少し黒ずんだ童話の様な森の中には黒のパーカーと黒のズボンと言う完全に黒一色の不審者仕様の草木に隠れた少女が一人、黒いマスケット銃を芋虫の様に地を這う魔女に撃ち込む。火薬の匂いが鼻腔を擽り戦闘欲を掻き立てる。
芋虫型の魔女の身体の横腹を焼きごてが氷を溶かすかの様に容易く貫いた。
へぇ、向かって来るんだ。私は身体を転がし草木を抜け出し魔女の突進を回避する。
再び黒いアンティークな棺を召喚し、黒いマスケット銃を取り出す。横顔を見せる魔女の貼り付けられた様な口角を上げて泣くお面の右目に再び黒いマスケット銃を放つ。
命中した事に驚いたのか、魔女は悲鳴上げてから逃げた。
逃げたぞ。
やはり狩りというのはこうで無くては。最近は狩り甲斐が無いただの食糧しか居なかったがこれは楽しめる獲物だ。
茂みを抜け、泥沼を飛び越え蹲る魔女を見る。あぁ、美味しい美味しそうだ。このまま中身を取り出して食べてしまいたい程に。
アンティークな棺を三十個程召喚し、浮かせて一気に放射する。その銃弾は当たると炸裂し魔女の身体を確実に焼き削る。
肉が焼ける良い匂いだ。今日のグレープソーダはどれ程美味な事か。今から考えるだけでも楽しみだ。
私はその死体へと近付く。死んだ魔女はグリーフシードを残して結界諸共消え去った。グリーフシードを拾い上げて周りを見ると外は入って来た時と同じ月夜に照らされる草原が広がる山の中、正に今歌った歌に相応しい光景だった。
私は背中の四本の虎の様な爪痕の印刷されたナップサックから2Lのグレープの炭酸ボトルとワイングラスを取り出す。
この狩りの後の一杯で辞められない。
私はワイングラスにグリーフシードと炭酸を注いだ。
グラスを月に重ねる。グラスに写った月に炭酸の泡が重なり月が煌めく様に美しく見える。
そのまま一気に炭酸を飲み干す。全身に感じる重み、そうかそうか。
この魔女は昆虫観察が好きな少女だったらしい。あぁ、流れ込んで来る。映画の様に流れるこれはとても面白い!
「これだから魔女狩りは辞められない!」
狼の耳を持つ少女は腰まであるホワイトブロンドの髪を風に棚引かせる。それを赤い髪をした少女が見ている事を知らずに。
朝起きると鎖で寝袋毎ガチガチに縛られていた。確か昨日は狩りをした後グラスを洗いそのまま現地で寝たはず。何故だ?何故私はこんな廃工場の様な所に縛られている?後、四本の虎の様な爪痕のナップサックが近くに見えない。それ以外のナップサックもだ。何処に消えた?
その答えは前から歩いてきた赤いノースリーブの丈が長くフリルのあるスカートを着た少女から告げられた。
「気分はどうだい?」
何処か男勝りな雰囲気を醸し出し、余裕な態度がとても魅力的だ。前の足の動きの邪魔にならない様に開かれた所を更に捲りあげたい。
その高圧的な態度が取れない程にまで叩きのめして抵抗する力も無くなり「う……あ……」と目に光が無くなる程にまで絶望する所を全身の服を無理矢理剥きとって髪も解き放させ、口に湿ったパンツを突っ込み頭の上から爪先に至るまで、口からその中に至るまでの全てを舐め回したい。
その純粋な反抗的な熱い赤色を私の腐ったヘドロの様な黒色で染め上げたい。
魔女になった後も出来る限り調理してグリーフシードを最高の味付けで召し上がりたい。
「少し手荒な歓迎では?狩りのお誘いかな?」
「何だお前。急に息を荒らげて気持ち悪いな!」
その私を蔑む目も素敵だ。舐め回したくなってしょうがない。
おっといけない、今は確かパンツの替えが無いのだった。我慢しなくては。
「失礼、最近狩りをしているがどうにも質の良いグリーフシードが手に入らない。私が欲しい絶望に絶望を重ね濃縮されたグリーフシードが手に入らなくてね。本当に困った牝鹿共だよ」
首を横に振る。全く、皆絶望する事がしょうも無いのだよ。もっと地獄を見てから絶望し給え。それか魔力が多くあってくれ。薄味の少量な絶望は飢えるだけだ。
「はぁ?そんな使えないグリーフシードなんか集めて一体何しようって言うのさ」
「食べる」
唐突に始まる静寂。
「……悪いもう一回言ってくれ?」
