仮面ライダーバーサ   作:キャメル16世

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ライト「……」
俺が目を覚ますと、そこは異空間だった
真っ暗な世界
先が何も見えない

何処だ此処は…

すると、俺の背後を何かが通った

ライト「…っ!」

空気の流れは感じない

それでも、確実にそこにいる

ライト「……っ!」

また通った

なんなんだ…?

ヒガナ「…やぁ、波山ライト君…」
すると、どこからともなくヒガナの声が聞こえた

ライト「ヒガナ!生きてたのか!?」
ヒガナ「…残念ながら、私はもう死んでいる…でも、最期の力で、君の脳内に直接話しかけている」
ライト「…そんな事が出来るのか…」
ヒガナ「…ここは君の頭の中…精神世界さ…ここが…君と彼を繋げる場所となる…」
ライト「……彼?」
すると、背後に気配

ライト「…っ!」
振り向くと、今度ははっきり見えた
龍のようなポケモン
体は黒く、赤いラインが入っている

ライト「…レックウザ…」
『……』
攻撃してくる様子はない

ヒガナ「…私は最期に、君と彼が繋がる事が出来る力を君に授けた…私の力…無駄にしないでよ?」
ライト「…あぁ」
ヒガナ「…それじゃあ、これでホントに最後だ…お別れだよ…」
ヒガナの声が少しだけ遠のく気がした

ライト「…ヒガナ!…幸せになれよ…」
ヒガナ「……うん、あの世で会おう…ライト君…」
ライト「……」
ヒガナの気配が消えた
今度こそ逝ったようだ

ライト「……っ」
『……』
目の前にいる黒いレックウザは、俺の目をじっと見つめる

『……』
ライト「…レックウザ…聞いてくれ…」
『……』
ライト「…俺は…ヒーローになりたい…」
『……』
ライト「…色んな人を救いたい…」
『……』
ライト「…色んな人の笑顔が見たい…」
『……』
ライト「…色んな人が幸せになる世界を作りたい…」
『……』
ライト「…お前は…何がしたい?」
『……きりゅりりゅりしぃぃ!』
レックウザは俺の周りを飛び回る

ライト「…っ」
『…きりゅぅぅしぃ!』
レックウザは俺にむかってりゅうのはどうを放つ
俺はそれを避ける

ライト「…っ…戦って見極めるってことか…っ!」
メガドライバーを装着する

あの日…俺は咄嗟に仮面ライダーになった

メガドライバー

《バシャーモナイト》を構える

俺はたまたま仮面ライダーになれた

ライト「…行くぜ…相棒!」

セット!
メガシンカ!ヘンシーン!
メ ガシ ン カ ! メ ガシ ン カ !

でも…いまでは違うと確信している

ライト「…変身!」

『きりゅりりゅりしぃぃ!』

バシャーモ!
バッバッバッバッバ バッバ バシャーモ!
バッバ バシャーモ!

俺は…

ライト「…熱き炎の戦士!…仮面ライダー!…バーサ!」

なるべくして…仮面ライダーになったのだと…



最終話「 メガシンカ 」

ライト「はぁぁあ!」

『きりゅりりゅりしぃぃ!』

レックウザは構わず俺に突っ込む

 

ライト「…くっ…」

『きりゅりりゅりしぃぃ!』

流石は伝説のポケモン

力の差が格別だ

 

ライト「…ほのうのパンチ!」

俺はレックウザの顔にパンチを喰らわす

 

『きりゅりぃぃ!』

ダメージは少ないが、攻撃は出来る

 

『きりゅりりゅりしぃぃ!』

レックウザは上へ登り、オーラを纏いながら一気に下降してくる

まるで隕石のようだ

 

ライト「ぐぉっ!」

もろに攻撃を受ける俺

 

ライト「…くくっ…」

『……』

レックウザは俺の事を待っていた

 

レックウザは、やはり俺を見極めるつもりだ

 

ライト「…はぁぁ!」

俺は屈せず攻撃を続けた

 

