ホウエン地方へ上陸したライト達
そこでライトとメガミが目にしたのは華やかな結婚式と、花嫁を攫おうとするポケヤミー
しかし、巧妙な作戦の後、メガミは《サーナイトフォルム》へと進化!
ライト達は花嫁を救うことが出来るのか!?
ライト「燃えるぜ!」
メガミ「私が皆を癒してみせる!」
《サーナイトフォルム》へと進化したメガミ
メガミ「ミストフィールド!」
メガミは神秘的な霧を発生させ、辺りを霧で満たし
霧のフィールドを作り上げた
『それがなんなのよ!』
『ルージュラ・ヤミー』は口から吹雪を吹いた
ライト「くっ!」
メガミ「…っ!」
俺達はその吹雪に包まれ、身体全体が凍ってしまった
『ははっ!やったわ!』
ライト「……」
メガミ「……」
レン「しまった!」
メグ「どうしたの?お兄ちゃん!」
レン「今の技は「ふぶき」。高確率で「こおり」状態にする技だ。「こおり」状態になると、しばらく技が出せない!」
メグ「え!?やばいじゃん!」
『ルージュラ・ヤミー』が喜ぶ一方、俺達は全身の氷が砕ける感触を覚えた
そして氷は綺麗に砕け散った
『なっ!』
ライト「残念だったな!」
メガミ「このフィールド内では状態異常にはならないのよ!」
ライト「ナイスだ!メガミ!だいもんじ!」
俺は大の字に広がる炎を放った
『がぁぁ!』
レン「なるほどな、あいつらは「こおり」状態になることを見越してフィールドを作ったのか」
メグ「メガミちゃん、やる〜!」
ライト「せいなるほのう!」
メガミ「ムーンフォース!」
『ぬぅぅっ!』
相手は相当苦しんでいる
ライト「よし!メガミ、一緒に行くぞ!」
メガミ「はい!」
メガシンカ!ヒッサーツッ!
ホウオウ!
エターナル!エクスプロージョン!
メガシンカ!ヒッサーツッ!
サーナイト!
ブラインズ!オース!
ライト「エターナルエクスプロージョン!」
メガミ「ブラインズオース!」
俺は高く飛び上がり、俺は全身に黄金色の炎を纏い
メガミはゆっくりと回転しながら地面を草原と変化させ、『ルージュラ・ヤミー』を翻弄する
すると草原の花達が蔓を伸ばしながら『ルージュラ・ヤミー』に絡みつく
『ルージュラ・ヤミー』はあっという間に身動きが取れなくなった
ライト「はぁぁあ!」
トドメに俺がキックを放つ
『がぁぁ!』
『ルージュラ・ヤミー』は断末魔を吐きながら爆発した
式場の椅子が飛んでくる
ライト「やったな!メガミ!」
メガミ「はい!」
変身を解除をする俺達
ライト「…あ、ウエディングドレス、綺麗だね…」
メガミ「…え?」
ライト「…あ、いや…時間なくて言えなかったから。…綺麗だよ、メガミ」
メガミ「…ありがとう、ございます…」
ライト「…メガミ?」
メガミ「…い、いえ!なんでもありません!」
メガミは走り去ってしまった
ライト「あ!メガミ!」
レン「……」
メグ「…ライト君ってさ、ほんと鈍感だよねぇ」
ライト「…え?」
レン「…つまりは、お前はバカってことだ」
ライト「…そ、そうかなぁ…」
レン「…ん?どうした?調子でも悪いのか?」
ライト「…あ、いや…そういう訳じゃないんだけど…」
メグ「…じゃあ《フェニックスモード》の影響かな?あんだけ強いパワーだからね、そりゃぁ疲れるよ」
ライト「…いや、これは変身する前からなんだ…」
レン「…どういう意味だ?」
ライト「…レン、俺、どうなっちまったのかな?」
レン「……」
ライト「…メガミの
レン「…まさか…」
メグ「…嘘でしょ?」
ライト「……」
俺が押えていた場所、それは心臓の位置にあたる左胸だった
顔も暑い、熱があるようだ
どうやら体調を崩してしまったらしい
でも何故だろう
メガミのあの姿が、頭から離れないのは…
*
カズマ「皆のおかげで、花嫁は無事に発見され、ポケヤミーの影響で結婚式を開けなかったカップル達が次々と結婚式を上げてるらしいぞ!」
メガミ「それは良かったですね!」
ライト「あぁ!お手柄だな!メガミ!」
メガミ「はい!」
親父からこの報告を受けたのは事件2日後の事だった
ライトもいつもどうりに戻り、メガミも気にしていない様子だった
この間のライト…
「俺、どうなっちまったのかな?」
あの顔、あの表情
あれは明らかに……
いや、考えるはやめよう
結論が出たところで、俺には関係ない
そう、関係ない…
メグ「……」
ライト「ところで叔父さん、この2日間何してたの?」
カズマ「ん?もちろん情報収集だ!」
すると叔父さんは自慢そうにアイパッドを持ってきた
この人、この2日間でこれ買いに行ったな?
