仮面ライダーバーサ   作:キャメル16世

40 / 54
前回のあらすじ

メガミの前に現れた青年 ミクリ
彼はメガミを元気付ける為に、素晴らしいパフォーマンスを見せる

ライト達に接近する ダイゴ
メガシンカの謎を解くカギの1人かもしれない!?
新たな進化をし、小さな町を『オニゴーリ・ヤミー』から救った



第三十六話「シーキンセツの闇」

ライト「…いだだだだ!」

メガミ「わぁ!ごめんなさい!」

ライト「大丈夫大丈夫!」

正直めっちゃ痛かった

石の洞窟を後にした俺達とダイゴさんは、ダイゴさんの自宅であり、職場でもある「デボンコーポレーション」に来ていた

ダイゴさんはこの「デボンコーポレーション」社長の息子であり御曹司らしい

 

今は脚の怪我を治す為に、メガミに治療をして貰っている

ただ、ムロタウンでも怪我をした人が多数いたらしく、その治療を優先した結果

全員を治療したところでメガミは力尽きてしまった

 

結局、直ぐに起きたメガミは責任を感じ、俺に応急処置をしてくれている

しかし、慣れない事なのでしょうがないが、とてつもなく下手だった

 

ライト「…よし、あとはメガミの体力が回復するのを待とうかな」

メガミ「すみません…戦闘でも役に立たなかったのに…」

メグ「何言ってるの!メガミちゃんがいなかったら、町の人達も怪我したまんまだったんだよ?」

ライト「そういう事、メガミはメガミに出来ることをやればいいんだよ」

メガミ「…はい!」

 

その日一日は、松葉杖をつきながら生活したのだが

ある時、ダイゴさんに全員呼び出された

 

 

ダイゴ「紹介するよ、彼は「デボンコーポレーション」社長であり、ボクの父親でもある、ツワブキ・ムクゲだ」

ムクゲ「初めまして、ワシがムクゲだ。仮面ライダーの皆さん、ようこそいらっしゃいました!」

白髪で少し年老いた男が、社長室の高級そうな椅子に座っている

社長室の長いデスクの内側には、化石やらなんやらが入っていて、ミニ博物館のようだ

 

ムクゲ「いやいや、まさか世界を守る仮面ライダーに会えるとは、こんな光栄なことは無いね!」

ライト「…いえいえ」

ムクゲ「いや〜、ワシの息子のダイゴも、自分が1番強いとか言っていて、困りますな。ダイゴにあの怪物が倒せるのかね?」

ダイゴ「親父…」

ムクゲ「昔は弱虫でね〜、皆で行動するのがものすごく苦手でね、でも1人になると泣き出したりしてね!」

ダイゴ「親父っ!」

ムクゲ「ほっほっほ、でもまぁ、それも彼がダイゴと一緒にいる事で、ダイゴも変わったんだよな」

ダイゴ「そうだな、彼には感謝してもしきれないよ」

誰の事だろう

まぁ俺達には関係ないか

 

ムクゲ「…さて、ライト君達よ、今からワシは、とても思い話をしようと思っているのじゃが、心の準備は出来とるか?」

ライト「え?あぁ、はい…」

ムクゲ「…うむ、我々「デボンコーポレーション」は昔、とある会社とライバル関係にあったんだ。その会社の名は「ダイキンセツホールディングス」。主に地下資源を採取し、エネルギーに変えるという研究をしていた。我々「デボンコーポレーション」も、新たな資源を、エネルギーを開発しようと日々研究を重ねていた。そんな中、「ダイキンセツホールディングス」が、海底資源採掘場である「シーキンセツ」にて、とある『もの』を見つけた。世にも珍しい石で、見た事がないような形と模様をしていたそうだ。しかし、翌日になると、「シーキンセツ」にいた全ての従業員の消息が絶たれ、「ダイキンセツホールディングス」は即座に倒産してしまった…。」

ダイゴ「それは『要石(かなめいし)』と呼ばれていて、今も「シーキンセツ」に眠っていると言われてるんだ」

ライト「『要石』…」

ピンと来ない初めて聞く言葉だ

 

ムクゲ「ここから怖いのが、当時消えた「シーキンセツ」の従業員、108人の魂が、今も「シーキンセツ」をさまよっていると呼ばれているんだ。それに、何度か「シーキンセツ」に調査に行った人達が行方不明になると言う都市伝説もあるんだ」

