走ることにトラウマを感じるリサ
嘘が辞められなくなったカガチ
ペットを毛嫌いするヒスイ
臆病で自虐的なトリト
森に佇むラルゴ
様々な物語を持つ人達と触れたライト達
ライト達が彼らに関わる時、運命の歯車が動き出す!
そして、更なる迫る危機
ライト達は、ジョウト地方を守る事が出来るのか!?
レン「お前、いつまでこんな事続けるつもりだ?」
カガチ「あ?なんの事だ?」
カガチの背中に、眠ったリリィがいる
レン「いつまでウソをつくつもりだ?」
カガチ「…しょうがねぇだろ。こうでもしなきゃ、リリィに見せる顔がねぇ」
レン「…自分の首を閉めているとは思わないのか?」
カガチ「……」
ミア「……兄さん」
カガチ「…うるせぇ。俺は…ただ…」
レン「……」
メグ「…そ、それは……」
ラルゴが持っていたそれ
ラルゴ「彼はゼラオラ、この地の主だった」
黄色と空色のメガストーンだった
メグ「…ゼラオラ?」
ラルゴ「…50年前、この地で山火事が起こった。この地に眠る宝を探す人達が、この地を荒らした」
メグ「……」
ラルゴ「…その時、その人達に向けて次々と雷が落ちた。…彼が怒り、ハンターを懲らしめた」
メグ「……もしかしてそのメガストーン…」
ラルゴ「…彼には意思があった。数ヶ月前、この場所で遊んでいた私に向かって、岩が降って来た。目を開けると、粉々になった岩と、宙に浮いた彼を見た」
メグ「…メガストーン、いや、ゼラオラが…」
ラルゴ「…その時、テレパシーで彼の事を聞いた」
メグ「…なるほどね」
この少女、ラルゴはゼラオラに守られ、それ以来時々ここに足を運んでいるらしい
ラルゴ「…だから今度は……今度は、私が守る!」
メグ「…何から?」
ラルゴ「…分からない。だけど、彼に危機が迫ってるって事だけは分かってる」
ルギアの事かな?
私は、少しだけ怯えるラルゴを見る
本当は怖いのに…
メグ「…ラルゴは、強いね」
ラルゴ「…え?」
メグ「誰かの為に動けるのは、そんな簡単な事じゃないよ。私は、いつも自分の事だらけで…。でも、ラルゴを見て分かったよ。私、自分の為じゃなくて、皆の為に戦う!」
ラルゴ「…お姉ちゃん、何者?」
メグ「私は朝堂メグ、またの名を。仮面ライダービジオン!」
メガミ「…おいで!」
犬「ワンワン!」
私の腕に飛び込んでくる犬
ヒスイ「…なんでそんなにその子に構うんだい?」
メガミ「だって、可哀想じゃないですか?」
ヒスイ「…ふっ、なにが可哀想じゃ」
メガミ「誰にも愛されないなんて」
ヒスイ「…!」
メガミ「私、思うんです。ヒスイさん、あなた、本当はペットが好きなんじゃないですか?」
ヒスイ「……なんであたしが…」
メガミ「…部屋にあった写真です」
ヒスイ「…あんた、見たのかい!」
メガミ「…はい、ごめんなさい…」
ヒスイ「…はぁ、やれやれ…」
メガミ「あの写真に映っていたブルドック、ヒスイさんのペットですよね?」
ヒスイ「…そうだよ、あいつはあたしの唯一の相棒だった。でも、50年前に病気でね…」
メガミ「……」
ヒスイ「あたしゃ思ったよ。なんでこんなに悲しまなきゃいけないのか、なんで先に逝くとわかっている命を、わざわざ世話しなきゃいけないのか」
メガミ「……」
