仮面ライダーバーサ   作:キャメル16世

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前回のあらすじ

遂にヒガナが動き出し、メグやレンを襲い始めた
強敵の『フライゴン・ヤミー』に苦戦しながらも、何とか撃破!

ヒガナが次に狙ったのはミツル
ウシオの協力もあり、ミツルと合流したライト

しかし、更に強力な『ボーマンダ・ヤミー』に悪戦苦闘していた

ヒガナがミツルのキーストーンを奪い、逃走
垣間見えるライトの謎の力

最後の戦いが始まろうとしていた──



第四十五話「伝承者ヒガナ」

俺が空の柱の入口を入るなり、床がひび割れる音が鳴り響いた

 

ライト「うわっ!」

床が抜け、入口から出る事は困難となった

 

すると、どこからともなく拍手の音が響いた

 

ヒガナ「あっははは!来てくれたんだねぇ!ありがとう〜」

軽くお辞儀をするヒガナ

 

ヒガナ「そんなグッドな君には、僕の取っておきをあげるよ」

ライト「遠慮しておくよ、それより、そんな高いとこに立ってないで、降りてこいよ!」

敵意むき出しな発言だが、ヒガナは笑っていた

ヒガナが立っているのは2階部分の床

吹き抜けになっていて、ここからでも十分見えた

 

ちなみに内装はとても荒れていて、崩壊寸前とでも言おう

さっき床が抜けたのも納得出来る

 

ヒガナ「まぁそう言わずに…見て!」

ヒガナが俺に見せたのは、空の柱の奥の壁に描かれた巨大な壁画だった

 

 

【挿絵表示】

 

 

ヒガナ「これは…とある民族が語り継いできた物語」

ヒガナは3回へと続くハシゴへと足をかけた

 

ヒガナ「それじゃ君に、その歴史を伝承するよ」

ライト「……」

俺は2階続くハシゴへと足をかけ、登った

 

壁画を見ると、石の洞窟にあったようなもので、カイオーガと思われる物と、グラードンと思われる物、そして荒れた海と大地、そこへ目掛けて落ちていく隕石の壁画だった

それが最下層に描かれていた物

 

その上には、大きなメガストーンのようなものが隕石のように降ってきて、大きなクレーターができ、俺を大勢の人間が囲むようなデザイン

 

ヒガナ「数千年前、原始の頃……地上には自然エネルギーが満ちあふれていた……ゲンシカイキしたグラードンとカイオーガはそのエネルギーを奪い合い、激しい衝突を繰り返していた……ゲンシカイキしたグラードンとカイオーガの力を前に人々のなす術はなく、ただその脅威が過ぎ去るのを待つしかなかった……そんな中、天空の更に上…漆黒の宇宙から数多の隕石が降りそそぐ」

ライト「……隕石?」

ヒガナ「隕石はドラゴンポケモンを使う一族が住んでいた滝を直撃したのだった……」

ライト「……」

ヒガナはどんどん上を目指していた

俺も後についていく

 

ヒガナ「隕石はまるで生命を宿したかのように七色に輝きだした…するとその輝きに反応したかのように、*1萌葱(もえぎ)色の輝きを纏うポケモンが、天空から舞い降りた」

ライト「……」

ヒガナ「……かのポケモンはレックウザ」

ライト「……レックウザ…」

ヒガナ「レックウザはゲンシカイキした2匹さえもその力で圧倒し、世の中に平穏を取り戻した」

更に上に進むヒガナ

 

俺は壁画を見ながら進んだ

戦意は既になかった

いや、単純に気になったのかもしれない

レックウザの事が

 

ヒガナ「ホウエンの人々はレックウザを救いの神として崇めた。それから千年後、再び宇宙から隕石が落下してきた。一回目よりも更に巨大な隕石は海さえもえぐり、巨大なクレーターを作った。この時出来た場所は後にルネと呼ばれるようになる……」

ライト「……」

ダイゴさんがした話は本当だったのか

 

ヒガナ「巨大隕石に続いて人々を更なる災厄が襲う。隕石直撃によってホウエンの大地はひび割れ、奥底に溜まっていた自然エネルギーが溢れ出した」

ライト「……」

ヒガナ「そのエネルギーを求めてゲンシグラードン、ゲンシカイオーガが目覚めてしまったんだ。人々は願った…千年前を思いだし……あの萌葱色の輝きを纏った伝説のポケモンが現れることを……。そのときルネの中心に落ちた巨大な隕石が溢れんばかりの輝きを放つ。それはまるで巨大なキーストーンのようだった」