メガミ「な、なんですかそれっ…」

ダイゴ「親父が言いたいのはつまり、「シーキンセツ」に行って『要石』について調べてきて欲しい、って事だろ?」

ムクゲ「その通り!流石ワシの息子だ!」

なるほど、それは確かに興味深い

 

 

俺達は早速「シーキンセツ」へと向かい、その荒れ果てた船型の建造物に呆気を取られていた

 

ライト「ここが、シーキンセツ…」

ダイゴ「シーキンセツが滑落したのはボクも小さな時だった。まさかこんな荒廃していたとは…」

シーキンセツは半分が海に埋もれていて、なかなか探索が難しそうだ

俺達は小型のボートに乗り、入り口になりそうな場所を見つけ、潜入した

 

懐中電灯を付け、辺りを照らす

 

ダイゴ「…どうだい?なにか感じるかい?」

ライト「…いや、今の所は何も…」

そう、数々のポケヤミーと戦ってきた俺だが、今回はポケヤミーの気配基、なんの気配も感じなかった

ただただ静かな建物だった

もしかしたら、この事件はポケヤミーの仕業ではないのでは?

 

カズマ「…一体何があったっていうんだ…」

メグ「探索しがいがありそうだね…」

メガミ「うぅぅぅぅっ」

 

 

今までの経験上、はぐれると厄介なことになるので、今回は集団で行動する事にした

ダイゴさんと叔父さんは変身出来ないので辺りを充分に警戒しながら…

 

メガミ「……」

ライト「……メガミ?」

メガミ「はっ!はいぃっ!」

ライト「大丈夫か?」

メガミ「…あ…だ、大丈夫ですっ…」

ライト「……あまり無理するなよ?怖いものは怖いでいいんだから」

メガミ「で、ですが…戦いに支障を起こす可能性が…」

ライト「そんな事どうだっていいんだ。いざって時は、俺がメガミを守るから」

メガミ「…ライトさん…」

 

 

メグ「……」

カズマ「……」

ダイゴ「…あの二人は、付き合っているのかい?」

カズマ「しっ!(小声)」

メグ「今いい感じなんだから!(小声)」

ダイゴ「え?あ、あぁ…」

 

 

しばらくシーキンセツを探索した

ここは床抜けていたり、木のボックスが散乱していたり、何年も人が入っていないことが分かる

そして…

 

カズマ「…ん?これは?」

叔父さんが懐中電灯で照らしたものは、看板、というか掲示板だった

掲示板には、かすれた字で『明るく楽しい職場をつくるシーキンセツ10のメッセージ』と書かれている

以下にはこう書かれていた

 

『1 朝のアイサツ腹から声を

 2 職場にポケモン持ちこむべからず

 3 遅刻厳禁 残業上等

 4 安全確認に身体を張れ

 5 チームワークで連帯責任

 6 上司の命には絶対服従

 7 守れ品質 捨てよ理性

 8 崇めよ讃えよ創業者

 9 休みたがりません定年までは

 10 考えるな 働け         』

 

ライト「これって…」

ダイゴ「あぁ、かなり厳しい社訓のようだね」

 

更に別の部屋を見ると、社歌が書かれたカードが置かれていた

色あせている

 

『1.晩照らす 108番水道 目覚めよそびえる 我らがとりで 未来のホウエン創るため 休日出勤上等さ 堀りぬけ取り出せ エネルギィ あぁ シーキンセツ シーキンセツ シーキンセツ

 

 2.日差しもまぶしき 108番水道 まばゆく輝く 我らがとりで 滅私奉公心に刻め 労働組合厳禁だ 堀りぬけ取り出せ エネルギィ あぁ シーキンセツ シーキンセツ シーキンセツ

 

 3.宵闇包む 108番水道 今夜も眠らぬ 我らがとりで 同業他社を駆逐せよ 残業手当返上だ 堀りぬけ取り出せ エネルギィ あぁ シーキンセツ シーキンセツ シーキンセツ』

 

ダイゴ「……」

カズマ「…これは…とんだブラック企業のようだな」

ライト「…『同業他社を駆逐せよ』…」

ダイゴ「…デボンコーポレーションの事だろうね」

 

更に先に進むと、難題に直面した

 

カズマ「…うん、完全に浸水してるね」

シーキンセツの後方は、完全に海に埋もれていて、先に進めなかった

でも、調べたいものはここの先にある

でも、俺に泳げるメガストーンはない

 

メガミ「ど、どうしましょうか…」

メグ「よし!ここは私に任せて!」

と、メグがレジェンドライバーを腰に装着した

と、水色と赤のメガストーンを取り出す

 

リード!