ヒスイ「…そうして、誓った。もう、同じ過ちを犯さないと…」
メガミ「…でも、その子は幸せだったと思いますよ」
ヒスイ「…え?」
メガミ「そこまでして愛される事は、その子にとって、とっても幸せな事だったと思います」
ヒスイ「……あんたに何が分かる…」
メガミ「分かります!私は今まで、「愛」という物がわかりませんでした。でも、色んな人達に愛され、愛す事で、私はだんだん、「愛」がなんなのか分かってきました」
ヒスイ「……なんなんだい?それは…」
メガミ「…「愛」は、人を癒す力です!人を、幸せにする力です!」
ヒスイ「……っ」
メガミ「人だけではありません!全ての生き物が、愛されることにより、幸せになれるのです!」
ヒスイ「……」
「おー!こっちだよ!ブルー!」
「バウッバウッ!」
ヒスイ「……ブルー…」
メガミ「…あなたは、過ちなんて犯していません。あなたは、立派にこの子を愛すことが出来たのだから」
ヒスイ「…あたしゃは今まで、勘違いをしていたのかね」
メガミ「……」
ヒスイ「…大切なのは、ペットの命じゃなく、ペットをどれだけ愛せたか、なのかね」
メガミ「…その通りですよ!」
犬「ワンッワンッ!」
ヒスイ「……」
ヒスイさんは、私が抱えていた犬を抱っこすると、ぺろぺろとほっぺを舐められていた
ヒスイ「…ふっ、もう一度、愛してみようじゃないか」
メガミ「…はぁっ!はい!」
ヒスイ「…この子に誓うよ、もう二度と、同じ過ちは犯しはさせないよ!…ペットを見捨てるという過ちを!」
メガミ「……っ!はい!」
ヒスイ「…そういや、あんた珍しい名前じゃな。フルネームはなんと言うんじゃ?」
メガミ「あ、はい!メガミ・アリス・クラットと申します!あと、仮面ライダーエンゼルって肩書きも…」
カズマ「…君には、夢はあるか?」
トリト「…え?」
カズマ「…いや、僕の甥にはな、立派な夢があるんだ。凄い夢が」
トリト「……」
カズマ「君も研究者なんだろ?だったら、なんの為に研究をしてるんだ?」
トリト「…僕は……」
カズマ「……」
トリト「……沢山の人を、助けたいんです。現地に住んでる貧しい子供達や家族の方が、何不自由なく暮らせるよう」
カズマ「……立派な夢じゃないか!」
トリト「…え?」
僕はトリトの隣に座る
カズマ「うん!君にピッタリの夢だ!僕もその夢、手伝うよ!」
トリト「え…で、でも…」
カズマ「でもじゃない!そんな君にも、きっとなにか出来ることがある!必ずだ!いや!君にしか出来ないことだってある!」
トリト「…僕にしか、出来ないこと?」
カズマ「そう!君にしか出来ないこと…」
トリト「……」
僕はトリトの背中に手を置く
カズマ「…君になら出来る!」
トリト「……っ!」
さっきまで下を向いていたトリトが、前を向いた
そして徐ろに立ち上がる
トリト「…分かりました、そこまで言うなら」
カズマ「本当か!?」
トリト「…はい。ですが、カズマさんも手を貸してください。あと、そこの人も!」
ヒビキ「…え?僕!?」
こんなトリト、初めて見た
良かった、僕も皆の役に立てそうだ
そして、きっと彼の事も救えただろう
もう彼は大丈夫
自信を取り戻した彼なら、怖いもの無しだ!