『……』

どれだけ避けられ続けても、攻撃し続ける

 

ライト「うわっ!」

『……』

どれだけ傷付いても

 

ライト「…はぁぁあ!」

立ち上がり続けた

 

『……』

ライト「…ブレイズキック!」

脚に炎を纏わす

 

ライト「…はぁぁ!」

レックウザは攻撃を受け続ける

 

『……』

ライト「はぁぁぁあ!」

 

レックウザは俺をなぎ飛ばした

 

ライト「うわっ!」

 

地面にうつ伏せになる俺

 

ライト「…くっ…」

ゲンシカイオーガとゲンシグラードンを抑え込み、更には戦国時代に絶大な力を見せた伝説のポケモン、レックウザ

 

なんて力だ…

 

ライト「…くくっ…」

俺は顔を上げる

 

レックウザはずっとこちらを見ていた

 

ライト「お前は俺に何を求めてる…俺の何が知りたい…」

『……』

ライト「……ふっ…」

俺は軽く吹き出す

レックウザが、『お前は?』と聞いたような気がしたからだ

 

ライト「…俺はな…」

俺はレックウザの目を見る

 

ライト「…お前の全てを知りたい…」

『……』

ライト「…お前がどこから来て、何をしたかったのか…」

『……』

ライト「…そして、今何がしたいのか…」

『……』

ライト「俺は知りたい…」

『……』

ライト「…それが…今の俺の野望だ」

『…っ』

レックウザが反応した

 

野望がキーワードか?

 

ライト「…お前の野望はなんだ?」

『……きりゅりりゅりしぃぃ!!』

レックウザは叫ぶ

空間が波打つ

 

ライト「……ふっ…そうか…」

『……』

ライト「……なら俺は…お前に俺の全てをぶつける!」

『……』

ライト「…これが…メガシンカの真の力だ…」

俺はキーストーンを押し込む

 

メガシンカ!ヒッサーツッ!

 

ライト「…それこそが…絆の力……俺と…相棒の…」

 

バシャーモ!

バーニング!ドライブ!

 

ライト「………燃えるぜ!はっ!」

俺は飛び上がる

 

炎を身体に纏わせ、力が込み上げてくる

 

『きりゅりりゅりしぃぃ!!』

ライト「バーニングドライブ!はぁぁあ!」

レックウザに向けてキックを放つ

レックウザはりゅうのはどうを放ってくる

 

俺の脚とレックウザの攻撃がぶつかり合う

 

ライト「…はぁぁあ!」

『きりゅりりゅりしぃぃ!!』

ライト「…闇の力も…!」

『……』

ライト「…野望の力も…!」

『……』

ライト「…全部…絆の力に変えてやる!!」

『…きりゅりりゅりしぃぃ!!』

ライト「…はぁぁあぁぁあぁぁあぁああぁあ!!」

 

そこで大爆発が起こる

 

ライト「……っ」

着地した俺は、変身が解け、かなりボロボロになっていた

 

ライト「……っ…あっ…」

思わず後ろに倒れそうになる

 

しかし、そんな俺を支えたんだ

 

『……』

レックウザが

 

ライト「…レックウザ…」

『…きりゅり…』

ライト「…ふっ…ありがとう…」

『……きりゅりりゅりしぃぃ!』

レックウザは上に飛び上がる

真っ暗な空間に消えたが、輪郭は見える

 

ライト「…っ」

『きりゅりりゅりしぃぃ!』

突如、空間が光り出す

真っ黒な空間から、真っ白な空間へと変化した

 

ライト「…っ!」

『…きりゅりぃぃ…』

ライト「…レックウザ…」

舞い降りたレックウザは、体の色が変化していた

真っ黒だった体は萌葱色に変化していた

これが、ヒガナの話していたレックウザ…

 

ライト「……」

『…久しぶりだったぞ…ここまで楽しいと思ったのは…』

ライト「…っ!」

喋った!