ドロップ!レジェンド!ヘンシーン!

 

メグ「変身!」

 

マナフィ!

マナ!マナ!マママナフィ!

 

メグの体は、水色に変色し、スカートが出現

目の周りが黄色になり、長いまつ毛のようなものが生え、先端が黄色に変色

髪型がポニーテールのようになり、先端が丸くなる

胸の中心には赤いものが埋まっている

 

メグ「海洋の戦士!仮面ライダービジオン!マナフィフォルム!」

新たな姿を見せるメグ

 

メグ「アクアリング!」

するとメグは俺達の周りに水で出来たベールを作り、外部からの干渉を無くした

これで水中も歩ける

 

ライト「ありがとうメグ!さぁ、行こう!」

俺達は歩きだし、海の中を歩いた

 

真っ暗な水中、いかにも何者かが居そうだったが

結局何も現れないまま水面を出た

 

ダイゴ「……」

ライト「……ダイゴさん?」

ダイゴ「…ん?なんだい?」

ライト「…あ、いや…大丈夫かなって…」

ダイゴ「…ダイキンセツホールディングスがデボンコーポレーションを敵視していた事は分かった。でも、どうして急にシーキンセツ内の人間が消えたんだ?」

メグ「…やっぱり、『要石』が関係してるのかな?」

 

先に進む俺達

今度は一室のブリキの缶に入っていた手紙を見つけた

これも大分昔のだろう字も所々掠れている

 

この手紙は「ソライシ タカオ」という少年が

父親である「ソライシ ライゾウ」に宛てて書いたものらしい

 

手紙は全部で7枚あり、最初の手紙は当たり障りのない近況報告に絵を添えたものであるが、途中から父親が休みに帰ってこない事を寂しがったり、父親の身体を心配したり、父親から貰った望遠鏡で星を見ていることや、母親が『おともだちと あそびに いって』いることを報告するようになっていく

 

5枚目の手紙で、タカオ少年は父親に会って遊びに行けたことを喜ぶが、母親が一緒に来なかったことや、父親と母親が喧嘩していることを寂しがるようになる。その手紙で、タカオ少年は『おとなになったら ほしの はかせに なりたいです』とも語っている

 

そして、6枚目の手紙で、タカオ少年はこうつづる

 

『またいつか おとうちゃんと あえるのを

ずっとずっと たのしみに しています

あたらしい おうちにも おとうちゃんが

くれた ぼうえんきょうを もっていきます

ぼくは ほしと おとうちゃんの ことが

ずっとずっと だいすきです 』

 

その写真に添えられた写真(7枚目の手紙)には望遠鏡を 持った男の子とつまらなさそうにしたおばさんが写っていた

これがおそらく「ソライシ タカオ」だろう

 

また、6枚目の手紙の最後には

「ネーコちゃんを おとうちゃんに あげます」とある

 

ダイゴ「「ソライシ ライゾウ」…聞いた事がある。昔、「ダイキンセツホールディングス」に寄贈された貴重な資源を紛失し、会社から追放されたと言われている」

ライト「…この親子、きっと固い絆で結ばれているんだな」

ダイゴ「…そうだね」

メガミ「……親子…」

 

俺達は再び歩きだし、今度は広い空間に出た

中は倉庫のようになっていて、状態がいい物がいくつかあった

 

その中には…

 

カズマ「これは!メガストーンじゃないか!?」

ライト「え!?」

見ると、叔父さんが封印されたメガストーンを持っていた

 

カズマ「…ライト、きっとこれは、お前が持つべきだろうな」

ライト「…そう、かな?」

カズマ「…そうさ、ライトなら、このメガストーンの封印も解くことが出来るさ」

 

またしばらく倉庫内を探索をすると

 

