イナイレップーケン   作:つヴぁるnet

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アカウント消滅と共に消えたんじゃ…
完結から番外編までのバックアップ全部取れてるからだから頑張って再投稿するのでホモの様に寛大な心で全裸待機していてくれなぁ頼むよ〜



ではどうぞ


第1話 〜 漫遊寺

さて、転生は知ってる?

 

まぁ、そりゃ知ってるね。

 

そうじゃなきゃこの小説に来る訳ないよね。

 

 

 

さて、俺はイナズマイレブンの世界に来た。

 

 

 

だけど最初は転生したって事は全く分からなかった……と、言うか、俺という人格が最初は無く、ただの無邪気な子供として過ごしていた。

 

 

しかし突然記憶が呼び起こされたのだ。

 

 

 

記憶呼び起こされたのは俺が生まれてから数年後の事だ。

 

生まれ育った京都の町で家族や友達と紅葉狩りをしていた。 綺麗な紅葉で彩られるのどかな町で、いつ見ても綺麗だと感心しながら歩いてたら突然の出来事。

 

超次元必殺シュートがダイナミックエントリーしてきたのだ。

 

迫り来る球体は「相手のゴールにシュー!」と飛んで来たのだ。

 

それで俺の脳天に「超エキサイティング!」してしまう。

 

 

 

「ンアア"ア"ア"ー!!(野獣の咆哮)」

 

 

 

あまりの痛みに視聴者の鼓膜を破壊するレベルでヤバイ声が出たけど、その衝撃を受けたことにより前世の記憶が蘇ったのだ。

 

 

 

「ふぁ!?」

 

 

 

次々と脳みそに雪崩れ込む記憶達。

 

そして数秒後に俺は転生したという事を理解したのだ。

 

まぁ、それは良い。

 

俺が転生してたことは衝撃的だったけど、それよりも衝撃的なのはこの世界のことだ。

 

 

記憶を取り戻す前から見てきた超次元必殺って存在は前世の記憶と一致するものが多い……てか、アニメやゲームで扱われていたその物だった。

 

 

因みにそのタイトルは【イナズマイレブン】である。

 

 

ゴールネット並みの耐久力がないと容易くズタボロにされてしまう世界だ(偏見)

 

いやはや…

やっべぇところに生まれたもんだ。

 

てか事故だとしても頭に超次元必殺がぶつかってる時点で既に俺はこの世界の兵器(サッカーボール)に襲われたらしい。 とても痛いめう。

 

しかしゲームやアニメの世界にいつのまにか転生していたことに凄く盛り上がった。

 

自分が子供だの頃に見た光景を体感できると思うと喜んだものだ。

 

 

そんな感じに俺は再びサッカーボールに触れ始めた。

 

しかし前世のガキンチョの頃は小学生からサッカー部に入ってやってたけど、仲間との食い違いとか色々あり、やる気も無くなると中学生で辞めた記憶だ。 難しい年頃だから仲間同士の衝突もある。 仕方ないと思う。

 

しかし当時は…てか、前世では体が小さかったからシュートする力はなく、アシストプレイヤーな動きばかりしていた。 そのかわり柔軟体だったから怪我することはあまりなかった。 あと体の使い方が上手いとコーチに褒められた事を思い出した。 そのためボールのキープ力は本当に高かった。

 

でも公式戦であまり点を取ったことない。

 

ボールをフォワードに託す役割ばかり背負っていたからだ。

 

 

 

 

 

だから!!

 

この世界では!!!

 

点をバンバン取って!!!

 

勝利に貢献するプレイヤー!!!

 

そんな超エースストライカーになるんだ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

って、考えは別にない。

 

最強目指すとかは無い。

 

 

ただ社会人になるまで思い出作りとしてサッカーに触れる程度だ。

 

でもやるからには転生前以上に頑張りたい。

 

そんな意気込みだった…

 

 

 

 

 

 

そう、当時はまだその程度だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、生まれてから17年が経過した。

 

つまり俺は17歳だ。

 

高校2年生ね?