ん?そうか。普通の魔法少女には分かり難いだろうな。少なくとも魔女になっても自我を維持してるのは私が知る限り私だけだ。
「食べるのさ。それはもう美味しく頂かせて貰うよ?その辺は狩りとる側の責任だ」
命を狩りとるのであればそれにはそれ相応の責任と言うのが伴う物でその責任を果たすのは当然の事だ。
「使用済みのグリーフシードは無いか?私は空腹なのだよ。そこの気高く逞しい少女」
「人のテリトリーに入って来てグリーフシードを強請るとは、常識知らないのか?」
「だから、黒くなって使えない様な使用済みのグリーフシードは無いかと言っているんだ。この拘束、自力で破って君を組み伏せて奪う事も出来るのだよ?」
私は少しマスケット銃を召喚し、鎖を撃つ。撃たれた鎖は高い金属音を鳴り響かけ砕け散り魔力に戻った。
「アンタそれかなり強めに縛ったのに解くなんて……」
「さあ、選べ気高く逞しい少女。今から私に組み伏せられて全てを失うか、大人しくグリーフシードを差し出し純潔を守るか、さぁ、さぁ、さぁ!」
一歩一歩詰め寄る私に対して一歩一歩後退る少女。あー、どうか辞めてくれ。パンツの替えが無いからこれ以上私を興奮させないでくれ。
「来るな!アタッ、アタシに近寄るな!」
「君は鈍感かい?!私は言ったぞ?大人しく使用済みのグリーフシードを渡して私は食事を得て君は新品のグリーフシードを得てお互いにWin-Winで終わるか、抵抗してグリーフシードも純潔も全てを失うか。さぁ選べ少女。後三歩以内で決めなければ食う!」
少女は遂に腰を抜かして動く事すら出来なくなった。
一歩、二歩、三歩。残念だよ気高く逞しい少女よ。せめて出来る限り味わってあげよう。
私は少女に飛び乗り押し倒す。肺を圧迫し、呼吸を止めず且つ、子宮に損傷を与えない様にする為に肋骨を避けて腸のある腹部の上の方に馬乗りになる。
156cmと言う中学生ではそれなりの身長の少女に146cmの僅かに小さな金色の蒼眼の牝狼が襲い掛かる。
「ッンア゙」
飛び乗った際に未成熟の少女特有の柔らかさを感じる。あぁ気持ち良い。
抵抗される前に即席で作った鎖で足を縛り上げて、両手を交差させて鎖で縛り上げて二つの鎖を地面に杭を突き刺し固定する。
私を誰だと思っている?今まで刃向かって来た魔法少女を全員堕としてきたこの私だそ?
今からこの柔肌を蹂躙すると思うとパンツの湿りが止まらない。この少女がお漏らしをする前にパンツをひん剥いておこう。残念ながら今回は相手のパンツを湿らせてそれを嗅がせると言う事は出来ないらしい。
アレで自らの身体は淫らであると思い知りショックを受ける顔が堪らなく好きだが、湿ったパンツで過ごすのはかなり屈辱だ。
自決でもされては興醒めだ。
「ヒッ」
ソウルジェムらしき胸元の赤い半透明な石を強引に剥ぎ取りパーカーのポケットに入れて、パーカーをその辺に脱ぎ捨てる。パーカーの下は冬に合わせて黒の上半身を覆うヒートテック。こうなるのならタンクトップにしておけば良かった。
「さぁ、お楽しみの時間だ」
ソウルジェムらしき物のあった所の菱形の隙間に手を掛ける。細い小さな指先から爪先までも、全身がが痙攣を起こすまで私の色に染め上げてやろう!
「て、提案だ!」
少女が叫ぶ。
「何かな?私は言った筈だ!君を頂くと」
「ここでアタシを見逃したら使用済みのグリーフシードを定期的にお前にやる。その代わりにお前もここで私を襲わない。な?お前が好きなWin-Winだ!」
一度顎に手を当てて考え込む。そう言えば命乞いと言うか、処女乞いする奴は居てもこういう取引を持ち掛ける奴は居なかったな。
確かに、言われてみればここでこの少女を壊してしまうよりは継続的に食事を得られる環境を手に入れられる方が最終的に得られるメリットが大きい。
「良いだろう。ただし、裏切る度にお仕置だ」
よし、隙を見て徐々に染めていこう。何も今すぐ染め上げる必要は無いじっくりと依存して貰う事としよう。
私は縛っている鎖と杭を解除し、彼女の腹部から退いた。あーあ。パンツの濡らし損では無いか。やっぱりあのまま食べてしまった方が良かったか?