 

『……彼奴が大いなる野望を持っていた時、我は彼奴について行きたいと思った』

信長の話だろう

 

ライト「…もしかしてお前…時々俺に力を貸してくれたのか?」

俺は何度か、不思議な力が芽生えていた

でも、全部レックウザの仕業と考えれば、納得出来る

 

『…お主の野望は彼奴に匹敵していた…彼奴と同じものを感じたのだ』

信長と、同じものを

 

でもそれより気になったのは…

 

ライト「…野望じゃないよ」

『……?…野望じゃないなら、なんだと言うんだ?』

ライト「…夢さ!」

『……夢?』

ライト「あぁそうさ、俺の夢はヒーローになる事、それが俺の全てだ」

『……ふははは…やはり面白いな、お主は…』

ライト「…レックウザ…俺に力を貸してくれ…」

『……』

ライト「…俺は世界を救いたい…ヒガナが遺した使命を、俺は果たしたい」

『……ならば問う…お主のその夢を志した理由はなんだ?』

ライト「…え?」

俺が、ヒーローを志した理由…

 

どうしてヒーローになろうと思ったのか…

 

俺は幼い頃からヒーローになりたいと思っていた

 

カッコイイから…?

違う

 

褒められたいから…?

違う

 

勧められたから…?

違う

 

俺は……

 

……戦え…

 

…え?

 

……戦え…

 

これは……あの時の…

 

戦え!!

 

ライト「……誰かが、言ったんだ…戦えって…」

『……』

 

あの声を聞いたのは、あの時が初めてではない

だいぶ昔、かなり昔に、同じ声を聞いたことがある

 

それがいつなのかは、分からない

でも、あの日がきっかけで、俺はきっとヒーローになりたいと思ったんだ

 

『……』

ライト「…あの日がきっかけで…俺は…」

『……不思議なものだな…理由は忘れるものの、志は忘れない…それが人間なのだな…』

ライト「……」

『……面白い!ならばその夢とやらに、我の力を分けてやろう!ただし!』

ライト「……っ」

レックウザは俺の真上に飛び上がる

 

『…我の力を使い切る事が出来たらな!』

ライト「…っ!」

レックウザは真上から俺に突っ込んで来た

 

視界は緑色に包まれ、力が溢れてきた

 

 

「…ライト…強くなれ…お前が……ヒーローになるんだ」

 

 

セット!

メガ!レジェンド!ヘンシーン!

 

ライト「……変身!」

俺はキーストーンを押し込む

 

レックウザ!

ガリョウ!テンセイ!

スーパー!ハイパー!バーサ〜!

仮面ライダ〜!バ〜サ〜!

デルタモード!

 

俺の身体はエメラルドグリーンに変わり、金色の髭が生える

今回はしっかりと自我がある

 

ライト「裂空の戦士!仮面ライダーバーサ!デルタモード!」

俺は空を見上げる

 

ライト「……ふぅ…」

かなり重い

やっぱりかなりのパワーだ

俺が耐えきれてない

 

ライト「……いや…耐える…レックウザの思いも、ヒガナの思いも、そして…」

俺は気絶しているレンとメグ、そしてメガミや叔父さんの事を想った

 

ライト「…皆の思いが…俺を強くさせる…」

 

メグ……いつも俺を笑わせてくれてありがとう

 

メガミ……いつも俺に勇気を与えてくれてありがとう

 

レン……いつも美味しい料理をありがとう

 

叔父さん……俺を…旅に連れて行ってくれてありがとう

 

ライト「…皆…今までありがとう…」

空を見上げて、改めてこの世界に危機が迫っている事を悟った俺は、空に飛び上がり、宇宙へと向かった

 

大気圏を抜け、真っ暗な空間に出た

辺りには光輝く星たち

 

ここが宇宙…

 

ライト「……っ!」

目の前から迫ってくる巨大な岩石

それが無数に迫ってくる

その中央には一際でかい隕石

あれが地球に衝突すれば…

大災害どころじゃない

地球そのものがなくなってしまう

 

ヒガナやダイゴさんが言っていた通りだ

このままじゃ地球が危ない…

 

だからこそ…俺が止める!