ライト「…これは?」

一つだけ場違いなものが置いてあった

それはピンク色の猫のぬいぐるみだった

タグには、「おとうちゃんへ」と書かれている

 

ライト「…何でこれがここに?」

おそらくこれは「ネーコちゃん」

「ソライシ タカオ」が父親に送ったであろうぬいぐるみだった

 

ダイゴ「…まさか、これが届く前に、「ソライシ ライゾウ」は解雇になったのか?」

そう、「ソライシ ライゾウ」の元にこれが届いていないという事は、「ソライシ タカオ」のメッセージも、届いていなかったことになる

同様に、「ソライシ ライゾウ」も返事を書いていない事になる

なんて可哀想なんだ

 

この親子の絆は本物なのに、それが実っていない…

 

メガミ「…ん?これは?」

メガミが見つけたもの、それはノートだった

表紙には、「ソライシ タカオ」という名前があった

 

俺はそれを勢いよく開く

そこにはズラっと日記のようなものが書いてあった

 

『私がシーキンセツに来て約1年

今日は地下探索を進めるため、海底洞窟に足を運ぶこととなった。今日も成果を得られることを願おう』

 

どうやら「ソライシ タカオ」は星の研究を進める中で、地下資源に興味を持ったらしく、シーキンセツの博士として働いていたらしい

 

『少し資料を得るため、倉庫に行こうとしたら、担当者に「その扉に触るな、幽霊が出る」と言われ拒まれてしまった

正直心外だが、大して良い物も無いのだろう。今回は諦めることとする』

 

『今日、久々に父親の夢を見た

30年前と変わらない、笑顔だった

今思えば、父は私の事を愛してくれてはいなかったのだろう

25年前に送った手紙の返事も無いまま、父はこの世を去った』

 

『今日はいい情報が手に入った

かつて私の父親が紛失した『要石』が見つかったらしい

これで父の念も晴れることだろう』

 

次のページからは白紙になっていた

 

ダイゴ「…『要石』が、この時見つかったのか」

ライト「…つまり、この次の日に、「シーキンセツ」が崩落したのか…」

ダイゴ「…なんて事だ。ここには、たくさんの人の怨念が詰まってるんだ。彼のように」

ライト「……」

カズマ「……探そう、『要石』はまだここにあるのかもしれない」

メガミ「…そうですね、探しましょう!」

メグ「この人達の怨念を晴らす為にも!」

ライト「…あぁ、そうですよ!ダイゴさん!」

ダイゴ「君達…。うん、そうだね!」

 

そこから俺達はシーキンセツを縫って歩いた

なにか情報がないか

何か出来る事は無いかと

 

そして、いよいよ最後の部屋に到着した

 

ライト「多分ここが、最後の部屋だね」

俺はドアノブに手を掛け、押し込む

ドアは簡単に開いた

 

全員が部屋の中に入ったが、嫌な気を覚えた

 

メガミ「……っ!」

メガミが身震いをする

 

メグ「……な、なんかさ…」

そう、俺達が感じ取った違和感

 

メグ「…誰かに見られてない?」

メガミ「メグさん!なんでそんな事言うんですか!?」

メグ「だって…!」

カズマ「2人とも落ち着いて!実害はない、警戒はしよう」

ライト「……」

何処だ…

何処なんだ…

俺は嫌な気を感じてはいたが、それの正体がポケヤミーでない事だけは分かった

この気は、違う

何か、もっと、求められている気がする

 

すると、ドサッと向こうで何かが落ちた

 

メガミ「ひっ!」

ライト「……」

それはファイルだった

古めかしい、汚いファイル

多分今までで1番傷んでいる

 

中を覗くと1枚の紙がファイルから落ちた

黄ばんでいて、字も酷く掠れている

 

『始末書

わたくし …ライシ …イゾ…は

ク……ネ炭鉱 より 寄贈さ…た

かなめいしを 紛… してしま……た 』

 

そこには『かなめいし』の文字があった

 

これは、「ソライシ ライゾウ」の、最後の文

俺は、ふと後ろを向いた

俺の後ろには、ちゃんと4人の人間がいた

視線を下にずらすと…

 

ライト「…あれ?…いつの間に…」

 

俺のすぐ後ろに、台形の形をした直径50cm程のひび割れた石が鎮座していた

 

