鳳凰のことをもっと調べるため、図書館にやってきたライト達
ライトはそこで、不思議な老人に会う
ボンジイと名乗るその人は、長年鳳凰を追っていた者だった
スズの塔へと足を運んだライト達
そこに居たのは、鳥のポケヤミーだった
何故ポケヤミーがいるのか不安の中、ライト達はスズの塔を登っていく──
カズマ「なんてこった。懐中電灯が使えないとは…。灯りをつけてもほとんど見えない」
メグ「多分、ポケヤミーが何か細工したんだろうね」
メガミ「1寸先は常に闇!とか言ってましたよね」
カズマ「闇のカラスか、まさにポケヤミーだな」
メグ「でもほんと、何でこんなとこにポケヤミーがいるんだろう?」
カズマ「今回に関しては、ポケヤミーがゲームをしている感覚に近いな。いつもは残虐に人を殺すのに、今回は一転、僕達を追い返そうとしている」
メグ「うーん、不思議だねー。ね、メガミちゃん」
………
メグ「…あれ?メガミちゃん?」
振り返ったが、そこに人の気配はしなかった
メグ「……やば」
ヒビキ「ライト君、彼の事は放っておこう」
初めて見るヒビキさんの不機嫌姿
レン「…ちっ!」
こっちは見慣れたな
ヒビキ「ライト君、君は、どうしてヒーローになりたいの?」
ライト「え?」
ヒビキ「ほら、言ってたじゃないか。ヒーローになるのが夢だって」
レン「……」
ライト「あぁー、……どうしてだろう?」
ヒビキ「え?」
ライト「思えば、どうして俺は、ヒーローになりたいんだろう」
ヒビキ「理由が、分からないのかい?」
ライト「んー、人を守りたいなら、警察官とか、自衛隊とか、あったんだろうけど。なんにせよ、かなり昔からの夢だからなぁ〜」
ヒビキ「そうなんだ、凄いね」
ライト「はい?」
ヒビキ「そんなに長く同じ夢を持つことは、凄いことだよ」
ライト「そ、そうですかね」
ヒビキ「そうだよ!」
顔は暗くて見えないけど、笑っていることはわかる
ライト「まぁ、こんな夢だから、色んな人に馬鹿にされましたけど」
ヒビキ「…そう、なんだ」
ライト「はい。でも…」
ヒビキ「…でも?」
ライト「……でも、家族のみんなは、俺の夢を認めてくれていました」
レン「……」
ヒビキ「…そんなんだ」
ライト「はい。母さんも、ユイ叔母さんも、叔父さんも、メグも、メガミだって」
ヒビキ「……」
レン「……」
ライト「……そんな人達に囲まれたから、俺はヒーローになりたいって、更に思ったんです。だから、ヒビキさんがあの時、「人の夢を馬鹿にするな!」って言ってくれた時、俺、嬉しかったんです。直接的じゃないけど、ヒビキさんにも俺の夢を認めて貰えた気がして」
ヒビキ「…そうだったんだ。それは、何よりだよ」
ライト「はい!」
俺は、自然と笑顔になった
暗くて見せられないけど、きっと我ながら最高の笑顔だと思う
ヒビキ「夢はさ、叶えるまで、無くならないものだよ」
ライト「…え?」
ヒビキ「僕はそう信じてる。僕らはまだ道の途中にいる。発展途上の人間だから。だから、まだまだこれからなんだよ」
ライト「…まだまだ、これから……」
ヒビキ「そう!何事もまだまだなんだ。そして、響かせよう!轟かせよう!僕達の夢を!」
ライト「…はい!」
すると、俺の懐が光りだし、メガストーンが封印を解き始めた
ライト「これは、「ライボルトナイト」?」
レン「!」
そのメガストーンは、以前倒したライボルトのものだった
黄色をベースに青と赤の模様が入っている
ライト「…!そうだ!閃いた!」
ヒビキ「?」
ライト「まぁ、見ててください!変身!」
俺は仮面ライダーへと変身し、ライボルトナイトを構える
ライト「こいつ確か、雷の技使えたよな?」
レン「…そうか、なるほどな」
ライト「そういう事、フォルムチェンジ!」
メガシンカ!ヘンシーン!
ライボルト!
ララライ!ララライ!ライボルト!
