仮面ライダーバーサ   作:キャメル16世

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前回のあらすじ

正義へと目覚めたアオギリ!
ライト達と共闘し、遂に、マツブサを撃破!

しかし、全てを見ていたヒガナは、カガリにメタグラードンの遺伝子がある事を明かす
そして復活したメタグラードンはライト達を追い詰めたが、ライト、レン、アオギリ、マツブサの攻撃により、撃破!
ホウエン地方は守られた

しかし、ヒガナの本来の目的はこれではなかったのだ
メガミのキーストーンを盗み、何かを企んでいた



ノブナガの野望 編
第四十四話「キーストーン争奪戦」


ヒガナ「ふんふふーん♪」

『ご機嫌ですね、ノブナガ様』

ヒガナ「あったり前だろー?こうすれば仮面ライダーの変身能力を無くせるだけでなく、レックウザを復活させる為に必要なキーストーンも揃う!一石二鳥でいい事づくめ!」

『そうですねぇ』

キーストーンを片手にはしゃいでいる僕を、『ボーマンダ・ヤミー』は見守っていた

 

ヒガナ「…ふふふ…あと3個…ふヒヒヒ!」

 

             *

 

ライト「……」

あの一件の後、俺達は引き続きマグマ団のアジトで居候させてもらう事にした

マツブサは、ほんの気持ち程度だと言っていた

本当に人が変わったようだ

俺が嫌いだったマツブサの目はいつの間にか優しくなっていた

今なら目を見続けられる自信がある

 

でも、今でもちょっと苦手な人はいる

 

ライト「……わっ」

カガリ「……」

カガリさんだ

 

俺が1人になると、何かと遭遇する確率が多い

そしていつも、俺を待ってるかのようだ

 

カガリ「…………あの…」

ライト「……あー…はい?…」

カガリ「…………」

いつもこうだ

あっちから話しかけてきたにも関わらず、黙ってしまう

それがカガリさんだ

 

ライト「…あー…用がないなら、急ぎますね。待ち合わせがあるんで…」

カガリ「…あっ…」

俺は申し訳ないと思いながらも、カガリさんを無視してマグマ団アジトを抜け出した

 

カガリ「……」

 

メガミ「……………ムゥー…」

 

             *

 

ダイゴ「……」

ライト「ダイゴさん!」

ダイゴ「ライト君…」

俺が待ち合わせしていた相手はダイゴさんだった

ダイゴさんはホウエンの空を見ながら俺を待っていた

どこまでも続く青空

 

ダイゴ「…君は、明日世界が終わるとしたら、どうする?」

ライト「…なんですか?急に…」

ダイゴ「…その驚異はポケヤミーではなく、人間の悪意でもない。例えば、隕石、とかだったら?」

ライト「…明日隕石が来たら、どうするかって事ですか?」

ダイゴさんはゆっくり頷いた

 

ライト「……できる限りの事はしますよ、だって俺は仮面ライダーですから…でも、なんで急にそんな話を?」

ダイゴ「……実は、ミクリから聞いたんだ。ルネに伝わる、とある民族の話を…そして、その民族が予言した物を」

ライト「……?」

ダイゴ「…このホウエンには過去2回、隕石が落下したらしい。その内の1回で、ルネのクレーターが出来上がった」

ライト「…はい」

ダイゴ「……そして、その予言によれば、もうすぐココに、隕石が来る。それも、過去最大規模の」

ライト「……もうすぐっていつですか?」

ダイゴ「分からない…でも、近い将来だ」

ライト「……」

ダイゴ「…きっと、マツブサやアオギリなんかよりも、地球を危険に晒す存在だ。どうなる事やら…」

ライト「……止めますよ、何がなんでも」

ダイゴ「……」

ライト「…だって、マツブサやアオギリ、そして、メタグラードンを、俺達は止める事が出来た。今度も自分を信じて、戦います」

ダイゴ「……自分を信じて、か…君らしいね」

ライト「…はい」

それはダイゴさんの目をじっと見た

 

ライト「……それより、ルネに伝わるとある民族って、何なんですか?」

ミクリ「それは私が教えよう」

俺達の後ろからミクリさんが歩いて来ていた

 

