士に見せたのは、とある新聞の1ページだった
ウツギ「スズの塔の頂上に大鳥の影、鳳凰か?だって?」
ヒビキ「なんだかココ最近、そういう情報が出回っているらしいんですよ。どう思います?」
ウツギ「ん〜、迷信だが、調べてみる価値はありそうだな。お前の研究にも、いい成果があげられるんじゃないのか?」
ヒビキ「そうですよね!僕もそう思っていたんです。でも、さすがに鳳凰なんていませんよね、想像上の生き物だし…」
ウツギ「そうだな、生物学上、鳳凰の存在は認められん。4メートル弱ある体長に、不死の体を持っているなんて…」
ヒビキ「まぁ、とりあえず色々調べてみます。何かの間違いの可能性もありますし」
ウツギ「そうだな、頼んだよ」
ヒビキ「はい!」
僕は鳳凰について色々調べるために、街に出た
久々に見たスズの塔は、とても輝いていた
ヒビキ「コトネ!」
コトネ「ヒビキ!」
僕は幼馴染であるコトネの所に向かっていた
コトネと僕は元はエンジュシティ出身であり、家も隣同士であった
今日の服装はリボンの付いたキャスケット、赤いトップスにオーバーオール。髪形は茶髪のおさげ髪
とても20代半ばの女性の服装とは思えない
そんなコトネは一昨年結婚して、今は夫婦で暮らしている
コトネ「なるほどね〜。つまり、鳳凰についてどう思うか聞きたいってことね?」
ヒビキ「そう、どう思う?鳳凰って本当にいると思う?」
コトネ「ん〜、正直わかんないけど、彼に聞けば何かわかるかも」
ヒビキ「え?彼って、まさか…」
しばらくしてその彼が俺の目の前に現れた
シルバー「何の用だ、ヒビキ」
ヒビキ「やっぱりお前か、シルバー」
彼の名はシルバー、僕の幼馴染且つライバル
実は僕とコトネとシルバーの家は隣同士
よく3人で遊んだっけ
こいつとの関係は高校で終わると思っていたが、なんとコトネと結婚する事となった時は、切っても切れない縁になったと思った
シルバーは少し長めの赤毛が特徴だ
いつも黒い服を着ている
シルバー「で?鳳凰がどうしたって?」
ヒビキ「あぁ、ココ最近エンジュシティでは鳳凰の目撃情報が出てるって新聞で見て…。シルバー、何か知ってるのか?」
シルバー「んー、俺自身は知らないが、こんな噂を聞いたことがある」
ヒビキ「なんだ?なんでもいいから言ってくれ」
シルバー「鳳凰が頭上を通り過ぎた後、鳳凰は虹色の羽を落とすっていう噂だ」
ヒビキ「虹色の、羽?」
シルバー「厳密に言うと、鳳凰の羽だな」
ヒビキ「んー、なるほど…」
コトネ「話がひと段落したんなら、ご飯にしよう!」
シルバー「あぁ、そうだな」
コトネ「ってことでヒビキ!買い物宜しく〜」
ヒビキ「え?あ、あぁ」
僕はコトネからエコバックを受け取り、近くのスーパーに寄って行った
その帰りだった
ヒビキ「んー、鳳凰に虹色の羽、か〜」
僕は不意に空を見た
夕焼けが綺麗で、雲もオレンジ色になっていた
スズの塔が、夕焼けの逆光で、黒くなっている
その時だった
後ろから鈴の音が響いたんだ
僕は思わず後ろを振り返った
すると、黄金色に輝いた大きな鳥が、夕日に向かって飛んでいた
僕は見とれていた
その鳥の正体はすぐにわかった
世界中の鳥の研究をしている僕も初めて見る鳥
その鳥は夕日、ではなく、スズの塔に向かって飛んで行った
*
ライト「俺の時とほとんど同じだ…」
ヒビキ「僕には確証があった、あれは鳳凰だ、絶対に!」
レン「でもなぜ、そこまでして虹色の羽に興味がある?」
ヒビキ「簡単だよ」
ヒビキさんは立ち上がり、窓から夕日を眺めた
ヒビキ「僕は、虹色の羽を貰えなかったんだ」
そんな中、ウツギ研究所の外の木の影
ある者が、赤い目を開いて様子を伺っていた
『……ズズズ…』
To be continued
次回予告
夢喰い事件の犯人が姿を現し、奮闘するライト達!
しかし、ライトに異変が……
メガミ、決断の時!
第十八話「メガミの告白、夢を失った者」