俺の体は少し薄い青色に変色し、頭部から稲妻のような
手足の爪が赤色になり、手首にも黄色い稲妻の装飾が装着られた
弾けるような髪質
まるで雷に打たれたあとみたいだ
ライト「雷轟の戦士!仮面ライダーバーサ!ライボルトフォルム!」
ライト「ほうでん!」
俺は全身から放電すると、辺りが少しづつ明るくなった
するとびっくり、無数のカラスのポケヤミーが俺達を見下していた
ヒビキ「なるほど。電気の力で明るくしたわけか!」
ライト「そういう事!はっ!」
俺は両手の手先に力を入れた
すると、元々赤色だった爪が黄色に変色し、徐々に伸びていき
稲妻のような形の三本爪《ライボルトクロー》が出現した
俺は両手を振りかぶると、烏合の衆に飛びかかった
ライト「ワイルドボルト!」
ものすごいスピードで、ポケヤミーを蹴散らしていく
このスピード、まるで雷だ
雷の化身とでもいうのか?
ライト「かみなりのキバ!」
両手の《ライボルトクロー》を合わせて、キバのように斬撃をくらわす
『カーー!』『カーー!』『カーー!』
無数のカラスのポケヤミーは負けじと俺に襲いかかる
ライト「…へへ、まだまだこっからだ!」
もちろん俺は負ける気が無い
再び雷鳴が轟いた
遡ること少し前
メグ「お父さん、やばいよね」
カズマ「あぁ、まずいな」
メグ「メガミちゃんどこ行っちゃったんだろう」
カズマ「ひとまず分かったことは、この闇のせいで、灯りが使えないこと、そして声も届かないこと。これだけ呼んでも返事がないんだ」
メグ「そうだね、手探りで見つけるしかないね」
カズマ「あぁ」
メガミ「うぅぅぅ」
怖い
暗い
寂しい
この時代に来て数ヶ月
この時代には慣れてきたつもりだけど、唯一慣れないのが
暗闇の怖さ
未来の暗闇とはまた違う
あれはポケヤミーという怪物が生み出したものだと分かっているから、怖くなかったけど
この暗闇は、ポケヤミーのものではあるけど、何か違う
シンプルに怖いぃぃ!
『カーー!』
メガミ「ひぃっ!」
あぁあぁあぁああぁあぁああぁ
ライトさんんんんんん
メグさんんんんんん
カズマさんんんんんん
レンさ……
……
レンさんは、何故あんなにも夢を嫌うんだろう
夢を持てば、こんなにも世界は美しいのに
美しくなるのに
……
メガミ「……はぁ」
なんで皆ともっと仲良くできないんだろ
と、遠くの方でピカっと稲光が見えた
同時に物凄い雷鳴
これは……
ライト「かみなりのキバ!」
ポケヤミーを蹴散らしていく俺
壁や天井を蹴りながら屯するポケヤミーを倒して行った
ライト「よし!」
これまでは順調だ
あとは、『ドンカラス・ヤミー』を見つけるのみ
ライト「かぎわける!」
俺は嗅覚に神経を集中させ、嗅ぎ分けた
ライト「……そこか!」
微かだが、一際強いオーラを嗅ぎ取った
木製の壁を破壊したその向こうには、胸元が白い毛で覆われ
ハットを被ったようなカラスのポケヤミーがいた
『よく見つけたな!だが、やはりここを通す訳にはいかん!私と戦え!』
ライト「言われなくてもそのつもりだよ!かみなり!」
俺は高く飛び上がり、垂直にポケヤミーに飛びかかる
『ぐほっ!……いい攻撃だ!』
ライト「行くぜ!」
メガシンカ!ヒッサーツッ!
ライボルト!
ライトニング!モーメント!
