ライトから敗北を知り、全てを告白したレン
マグマ団やアクア団と激戦を繰り広げる
そんな中現れたのは、「カイオーガ」の力を手に入れてしまったアオギリ
仮面ライダーアニマスへと変身しレンやライトに襲いかかる
マグマ団アジトへと侵入したライト達はマツブサの野望を止める為、海底洞窟へと向かうマツブサの後を追った
そこにはなんと、マツブサ、アオギリ、そしてヒガナが待っていた
ライト「…一体、何がどうなってんだ?」
どうしてここにアオギリが?
そして……
ヒガナ「……ふふ」
どうしてここにヒガナが…
ヒガナ「…驚いてるね、波山ライト君っ」
ライト「……どうしてお前がここに!」
ヒガナ「…どうしてって、決まってるだろ?」
ライト「……っ?」
レン「……」
ヒガナ「……ここの2人は、僕が蘇らせたからさ」
ライト「…え!?」
レン「…この2人もか!?」
ヒガナ「…まぁ、正確には?この2人の魂を、蘇らせたってわけ」
ライト「…魂?」
ヒガナ「…そう、そのせいで過去の記憶は無くなったんだけど、でもとある条件で、その記憶が戻る仕組みになってるんだ!」
レン「……どういう事だ!詳しく説明しろ!」
ヒガナ「……この2人が元々生きていたのは約千年前…ポケモンが絶滅するより前の話さ。当時、ポケモンと共に世界の均衡を守っていた組織、それがマグマ団」
ライト「……っ」
ヒガナ「…マグマ団には、バトラーという研究者がいて、研究に失敗した彼はマグマ団を追い出されたが、マグマ団を見返す為に超古代ポケモンである、『グラードン』の復活を目論んだ──」
*
地球上の自然エネルギーを集め、『グラードン』を復活させる計画
しかしそれは、世界中のポケモンの命を危険に晒すこととなった
陸も、海も、空も、何よりこのホウエン地方が危険に晒された
当時もリーダーであったマツブサは、彼とよく話していたそうだよ
彼を止める為に
マツブサ「バトラー!」
バトラー「……マツブサ…見ていろ!私の研究の成果を!」
マツブサ「…お前は何を考えているんだ!お前の研究で、何体ものポケモンが犠牲になったのだぞ!」
バトラー「……仕方の無いことだ…だがもう暫くで、グラードンが復活する!」
マツブサ「お前の研究はこの世界中のポケモンの命を奪うんだぞ!」
バトラー「…何っ!?」
きっと、バトラーも想定はしていなかったんだろうね
世界中のポケモンが犠牲になる事実
そして
『ぐらぐらぅるぅぅぅ……ッ!!!』
バトラー「…なんだ…あれは…」
マツブサ「……あれは…グラードンなのか…?」
彼が復活させたのは、グラードンとは全く異なる怪物
『メタグラードン』だった…
メタグラードンは地球上のあらゆるポケモンや生き物の命を体内に飲み込んで行った
そこで現れた救世主
それがアオギリ
当時はマツブサとアオギリは友人だったみたいだね
アオギリは1000年に一度目を覚まし、何でも一つだけ願いを叶える力を持つという幻のポケモン、『ジラーチ』を連れてメタグラードンに立ち向かった
結局、メタグラードンは消滅したものの、ジラーチ共々、マツブサとアオギリには壮絶な野望と魂が残り、現代までその野望は残っていたって訳さ
*
ヒガナ「…バトラー、マツブサ、アオギリ、そしてメタグラードンやジラーチ、その事については、僕も詳しくは知らないが、これだけは分かる…この2人の野望はとてつもない。この世界を闇に葬る力を持つ」
マツブサ「……」
アオギリ「……」
ヒガナ「…納得してくれたかな?」
ライト「する訳ないだろ!」
レン「…説明も曖昧だが、しかしお前は、最初からそんな事しか考えていなかったんだな!」
ヒガナ「…ふふふ!…なんでもいいさ…最後に勝つのはこの僕なんだから…」
すると、ヒガナは闇の空間に消えて行った
ライト「待て!」
マツブサ「……ふっ」
アオギリ「……へっ」
レン「……まずはこの2人を片付けなきゃか…」
アオギリ「どうするマツブサ?俺様が殺るか?」
マツブサ「……いいや、ここは私が引き受けよう」
マツブサは前線に立つと、黒と赤と青のドライバーを取り出し、腰に装着する
ゲンシドライバー!