 

ライト「…っ!」

俺は両手を添えてエネルギーを蓄える

 

ライト「りゅうのはどう!」

紫色のビームが、小さい方の隕石を破壊していく

 

ライト「しんそく!」

隕石を渡りながら破壊していく

数は減っていってる

 

粗方片付けた…あとはこいつだけだ…

 

巨大な隕石は大気圏に突入したようで、先端から炎が吹き出る

 

ライト「…くっ…時間が無い…りゅうのはどう!」

俺は隕石の中心に攻撃する

 

しかし、隕石に攻撃は効いていなかった

勢いを保ったまま…いや、更に加速しながら地球に向かって行く

 

ライト「……やるっきゃない!」

 

メガ!レジェンド!ヒッサーツッ!

レックウザ!

エメラルドブレイク!

 

ライト「…はぁぁぁ…」

俺は萌葱色のオーラを纏う

 

ライト「…エメラルドブレイク…はぁぁ!」

隕石に向かってキックを放つ

 

ライト「はぁぁあぁああぁぁああ!」

俺は隕石を貫いた

隕石からは日々が割れ、粉々になった

勢いが収まり、その場にとどまった破片

 

ライト「…はぁ…はぁ…?」

その中で、一際歪な破片が浮いていた

 

まるで空間に形ができたかのように、そこには真っ黒な三角形が浮いていた

 

ライト「……なんだあれ…」

『……』

その三角形からは触手から伸びだし、俺に向かってくる

 

ライト「っ!しんそく!」

攻撃を薙ぎ払った俺

俺はその正体を知った

 

三角形が形を変え、人型のポケヤミーとなった

オレンジ色と水色で、腕は両腕から2本の触手が螺旋状に生えている

胸の中心には紫色の珠

顔の真ん中には紫色のライン

『デオキシス・ヤミー』は、俺達に向かって来た

 

なんで奴の名前が分かったかと言うと、レックウザが俺に教えてくれた

デオキシスは、幾度もレックウザと戦ったことがあるらしい

そんな奴の特徴は…

 

『……』

隕石に触れるとフォルムチェンジする事だ

 

ライト「……っ!」

『……っ』

スピードフォルムとなった『デオキシス・ヤミー』は俺に突っ込んでくる

 

ライト「しんそく!」

攻撃はするものの、避けられる

 

ライト「…がっ!うわっ!」

『……っ!』

連続で攻撃する『デオキシス・ヤミー』

 

ライト「…りゅうのはどう!」

迫っくる『デオキシス・ヤミー』に攻撃をする

 

『……』

『デオキシス・ヤミー』は攻撃に当たる瞬間に隕石に触れ、ディフェンスフォルムになった

両腕を前に出し、身を守った

 

ライト「…くっ…」

『…っ!』

更にフォルムチェンジし、アタックフォルムになった

4本の触手を集中させ、エネルギーを溜め込む

 

一撃を喰らわせようとしていた

 

ライト「……この地球に何しに来たか知らないけど…ここで倒す!」

 

メガ!レジェンド!ヒッサーツッ!

レックウザ!

ドラゴニック!ドライブ!

 

俺は宇宙の果てへと飛び出した

目で追う『デオキシス・ヤミー』

 

ライト「ドラゴニックドライブ!はぁぁあぁああぁぁああ!」

俺はそこから流れ星のごとく

奴にキックを放つ

萌葱色のオーラを纏わせ、無数の槍の流れ星を連れて奴に突っ込んだ!