ライト「ライトニングモーメント!」
俺は《ライボルトクロー》を構え、相手を定める
次の瞬間には、俺は相手に斬撃をくらえていた
まさに、霹靂一閃
『…ぬっ!ぐっ!ぐはぁぁぁ!』
『ドンカラス・ヤミー』は儚く散った
ライト「……よし!」
すると、暗かったこの階の闇が晴れ、明るくなった
メグ「ライト君!」
カズマ「やったな、ライト」
ヒビキ「良かった、皆も無事だったんだね」
レン「……」
すると、遠くからメガミが走ってきた
ライト「良かった、メガミも無事で…って、うおっ!」
急にメガミが俺に抱き着いてきた
メグ「わぁお!」
メガミ「……」
ライト「メガミ?どうした?」
メガミ「…ライトさん!雷の力があるのなら言ってください!」
ライト「え?」
メグ「あ〜、メガミちゃん雷も怖い感じか〜」
メガミ「そ、そういう意味では!…ぐすっ」
ライト「あ〜悪かったよメガミ!さっき手に入れた力なんだ」
メガミ「言い訳は聞きたくありません!」
ライト「いや、言い訳では……」
なんやかんやあり、俺達は弐ノ階を後にした
ライト「この調子だと、毎階にポケヤミーがいるな」
カズマ「そうだな、何か手を打たないとな」
〜参ノ階〜
カズマ「よし、ここからは手分けしよう。多分だけど、この階も、その先の階もポケヤミーが出てくるだろう。そこで、この階はメグ、4階がレン、5階はメガミが戦って欲しい」
ライト「俺は?」
カズマ「ライトは、ヒビキ君と一緒に6階に向かってくれ」
ライト「分かった」
ヒビキ「はい」
カズマ「メガミ、一応だが、俺が付いておくよ」
メガミ「は、はい!助かります」
メグ「じゃあこの階は任せて!」
レン「承知した」
作戦を立て、メグを置いて4階へと向かった
レン「何かあったらすぐに報告しろよ!」
メグ「分かってる!」
メグ「さぁ〜てと、がんばるぞ〜!」
意気込んで先に進むと、辺りは何故か砂漠のように砂が敷いてあった
『1人でやってくるとは、粋な小娘だな』
メグ「出たね!ポケヤミー!」
目の前に現れた鳥のポケヤミー
ガラガラ声で、ハゲワシのような見た目に、骨を彷彿とさせる装飾を身につけている
『吾輩は『バルジーナ』!貴様を骨抜きにしてやる!』
メグ「……行くよ!ディアンシー!変身!」
レジェンド!ヘンシーン!
ディアンシー!
ディ!ディアン!ディ!ディアン!ディアンシー!
メグ「幻の戦士!仮面ライダー!ビジオン!」
メグ「これが本物の幻よ!」
〜肆ノ階〜
『一つ…喜びは世界を狂わし、二つ…悲しみは生き物を狂わし、三つ…怒りは人を狂わせる!……『ドードリオ』様の!お通りじゃ!』
ダチョウのようなポケヤミーだが、頭が3つある
3つの頭がそれぞれ喋りだし、俺達を威嚇する
ライト「出たか!ポケヤミー!」
レン「俺が相手だ」
カズマ「レン!あとは任せたぞ!」
レン「心配無用だ、早急に片ずける」
レン「……さてと、お前はどんな遊びを持ってくるんだ?」
『なんだ?「叩いて被ってジャンケンぽん」でもしたいのか?』
レン「…ふっ、お断りだね!」
レジェンドライバー
レン「ミュウツー、俺に従え。変身」
レジェンド!ヘンシーン!
ミュウツー!
ミュウ!ツー!ミュウ!ツー!ミュウ!ツー!ツー!
レン「伝説の戦士、仮面ライダー、レジェン」
レン「さぁ、伝説の始まりだ」
〜伍ノ階〜
メガミ「皆さん、頑張って下さい!」
カズマ「頑張れよ、ライト、ヒビキ君」
ライト「あぁ!」
ヒビキ「はい!」
少し暗い空間
カズマ「さて、ポケヤミーは何処にいるんだ?」
メガミ「まずはそこからですね」
『レディースアンドジェントルマン!』
カズマ「な!なんだ!?」
急にライトアップが行われ、その光の先にいたのは
『ご紹介しましょう!我々の名は!『カモネギ』!』
かものようなポケヤミー、手には細いネギを持っていて、マイクのように使っている色は薄茶色
そして、もう一体
先程のポケヤミーと違い、色は濃い茶色で、目力が強く、太いネギを担いでいる
喋っているのは薄茶色の方
『今宵、勝敗をつけるのは!これだ!』
ライトアップが解け、部屋全体が明るくなると、そこにあったのはキッチンスタジオだった
冷蔵庫やまな板、包丁
キッチンは2つある
『ネギ料理対決だぁぁぁ!』
メガミ「え!?」
私はキッチンの前へと立たされ、エプロンを着させられた
もう一体の『カモネギ•ヤミー』もキッチンの前へと立ち、太いネギを置いた
カズマさんは、別の席に座らされ、前掛けを掛けられていた
横には薄茶色の『カモネギ•ヤミー』
『審査員は!この私!そして!このお兄さん!』
カズマ「え!?僕!?」
薄茶色の『カモネギ•ヤミー』は濃い茶色の『カモネギ•ヤミー』に近づき、マイク、もといネギを向けた
『意気込みをどうぞ!』
『……ギャモッ!』
『なるほど〜、気合い充分!こちらのお嬢さんは?』
すると、私にもネギを向ける
メガミ「あぁ、えっと、頑張ります!」
カズマ「メガミ!大丈夫なのか?奴らは何をしてくるか分からないぞ!」
メガミ「大丈夫です!料理はレンさんに色々と教えてもらいましたから!それに、いざとなったら戦える準備もしてあります!変身!」
メガシンカ!ヘンシーン!