 

前世と合わせりゃおっさんの年齢だけど。

 

まぁ、そんな事は良い。

 

さて、俺は中学生になると『漫遊寺』に入学し、そのまま高校生になっても漫遊寺に進学した。 一応別の高校に行っても構わなかったが、色々と訳があって俺はそのまま漫遊寺に残った。

 

しかし、さすが京都(みやこ)と言うべきかな? どこも古風な感じで学校の中もそのような雰囲気…では終わらず、授業では心頭滅却とか精神を鍛えたりするための環境が漫遊寺には備わっている。 前世にない経験だからそりゃ楽しんでいるよ? 普通じゃない感じがまた新鮮だから俺は好きだよ。

 

 

もちろん当然、この世界だからこそサッカーを楽しんでいる。

 

 

漫遊寺のサッカー部は結構やり手が多いから俺自身強くなれた。

 

 

でも、原作知識や転生と言った『強くてニューゲーム』ってモノを持ち込んでるものだから周りよりも飛び抜けて強くなりすぎた。 知識ってのは間違いなく力だ。

 

 

 

そのためとある大会に出場することができた…

 

 

 

 

 

 

 

それはフットボールフロンティア…

 

 

 

 

 

 

 

 

ではない。

 

 

普通の大会じゃないぞ?

 

 

 

 

それは『表世界の話』であり…

 

 

 

俺は、その『裏側』に足を踏み込んだ…

 

 

 

そう、俺は『裏』のフットボールフロンティアってところに出場したのだ。

 

 

イナイレ2のゲームではエビフライ先輩(鬼道)が"例え話"の程度にほんのすこし出していたけど…

 

いや、まさか本当に『裏』が存在するとはね?

 

ただ裏のフットボールフロンティア自体、規模はあまりでかく無い。 だけどかなーりレベルが高いところだった。 そのかわり、かなーり過激的な試合は当然のように行われる。

 

アレだ。

真・帝国学園のような選手が多い感じだ。

 

ラフプレイが頻繁に飛び交う大会である。

 

それに巻き込まれてしまう選手は多いから、点を取るために試合する技術ではなく、妨害に対して返り討ちにする技術も必要だったりと、緩くない世界だ。 中には全治6ヶ月の大怪我を負った人もいた。

 

それは脱臼だったり。

 

または複雑骨折で後遺症付きだったり。

 

そのくらいになかなか危険な場所だ。

 

危害を加えたプレイヤーは当然イエローカードやレッドカードが出る。 裏のフットボールフロンティアの場合だとペナルティカードが頻繁に出る…が、表よりも規制が緩い。 後ろから危険なスライディングしてもカードが出ず、そのまま試合続行なんてある。 後ろからスライディングなんて選手生命絶ってしまう危険プレイだぞ? なのに試合を止めない時があるんだ。 やばいよね。

 

ちなみに俺が初めて出場した試合では最中に『ジャッジスルー2』を行う奴がいて、それで不意打ちを食らった。 そんで軽く戦慄していたら俺が標的にされてしまい、そのジャッジスルー2を受けてしまった。 お陰で胃液を逆流させた。 しかもボールは奪わず俺の足元にわざと転がし、主導権を俺に得させ続けると敵二人は合法的に俺にブロック技を仕掛ける。

 

ハーヴェストで蹴り砕かれた。

 

あれはめちゃくちゃ痛かった…

 

 

こんな感じに裏のフットボールフロンティアの洗礼を初試合で受けた俺は度重なる凶悪プレイに戦慄していた。 でもその気持ちはすぐに失せると対抗心と反抗心に芽生えた。

 

初めてサッカーで殺意を持ったものだ。 そのためこちらも仕返しとばかりに相手の顎にボールを当てがうと、足を力強く上に振るい、顎を蹴り砕いてやったりと報復はきっちり行ったりもした。 白目剥いて倒れた時はスカッとした。

 

 

しかしやり過ぎたせいで出場停止を食らった。

 

 

だがまあ出場停止はその試合だけであり、次の試合も普通に出場できた。

 

随分と規制や安全性が緩いと言うべきか…

 

これも裏のフットボールフロンティアだからこそなんだろう。 弱い選手が簡単にズタズタにされてしまう世界。 ある意味、無法地帯だな…

 

 

でも実は俺自身も相手へ危害を加えるような超次元必殺を一部扱っている。 あ、別にジャッジスルー系の技だとかそんなんじゃないぞ? ただ使う技に威力があるせいでちょいと人を吹き飛ばすと言うべきかな?