マツブサは右サイドにあった溝に、《グラードンストーン》をはめ込んだ
リゲイン!
ゲンシカイキ!
マツブサは「べにいろのたま」を取り出す
上に掲げ、叫ぶ
マツブサ「……変身!」
「べにいろのたま」をゲンシドライバーの大きな溝にはめ込む
Ω…マグマ…オメガ!!
仮面ライダー!マリス!
マツブサの体は少し大きくなり、全身がマグマのようなものに覆われる
そこから紅色のアーマーが被さる
隙間からマグマが見える
前の部分は黒くなり、腕が発達
肘の辺りにマグマで出来た「Ω」の文字
爪が大きく発達し、口から湯気が出る
マツブサ「断崖の戦士…仮面ライダー…マリス!」
まるで仮面ライダーアニマスの対となる見た目
これがグラードンの力を持った仮面ライダーの姿…
マツブサ「…これが『ゲンシグラードン』の力…素晴らしい……さっさと貴様らを倒して、『目覚めの祠』へ行くとするか…」
ライト「…目覚めの祠?」
マツブサ「……だんがいのつるぎ!」
マツブサは力を込める
すると、地面から無数の鋭利な岩石が飛び出した
俺達に向かって迫って来た
ライト「ぐわっ!」
レン「がはっ!」
マツブサ「…ふふふ、さぁ、これで終わりだ!」
マツブサはゲンシドライバーから「べにいろのたま」を一度抜き出した
オメガ!グランドフィニッシュ!
待機音が鳴り、マツブサは再び「べにいろのたま」をドライバーにはめ込む
ガイアボルケーノ!
マツブサ「ガイアボルケーノ!」
マツブサは地面に手を置く
すると、肘の「Ω」の文字が強く光った
すると…
ライト「…うわっ」
レン「…な、何だ!?」
地面が揺れだし、地割れが生じた
更にはその地割れの隙間からマグマが飛び出した
レン「…くっ…まずい…このままじゃここが崩壊する!」
ライト「一体どうすれば…うわっ!」
レン「…逃げるしかない!」
ライト「…くっ」
苦渋の決断だが、仕方がない
マツブサ「……死ね!」
ライト「…う、うわぁぁぁ!」
レン「がぁぁぁ!」
次の瞬間、俺達はマグマに飲まれてしまった
マツブサ「ふははは!」
アオギリ「…やはり凄まじいパワーだ…」
マツブサ「……さぁ、アオギリよ…」
アオギリ「…あぁ、ルネに向かうとするか…」
*
ライト「……はぁ、はぁ、平気か?レン」
レン「…あ、あぁ。なんとかな…」
やっとの思いで沖に到着した俺達2人
あの時、ギリギリでレンがシールドを貼ったことでマグマから逃れ、俺のサメハダーフォルムのダイビングでここまで来たが…
レン「…それにしても…日差しが強いな…」
ライト「……あれ?」
レン「…どうした?」
ライト「…さっきまで海にいたのに、もう体が乾いてる…」
レン「…日差しの影響か?それにしては暑すぎる」
変身を解いた俺達は地面を見た
ライト「…レン、これ…」
レン「……あぁ、川魚だな」
ライト「…なんでこんなところに?」
レン「……打ち上がったんじゃないのか?」
ライト「…それに、なんでこんなに地面が割れてんだ?」
レン「……もしかしたら、これも、この日差しも、マツブサによる力なのかもな…」
ライト「…え?」
レン「…グラードンは陸を作ったポケモンと言われているが、陸を登場させるのではなく、海を干からびさせて陸を作っているのかもな…」
ライト「…でも、カイオーガは…」
レン「…あぁ、大量の雨を降らせることで、海の水位を上昇させ、海を作る」
ライト「…それって矛盾してないか?」
レン「……あぁ、あいつらは協力関係になっているはずなのに、目的や手段が全く別だ…一体本来の目的はなんなんだ…」