画面にはニュースの記事が書かれていた
カズマ「釣り堀に現れる怪物、青い鱗を持つそいつは、水の中にいながら、炎を吹いてくるらしい」
ライト「炎を吹く魚の怪物?」
レン「間違いなくポケヤミーだな」
メガミ「とりあえず、行ってみましょう!」
ライト「あぁ!」
後日、俺達はニュースにあった釣り堀に訪れた
釣り堀は流石に営業していなかった
ポケヤミーが何度も現れるんだ、無理もない
受付にて、事情を説明
しかし、カウンターにいた女性が奇妙な事を言ってきた
「今日も疫病神がいるから気を付けて」と
ライト「疫病神?」
女性「えぇ、ここのお客さんなんだけど、あの子が来てから急に怪物が現れたの、来る日も来る日も」
ライト「…その子が、今日もいるんですか?」
女性「えぇ。あの子、いつも死んだような目をしてるから、気味が悪い。まるで廃人よ」
ライト「……」
そんな忠告を受け、俺達はだだっ広い野外にある釣り堀に足を運んだ
確かに、この広さの釣り堀なら、ポケヤミーが姿を隠すには絶好な場所だ
そして、見つけた
ライト「…あの子か」
奥の方にいる竿を永遠と持つ少年
歳は、メグと同じくらいか?
シャツに水色のカーディガンを羽織り、黄緑色の髪色に色白の肌
どこか浮かない顔をしていた
俺はその子に近づこうとした
しかし、その時は突然来た
『ギャァァァ!』
???「わっ!」
少年に向かって、ポケヤミーらしき怪物が飛び出して来た
ライト「っ!変身!」
念の為メガドライバーを装着しておいて良かった
俺はすぐさま仮面ライダーバーサへと変身し、ポケヤミーの横顔に蹴りを入れた
『ギャァ!』
怯んだポケヤミーは再び水に姿を消した
ライト「ふっ、大丈夫か?」
???「…う、うん…」
ライト「…そうか。とにかく逃げろ」
???「……」
ライト「…ああもう!」
俺は少年を抱え、レン達の元へと連れて行った
その間、少年は少しだけ抵抗していた
カズマ「今のは何だ!?」
ライト「うん、叔父さんも気付いた?」
カズマ「あぁ、目撃情報によると、ポケヤミーは青い鱗の筈だ!」
メガミ「でも今のは…」
メグ「赤い鱗…」
そう、ニュースの画像に映っていたポケヤミーの色は青
しかし、たった今俺が蹴りあげたポケヤミーの色は、赤
レン「…まさか、別個体か?」
カズマ「いや、こんな広さだが、あの巨体を2体も隠せる広さはない」
ライト「それじゃ一体…」
カズマ「…とにかく、今は逃げよう!」
ライト「あぁ!なぁ君」
???「…何?」
ライト「…名前は?」
ミツル「…僕は…ミツル…」
ライト「よし!ミツル、逃げるぞ!」
ミツル「……」
ミツルは頷くことも無く、ただ黙っていた
メガミ「とりあえず、ここから離れましょう。ポケヤミーと言えど、魚型では流石に陸地まで上がってくることはないでしょうし…」
メガミがそういった瞬間だった
ポケヤミーは水から飛び出し、俺達を飛び越え、陸地に上がってきた
しかもピンピンしてやがる
レン「逃げるぞ!」
俺はミツルの手を握り、走った
全員が後に着いてくる
『ギャァァァ!』
俺達は釣り堀を後にし、大通に出る
幸い、あのポケヤミーはミツルを狙っており、カウンターの女性に危害は無い様子だった
しかし、蛇のように巨体を唸らせ迫ってくるポケヤミーは車をどんどんと破壊しながら進んでいた
俺達はただ走っていた
レン「くっ!ここは俺達が食止める、お前達は先に行け!」
ライト「あぁ!頼んだ!」
レン「行けるか?メグ」
メグ「もちろん!」
レン達はレジェンドライバーを構え、腰に装着した
『…ギャァ!』
しかし、ポケヤミーはそんな2人を飛び越し、一直線に俺達を追いかけた
レン「な!待て!」
後から追いかけるレン達
ライト「くそっ!こいつの目的はなんなんだ!」
メガミ「…ライトさん、ミツル君を連れて逃げて下さい!」
カズマ「メガミの言う通りだ!お前には自慢のスピードがあるじゃないか!」
ライト「…でも、皆が…」
メガミ「今その子を救えるのは、ライトさんだけです!」
ライト「メガミ…、分かった!無事でな!皆!」
ミツル「……」
ライト「ミツル!しっかり掴まってろ!」
ミツル「…うん」
俺はミツルを抱き抱え、足を踏み込んだ
ライト「[かそく]!」
俺は風を切りながら進んで行った
ポケヤミーはみるみるうちに見えなくなった
よしっ!