 

『……っ…っ…』

俺は『デオキシス・ヤミー』を貫き、隕石の破片へ乗った

 

ライト「…はぁ…はぁ…」

疲れた

レックウザの力を使いこなすには、相当なパワーがいる

今回でよーく分かった

 

とにかく、世界は救われた

これで俺は…この世界の…ヒーローに…

 

俺は真後ろに倒れた

重力に従い、真っ逆さまに落ちていく

いつの間にか変身も解けていて、俺は為す術なく落ちていく

 

 

どこまでも広い空を…

 

 

目を開けると、太陽が燦々と輝いていた

眩しい

 

『…呆れた奴だな…お主は…』

ライト「……レックウザ…」

レックウザの幻か…

いよいよだな…

 

『他人の為に己の命を犠牲にしようとは…とんだうつけ者だな』

ライト「…いいんだ…それが…俺のサガ…だからな…」

『……ふぅむ』

ライト「…俺が居なくても…あいつらなら大丈夫だ…俺達の絆は…永遠だからな…」

『……その絆とやらは、お主が死んでも残る物なのか?』

ライト「…それは分かんねぇけど…でもきっと…俺が死んでも…きっと皆なら世界を救ってくれるさ」

『…本当に呆れるのぉ…お主もそう思うだろ?』

ライト「……え?」

レックウザが視線を移した先は、俺の後方

俺が振り向くと、空の柱が見えたと同時に

人型の、鳥のようなポケモンが後ろ向きで佇んでいたのが分かった

仮面ライダーバーサに似ているが、違う

もしかして…

 

ライト「……お前…バシャーモ…なのか…?」

『……』

顔だけ振り返ったメガバシャーモは、少しだけ頷いた気がした

すると、再びレックウザが話しかけてきた

 

『……どうやらお主らの絆とやらは、無くなるような…そんなヤワなものではないようだな…』

ライト「……え?」

レックウザは、空の柱の屋上を見て言った

 

同時に

俺もそれを確信した

 

 

レン「……くっ…くくっ…」

くそっ…腹痛てぇ…

顔をあげると、そこにライトの姿は無かった

 

レン「……くそっ…変し…がはっ!」

俺は立ち上がったが、ダメージがデカすぎた

 

どうやら、地球の命運は、やつに託すしか無くなったようだ

 

レン「……ライト…っ!」

すると、空の向こう

宇宙で、爆発が起こったのが伝わって来た

隕石が破壊されたようだ

 

メガミ「レンさん!」

カズマ「レン!メグ!」

レン「…親父…メガミ…」

空の柱の屋上まで来たメガミと親父

親父はメグの介抱をしていた

 

メガミ「レンさん!ライトさんは!?」

レン「…宇宙(うえ)だ」

俺は空に指を指しながら言う

 

メガミ「……ライトさん…」

メグ「……ごほっ…無事かな…?」

カズマ「大丈夫だ…ライトならきっと戻って来る」

レン「…あぁ、信じよう…今の俺達にはそれしか出来ない…」

カズマ「……」

メグ「……」

メガミ「……」

レン「……」

 

俺達は(そら)を見上げる

どこまでも広がる青空が、俺達を包んだ

 

すると、宙から光が降って来た

 

キラキラと光りながら、いくつかは地面に落ちて行った

 

すると、一際大きな光が、俺達に向かって来た

 

レン「……ライト!」

光に包まれたライトが、笑顔で宙から降って来た

 

ライト「みんなぁ!」

メガミ「ライトさん!」

メグ「ライト君っ!」

カズマ「ライトっ!」

ゆっくり降り立ったライトはボロボロだったが、笑顔だった

 

カズマ「ライト!よくぞ戻った!」

メグ「一時はどうなるかと思ったよぉ〜!」

ライト「うん、ありがとう!」

レン「…ったく…世話の焼ける野郎だな」

ライト「ははっ…ごめん…」

メガミ「ライトさんっ!」

メガミは、ライトに抱き着いた

ライトは動揺していたが、自然に両腕をメガミの背中に回す

 

メガミ「…心配したんですよ!?」

メガミは抱きつきながら言う

 

ライト「…ごめん…心配かけて…」

メガミ「……」

メガミは抱き着くのをやめ、ライトの顔を見た

 

メガミ「…おかえりなさい!」

ライト「…っ…ただいま!」

 

ライトは俺達全員の顔を見て言った

 

大きな声で、どこまでも響きそうな声で

 

その声は、宇宙をも越えるかもな

 

 