「あっ、悪いがその代わりと言っては何だが───」
「ん、何だ?」
平気を装っているが若干肩を揺らす少女。あー、駄目だ駄目だ。再び押し倒したい衝動に駆られる。契約は守らなければ、お父様に怒られてしまう。
「パンツが濡れてしまってね。代わりのパンツをくれないか?」
「……今ここでか?」
おい、引くな。食うぞ。
「いや、君がナップサックを返してくれれば良いのだがナップサックが何処にあるか分からない以上どうしようもない。無いなら君のパンツと私のパンツを交換だ」
あの中には替えの下着がある。アレが無ければ同じパンツとキャミソールを着続ける事になる。正直言って死んでも勘弁だ。
「ナップサックは全部横の部屋に置いてある。だから私のパンツを狙うのは止めてくれ」
「なら、私は早々にパンツを着替えるとしよう」
そう言って私はすぐ隣の部屋の扉を開く。そこには私が持ち歩いている猟銃ケースと三つのナップサックがあった。
その内の「I want you!」と筆記体で赤い印刷がされた黒のナップサックから赤の綿100パーセントの苺模様の入った赤の縞パンを取り出す。
ズボンを脱いで地面に着けるのは出来る限り避けたいのでソファーに乗せて湿った薄水色のリボンが付いた無地の白い綿100パーセントのパンツを脱いで少し湿っているので「I dye you!」と筆記体で青い印刷がされたナップサックから白のタオルを取り出して拭いた。
後でこの二つは街のコインランドリーにでも投げ込んでおこう。勿論、あの女負担で。
そして、無地リボンパンツを履いてから再びズボンを履き直して部屋を出る。残念ながら例の少女は私服に戻ってはいたが一切逃げていなかった。
ジーンズ系素材のパーカーに内側には細い水色と白のボーダー。下は僅かに見える黒色からして私がヒートテックの下に着ている同じ黒のキャミソールか?良いセンスだ。そして下はジーンズ系素材のホットパンツ。
何だこの扇情的な少女は。駄目だ今すぐこの場でひん剥きたい。
ここで逃げていてくれたらひん剥ける良い口実になったのに残念だ。個人的には適当に尿道に氷水でも流して少し大人の世界を見せてやろうかと思ったのに。
「にしても、お前何歳だ?見た感じアタシと同じ位だよな?」
少女が問いを投げ掛ける。人に年齢を聞くとは失礼極まり無い。子宮に鼠の尿を入れてから口を縛った蛇で満たした蛇壺にでも入れてやろうか?これをしたら大抵の女は泣き叫ぶぞ?
そしてそれを聴きながら飲むグレープソーダが堪らなく美味だ。おっといけない。あまり考えていてはまたパンツを変えなければならない。
「私か?私は十七だ。見て分かれ」
「はぁ?その見た目で十七って、でも外人なら不思議でも無いのか?」
「そうだな。私は比較的小さい方だ。その辺はお母様に似たのだろう。後、家族に関しては聞くな」
余り此方としてはファミリーネームやらを知られると色々と面倒な事になりかねないので避けたいのだ。
「分かったよ。で、お前名前は?」
「そうだな。名前はルピーナだ。魔法少女の間では《蒼眼の金狼》等と言う二つ名が付けられている」
前にも《蒼眼の金狼》と言う名前で呼ばれた。ドイツやらアメリカ、中国でも言われるから恐らく全世界共通だな。
「あー、聞いた事ある。確か、『気に入った魔法少女に片っ端から手を出す金髪の蒼い目をした色狂いの魔法少女が居るから』って」
脚色が酷いぞ。私はそんな事はしていない。
「その噂には反論させてもらうが、私は私の邪魔と判断した際に相手の顔と身体が良ければ食ってるだけだ」
「合ってんじゃねーか!」
「そちらの名前は?」
「
キョウコか。漢字は分からんが呼ぶ分には問題無いだろう。
「ではキョウコ。私の我慢が効くうちにグリーフシードを献上しろよ?さもないとお前を食うから覚悟しろよ?」
そう言って私は蠱惑的に微笑んだ。
はい、皆様初めまして。
今後も週一では更新しますのでどうか本作を宜しくお願いします
本編前という事を思い出し身長を再調整しました。