そう思った瞬間だった
ライト「…なっ!」
『ギャァァァ!』
なんと、俺のすぐ後ろにポケヤミーがいた
追いつかれてしまったようだ
ライト「う、嘘だろ?」
『ギャァァァ!』
ポケヤミーはその体制のまま口から炎を吐いた
ライト「ぐわっ!」
ミツル「……っ」
何とかミツルを守り、俺はひたすら走った
ミツル「……」
ライト「…大丈夫だからな!」
ミツル「…何が?」
ライト「……お前は、俺が守る!」
ミツル「……」
『ギャァァァ!』
ポケヤミーが炎を吐いてくる
ライト「うわっ!」
ミツル「……っ」
俺はその攻撃を防ぎきれず、飛ばされてしまった
同時に変身も解けてしまった
ライト「…まずいな…」
ポケヤミーが迫ってくる
ミツル「……」
ライト「…ミツル!俺の後ろに…っ!」
俺が驚いた理由
それは、何故かミツルが前線に立ったからである
俺に背中を見せ、ポケヤミーと向き合っている
ミツル「…大丈夫だよ、お兄さん」
ライト「…え?……なんで?」
ミツル「…僕はもう、負けないから」
すると、ミツルが右手を前に出した
ミツルの青い目が、一瞬赤色になった気がした
すると、ミツルの持っていた白いショルダーバッグから光り輝く石が飛び出し、ポケヤミーを攻撃し始めた
ライト「あれは!?」
ミツル「……っ!」
ミツルが力を込める
明らかにあれはメガストーンだった
でも、なんでミツルが?
俺は頭の中に満ちるはてなマークを処理しきれずにいた
『ギャァァァ!』
ミツル「…っ!」
ミツルの目が元に戻った
『ギャァ!ガッ!』
ライト「…何だ!?」
すると、ポケヤミーの様子がおかしくなった
『………』
ポケヤミーはその場に倒れた
倒したのか?
でも倒した後は肉体は残らない筈だ
ライト「…ミツル、今のうちに逃げよう!」
ミツル「……う、うん」
ミツルは俺の手を握り、一緒に走って来た
ヒガナ「……あ〜あ、やっぱり調整が不十分だったか」
僕が蘇らせた『ギャラドス・ヤミー』
元は青い鱗を持っていたが、ある技法を用いて、強化させた
その結果、色が変わり、さらなる強さを得た
だが、やはり不十分だったか
この個体に関して、これといって名前は付けていないが
そうだな、見分けが着くから
「色違い」
というカテゴリーにしよう
…少しダサいかな?
まぁいい、帰るとしよう
ヒガナ「…さぁ、帰るよ」
『…ギャァ……』
ヒガナ「…はぁ、勢いのままに暴れるからだよ?」
僕は『ギャラドス・ヤミー』を連れて、闇の空間へと移動した
これが成功すれば、僕もさらなる強さを
いや、進化をするだろう!