ライト「…それが、マツブサとアオギリの野望…」
レン「……っ!」
レンと俺は海を見た
なんと、海の中から変身したアオギリが飛び出して来たのだ
同時にマツブサも海から出てきた
体の表面に海水が当たり水蒸気が立っていた
アオギリ「……」
アオギリはこちらに気づいた様子だが、マツブサと共に海を渡っていた
向かう先は…
レン「…ルネシティだな」
ライト「…ルネ?」
レン「…確かルネは、かつて隕石が衝突した後に出来たクレーターに出来た街だと言われている」
ライト「……隕石…」
レン「…でも何故、奴らはルネに向かってる?」
ヒガナ「想像力が足らないよ」
ライト「っ!?」
レン「なっ!」
気が付くと、俺達の真後ろにヒガナが立っていた
俺達は身を構える
ヒガナ「やめときなって、今の君達に戦う気力はないだろ?大丈夫、そんな君達を襲う気なんてとうにないよ」
レン「……ちっ」
ライト「……」
悔しいがぐぅのねも出ない
ヒガナ「……さぁ、さっきの話の続きをしようか…」
俺達は大人しくヒガナの話を聞く事にした
ヒガナ「……君はさっき、ルネについて話してたね?」
レン「…あぁ、アオギリにホウエン地方について色々聞いたからな…」
ヒガナ「…その話は事実。数千年前、このホウエン地方に隕石が衝突し、クレーターが出来上がった。でも人々はそのクレーターに町を建造した。なぜだか分かる?」
ライト「……」
ヒガナ「…答えは、その場所に溢れる自然エネルギーを欲した為さ」
ライト「…自然エネルギー?」
ヒガナ「自然エネルギーは言わば、この地球全体のエネルギーだ…水の中のミネラル、土の中の栄養、まぁ簡単に言えばそんな感じ。そして、その自然エネルギーは、人間やポケモンにも力を与えた」
ライト「……」
ヒガナ「…そしてある人物は見つけたんだよ。ポケモンの可能性を…」
ライト「…ポケモンの可能性?」
ヒガナ「…それが、グラードンの復活」
ライト「…っ!」
ヒガナ「バトラーは当時、膨大に自然エネルギーが溢れる場所を探し、グラードンを復活させようとした。そしてこのホウエン地方に来て、メタグラードンを生み出した。でも、彼は間違ってしまったんだ。彼が使ったのは、自然エネルギーではなく、ジラーチに眠る1000年分のエネルギーだった。だからあんな怪物が生まれたんだ。もし、彼が自然エネルギーを使っていたら、グラードンを甦らせることが出来たかもしれない」
レン「……つまり、グラードンやカイオーガには、自然エネルギーが必要という事か?」
ヒガナ「…まぁ、そんなとこだね。今彼等がルネに向かっている理由は、ルネに眠る自然エネルギーで更に力を得る、というか、本来の力を取り戻す為さ」
ライト「…本来の力?」
ヒガナ「…ゲンシカイキとは、本来の力を取り戻す事を言うんだ。つまり、彼等の本当の姿は、ゲンシカイキした姿ってわけ。彼等は退化することによって、強化したんだ」
ライト「…もし、奴らが本来の力を完全に取り戻したら、この世界はどうなる?」
ヒガナ「…何もかも終わる。全て」
ライト「…くっ!」
ヒガナ「地球の半分は灼熱の日光で海が干からび、反対では大量の大雨が降り洪水なんてレベルじゃない。陸を飲み込む」
レン「……」
ヒガナ「…でも本当に分からないんだ…彼のしたい事が」
ライト「…?」
俺は疑問に思ったが、話がひと段落したようだ
俺とレンは歩きだし、ヒガナの元を離れた
ヒガナ「…行くのかい?」
ライト「…マツブサとアオギリは、俺達が止める」
ヒガナ「…出来るかな?ゲンシカイキの力を甘く見ない方がいいよ?」