ミクリ「ズバリ、それは『流星の民』…古くから、隕石の接近や衝突の予知を行っていた民族さ。まぁ、今は全滅して、誰もその血を受け継いでいる者は居ないと聞くけどね」

ライト「流星の民…」

ダイゴ「流星の民はそれこそ、『レックウザ』を崇拝していたとされる」

ライト「…レックウザを…」

ダイゴ「レックウザは宇宙に住まうポケモン、そしてその主食は、隕石だ」

ライト「…え」

ミクリ「だから流星の民は、レックウザを呼び出し、隕石の衝突を阻止しようとしたが、いずれにせよ失敗したんだろうね」

ライト「…そうなのか」

ミクリ「まぁ、あくまで諸説ありだから、この事実を知っている人間は少ないと思うよ」

ライト「…そうですか…」

俺は少しだけ、レックウザに近付けた気がした

 

すると、俺の携帯が鳴った

 

相手は叔父さんだった

ちなみに身を隠していた叔父さんはメタグラードンの一件の最中、ラボに籠ってとある物を開発していたらしい

 

そのとある物とは…

 

 

メグ「え!?私に!?」

カズマ「そうだ、お前のパートナーである『ディアンシー』も、もしかしたらメガシンカするポケモンかもしれないからな」

そう言うと、叔父さんはメグにもうひとつの《キーストーンコネクター》を渡した

 

メグ「……」

メグは《キーストーンコネクター》をじっと見た

 

ライト「ディアンシーも、最初は封印されてたのか?」

レン「さぁな、俺はメグが初めて変身した場にはいなかった」

ライト「…そうなんだ」

メグ本人に聞こうともしたが、何となく止めといた

さっきのレンの反応も悪かったし

 

 

俺は電話に出た

 

ライト「もしもし?」

カズマ『あぁ!ライト!今何処にいる!?』

ライト「…アジトの近くだけど…」

カズマ『今すぐに戻って来てくれ!』

ライト「どうしたの?」

カズマ『…奴だ、ヒガナが来たんだよ!』

ライト「え!?」

俺は全速力でアジトに向かって行った

 

 

アジトに着くと、既に満身創痍なメグ、レン、そしてヒガナがいた

ヒガナはトンボのようなドラゴンのようなポケヤミーを連れて来ていた

 

ライト「ヒガナ!」

ヒガナ「お?やっと来たかライト君」

ライト「皆に何をした!?」

ヒガナ「何って、分からないかい?君達を倒しに来たのさ」

レン「……こいつ、キーストーンを狙ってやがる」

ライト「え?」

そういえば、メガミのキーストーンも、ヒガナに盗られたんだった

 

レン「俺のは何とか阻止したが、メグの物が…」

メグ「ごめんライト君…取られちゃった…」

ライト「安心しろ、俺が取り戻す!変身!」

 

バシャーモ!

ババッバッバッババッババシャーモ!

バッババシャーモ!

 

俺は仮面ライダーバーサへと変身した

 

ライト「熱き炎の戦士!仮面ライダー!バーサ!」

ヒガナ「言っておくけど、今度は手加減しないよ?」

ライト「…燃えるぜ!」

 

             *

 

ライトさんとカガリがまた話している

 

ライトさんは急いでいるようだったけど、カガリはずっとモジモジしている

 

ライトさんは待ち合わせがあると言ってカガリの元を離れた

よっしゃ

 

カガリはしばらくした後、ため息をついた

 

徐ろに体をこっちに向けた時、私と目が合った

 

メガミ「あ…」

カガリ「……」

カガリは私の目をじっと見ながら距離を縮めて来る

 

カガリ「……今の……見てた?」

メガミ「……は…はい…」

正直に言うしか無かった

 

カガリ「……はぁ〜…」

メガミ「……」

カガリさんのこの反応

もしかしたら…

 

カガリ「……ボク…こんなの初めてだよ…」

ライト「…え?」

カガリ「……リーダーマツブサとは違う…彼と会うと、特別な気持ちになるんだ…ここがドクドク言って、言う事を聞かない」

カガリは胸の辺りを抑えながら言う

 

カガリ「……これって…何なのかな?」

メガミ「……」

はっきり言えば、多分、いや絶対に

カガリはライトさんに恋をしている

 

彼女のこの表情

以前のようなものではなく、とても可愛らしい、乙女のような表現

私は答えた

 

メガミ「……病気じゃない?風邪とか」

カガリ「……そう…かな…」

でも忘れてはいけないのは

私は…悪い女なのだ

ライトさんは、誰にも盗られたくない

 