ヒガナ「…ふふっ、楽しくなって来た!」
*
カズマ「…なるほど、ミツルがメガストーンを…」
ライト「…あぁ、しかも、かなり使い慣れてた」
レン「変身したのか?」
ライト「…いや、なんだか…メガストーンとシンクロしてたって感じ、従わせてる感じでもないし、どちらかと言ったら、友達?」
レン「…メガストーンが友達、ねぇ…」
カズマ「…なるほどな」
ライト「…なぁ、どう思う?」
カズマ「…ミツルのこと、もう少し調べてもいいかな?」
ライト「…まぁ、ミツルが良いなら」
メガミ「でも、今はゆっくり休んでますよ?」
ライト「メガミ…ありがとな、手当て」
メガミ「いえ、軽傷でしたし、私の技で1発でした」
メグ「やっぱ頼りになるねぇ」
カズマ「……」
ライト「…どうした?叔父さんらしくないぞ?」
カズマ「…え?あ、いや…」
叔父さんは寝ているミツルを見た
カズマ「…もしかしたらミツルは、ライト以上に、仮面ライダーの素質があるのかもしれないと思ってな」
ライト「…仮面ライダーの素質?」
カズマ「…あぁ。仮面ライダーになる素質の高さは、メガストーンとの相性と比例する。ライトのように相棒と呼べるほどの相性があれば、仮面ライダーになれるが。ミツルの場合、メガストーンとの信頼度が違う。ミツルが望めば、メガストーンがミツルを守る。それも当たり前のように、だな?」
ライト「…あぁ、とても初めての感じじゃなかった」
カズマ「やはりな…。もしかしたらミツルは、仮面ライダーになる天才かもしれん」
ライト「…仮面ライダーの、天才?」
俺はミツルを見る
あの童顔に、とてもそんな面影はなかった
だが、あの時の顔は…
間違いなく本物だった
ライト「……」
カズマ「…ライト、お前の意見が聞きたい。ミツルは、仮面ライダーにするべきか?」
ライト「……」
俺には、分からない
ミツルの事情も知らないまま、仮面ライダーなんて重荷を背負わしていいのか?
ミツル本人はどう思う?
俺の事を守ってはくれたが、戦うと決まったわけじゃない
ライト「……俺には、分からない…」
カズマ「……そうか…」
ライト「……」
*
ライト「……」
ミツル「……」
念の為、ミツルの様子を見に来た俺
ミツルは何事もなく、ゆっくりと寝ていた
ライト「…ミツル、お前は何者なんだ?なんでメガストーンを持ってる…?」
ミツル「……」
ミツルが答えるはずも無く、俺はミツルそばに座った
ミツル「……ん、ん〜」
ライト「……?」
ミツル「……ユウキさん…ハルカさん…」
ライト「…え?」
ユウキ?ハルカ?
一体誰の事だ?
ミツルの知り合いか?
さん付けって事は、家族ではなさそうだけど…
ミツル「……」
ライト「……」
寝言で言うくらい、大事な人達なんだな
この事件が終わったら、その人達の元に返してあげよう
ミツルには、その人達が必要のようだ
ライト「…ふっ、おやすみ、ミツル」
ミツル「……」
やはり返事をしないミツル
当たり前だ
俺はミツルのそばを離れ、自分の寝袋に籠った
俺も今日は疲れた
ゆっくり休もう…
ミツル「………もっと……もっと…強くならなきゃ…」
*
ミツル「ミツルです!改めまして、よろしくお願いいたします!」
ライト「そんな固くなるなよぉ、俺はライト、よろしくな!」
メガミ「メガミと申します、よろしくお願いしますね!」
レン「…レンだ。よ、よろしく」
メグ「はいはーい!メグだよ!同い年同士頑張ろうね!」
ミツル「…あ、はい!」
カズマ「最後に、僕がカズマだ、僕は仮面ライダーじゃないが、こいつらの家族だ。よろしくな!」
ミツル「は、はい!お願いします!…そして彼が…」
ミツルのショルダーバッグからメガストーンがチラッとはみ出る
ミツル「彼は僕の友達です、ある時から一緒に行動するようになりました」
カズマ「…やはりな、興味深い」
ミツル「…あ、あの…」
カズマ「…おっと済まない、メガストーンを持っている人物は希少でな、つい癖で…」
ミツル「…はぁ」
レン「…それより、これからどうする?奴はいつ現れるか分からないぞ?」
ライト「そうだなぁ、どこに隠れるかぁ…」
ミツル「…何から隠れるんですか?」
ライト「…何って、ポケヤミーからだよ。ミツルの事を狙ってるみたいだし…」
ミツル「…僕、逃げません」
メグ「えぇ!?なんでぇ!?」
ミツル「…僕が、奴を倒さなくちゃ行けないんです。彼と一緒に」
メガミ「…どういう意味です?」
ミツル「…僕が危険を承知であの釣り堀にいたのは、奴と会うため、いや!奴を倒す為だったんです!」
ライト「…え、えぇ!?」
少しだけ、ミツルの事がわかった気がする
To be continued
次回予告
ミツルの過去を知ったライトがとった行動とは…
そんなライトの思いに応え、ライトは新たな進化をする!
そして…
ミツル「…僕はもう負けない!」
ミツルが、変身!?
第三十話「彼の内に秘めるもの」