ライト「……っ」

ヒガナ「すると、再び天空より舞い降りるレックウザ。降臨した レックウザに人々は更なる祈りを捧げた。するとレックウザの姿に変化が現れる。眩い光に包まれた後に現れたその姿は人々の知るレックウザとは違った。更に神々しく、更に圧倒的な生命力に満ちていたんだ」

ライト「…?」

ヒガナ「……」

 

             *

 

大分登ってきた

多分半分以上は登れただろう

 

ヒガナ「人々の祈りと七色の石に反応して姿を変えたレックウザ……祈り……目に見えない不確かなもの…人とポケモンが祈りによって結ばれポケモンの姿が変化する……なんだろうね、なにかに似ていない?」

ライト「……メガシンカ…?」

ヒガナ「その通り!」

 

もしかして、あの壁画に描かれた逆三角の模様

あれがレックウザなのか?

 

ヒガナ「ゲンシグラードン、ゲンシカイオーガと再び相まみえる レックウザ。その体からのびる金色(こんじき)のひげが空を覆うと、周囲には萌葱色の輝きが照りつけ、すさまじい風が吹きあふれた。光と風はみるみるうちにゲンシグラードン、ゲンシカイオーガの力を奪っていった。そしてゲンシの力を失った2匹は大地と海の彼方に姿を消した……それを見届けたレックウザは通常の姿に戻ると再び天空へと舞い戻った。この光景を目のあたりにした背の高い異国の男はこう言った。『世の揺らぎよ 生まれし もの即ちΔ(デルタ)。人の祈りと石の絆にて世界に生まれし揺らぎを平らかにする』……と」

背の高い異国の男?

一体誰の事だ?

 

ヒガナ「その後レックウザとその力の源になった七色の石をまつるため、また少しでも天空に住むレックウザに近づくため、そのの民族は巨大な塔を建造した。そして自らが体験してきた歴史と レックウザの偉業を後世に伝えようと、その壁画に絵画を書き記した……それから千年の間平和な時が続いた。その民族はこれまで繰り返してきた歴史の流れから、再び宇宙より隕石が降りそそぐことを予言した」

ライト「……え?」

それって……

 

ヒガナ「次にやってくる隕石は過去2回よりも更に巨大で、世界そのものを消滅させるほどの規模であると……星の危機を阻止する為に、歴史に裏打ちされた知恵を持つ者たちは考えた。隕石の 落下より先に救いの神……レックウザを降臨させ、その力で世界を救う計画を……」

いよいよ壁画を見下ろせる程の位置まで来た

ちなみに壁画の1番上には、空の柱であろうものと、その上で空に向かって祈りを捧ぐ人達の絵が描かれている

 

ヒガナ「…はい、これでおしまい。もう分かったかな?これが何の民族の物語なのか」

ライト「…もしかして…流星の民?」

ヒガナ「そう、正解」

ヒガナは俺の目をじっと見て言う

 

ライト「……でも何で、お前が流星の民についてそんなに知ってるんだ!?」

単純に気になった

ミクリさんでもここまでは知らない筈だ

 

ヒガナ「……それは…僕が流星の民の1人だからさ…」

ライト「…え?」

ヒガナは最上階へと登った

 

             *

 

ライト「……うっ…」

最上階とはいえ…やっぱり高いな

高所恐怖症の俺にとっては、恐怖でしかない

 

それよりも…

 

ライト「お前が流星の民の1人って、どういう意味だ?」

ヒガナ「…そのまんまの意味さ、僕は約500年程前までは、流星の民だった……あの日までは…」

ライト「……」

ヒガナ「僕は500年前に死んだのさ、とある事故に巻き込まれて…いや、事故じゃないか…」

ライト「……」

ヒガナ「……僕はね、かの織田信長の家臣だったんだ」

ライト「…え!?」

ヒガナ「驚いたかい?元々彼とは遠い親戚みたいでね、その流れで彼が武将になった際に、僕も彼の家臣となったんだ。昔から縁のある僕には、殿はとても優しく、厳しくしてもらった」