 

俺が扱う超次元必殺が"やや特殊"なんだよね。

 

だからこそ裏のフットボールフロンティアに勧誘されたんだろう。 登録前も予め『大変危険なステージです、覚悟してください』とか契約の項目にそんな感じに書いてたな。 あと試合出場前も『怖かったら今のうちに辞退しろ』なんてコーチに言われた。

 

でもその覚悟で参加したからな。

 

 

 

 

それに参加して試合に貢献すれば…

 

『お金がもらえる』

 

 

 

がっぽりともらえるのだ…

 

 

そんな俺は大金が必要だ…

 

 

これはテンプレ気味だけど、まず父親が数年前に事故で死んでしまっている。

 

まだ母親が残っているが体が弱いから今は病気なんだよな。

 

 

だからお金が必要だ。

 

そのため裏のフットボールフロンティアは俺にとって金稼ぎのチャンスであった。

 

 

だってほら? その元に転生して育てられたとは言え、父と母に愛情を持って育てくれたんだ。 それは紛れもない愛情であることを俺は知ってる。 だからこそ育て親を救いたいと考えるのは間違いだとは思わない。

 

 

その意味もあって俺は危険な世界に参加しているのだ。

 

 

ちなみにお金稼ぎについては黙ってる。

 

母には地味にバイトしてると言ってる。

 

心配させたくないからな。

 

 

 

とりあえず『裏』を理解してくれたかな?

 

 

最初は物理的な意味で身が裂けそうだったけど俺は慣れた。 だからアフロが使う神鼻(ゴッドノウズ)とか相手にしても怖くないだろう。

 

なんならもうファイアレモネードやダークトルネード程度じゃもう驚かない。

 

 

まぁそれだけメンタルと鍛えられたものだから一年に二回起こるそんな戦場から生き延びれるようになり、そして俺のチームは何度か優勝した。 お陰でお金に困ってないぞ。 その証拠に通帳がバグってるよ。 学生が持つべき金額じゃないね。

 

 

しかしそれにしても、思い出作りのつもりでサッカーやってたのになんでこんなことになったんだろうね? まぁ今は病気の母を助けるために金稼ぎとして出場してるけど……案外この世界のスリルを楽しんでる俺もいる。

 

しかし裏の世界は心荒んでしまうことで有名だ。

 

何せ大会が始まる毎に必ずメンバー変わる。

 

体は強くも、心はこの世界に耐えられなかったとか、そんな感じだろうね。

 

 

因みに俺は全然大丈夫だぞ?

 

 

肉体的にも、精神的にも、周りより強靭だから。

 

 

 

ただ裏のフットボールフロンティアのプレイに影響され続けると型が崩れ、自分のサッカーができなくなってしまう恐れがある。 そのため俺は漫遊寺に通うことで精神修行を行ったり、漫遊記のサッカーで改めて体を鍛え直したり、自分の元あった形を修正するのだ。

 

 

裏は裏、表は表。

 

 

そうやって切り替えなければサッカーを戦いの道具と見なしてしまうから要注意な世界でもある。 俺も比較的正しいサッカーができるように修正を怠ることはできない。 漫遊寺があるから助かってるけどね。

 

 

あと漫遊寺の生徒も数名ほど裏のフットボールフロンティアに参加してるぞ。 漫遊寺の参加メンバーは強靭な選手ばかりだ。 特に俺の先輩方はめちゃくちゃ強い。 だから裏のフットボールフロンティアでも渡り合っている。 だが漫遊寺のサッカーは心身共に鍛えるためにやってる。 だから裏のフットボールフロンティアで戦うために強くなった訳じゃないと、どこか不本意な人も当然いた。

 

ただ裏のフットボールフロンティアに参加すれば多額のお金が手に入る。 それに目が眩む漫遊寺の選手も多い。 中には学校を大きくするために…とか理由付けて参加してる奴もいる。 中には腕試しなんて言って参加すれば、大怪我する奴もいる。 色々な目的を持って参加しているのだ。