ダイゴ「ありがとうライト君…君のおかげで世界は救われたよ」

ルネシティに戻った俺達は、ダイゴさんとミクリさんの元を訪れた

 

ダイゴさんはデボンコーポレーションにて策を念じていたが、結局俺に託したらしい

それでも、信じられてる証拠だ

ありがたい

 

ダイゴ「今回の件を受けて、僕は旅に出る事にしたよ」

ライト「…え?」

ダイゴ「…世界は未知だ…不思議な事が沢山のある…そんな世界を…僕は知りたい…」

ライト「…いいと思います…旅、楽しいですよ」

ダイゴ「……」

ライト「…仲間と一緒なら、もっと楽しいです!」

ダイゴ「…うん…ありがとう…ライト君…」

すると、ダイゴさんの背後からミクリさんが姿を表した

 

ミクリ「…寂しくなるね…」

ダイゴ「…君も来るかい?ミクリ」

ミクリ「…いや、私はルネを守るという使命がある…それに…」

ミクリさんは俺を見た

 

ミクリ「…この町には…まだ希望があるよ」

ライト「…え?」

ミクリ「…出ておいで」

ミクリさんがそう言うと、木の影から1人の女の人が出てきた

 

ライト「…っ!」

俺は驚いた

その女の人は、どこからどう見ても

ヒガナに酷似していた

 

服装は違うが、顔は瓜二つだった

 

ライト「…ヒガナ!」

俺に警戒心はなく、どちらかといえば喜びを感じていた

 

ミクリ「…?ライト君…彼女は、『ヒガナ』という人物ではないよ?」

ライト「…え?」

女の人は俺に叫ばれて動揺していたが、微笑んで言った

 

シガナ「私の名前はシガナ…流星の民の末裔です」

ライト「え!?…でも…流星の民は絶滅したんじゃ…」

ミクリ「私も最初はそう思ってたんだけどね…調べたら、彼女が流星の民の正式な末裔だったんだ」

ライト「…そうだったのか…」

シガナ「…ん?」

俺はシガナを見た

 

この表情

この声

間違いなくヒガナだ

まるでヒガナが今も生きているよう

 

そうか…そういう事なのか…

 

ライト「…ごめん…俺の知り合い…いや、仲間にヒガナって奴がいて…そいつに似てたからつい…」

シガナ「…そうなんだ……それにしても…」

ライト「……」

シガナ「…いい名前だね、ヒガナって!」

ライト「……っ…うん、俺もそう思う」

シガナの純情無垢な表情は、俺の心を痛めつけた

 

でも、同時に思い出させてくれた

 

俺はヒガナの意志を背負ってる事を…

 

 

マツブサ「……そうか…遂に旅立つのだな…」

アオギリ「寂しくなるなぁ!でもまぁ!このホウエン地方は俺達に任せな!」

ライト「…うん、頼みました!」

ルネを後にした俺は、マグマ団アジトまで戻り、丁度来ていたアオギリにも挨拶をした

 

ホムラ「生意気なチルドレンだったが…嫌いじゃなかったぜ」

イズミ「坊やならきっとこの世界を救えるわ」

ウシオ「オゥホゥ!」

ライト「…皆…ありがとう」

他のメンバーにも労いの言葉を貰う

 

マツブサ「…ライト君よ、もし旅の中で困った事があったら、我々マグマ団…そして…」

アオギリ「俺達アクア団も頼れ!困ったらお互い様だ!」

ライト「…マツブサ…アオギリ…お世話になりました!」

俺は皆に頭を下げる

 

ライト「…そういえば…カガリさんは?」

ホムラ「…そういえば…さっきから姿が見えませんねぇ」

マツブサ「きっと何処かで油でも売っているんだろう…」

ライト「…俺、探してきます…本当に今までありがとう!さよなら!」

お別れは簡潔に

俺はマグマ団アジトを後にした

 

 

カガリ「……」

ライト「…ここにいたんですか…カガリさん…」

カガリ「……キミは…」

俺はミナモシティの海岸で黄昏てるカガリさんに話しかけ、旅立つ事を伝えた

 