レン「…俺にも、妹がいる」
カガチ「……え?」
レン「俺は、妹を守る為なら、どんな事だってする」
カガチ「…何が言いたい?」
レン「…お前はどうだ?妹や姪の為に何が出来る?」
カガチ「……俺は…」
レン「正解は、ウソをつく事しか出来ない」
カガチ「……くっ」
レン「……」
カガチ「…お前は何が言いたい?俺に何を伝えたいんだ!」
レン「…俺は、曲がった人間が嫌いだ。あと、夢を持つ奴もな」
カガチ「……」
レン「…だがあんたは違うだろ。その善意のウソが、あんた自身を傷つけている」
カガチ「……っ!」
レン「…俺は、どんな手段も問わない。それで大切な物が守れるのなら」
カガチ「…大切な物……」
カガチは眠っているリリィを見た
レン「1度嘘をついたら、取り返しがつかない、だったら!」
カガチ「…!」
俺はカガチの胸に、拳を置いた
レン「…そのウソ、本物にして見せろ」
カガチ「!」
レン「…嘘をつき続け、そしていつか、本物にして見せれば、あんたは立派な大人になれると思うぞ」
カガチ「……坊主…」
レン「俺の名はレンだ。朝堂レン。またの名は、仮面ライダーレジェン」
ヒガナ「ここで呑気にお喋りとは!僕も舐められたもんだな!」
ライト「…ヒガナ!」
リサと話している最中、突如ヒガナと『ルギア・ヤミー』が現れた
辺りは厚い雨雲で覆われている
リサ「え!?な、なんなの!?」
ライト「あいつらはポケヤミー!人間を襲う奴らだ」
リサ「え!?何でそんなのが……!」
ヒガナ「…さぁ!行け!ルギア!」
『ギャァーース!』
ライト「…くっ!変身!」
仮面ライダーバーサへと変身する俺
リサは唖然としていた
ライト「…はぁっ!」
走り出す俺
リサ「あ!ま、待ってよ!」
ライト「リサは街の人達に避難を呼びかけてくれ!」
俺は後ろを振り向きながら言う
リサ「え!?」
ライト「みんなを助けるためなんだ!急いでくれ!頼む!」
リサ「……そんな事言ったって…あたし、走れない…」
『ギャァーース!』
ライト「がはっ!」
俺は『ルギア・ヤミー』の攻撃に圧倒されていた
リサ「…どうして…、どうしてそんなに頑張れるの?」
ライト「がはっ!」
リサ「はっ!ライト!」
ライト「…走れ!リサ!」
リサ「……え?」
ライト「今はお前が頼りだ!みんなを頼んだぞ!」
リサ「……」
ライト「リサなら出来る!」
リサ「……分かった!」
リサは徐ろに靴を脱ぎ、裸足になった
手首に着けていた黄緑色のシュシュで網を縛りポニーテールとなる
クラウチングのポーズをとる
リサ「……」
ライトが、あたしに託してくれた
あんな姿になってでも
頑張ってくれた
今度は…
今度はあたしが頑張る番!
リサ「…これがあたしの…!」
ライト「行け!リサ!」
私の中で、スタートダッシュのピストルの音が聞こえた
リサ「…力だぁ!」
一気に走り出すあたし
あたし、また走ってる
あの日のように
あの時のように
風が、気持ちいい…
林を抜け、大道路に出る
道は既に人で混雑していた
突如現れた怪物に、皆呆気を取られていた
リサ「みんな逃げて!ここは危険だよ!」
外で稲光が見えた
カズマ「…ついに来たか!」
さっきよりも規模がでかく、迫ってくるスピードも早い
このままでは、あっという間に嵐になる
トリト「…カガチさん!皆さんの居場所!わかりました!」
カズマ「本当か!?」
トリトの調べによれば、ライトはタンバシティ、レンはヒワダタウン、メグがチョウジタウン、メガミがヨシノシティにいる事が分かった
カズマ「よし!出来したぞトリト!」
トリト「いえ!皆様のおかげです!」