タブンネ!
タブンネ!タブンネ!タ・タ・タブンネ!
メガミ「癒しの戦士!仮面ライダー!エンゼル!」
メガミ「私が皆を癒してみせる!」
『はい!頑張ってください!それでは、対決開始だぁぁぁ!』
カーンッとベルの音が鳴ると、濃い茶色の『カモネギ・ヤミー』は作業に取り掛かった
私も変身状態ではあるものの、料理は出来る
包丁を持ち、ネギをザクっと切った
ヒビキ「皆、大丈夫かな?」
ライト「大丈夫ですよ!だって……」
俺は振り返り、ヒビキさんを見る
ライト「…俺の仲間ですもん!」
ヒビキ「…そうか、うん、そうだね!」
〜陸ノ階〜
ライト「おいおい、なんじゃこりゃ」
俺が見て驚愕した意味
それは簡単だった
ライト「……なんで天井が見えないんだ?」
俺がいた6階、そこには天井がなかった
と、言うより、天井が高すぎて見えなかった
ライト「スズの塔は10階建ての筈だけど…」
ヒビキ「もしかしてこの高さ、5階分がそのまま1階分扱いされてるんじゃ?」
ライト「…これもポケヤミーの仕業か」
『その通り!』
ライト「!」
俺は驚いた
見上げたその先には、五体の鳥のポケヤミーがいたからだ
『オオスバメ!』
『ムクホーク!』
『ケンホロウ!』
『ウォーグル!』
『ファイアロー!5体揃って!』
『『『『『
ライト「……」
華麗にポーズを決めるポケヤミー達
俺もいつもこんな感じなのかな?
想像すると寒気がしてきた
ファイアロー・ヤミー『人間よ!ここは通さん!』
赤色と灰色の鳥のポケヤミー
すっげーイケボ
ムクホーク・ヤミー『今すぐ出ていかないのであれば…』
前髪みたいな鶏冠のポケヤミー
クールな声
ケンホロウ・ヤミー『俺達が相手する!』
目元から赤い装飾が施されている
以外にも高い声
ウォーグル・ヤミー『観念しな!』
荒々しい声をしている
オオスバメ・ヤミー『成敗する!』
ドスの効いた声をしている
ライト「なんだか知らないけど!ポケヤミーなら倒すまでだ!」
俺はバシャーモナイトを構えた
ライト「行くぜ!相棒!」
セット!
メガシンカ!ヘンシーン!
ライト「変身!」
バシャーモ!
ババッバッバッババッバッバシャーモ!バッバッバシャーモ!
ライト「熱き炎の戦士!仮面ライダー!バーサ!」
ライト「燃えるぜ!」
ヒビキ「…ライト君、すごいなぁ。あんな大量の怪物に立ち向かうなんて」
僕はもの陰に隠れ、ライト君の戦いを見ていた
「俺、嬉しかったんです」
「ヒビキさんにも俺の夢を認めて貰えた気がして」
ライト君は、僕が言ったことに対して、喜んでくれた
僕の夢は確かに叶わないかもしれない
でも、追うことは出来る
追いかけることは出来る
そう教えてくれたのは
何者でもない
ライト君だよ
ライト「はぁっ!」
君のような青年に会えて、僕は良かった
君が僕の夢を応援するって言ってくれた時
僕はたまらなく嬉しくなった
誰かに認められる事が、こんなにも、僕を満たすなんて
知らなかった
君に、ただ一言言いたいよ
ありがとう
ライト「はぁっ!やっ!はっ!」
君なら、きっと凄いヒーローになれるよ
最高のヒーローに
だから、僕も負けていられない
僕も絶対に、鳳凰に会うよ!
……
……
……チャリンッ
ん?なんだ?
……チャリンッ
この音は……
……チャリンッ
あの日、あの時聞いた…
チャリンッ……チャリンッ
鈴の音
ヒビキ「……鳳凰?」
*
……チャリンッ……チャリンッ
『…………ショオォーー!』
To be continued
次回予告
各階で奮闘するライト達
そこでレンが、超絶大進化!
レン「伝説は、ここから始まる!」
さらに!
ライトも新たな進化!
ライト「俺は悪党じゃねぇ!正義のヒーローだ!」
そして……
ヒビキ「……鳳凰、君なのかい?」
『……ショオォーー!』
鳳凰、降臨
第二十四話「不死の鳥 ホウオウ 降臨」