レン「出来るか出来ないかじゃない。やるかやらないか、だ」
ヒガナ「…じゃあ、そんな君達にヒントをあげるよ。彼等はルネの目覚めの祠に向っている。そして、それに対抗するには、メガシンカの力を大きく上回る力が必要だよ?」
俺達はヒガナの言葉を横耳で聞き、ルネシティに向かった
ヒガナ「…ふぅーん……」
僕は海の上を進む彼等を見た
ヒガナ「…これがゲンシカイキの力…思う存分楽しませてくれ!仮面ライダー達っ!」
どうやら楽しみは、これからのようだね
*
俺達は急いでルネシティ行きのフェリーに乗った
しかし、ルネからは何隻ものフェリーが出航していた
どうやらルネに向かうマツブサ達を見て避難しているのだろう
レン「……ここがルネか」
ライト「…ホントだ、なんかここ、力が溢れる気がする!」
レン「…そうか?俺はいつもどうりだが…」
すると、また後ろから声を掛けられた
何処かで聞いた事のある声
ミクリ「おーい!君達ー!」
ライト「…あ、貴方は!」
レン「…ミクリか」
ライト「え?レン、ミクリさんの事知ってるの?」
レン「…まぁ、ちょっとな」
ミクリ「いや〜、びっくりだよね!ここでまた会うなんて」
ライト「あの!あの時はメガミがお世話になりました!」
ミクリ「ははは!君あの子の父親なの?面白いね〜」
レン「どうしてあんたがここにいる?」
ミクリ「なんでって、私は目覚めの祠を守る者だからね?ここから離れる訳にはいかないんだよね」
ライト「…目覚めの祠…」
レン「早く逃げた方がいい、あんたも死ぬぞ?」
ミクリ「…それは君達も一緒だろ?」
レン「…っ」
ミクリ「…だったら私は、ルネの為に全てを尽くすよ。死ぬなら、
ライト「…いいや、死なせませんよ。貴方には借りもある」
ミクリ「…そうかい…だったら私は、君を信じてみようかな!私は君を気に入ってるし。ダイゴも君を気に入ってくれたみたいだし」
ライト「はい!…ん?…ダイゴ?」
ダイゴ「呼んだかい?ライト君」
と、また後ろにダイゴさんが立っていた
ライト「ダイゴさん!」
ミクリ「やぁ!待ってたよ!」
ライト「え?なんでミクリさん、ダイゴさんの事知ってるんですか?」
ダイゴ「ミクリは僕の友だからね」
ミクリ「そう、私達は古くからの親友なんだ」
*
ダイゴ「…なるほど、あれがマグマ団のマツブサと、アクア団のアオギリねぇ…」
双眼鏡でマツブサ達を見たダイゴさん
ダイゴ「…彼等はここに向かって来ているのか」
ミクリ「そう、目覚めの祠にね…」
ライト「…あの、目覚めの祠って一体何なんですか?」
ミクリ「目覚めの祠は、この地球で1番自然エネルギーが充満している場所さ」
レン「…なるほど、マツブサやアオギリは、その自然エネルギーで、更に力を得るつもりか…そしてこの世界を…」
ライト「…何とか、食い止める方法はないのか?」
レン「……メガシンカを大きく上回る力…一体何なんだ…」
ミクリ「…もしかして、あの事じゃないかな」
レン「…なんだ?何か知ってるなら教えてくれ!」
ミクリ「いや…前にダイゴも言ってただろ?この2匹を鎮めたポケモンがいるって…」
ライト「……それって」
ダイゴ「レックウザの事か?」
ミクリ「そう!それ!」
ライト「…レックウザって、あの?」
俺はあの壁画の三角の模様を思い出した
すると、地震が発生した
ライト「な、何だ!?」
ミクリ「…まさか…彼等がルネに到着したのか?」
ダイゴ「……確かに…彼等の姿が見えない!」
双眼鏡で再び確認するダイゴさん
ミクリ「…まさか、直接目覚めの祠に向かったのか?」