ライト「……」

ヒガナ「…そんな中、殿はとあるポケモンに選ばれた」

ライト「…レックウザ」

ヒガナ「そう、その日から殿は人が変わったようになり、僕へのあたりもキツくなった…」

ライト「……」

ヒガナ「……彼が天下統一を目指し始め、世界は戦国時代へと変貌して行った」

ライト「…レックウザのせいで、信長は豹変したのか…」

ヒガナ「……そして、あの日に事件は起きた」

ライト「……」

ヒガナ「…家臣の1人が謀反を起こして、殿を暗殺した。そして、僕もその謀反に巻き込まれた」

ライト「…本能寺の変…」

ヒガナ「……僕は、殿をお守りする事が出来なかった…同時に、彼の天下があいつの手に渡ってしまった…それが許せなかった…」

ライト「……それで、この時代に蘇ったのか…」

ヒガナ「…そうさ…僕の野望は信長公の野望…彼の成し得なかったことを…僕がするんだ…」

ヒガナは屋上へ続くハシゴを登った

 

ヒガナにそんな過去があったなんて…

 

俺も屋上へと向かった

 

             *

 

あたりはいつの間にか夜になっていた

屋上は祭壇のようになっていた

とても風が強く、星空が綺麗に見えた

 

 

ヒガナ「流星の民でもあり、信長公の家臣でもある僕…複雑だろ?」

ライト「…あぁ、正直頭がパンクしそうだよ」

ヒガナ「…じゃあここからは、僕の物語だ…流星の民である僕の物語──」

 

             *

 

僕はルネの生まれだ

幼い頃から流星の民としての仕来りなんかを教わっていた

 

レックウザの存在

隕石の脅威

グラードンやカイオーガの事

 

そしてもうひとつ、メガシンカの事

 

耳にタコができるくらい聞かされたよ

 

そんなある日だ

 

信長「ほぉう、この子がヒガナか」

ヒガナ「…おじちゃん、だれぇ?」

信長「…ん?はっはっは!わしにだれとな!?面白い小娘じゃのォ!」

ヒガナ「…?」

そう言うと、信長公は僕の頭を撫でた

 

そう、信長公も流星の民の1人だったんだ

 

 

信長「いやぁ〜、今日の戦も疲れたのぉ〜」

ヒガナ「お疲れ様です!信長様!」

信長「おぉ〜ヒガナかぁ!なんか知らぬうちに大きくなったかのぉ!?」

ヒガナ「いえいえ、私もまだまだこれからです!」

信長「そうかぁ!…そうじゃヒガナ、ひとつ提案なんじゃが…」

 

ヒガナ「……」

信長「よし!これからよろしく頼むぞ!?ヒガナ!」

ヒガナ「はい!」

この日から、僕は信長様の家臣となった

 

その日は、戦の戦略会議だった

信長公はとても悩んでいたが、他の家臣が自分の意見を言って埒が明かない

 

ヒガナ「…想像力が足らないよ…」

僕はその場を抑えるほどの名案を唱えた

 

信長「…なるほど!その戦略で行くぞ!」

家臣も納得

僕は頭脳要員で大活躍した

 

次第に信長公の野望は大きくなって行った

 

信長「…いずれは、わしがこの天下をとる!」

ヒガナ「よ!殿下!」

この頃はまだ良かったよ

 

でも、あの日から変わった

 

天から舞い降りた伝説のポケモン、レックウザ

でも、彼から萌葱色の輝きは見えず、漆黒の体に赤いラインが入ったとても救いの神とはとど遠い見た目だった

巷では『黒いレックウザ』と呼ばれ、同時にその圧倒的な強さから、最強のポケモンとも呼ばれた

 

信長「……」

ヒガナ「お疲れ様です!信長様!」

信長「……あぁ」

ヒガナ「……信長様?」

信長「なんじゃ!?わしは忙しいのじゃ!お前もそこでモタモタせずに早く作戦を考えろ!」

ヒガナ「……は…はい」

その日から殿は人が変わったようになってしまった

そしていつの間にか、殿の野望は天下統一という、今まで誰も成し得なかった事をしようとしていた

 

ヒガナ「信長様!無茶です!」

信長「わしがやると言ったらやるのだ!レックウザ…行くぞ…」

『……』

ヒガナ「…信長様…」

 

そして、しばらくしてからだった

 

突如現れた光の柱によって、ポケモン達がメガストーンへと変化して行った

勿論、黒いレックウザも

 

しかし、信長様の野望は止まらなかった

次々と戦に勝利し、天下統一は目前まで来ていた

 