カガリ「……そう…」

ライト「…カガリさんはこれからどうするんですか?」

カガリ「……ボクは…リーダーマツブサに着いてくよ…リーダーマツブサなら……いや…」

カガリさんは俺を見た

 

カガリ「…ボク達マグマ団なら…きっとこの世界をより良く出来る…と思う…」

ライト「……っ」

見たことも無かった

カガリさんの、心からの笑顔

ただ微笑んでいるだけだが、それでも十分素敵な笑顔だった

 

カガリ「…これも…キミのおかげ…ありがとう…」

ライト「…いやいや!そんな…」

カガリ「……だから…これは……ただのお礼……」

カガリさんは俯き、モジモジし始めた

 

ライト「……カガリさん?」

カガリ「…っ!」

ライト「!?」

カガリさんは突然俺の頬に唇を付けた

 

ライト「!?…!!??」

かなり動揺する俺

そんな俺を見て、カガリさんは口を抑えてまた笑う

 

 

メガミ「……ムキィ!」

メグ「…お、落ち着いてメガミちゃん!」

レン「……ったく、あの女たらしめ」

メグ「…お兄ちゃんもアタックすれば?」

レン「……」

 

アタック、か…

 

何故だか、過去の記憶がフラッシュバックする

あの日を、俺は忘れはしないだろう

最悪な出会いと、最悪な別れ

俺は、この話をライト達に話す気になった

特に、メガミには聞いて欲しいとも思った

 

 

カズマ「…さぁ!行こうか!」

メグ「…それにしても…私達が巡り会ってもうすぐで半年だね!」

メガミ「早いですね…もう半年ですか…」

ホウエンを出る準備が出来た俺達…

 

あの後、ミツルとも会いキーストーンを渡し別れを告げた

ミツルはこれからも変わらず仮面ライダーとして旅をするらしい

 

ライト「…うん、行こう!」

レン「次は何処に行くんだ?ライト」

ライト「……さぁ、何処だろうな?」

レン「…は?」

ライト「…ふっ…俺達が向かう先はただ1つだ!」

メガミ「……」

メグ「……」

レン「……」

カズマ「……」

ライト「…夢に向かって突き進む!…それが俺達…仮面ライダーだ!」

カズマ「…ふっ…いいな!それ!」

メグ「うんうん!凄く良い!」

メガミ「カッコイイですね!」

レン「…ふっ…悪くないな!」

ライト「…へへっ」

すると、どこからともなくポケヤミーが飛び出す

ヒガナが言っていた言葉は本当のようだ

ポケヤミーが滅びる事は無い

 

メガミ「……っ!あれって!」

レン「ポケヤミー!」

メグ「よぉーし!行っくよー!」

ライト「…みんな…行くぞ!」

カズマ「みんな!頑張れ!」

 

だからこそ、俺達が戦わなくちゃ行けないんだ

 

俺達…仮面ライダーが…

 

 

ポケットモンスター

縮めて、ポケモン

 

かつてこの世界にいた、不思議な不思議な生き物

 

この少年、波山ライトは

相棒の《バシャーモナイト》と共に、ヒーローになる為に旅をしている

そして、メガシンカの力で《バシャーモ》と融合し、戦士として闘っている

 

その名も、「仮面ライダー」

 

仲間のレン、メグ、メガミ、カズマと共に旅を続けている

 

ポケモンの数だけの冒険があり…

ポケモンの数だけの出会いがあり…

ポケモンの数だけの夢がある!

 

彼等の物語は

 

まだまだ!

 

まだまだ続く!

 

ライト・レン・メグ・メガミ「「「「…変身!!」」」」

 

 

お わ り

 


 

???「……」

 

やはりエネルギーが足りないか

 

もっと沢山のエネルギーが必要だ

 

もっと…沢山のキーストーンの力が…

 

???「……必ず、お前を蘇らせてみる…」

 

お わ り

 

???「………ジガルデ…」

 

To be continued...

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