ヒビキ「これからどうするんですか?」
カズマ「とりあえず、市民の避難を優先しよう!トリト!」
トリト「え?はい…」
カズマ「…頼めるか?」
トリト「…はい、頑張ります…」
そのまま研究所を後にしようとするトリト
しかし、ドアノブに手をかけたまま動かなかった
トリト「……」
カズマ「…トリト」
僕はトリトの背中を思いっきり押した
必然的だが、トリトはドアを思いっきり開けた
トリト「おわぁっ!」
カズマ「…行ってこい!」
トリト「……カズマさん…はい!行ってきます!」
目の色が変わった
トリトはダッシュで研究所を後にした
カズマ「よし!僕らはライト達に連絡できるか試そう!」
ヒビキ「…はい!」
突如、空が曇りを増し、稲光が見えた
とうとう動き出したか
カガチ「…おい坊主!これは一体どうなってんだ!?」
レン「…この街が危ない、あんたらは今すぐ西側へと避難しろ」
カガチ「待てよ!」
カガチは俺の腕を掴む
カガチ「お前はどうなるんだ!?」
レン「…俺?」
カガチ「リリィにはどう説明すればいい?こいつはお前が気に入ってたんだぞ?」
レン「……その時は、また嘘でもついててくれ」
カガチ「……っ!」
レン「…ただ、これだけ言わせろ。俺は、あんたの事は嫌いじゃない」
俺は最前に立ち、変身し、サイコキネシスで浮遊した
すると、親父から連絡が来た
レン「…分かった、ヨシノシティだな?」
カガチ「…レン」
ミア「あの子、なんだったのかしら」
カガチ「…さぁな……リリィには、『俺の弟子は妖精だった』って『ウソ』をつくことにするよ」
ミア「…兄さん」
カガチ「俺は嘘つきだ。でも…それで大切な物が守れんなら!」
俺はリリィを見る
カガチ「嘘つきでも、何でもなってやるよ!」
犬「ワン!ワン!」
ヒスイ「どうしたんだい!?」
メガミ「…もしかして……」
雲行きが怪しい
ヒガナが動いたのかも
メガミ「……!」
すると、私の携帯がなった
この間カズマさんのお古を貰ったのだ
カズマ『もしもし?メガミか!?』
メガミ「はい!」
カズマ『今どこにいるか分かるか?』
メガミ「…あぁ、そういえば…」
カズマ『…メガミは今、ヨシノシティにいる。アサギシティはそこから東側だ!』
メガミ「ライトさんは!?」
カズマ『分からん、連絡がまだつかない。もしかしたら、もう戦っているかもな』
メガミ「…わかりました!すぐに向かいます!」
私はそう言うと、電話を切った
メガミ「…ヒスイさん、私…行かなくてはなりません…」
ヒスイ「分かってるよ。それがあんたの役目なんだろ?」
メガミ「…ヒスイさん」
ヒスイ「…行っておいで!あたしらは大丈夫だから。ただし!無事にね!」
メガミ「……はい!」
私は走り出し、ずっと東へと走った
レン「そのまま走って向かうつもりか?」
上空から声がする
上をむくと、そこにいたのは変身してサイコキネシスを使って浮遊しているレンさんだった
メガミ「…レンさん!」
ラルゴ「…はい、お姉ちゃん」
メグ「……いいの?」
ラルゴは、ゼラオラのストーンを私に差し出した
ラルゴ「…ゼラオラはきっと、お姉ちゃんみたいな人が好きだよ?人間は嫌いかもしれないけど…」
ラルゴは後ろに手を組み言う
ラルゴ「ゼラオラもきっと!お姉ちゃんに会えて良かったと思うよ!そうだったら、私、嬉しい!」
さっきまで見せなかった笑顔は、とても明るかった
メグ「…うん…ありがとう。ラルゴ」
ラルゴ「…うん!」
私はレジェンドライバーを腰に装着する
メグ「…変身!」
レジェンド!ヘンシーン!
ゼラオラ!
ゼラ・オラ!ゼラ・オラ!ゼラオラ!