ライト「…っ!」
レン「…急がないと…ミクリ!目覚めの祠はどう行けば行ける!?」
ミクリ「…人使い荒いなぁ…付いてきて!」
俺達はミクリさんに道案内され、ルネに中心にある大きな扉の前まで来た
ミクリ「この先が目覚めの祠…頼む、この世界を守ってくれ」
レン「勿論だ」
ライト「…行こう、レン!」
レン「あぁ」
俺達は扉を開け、暗い廊下を走って行った
ミクリ「……」
ダイゴ「…不安か?」
ミクリ「…いいや」
ダイゴ「……」
ミクリ「…信頼しているよ」
ダイゴ「…僕もだ」
*
暫く歩くと、広い空間に出た
そこには、洞窟の天井から突き出るように生えている紅色の宝石と、藍色の宝石
どちらとも眩い光を放っている
マツブサ「……死に損ないが…」
ライト「マツブサ!」
マツブサは紅色の宝石から俺達に視線を動かした
マツブサ「…世界は終わり行く…私の手によって…」
レン「…何故そこまでして、世界の終わりに拘る!?お前も昔は、世界の均衡を守っていたんだろ!?」
マツブサ「…そうさ、だからこそ、人類は進化するべきなのだよ!」
ライト「…っ」
マツブサ「…あの日、バトラーが生み出したメタグラードンは、人類の劣った進化の果てに出来上がったものだ。もし、人類がもっと進化していれば…あの日のような事は起こらなかった…バトラーが教えてくれたのだよ。人類はもっと進化するべきだと!」
レン「……」
マツブサ「…しかし、私は忘れていた…本当の野望を」
ライト「…?」
マツブサ「…あの日、「べにいろのたま」に触れて、全てを思い出した。人類の進化などどうでもいい…私はただ、この世界の終わりを見たい!世界の終焉を!」
ライト「…っ!」
マツブサ「…「べにいろのたま」に刻まれた記憶は私の記憶そのもの!さぁ!ゲンシグラードンの力よ!この世界を!全てを終わらせようぞ!」
マツブサは仮面ライダーマリスに変身した
すると、藍色に光るメガストーンが、マツブサを攻撃した
マツブサ「…な、なんだ!?」
メガストーンはひとりでに動き、近くにいたアオギリの手元に戻った
マツブサ「…アオギリ!」
アオギリ「…マツブサ…俺はな、あの日を後悔している…お前と、あいつを救えなかった」
レン「……」
マツブサ「……」
アオギリ「…あの日、「あいいろのたま」に触れた時、お前、言ったよな」
*
アオギリ「……さぁ、「あいいろのたま」を渡してもらおうか」
マツブサ「……」
アオギリ「……ハハッ」
マツブサ「…アオギリよ、お前は忘れているだけだ。私達の使命を」
アオギリ「あぁ!?何言ってやがんだ!」
マツブサに殴りかかった俺
マツブサは簡単にそれを避けた
アオギリ「…いいからそれをこっちによこせ!」
マツブサ「…全てを知る事になるぞ…お前に、それを耐える術があるのか?」
アオギリ「…だから、さっきから何言ってやがんだ?」
マツブサ「……」
マツブサは俺に「あいいろのたま」を投げ付けた
アオギリ「おっと!…なんだ?降参したのか…うっ!」
突如として、俺は頭痛を起こした
なんだ!?これは…
見える…あの日の光景が…
マツブサ「……アオギリよ、思い出せ、我々の使命を!」
あいつは…ジラーチ!
マツブサ「私達には、やるべき事があるだろう!?」
やめろ…ジラーチ…それだけは…
マツブサ「…世界を変えよう、我々の手で」
ジラーチ!死ぬな!
アオギリ「……がァ!」
もがく俺
また別の光景が見えた
巨大なシャチのような怪物が、大雨を降らし、世界を終わらせようとしている
アオギリ「…ゲンシ…カイオーガ…」
なんだ?