すると、後ろからメグさんが走って来ていた

 

メグ「メガミちゃーん!」

メガミ「どうかしました?メグさん」

メグ「見て見てー!これー!」

メグさんは《キーストーンコネクター》のようなものを持って走って来ていた

 

そういえば、メグさんにもカズマさんが作ったというのをライトさんから聞いたのを思い出した

でも見せてもらうのはのは初めてだった

 

次の瞬間

 

メグ「……っ!?」

メグさんがいた廊下の壁に亀裂が走り、穴が空いた

そこからドラゴンのようなポケヤミーに乗ったヒガナが手を伸ばして突っ込んで来た

 

メグ「…あっ!?」

ヒガナ「…ふふ」

ヒガナはポケヤミーの背中から降りた

その手にはメグさんの《キーストーンコネクター》が握られていた

 

メグ「それ!私の!」

ヒガナ「…これが《キーストーンコネクター》か、君のキーストーン、貰ったよ」

メグ「ちょっと!返してよ!」

 

リード!

ドロップ!レジェンド!ヘンシーン!

 

メグ「変身!」

 

ディアンシー!

ディ!ディアン!ディ!ディアン!ディアンシー!

 

メグ「幻の戦士!仮面ライダー!ビジオン!」

ヒガナ「…そうか、君達はキーストーンがなくても変身できたんだっけね…」

メグ「これが本物の幻よ!」

ヒガナ「…まぁ、彼の力を見てみてよ。行っておいで、『フライゴン』君」

『承知致しました、ノブナガ様』

 

メグさんの前に、『フライゴン・ヤミー』が立ち塞がる

 

レン「…どうやら、リベンジのチャンスが来てみたいだな。変身!」

レンさんは仮面ライダーメガレジェンへと変身した

 

メグ「行くよ!お兄ちゃん!」

レン「あぁ!」

ヒガナ「…行け」

『……はぁあ!』

 

             *

 

ライト「ほのうのパンチ!」

『ふぅん!』

俺は『フライゴン・ヤミー』の胸に攻撃をした

しかし、その素早い動きで避けられてしまった

 

ライト「…わっ!」

更に背後からの攻撃

 

ライト「くっ…とびひざげり!」

俺は屈せず攻撃するも、飛び回るポケヤミーに当たることは無かった

 

ライト「速ぇ…だったらこれだ!」

 

ホウオウ!

The Phoenix mode!

Let’s KAMENRIDER!

 

ライト「黄金の戦士!仮面ライダーバーサ!フェニックスモード!」

俺はフェニックスモードへとモードチェンジし、羽ばたいた

 

ライト「ゴッドバード!」

俺は空から一撃を喰らわした

 

ライト「…くっ」

『……』

しかし、結果は同じだった

 

ライト「…強い」

『ふふふ…私のスピードについて来られるかな?仮面ライダーよ』

ヒガナ「このポケヤミーは僕の自信作だ。君達に勝てるわけがない」

レンがボロボロになるのも納得だ

こいつは強さの次元が違う

 

ライト「……どうしたら…」

俺は悩んでいた

相手は強い

それに多分タイプ相性も悪い

 

このままではこいつには勝てない

 

ライト「……っ」

俺は思い出した

暴走したマツブサと戦った際

マツブサのマグマを水で硬直させたあと、粉砕したあの戦法を

つまり……

 

ライト「…着いてこい!ポケヤミー!」

『…フッ、何をしようと無駄だ!』

俺は外に出て、一気に空へ飛び上がった

そのまま大気圏スレスレのところまで来た

 

『空中戦か?私も空中戦は得意だぞ?』

予想通り着いてきた『フライゴン・ヤミー』

しかし、俺の目的はそうじゃない

 

ライト「……まぁ見てなって…」

俺はそこで戦いを始めた

『フライゴン・ヤミー』は気にすることなく俺の攻撃を受け流し続ける

 

『これ以上やっても無駄だぞ?』

ライト「それはどうかな!?」

俺は一瞬の隙をついて『フライゴン・ヤミー』を上に蹴りあげた

 

そろそろか?