と、ひび割れた中から紫色の霊魂が現れ、抽象画の如き異質な姿をしており、外周部には緑色の人魂のようなものが常に回転していた

それは緑色のギザギザの口のようなものを広げて叫んだ

 

『ユラーッ!』

 

それはとてもこの世のものとは思えないが、俺は即座に判断した

 

メガミ「ポケヤミー!?」

メグ「いきなり出てくるなんて!」

カズマ「ライトっ!変身しろ!」

ダイゴ「……っ」

『ユラーッ!』

と、そいつは俺に噛み付いて来ようとした

俺は避けながら皆の元に向かった

 

『ユラーッ!』

メグ「ムッ!よし!ライト君!変身だよっ!」

ライト「待ってくれ!」

メグ「…え?」

ライト「…少し待ってくれ、何かがおかしい!」

『ユラーッ!ユラーッ!』

 

少し暗くてわからなかったが、よく見ると分かる

 

ライト「…やっぱり…」

カズマ「どうしたんだライト!」

ライト「…このポケヤミーは、ポケヤミーじゃないんだ」

メグ「え?」

ライト「…こいつは、本物のポケモンだ」

カズマ「何っ!」

本物のポケモンといえば、サトシが連れていたピカチュウを思い出すが、今回は違う

ちゃんとこの世界のポケモンなんだ

見て取れる特徴は2つ

ひとつは、ポケヤミーのように黒ずんでいない事だ

2つ目は、目が赤くない事

見た目こそおぞましいが、こいつは立派なポケモンだ

 

カズマ「待てよ!?こいつが本当に本物のポケモンなら、世紀の大発見だぞ!?」

ダイゴ「ライト君!何とか彼を保護する事は出来ないのか!?」

ライト「…わかりません…、俺にはなんだか…」

メグ「…ライト君?」

ライト「……」

 

俺には聞こえた

最初に目が合った時、こいつの声が

 

『……タ…ス…ケ…テ』

 

ライト「……」

こいつは、助けを求めてるんだ

 

『ユラーッ!』

 

それでも攻撃を続けるこのポケモン

どうすれば……

 

『ユラーッ!』

と、ポケモンは俺に向かって飛び掛ってきた

 

俺は動く事が出来なかった

怖かったからでは無い

何をすればいいのか分からなくなったからだ

 

メグ「メガミちゃん!」

メガミ「はい!メグさん!」

メグ・メガミ「「変身!!」」

変身したメグと、メガミが、ポケモンを突き飛ばした

 

『ユラー……』

ライト「…っ!」

メガミ「ライトさん!貴方は、結論が出るまで考えて下さい!」

メグ「大丈夫!この子は倒さないように何とかするから!」

メガミ「私達は、今私達に出来る事をやります!」

メグ「とりあえず、ここは任せて!」

ライト「…メグ…メガミ…」

2人はポケモンに極力ダメージが入らないように攻撃と、防御を繰り返した

 

考えろ!

どうすればこいつの事をわかることが出来る?

 

ライト「……変身!」

俺は一瞬の隙をつき、ポケモンに触れた

ポケモンというか、出て来ている石に

 

すると、様々な感情が俺に流れ込んできた

 

喜び

悲しみ

哀れみ

怒り

苦しみ

憤り

 

これは…

シーキンセツの従業員の魂達か?

 

中には、「ソライシ タカオ」と思われる人物も見えた

 

そうか、このポケモンは、このシーキンセツの人達の魂を喰らって蘇った、『要石』そのものなのか

『要石』は紛失はせず、このシーキンセツ内で彷徨ってたんだ

 

そして、108個の魂が揃えて言った気がした

 

『……タ…ス…ケ…テ…』

 

ライト「…っ!」

俺は飛び上がりキーストーンを2回押し込む

 

メガシンカ!ヒッサーツッ!

バシャーモ!

バーニング!ドライブ!