ヒガナ「…信長様…どこへ?」

信長「…ジョウトの本能寺じゃ…丁度いい、お前も来い」

ヒガナ「…わたしも?」

信長「お前がいなければ、作戦が立たんだろう!」

横暴な殿

でも、少しでも必要とされているのが、嬉しかった

だから、あんな事が起こるとは思ってもいなかった

 

ヒガナ「……信長様!」

信長「……ヒガナ…」

本能寺が燃え始め、崩壊して行った

 

信長「…ヒガナ…逃げろ…」

頭を打った信長様はもう満身創痍だった

 

ヒガナ「嫌です!私は貴方と共に生涯を共にすると誓ったんです!」

信長「……ヒガナ…すまんな…」

ヒガナ「……え?」

信長「…わしは…この世界から戦を、争いを無くしたかったのだ…争いがあるから人が死に、自然は汚れていく…それを見て見ぬふりは出来なかった…」

ヒガナ「……信長様…」

信長「……お前達家臣や民が幸せに暮らす世を作りたかったのじゃ…」

ヒガナ「……もう…いいよ…」

信長「……だが、これだけは言わせてくれ…」

信長公は僕に《レックウザ》のメガストーンを渡してきた

 

信長「……流星の民の血を、決して絶やしては行けない…お前が受け継ぐのじゃ…お前は…この時代に生きる…最後の伝承者なのだから…」

ヒガナ「……信長様…」

信長「……」

ヒガナ「……信長様ぁぁぁあ!」

 

本能寺が崩落し、僕は死んだ

次に目を覚ました時には、既に闇の空間にいた

 

ヒガナ「……私は…死んだのか…?」

???「…そうだ…お前は死んだ…」

ヒガナ「誰だ!?」

僕が振り返ると、そこにあったのは、『影』だった

『闇』では無い

『影』としかいいようがない

 

僕はその『影』に力を受けた

メガストーンからポケヤミーを生み出すことが出来る力

 

???「…この力があれば…お前の野望も叶えられる…」

ヒガナ「……私の…野望…」

???「……」

ヒガナ「……私の野望は…」

 

             *

 

ヒガナ「そこから約15年間、僕はポケヤミーや人間を闇の力で蘇らせ、「天下統一」への道を歩んでいた。世界中の民が幸せに暮らす。信長様が望んだ世界を作る為に、僕は闇の力を使う事しか出来なかった…そうでもしなきゃ、世界を救えなかった…」

ライト「……」

ヒガナ「……「天下統一」を達成し、この世界を守る…それが僕の…いや、僕達の使命……君にも分かるだろ?君も世界を守る仮面ライダーなんだから…」

ライト「……俺は、そんな方法認めない……使命だとか、野望だとか、関係ない…」

ヒガナ「……」

ライト「……俺は、誰かの笑顔を守る為に戦う。誰かの笑顔を守る為に、誰かを犠牲にするなんて間違ってる!」

ヒガナ「……綺麗事だよ!…そんな事不可能だ!」

ライト「不可能なんかじゃない!」

ヒガナ「…っ!」

ライト「……俺が願えば…俺が最後まで信じれば!…きっと叶えられる……」

ヒガナ「……」

ライト「……そういう風に思わないと、本当に世界なんて守れないからな!」

ヒガナ「……」

ライト「……人の心に漬け込んで弄んだお前を、俺は許せねぇ…例えそれが、皆の幸せを願った事だとしても、人の想いを踏みにじるお前は…」

ヒガナ「……」

ライト「……お前は、俺が止める…」

 

セット!

メガシンカ!ヘンシーン!

 

ライト「……人々の想い…人々の願い……俺はそれに応えられるように、戦う。メガシンカという…みんなで作り上げた絆の力で……変身」

 

バシャーモ!

ババッバッバッバ バッバ バシャーモ

バッバ バシャーモ!

 

ヒガナ「……」

ライト「…熱き炎の戦士…仮面ライダー…バーサ…」

ヒガナ「……君なら分かってくれると思ったけどね…」

ライト「…お前の考えは間違ってはいない…俺はお前の考えを受け止める」

ヒガナ「……だったら…」

ライト「でも、受け入れる事は出来ない」

ヒガナ「……そうか」

 

ヒガナは塔の中央に立った

 

ヒガナ「…ここは竜召の祭壇…流星の民が祈りを捧げた場所さ」

ヒガナは皆から奪った4つのキーストーンを握った

 

ライト「……それは?」

気付かなかったが、右脚に青色のとぐろを巻いたような装飾がしてあり、先端にはキーストーンが付けられていた

 