 

『…フッ、やはり無駄だな…そろそろ殺して差し上げ…むっ!?』

ライト「よし」

『……か、身体が…言う事を聞かない…』

ライト「違う!お前の身体は凍り始めてるんだ!」

『……なん…だと…』

ライト「今のお前は大気圏外にいる。気付かなかっただろうがな!大気圏外に入った生物は段々と身体が硬直していくんだ」

『…貴様…何処でそのような知識を…』

ライト「……義務教育だ!」

『……おのれ…』

表面が凍った『フライゴン・ヤミー』は真っ逆さまに落ちていく

 

今の奴は身体が硬い

つまり、脆い

硬いは脆いと、中学で教わった

 

ライト「喰らえ!エターナルエクスプロージョン!」

 

エターナルエクスプロージョン

 

『ぐわぁぁぁあ!』

脆くなった『フライゴン・ヤミー』の身体を突き破り、俺は地面に着地した

 

 

ライト「……ヒガナ!」

ヒガナ「……フッ」

アジトに戻った俺は、すぐにヒガナの元に戻った

ヒガナは気絶したレンの身体を漁り、笑った

その手には《キーストーンコネクター》が握られていた

 

ライト「…それを返せ」

ヒガナ「冗談言わないでよ、僕はこれが目的で来たんだから」

ライト「…キーストーン?」

ヒガナ「そう!君のも頂きたいところだけど、あと1個は別の仮面ライダーから頂くとするよ。それにしても、『フライゴン・ヤミー』を倒すとは圧巻だね。敵ながら感動だよ」

ライト「……」

ヒガナ「…ハハッ…そんな怖い顔しないで?」

ライト「……それを!返せ!」

俺はヒガナに突っ込んだ

 

ヒガナ「ふっ!」

ヒガナは俺に手をかざし、衝撃波を送ってきた

前と同じように

 

ライト「…くっ…」

ヒガナ「…じゃぁね、波山ライト君っ」

ヒガナは闇と一緒に消えて行った

 

ライト「……くそっ!」

また負けた

生身のヒガナに

あいつにはどんな力が眠っているんだ?

 

「君のも頂きたいところだけど、あと1個は別の仮面ライダーから頂くとするよ」

 

俺はヒガナの言葉を繰り返した

 

ライト「……まさかっ!」

ヒガナの次のターゲットが分かった

 

ライト「……ミツル!」

 

             *

 

カズマ「大丈夫か!?ライト!」

ライト「…叔父さん…俺は大丈夫…それよりもミツルが…」

カズマ「ミツルが?どうかしたのか?」

ライト「ヒガナに狙われてる。助けに行かないと」

カズマ「…わかった、こっちは僕とメガミに任せてお前はミツルのところに行け」

ライト「……あぁ、そうさせてもらう」

俺はアジトを急いで出た

しかし、肝心なミツルの居場所が分からない

俺はとりあえず海辺まで来た

 

どうすれば…

 

ウシオ「困ってるみたいだな!」

ライト「…ウシオ!?」

すると、小型船に乗ったウシオが声を掛けてきた

 

ウシオ「乗ってくか?」

 

 

海を駆けながら、俺達はホウエン地方の周りを走っていた

 

ライト「…助かった…ありがとう…」

ウシオ「…なぁに、困った時はお互い様だろ?まぁ、兄ぃがなるべくお前らの手助けをしろってうるさくてなぁ」

ライト「…そうか」

ウシオ「…まぁ、俺はそんな兄ぃを信頼してるから、兄ぃが信頼してるお前らも信頼せずにはいられんのよ」

ライト「…ウシオ…」

ウシオ「……」

ライト「…俺も、お前達を信頼するよ」

ウシオ「…おぅ!」

ライト「……ふっ」

すると、俺達の上空で衝撃波が起きた

 

ライト「…まさか!」

俺は何とか肉眼で確認した

青いからだに赤い翼を持つドラゴンのようなポケヤミーと戦っている人間

あれは正しく仮面ライダーリワードとなったミツルだった

 

もうヒガナがミツルのところに来たのか!