全身に黄色と黒の毛が生え、腕が発達
後ろの首の付け根から長いスカーフのような毛が生える
額に水色のたてがみが生える
メグ「迅雷の戦士!仮面ライダービジオン!ゼラオラフォルム!」
ラルゴ「…お姉ちゃん」
メグ「…私、行かないと…」
ラルゴ「…うん、分かってるよ。みんなの為に戦うんでしょ?」
メグ「…うん。じゃあね!ラルゴ!」
私はそのまま、全身を電気のようにうならせ
高速で移動した
ラルゴの事は、決して忘れないだろう
ライト「はぁっ!」
『ギャァーース!』
ライト「がっ!」
地面を転がる俺
ヒガナ「もう諦めなよ〜、仮面ライダー?」
ライト「…ま、まだだ!」
ヒガナ「……」
ライト「…今、みんなが頑張ってるんだ!ここで俺が諦めたら!全部終わっちまう!何もかも!」
ヒガナ「……」
ライト「…人には、その人の人生がある!そして、物語がある!…それを終わらせたりはしない!」
ヒガナ「…なんなんだよ、君は……」
ライト「…俺は波山ライト!仮面ライダーバーサ!俺の物語は!俺が紡ぐ!」
すると、俺の懐が激しく、同時に虹色に輝き出した
ライト「……まさか…」
飛び出したストーンは、ホウオウだった
ライト「…ホウオウ、俺を認めてくれるのか?」
ヒガナ「…くっ!新しい力か!行け!ルギア!」
『ギャァーース!』
『ルギア・ヤミー』が攻撃を仕掛ける
しかし、俺はすぐさま《バシャーモナイト》を《ホウオウストーン》と入れ替えた
セット!
レジェーンド!ライズ!
レッツレジェンド!レッツレジェンド!
ライト「…モードチェンジ!」
俺はメガリングのキーストーンを押し込む
ホウオウ!
The Phoenix mode!
Let’s KAMENRIDER!
俺の全身は黄金色の炎に包まれ、全身が変化する
腕と胴体が赤色に変化、腹部はしろ
足は灰色に、腰には金色の装飾が着いている
頭部は金色の鶏冠と、嘴が生え、目元が黒になる
背中からは大きな翼が生えている
翼の先は緑と白になっている
変化が終わると、黄金色の炎が解けた
ライト「黄金の戦士!仮面ライダーバーサ!フェニックスモード!」
ヒガナ「…くっ!しまった!」
ライト「…燃えるぜ!」
ヒガナ「…くっ、やれ!ルギア!」
『ギャァーース!』
『ルギア・ヤミー』は俺に渦潮を飛ばしてくる
ライト「…はっ!」
俺はそれを華麗に躱した
ライト「にほんばれ!」
俺が思いっきり羽ばたくと、嵐は瞬く間に晴れ、青空が見えた
『…ギャァーース!』
ライト「だいもんじ!」
『ルギア・ヤミー』が飛ばした渦潮を大の字に広がった炎で相殺
ライト「せいなるほのお!」
俺は口から黄金色の炎を放つ
『ギャァーー!』
以外にも攻撃が通っている
流石伝説のポケモンの力だ
ライト「ゴッドバード!」
俺は『ルギア・ヤミー』に蹴りを入れる
『ルギア・ヤミー』は結構翻弄されてきている
メガミ「…ライトさーん!」
レン「……」
すると、遠くからメガミの声がした
見ると、サイコキネシスで浮遊している2人がいた
ライト「メガミ!レン!」
地面に着地した俺とレンとメガミ
メガミ「すごいです!それ、ホウオウの力ですよね!」
レン「…まさか、本当に使いこなすとはな」
ライト「…あぁ!みんなのお陰だ!」
メグ「いや〜照れるな〜」
ライト「うおっ!メグいつの間に…って、そのフォルムは?」
メグ「今はいいから!ポケヤミーに集中!」
ライト「…あ、あぁ!そうだな!」
『ギャァーース!』
俺は高く羽ばたき、キーストーンを2回押し込む
ライト「これで決める!」
メガシンカ!ヒッサーツッ!
ホウオウ!
エターナル!エクスプロージョン!