 

ライト「バーニングドライブ!はぁっ!」

俺は炎を纏い、『要石』に蹴りを入れて『要石』を破壊した

 

『ユラーッ……!』

 

ポケモンは跡形なく消え去った

 

カズマ「…ライト…一体何を?」

ライト「…言ってたんだ、シーキンセツの皆が」

 

俺が聞こえたもの、それは

 

『……早く…ここから出して!』

 

一同がそう叫んだのだ

 

ダイゴ「…つまり、『要石』は108個の魂を取り込み、ポケモンとして復活した。しかし、シーキンセツの皆の呪縛から、このシーキンセツを離れる事が出来なくなっていた。そして、君を見つけ、中の魂達は解放されることを望んだ」

ライト「それはあのポケモンも同じだよ。あいつも、解放されることを望んでた気がした。…あと、シーキンセツの皆が突然いなくなったのは、多分『要石』が原因じゃないよ」

ダイゴ「…どういう事だい?」

ライト「『要石』は、たまたまシーキンセツの皆が魂になったのを察知して、復活したんだ。あと、皆の記憶を見たんだ。皆共通して、崩壊前夜に料理を振る舞われてたんだ」

カズマ「…料理?」

ライト「…うん、でも、皆それを食べると苦しみ出して…。そして、『要石』が復活した」

メグ「…まさか…毒?」

ライト「多分な。で、その料理を振舞ってた人が、「テッセン」って人だった」

ダイゴ「…テッセン!?」

ダイゴさんが酷く驚く

 

ライト「…ダイゴさん?」

ダイゴ「…テッセンは、ボクが昔からお世話になってる人物だ。彼は父ととても仲が良くて……」

と、ダイゴさんは黙り込んだ

 

ダイゴ「……まさか」

と、ダイゴさんは唖然とする

そして、何かを決意したように、俺を見た

 

ダイゴ「…ライト君、ここからは、ボクの戦いになりそうだよ」

そう言ったダイゴさん

 

 

ダイゴ「……」

テッセンは、かつてシーキンセツで働いていたが、父ともとても仲が良かった

そして、同時に

両方ともシーキンセツを憎んでいた

 

ダイゴ「……親父…まさか…」

 

             *

 

シーキンセツを後にした俺達

シーキンセツの従業員の供養をした後、ダイゴさんは会社に戻ると言って同時にお別れを告げられた

 

ダイゴ「…ライト君。君は、世界の真実を見つけたとしても、決して目を背けてはいけないよ?」

ライト「…はい!」

ダイゴさんは大きく手を振り、俺達の元を離れた

 

カズマ「……デボンコーポレーション、闇が深そうだね」

ライト「…そうだね。ダイゴさん、勝てるかな?」

カズマ「勝つか負けるかじゃないさ、戦うか戦わないか、それが重要なんだ。彼は立派だと、僕は思うよ」

ライト「……うん、俺もそう思う」

メグ「…あれ、結局ダイゴさんが私達の事を知ったきっかけってなんだったんだろ?」

メガミ「…さぁ、世間は狭いですからね」

ライト「…そうだな。そう考えれば、ダイゴさんともきっとすぐに会えるかもな!」

俺達はダイゴさんの向かう方向をじっと見つめ、夕日が沈んでいる事を実感した

 

             *

 

???「…はぁ、はぁ」

赤いランプが光り、高音のサイレンが鳴り響く

 

「待て!待て!」

青と白の特殊なスーツを着た男達が追ってくる

 

???「…はぁ、はぁ」

 

 

ダルス「……状況は?」

『こちらA地点!全ての扉を封鎖しました!』

『こちらB地点!奴が真っ直ぐこちらに向かって来てます!うわっ!やめ───』

ダルス「…ちっ」

アマモ「ねぇ、まだ侵入者捕まらないの?お腹空いた〜」

ダルス「…あの男、一体何をするつもりだ」

 

 

???「…はぁ、どけっ!」

「なあっ!」

タイムマシーンに乗り込み、電源を入れる

 

???「…はぁ、この機種なら、ウルトラホールは自力で開くことが出来るはずだ!」

 

 

ダルス「…まさか!過去への介入を!?」

アマモ「えぇ〜!また〜!?」

ダルス「一体何が目的だ!」

 

 

『ウルトラホール、展開シマス』

???「…待ってろよ…アリス…」

 

To be continued




次回予告

ライト達の目の前に現れた謎の男、その正体は

メガミ「お父様!?」

メガミの父親だっだ!!
しかし、彼には野望があったのだ!

???「未来のテクノロジーは!最高だ!」

第三十七話「未来からの刺客!悪夢の始まり」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。