 

ライト「ウシオ!ここで大丈夫だ!ありがとう!」

俺は変身し、ミツルの所へと向かって行った

 

 

『…フッ…無駄な抵抗はよせ!』

ミツル「…くっ…なんなんだこいつ」

ライト「ミツル!」

ミツル「…ライトさん!?」

ライト「久しぶりだな、でもまずは目の前のこいつだ!」

ミツル「…そうですね、感動の再会はこいつを倒してからです!」

『どいつもこいつもしゃしゃり出やがって!』

ポケヤミーはりゅうのはどうらしき技を打ってきた

 

ライト「かそく!」

俺はかそくを使い、ポケヤミーの真後ろまで来た

 

ライト「喰らえ!ほのうの…!」

『フッ…その程度の不意打ちなど効かんわ!』

ライト「うわっ!」

ポケヤミーは尻尾で俺を薙ぎ払った

 

ミツル「ライトさん!…インファイト!」

ミツルもポケヤミーに突っ込んで行く

 

『…はぁっ!』

ミツル「ぐわっ!」

ミツルだった同じようになぎ倒される

 

ライト「…くっ…こいつも強い」

ミツル「……くっ…」

すると、ポケヤミーの後ろの方からヒガナがゆっくり拍手をしながら現れた

 

ヒガナ「お〜、やっぱり来るのが早いねぇ、ライト君〜」

ライト「……っ」

ヒガナ「でもどうだい?僕が蘇らせた『ボーマンダ・ヤミー』の力は?『フライゴン・ヤミー』みたいに手強いだろ〜?」

ライト「…あぁ、そうみたいだな…」

ヒガナ「…僕は元々ドラゴンタイプ使いだったからね、ドラゴンタイプのポケヤミーだと格段に強さが倍増するみたいだ」

ライト「……っ」

ヒガナ「…さぁてと、君とのお遊びもこれで最後かもね。君の無様な姿を見られるなんて最高だねぇ。そして無様な人間達が死んでいく様を見るのも、これまた一興」

ライト「…ふざけんな…お前の目的は何だ…どうしてキーストーンを集める…?」

ヒガナ「…じゃあヒントをあげるよ…僕がかの織田信長の意思を受け継ぎ、天下統一を果たそうとしているのは知ってるよね?」

ライト「……」

ヒガナ「それにはとある伝説のポケモンの力が必要不可欠なんだ。かつて織田信長が愛用していた、彼の名は…」

ライト「……レックウザ…?」

ヒガナ「正解!そしてそのレックウザの魂は…僕に受け継がれた…」

ヒガナは黒をベースに黒と赤の模様が入ったメガストーンを見せた

 

ヒガナ「これが《レックウザ》、だが力が弱まっている、だから大量のキーストーンを使って彼の力を取り戻すのさ」

ライト「…そんな事…させるか…」

ミツル「…そうですよ…」

ライト「…ミツル…行くぞ!」

ミツル「…はい!」

2人で『ボーマンダ・ヤミー』に突っ込む

 

『…へやぁ!』

ライト「ぐっ!」

奴の攻撃に翻弄される俺

 

ミツル「サイコカッター!」

『……っ』

ミツルが攻撃し、命中するも、やはり致命傷には程遠い

 

『ひゃぁあ!』

ポケヤミーはミツルにビームを打つ

 

ミツル「うわぁあ!」

攻撃が命中するミツル

変身が解け、地面に仰向けになった

 

ライト「ミツル!」

『貴様の相手は俺だ!』

ライト「くっ…」

首を掴まれて俺は抵抗できなくなった

 

ヒガナ「……ふふ」

ヒガナがミツルに近付いていく

 

ライト「ミツルっ!」

ミツル「…くっ…」

ヒガナ「……ふふ」

ミツルのメガリングに手を伸ばすヒガナ

 

俺は気付くと、ヒガナの目の前にいて、右腕を構えていた

 

ヒガナ「っ!」

ライト「はぁあ!」

俺はヒガナの顔面目掛けて殴った

しかし、ヒガナが手で否した事により、かすってしまった

ヒガナの頬にかすり傷が出来る

初めて攻撃出来た

 

ヒガナ「…君…その眼は…」

ライト「……がはっ…」

突然の激しい動悸

俺は胸を抑えて倒れた

 

ミツル「ライトさん!」

ヒガナ「……へぇ…面白くなってきたじゃん…」

ミツル「…ライトさん…」

ライト「…大丈夫か?…ミツル…」

ミツル「…はい…僕は大丈夫です…でも…」

ヒガナ「まぁ、目的は達成だ…波山ライト君…僕を止めたければ、『空の柱』という所に来るといいよ…ただし…君一人でね…」

ヒガナはそう言うと、『ボーマンダ・ヤミー』と一緒に闇に消えて行った

 

俺はそのまま気を失った

 

             *

 

ライト「……ん…」

目が覚めると、目の前にはカガリの顔面があった

同時に後頭部に感じる温もり

 