俺は全身に黄金色の炎を纏い、翼をめいいっぱい広げる
足を突き出し、『ルギア・ヤミー』に向かって、渾身の蹴りを放つ
ライト「エターナルエクスプロージョン!」
『ギャァーース!』
『ルギア・ヤミー』も対抗し、巨大な渦を出現させ、それを俺に放った
ライト「…はぁっ!」
だが俺はそれを貫通し、『ルギア・ヤミー』に蹴りを入れた
『ギャァーー……』
『ルギア・ヤミー』は巨大な爆発を起こし、消え去った
さっきまで天気雨だった天気が
メガミ・メグ「「やったーー!」」
レン「…ふっ、…?」
トスッと草むらから音がした
そこにあったのは、銀色のメガストーン
これが…
レン「これが《ルギアストーン》、海の神の力か…」
カガチ「…レン、ありがとな…」
リリィ「…んん…お兄ちゃん…伯父さん…大好き…」
カガチ「…ふっ、だってよ」
ヒスイ「…ふっ…さぁ、散歩でも行こうかね?」
犬「ワン!ワン!」
トリト「…カズマさん…、ありがとうございました!」
ラルゴ「…お姉ちゃん。ゼラオラをよろしくね…」
リサ「…ライト、やったんだね…」
『プルルルル』
リサ「…ん?もしもし?」
リク『姉ちゃん!無事!?』
リサ「…あ、うん。あたしは大丈夫…」
リク『良かったぁ〜』
リサ「……リク」
リク『ん?』
リサ「…あたし、ひとつ嘘ついててさ…」
あの後、ヒガナを探した俺たちだったが、ヒガナは行方を晦まし、俺たちの目の前には現れなかった
カズマ「いや〜!ライト!よくやった!」
ライト「いや〜!どうもどうも!」
メガミ「ライトさん、今ではジョウトを救ったヒーローとして世間で騒がれてますよ!」
メグ「ホントホント!これで夢が叶ったね!」
ライト「…いや、まだまだだ!」
ヒビキ「……」
ライト「俺達はまだ、戦い続けなきゃいけない。世界を救う為、みんなを守る為」
レン「…そうだな、旅はまだまだ続くぞ」
カズマ「…と、言うと?」
レン「…俺に宛がある」
ライト「…え?何処?」
レン「ホウエン地方だ、そこに何かあると、俺は目論んでいる」
ライト「…ホウエン地方か〜、楽しみだな!」
レン「…これは観光ではない!」
全員から笑いが飛び交う
そして、旅立ちの日
ライト「ヒビキさん!今までありがとうございました!」
ヒビキ「良いんだよ!こちらこそ、このジョウト地方を守ってくれて、ありがとう!」
ライト「…えへへ」
レン「…おい!さっさと行くぞ!」
ライト「あちょ、待ってよ!」
ヒビキ「…レン君!」
荷物を持って歩くレンを、ヒビキさんが引き止めた
レン「…なんだ」
ヒビキ「…僕、君に勘違いをしてたよ!君は、嫌な奴なんかじゃない!」
レン「……」
ヒビキ「…君は、良い奴だ!」
レン「……」
レンは後ろにテキトーに手を振り、飛行機の窓口へと足を動かした
ヒビキ「…へへ」
ライト「…ヒビキさん…」
ヒビキ「ライト君。君なら、きっと最高のヒーローになれるよ。僕が保証する」
ライト「ヒビキさん…」
ヒビキ「…僕はこのまま、ホウオウについてもっと調べるよ。ホウオウにもっと近付きたい」
ライト「…そうですね!俺、応援してます!」
ヒビキ「…ありがとう!ライト君!」
ヒビキさんは手を差しのべた
ライト「…はい!」
俺はその手をギュッと握り締めた
俺とレン、メガミとメグ、そして、叔父さんの5人は、ホウエン地方行きの便に乗り、大空の旅が始まった
ヒビキ「…ありがとう、ライト君。……ありがとう!仮面ライダー!」
僕はライト君達の乗る飛行機に向かって叫んだ
届くといいな
*
ヒガナ「…はぁ、はぁ」
まさか、仮面ライダーがここまでやるとは…
甘く見てたよ
ヒガナ「…これは、そろそろ僕が天誅を下す時が来たかな?」
黒と赤のメガストーン
信長公が遺した財産
そして、僕の宝物
ヒガナ「…僕の野望を満たしてよ、レックウザ」
そのメガストーンは、どこまでも、どす黒かった
To be continued
次回予告
ホウエン地方編!開幕!
そこでは、何人もの花嫁が攫われる事件が多発!
ライト達は、花嫁達を救う事が出来るのか!?
そしてメガミは新たな進化をする!
第二十八話「誓いは永遠に」