ヒガナ「…これはメガアンクレット…これを使って《レックウザ》に祈りを捧げるのさ…」

ヒガナは手を合わせ、目を瞑り、祈った

 

ヒガナ「……さぁ、始めるよ…信長様…」

ライト「……」

俺はヒガナの邪魔をしなかった

確かに、この儀式を止めれば、ヒガナを止める事が出来る

でも、これがヒガナのケジメの付け方なんだ

それを邪魔出来るほど、俺の性根は腐ってはいない

たとえ敵でも、それが奴の生き方なんだ

止めるのは、その後でもいい

俺は、この期に及んで、ヒガナを救おうとしていた

 

ヒガナ「……数多の人の御霊を込めし宝玉に……我が御霊をも込め申す…」

すると、メガアンクレットが萌葱色に輝き出し、キーストーンも共鳴するように光る

 

ヒガナ「…汝…我が願いを何卒叶えたまえ…」

ヒガナは体に力を入れる

キーストーンが激しく光る

 

ヒガナ「……叶えろ!レックウザァァァ!」

ヒガナの全身が萌葱色に輝く

同時に《レックウザ》のメガストーンがヒガナの真上へと浮遊した

来る!

俺はそう確信した

自然と身構える

 

ライト「……っ」

ヒガナ「……がはっ!」

ライト「っ!」

突如、ヒガナが何者かにビームで腹部を貫かれた

ヒガナは仰向けで倒れた

 

『……フッ』

ライト「…お前は!?」

そいつはさっきまでヒガナ共に居た『ボーマンダ・ヤミー』だった

 

『…迂闊だったな…ノブナガ様…』

ヒガナ「……お…お前…」

『…残念ながら、その力、私に取り込ませて頂く!』

ヒガナ「…よせ…やめろ…」

 

ヒガナや《レックウザ》のメガストーンに蓄積したパワーを、『ボーマンダ・ヤミー』は吸収した

 

『……おぉ…これが…最強のドラゴンポケモンの力…』

『ボーマンダ・ヤミー』の身体が変化していく

黒いオーラに包まれ、それがひび割れるように力が解放させる

その様は、まるでメガシンカのようだった

 

体色が少し濃くなり、頬周りの突起がより鋭く大きなものへと成長。 更に背中の翼が融合し、一つの巨大な三日月状へと変化した

『メガボーマンダ・ヤミー』が誕生した

 

『…ふははは!これで私は!最強だぁ!はははは!』

ライト「……お前…ヒガナを慕ってたんじゃないのか!?」

『…あぁしてたさ…でも利用させてもらった…「天下統一」?くだらない!もっと世界を面白くしなきゃ意味が無いだろぉ!』

ライト「……くっ…」

俺は拳に力が入る

 

『…これで私を縛るものは無くなった!手始めにお前から処刑し、この世界を混沌の渦に巻き込んでやる!』

ライト「……お前は…」

『……ん?』

ライト「……お前は俺が倒す!」

俺は許せなかった

確かにヒガナは悪い奴だ

でもそれ以上にこいつは、ヒガナの心に漬け込んだ

こいつは、俺が一番許せない事をした

 

俺は『メガボーマンダ・ヤミー』に突っ込んで行った

 

ヒガナ

待ってろ

今こいつを倒してやる

 

             *

 

ヒガナ「……」

まさか…僕も部下に裏切られるとはね…

 

そっか

信長様も、同じ気持ちだったんだ

 

この気持ち…

 

あとは任せたよ…波山ライト君…

基、仮面ライダーバーサ

 

ヒガナ「……」

星空が綺麗だなぁ

こんな綺麗な星空を見るのは、何年ぶりだろう

いつの間にか忘れていた

 

小さい頃から空を見上げるようにしていた

 

不安がいっぱいで心が押し潰されそうな時も

 

悲しくて寂しくて心が折れそうな時も

 

絶対、涙を流さないように

 

でも…もう

 

泣いて…いいよね…

 

私も…心から笑いたいよ…

 

ねぇ…信長様……

 

To be continued

*1
萌え出る葱(ねぎ)の芽のような緑色のこと




次回予告

ヒガナの想いを受け継ぎ、ライトは戦う
メガシンカした『ボーマンダ・ヤミー』に抗え!

そして目覚める…レックウザの魂!

第四十六話「エピソードΔ(デルタ)
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