カガリ「……起きた…」

ライト「…カガリさん…これは?」

カガリ「……膝枕…」

ライト「…あぁ…そうですか…」

俺は状況を飲み込むことが出来なかった

 

カガリさんはすんなり俺を起こしてくれた

まだ少しだけ温もりを感じる

 

カガリ「……やっぱり…変だよ…」

ライト「……え?」

カガリ「……なんでもない…」

カガリさんはそう言うと立ち去ってしまった

 

ところで俺は、またマグマ団アジトへと戻ってきたみたいだ

同室のベッドには怪我をしたメグとレンが寝ていた

メガミも生身で治療を行ったのだろう

また別のベッドで寝ていた

 

ライト「……イテテテ」

俺も体が痛む

ポケヤミーと2連ちゃんで戦ったからな…

 

ミツル「…あ、ライトさん」

ライト「…ミツル」

ミツルは部屋に入ってくるなり、小声で話した

 

ミツル「身体の方は?」

ライト「あぁ…なんとかな…」

俺は肩を回しながら言う

 

ミツル「あの後、ウシオさんって方がここまで送ってくれたんです」

ライト「…そうか…ありがとう…」

ミツル「…大丈夫ですか?」

ライト「…いや…お前のキーストーンを盗られた事が悔しくて…」

俺は拳に力を入れる

 

 

寝ていた3人が目覚め、叔父さんも来て会議が始まった

すると

 

ダイゴ「ライト君!大丈夫なのかい?」

ミクリ「これまたド派手にやられたねぇ」

ダイゴさんとミクリさんも加わった

 

カズマ「…なるほど…ヒガナがレックウザの力を…」

ライト「…奴は、『空の柱』で待ってるって言ってた…俺一人で来いって…」

ミクリ「……空の柱…」

ミクリさんがボソッと言う

 

ダイゴ「…何か知ってるのかい?ミクリ」

ミクリ「……いや…『空の柱』は、ホウエン地方にある秘境の一つだ…でも、あそこはルネの民が所有し、ルネの民が守護している」

ライト「……」

ミクリ「…君を行かせる訳には…」

カズマ「…どうしてだ!?」

叔父さんが食い気味に言う

 

メガミ「ライトさんじゃなきゃダメなんですよ?」

メグ「私達だって変身出来るのにぃ!」

レン「……今奴を止められるのはライトしかいないんだ」

ライト「…お願いですミクリさん…俺を行かせてください…」

ミクリ「……どうして君は、そこまでして世界の命運を預かる?君はまだ子供だろ?君は何の為にそこまでして命を張るんだ?」

レン「……ぷっ」

すると、レンやメグ、叔父さんやメガミが笑いだした

 

ミクリ「…何がおかしいんだい?」

レン「…愚問だな、ミクリ」

メグ「うんうん」

メガミ「そうですねぇ」

カズマ「あぁ、ライトがここまでする理由はひとつしかない。そうだよな、ライト」

ライト「……あぁ!」

ミクリ「……?」

 

             *

 

ホウエン地方の中央にそびえ立つ大きな塔

上から見ると三角形という奇抜な塔だが、とても年季が入っていて今にも崩れそうだった

 

ミクリさんに案内してもらい、入口付近まで入らせてもらった

 

俺は《バシャーモナイト》を見つめる

 

ライト「……行くぜ…相棒…」

夕日に反射した光は俺を入口へと歩かせた

 

             *

 

ダイゴ「……良いのかい?本当に行かして」

ミクリ「…何を言っても無駄だよ…彼は本当にバカだ」

ダイゴ「……ふっ」

ミクリ「……」

 

 

ミクリ「……?」

ライト「…俺は、俺の夢を叶える為に、世界を守ります」

ミクリ「…夢?言っている事がめちゃくちゃだ…」

レン「当たり前だろ…だってこいつは、波山ライトだぞ?」

ミクリ「……っ」

私は彼らの顔を見た

なんて自信に満ちた顔

きっと、ライト君ならやってくれると、この4人は本気で思っているのだろう

 

ライト「……俺の名は波山ライト…」

ミクリ「……っ」

ライト「…ヒーローになる男です!」

彼なら大丈夫

私も、不覚にもそう思ってしまった

 

To be continued




次回予告

遂に、ヒガナの正体が明かされる──
彼女は何者なのか
何の為に天下統一を志すのか

今、全ての謎が解ける

第四十五話「伝承者ヒガナ」
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