何なんだ?ゲンシカイオーガって…
全てを記憶を見て、俺は我に返った
アオギリ「…マツブサ…俺達は、死んだのか?」
マツブサ「…あぁ、あの日、バトラーが生み出したメタグラードンを押さえ込む為に、ジラーチが真実の眼を開いたことにより、私達も巻き添えになったはずだ」
アオギリ「…ジラーチは、死んだのか?」
マツブサ「……さぁな」
アオギリ「…俺の…せいだ…俺は…あいつが住むあの場所を守りたくて…あいつの住める場所を作りたくて…なのに…俺があいつの力に頼ったせいだ…」
マツブサ「……アオギリよ、ゲンシカイオーガの力を手に入れるのだ。そうすれば、お前の野望は叶えられる」
アオギリ「…俺の、野望…」
マツブサ「…そうだ」
俺の野望…そんなの決まってる
あいつが生きれる世界を、環境を汚した人類に、制裁を加える!
アオギリ「…イズミ…始めるぞ……全てを」
あの日、海底洞窟に行き、俺はカイオーガの力を手に入れた
ヒガナ「……ふふふ」
イズミ「…っ!貴様!誰だ!?」
アオギリ「……」
ヒガナ「…落ち着いて?僕はただ、君の事を応援したいだけなんだ…アオギリ」
アオギリ「…俺を?」
ヒガナ「…この、《ゲンシドライバー》を、君とマツブサに授けるよ。これを使えば、世界を終わらす事が出来る」
イズミ「…世界の終わり?何を言ってるの!?アオギリ!なんとか言ってよ!」
アオギリ「…すまねぇな、イズミ…」
イズミ「……アオギリ?」
アオギリ「…俺様はもう、以前の俺ではない」
俺はイズミの首を掴み、持ち上げた
イズミ「…くっ!」
アオギリ「…この世界はな、もっと美しくあるべきなんだ…だから、俺は人類を根絶やしにする!人間がいるから!世界が壊れていくんだ!…そして…大切なものまで失ってしまう!そんなの…耐えられねぇ!」
イズミ「……貴方にとって……私達は……大切…じゃないの…?」
アオギリ「…っ!」
俺は手から力を抜いた
イズミは咳をしながら地面に落ちた
アオギリ「……」
イズミ「……アオギリ…貴方にとって…本当に大切なものって何?」
アオギリ「……俺は…」
俺にとって大切なもの…それは、ガキの頃、あの日だけ一緒に遊んだあいつだった
ジラーチは、馬鹿みたいな俺の事を受け入れてくれた
あいつだけは…
「ははは!アオギリ!お前はいつも面白い話をしてくれるな!」
いや、あいつだけじゃない
俺を受け入れてくれたのは…
「でしょ?マツブサ兄ちゃん!」
「コラコラ、私達は友達みたいなもんだろ?マツブサでいいよ」
「…分かった!マツブサ!」
アオギリ「……」
「願望の戦士!仮面ライダービジオン!ジラーチフォルム!」
そしてあの日、あの小娘がジラーチの力を使ったところを見た
メガストーンは、ポケモンの魂が宿っているものだと、マツブサから聞いた
あいつは生きていた
…なら、今度こそ俺は、あいつが生きて行ける世界を作りたい
大切なものを守る為に
あとは…あいつだけだ
*
アオギリ「……俺は、あの日守れなかったものを、救えなかったものを、今度こそ救いたい!マツブサ!お前は必ず、俺が救ってみせる!この世界にはな…失っちゃいけねぇもんがあんだよ!」
ゲンシドライバー!
アオギリは左サイドにあった溝に、《カイオーガストーン》をはめ込んだ
リゲイン!
ゲンシカイキ!
アオギリは「あいいろのたま」を取り出す
上に掲げ、叫ぶ
アオギリ「変身!」
「あいいろのたま」をゲンシドライバーの大きな溝にはめ込む
α!アクア…アルファ!
仮面ライダー!アニマス!
アオギリ「…例え悪に加担したとしても!これが俺の正義だ!」
To be continued
次回予告
正義へと目覚めたアオギリ!
マツブサの野望を止める為、ライト達と共闘する!
しかし…
ヒガナ「……つまらないよ…君達…」
ヒガナの魔の手が、すぐ側に迫っていた
マツブサ「……カガリ!」
『ぐらぐらぅるぅぅぅ……ッ!!!』
第四十三話「繰り返される悲劇」