 

あの帝国学園のからも良く来られる。

 

さて、裏の話ばかりしてもつまらないだろう。

 

 

 

 

 

だから表の話に戻すとしよう。

 

 

そもそもこっちが本命だ。

 

いままでどんな風に過ごしていたかだな。

 

 

 

それで冒頭で言った通り俺は京都生まれ。 好物が八つ橋と濃ゆい緑茶になり、そして京都からは一度も引っ越さずに生きてきた。 小学校は普通の学校だが、中学校からは漫遊寺に入学し、エスカレーター式でそのまま数少ない高校生として漫遊寺の生徒を続けている。 生徒の6割は高校になると他のところに行ってしまう。 何せ武道は盛んでも学問を極めたい人からしたら漫遊寺では足りない。 だからそうじゃない人は漫遊寺は中学卒業すると出て行ってしまう。 俺はココが好きだから残ったまで。 あとサッカーがあるから。

 

しかし俺がなによりも気に食わないのは漫遊寺が他校とあまり試合をしないことだ。 サッカーを修行の一つとして捉えてるため、試合して勝利するために極めてる訳ではないらしい。 その風潮は俺が一度半分くらい壊したが元に戻った。

 

そんな感じに学校の方針を変えることが出来ないと察したので俺は中学の頃は良く遠征とばかりに色んな学校に顔を出していた。 あらゆる所に野良として加入するのも楽しいことだ。

 

 

例えば『奈良』とか京都から近い場所。

 

総理大臣を守るSP達とガチで試合したこともある。 そのあと合気道の体験もさせてもらった。 超次元必殺のヒントになったから良い経験をした。 あと将来大人になったらSPに来ないか? なんて勧誘もされたね。 考えますと言って去った。 チラッと顔合わせした塔子ちゃん小さかった。

 

 

あとは北まで『北海道』の遠征もある。

 

吹雪の中で試合したこともある。 厳しい自然の中で転がすボールは大変だったけどなかなか楽しかった。 あとスキー楽しくて体重移動の良い練習になった。 また行きたいぜ。

 

そういやあの"双子"は元気だろうか? 三つ年下とは言えあいつらなかなか強いコンビだったな。 でも俺に負けたのが悔しかったのか親が「帰るよ」と言っても双子は聞かず、勝つまで俺に噛み付いてきたけな。

 

それからその双子はやっと一勝して気分良く帰ろうとしたが、帰り道で通るはずの道路は雪崩が起きて帰り道は封鎖されて帰れなくなった。 なので家族は近くのホテルで泊まることになった。 あと俺も帰りのバスに乗れなかったからその家族と同じホテルに泊まった。 そしたらまたサッカー勝負のお誘いが来た。 俺も勝負を受けた。 夜で暗くになってもボールを転がしまくったな。

 

で、後日その双子は風邪をひいたのはご愛嬌。

 

 

 

え? 俺は風邪引かなかったのかって?

 

漫遊寺で鍛えてるから大丈夫でした。

 

 

 

ほかにも『東京』に向かい『帝国学園』にお邪魔したことだったな。 沢山のサッカー場があってすごかったけど、管理が頗る面倒そうだ。 しかし色んな修練場も搭載されて金掛かってることがよくわかる。 なんというかイナイレの世界は学校に金を大量に注ぎ込んでるよね。 漫遊寺もそれなりに金が注ぎ込まれてる。

 

それで後に裏のフットボールフロンティアで顔合わせする事になる帝国選手がいた。 それで俺を見つけると勝負を仕掛けてきた。 しかし殺人レベルのキラースライドしてきたので俺は報復とばかりに相手の腹の上でたまのりピエロして顔面の上をボールで思いっきり踏みつけてやった。 この頃の帝国学園怖いんだよなぁ。

 

 

 

あとは『静岡』にある『おひさま園』だ。

 

歩いてるとボールがフェンスを超えて飛んできたのでそれをトラップして軽くアクロバティックを交えたリフティングを行い、ふんわりとボールを渡したられいなちゃんを中心に目を輝かせて「すごーい!」と迫ってきた。

 

そんな感じに中学一年の頃に足を踏み込んだ場所だが…

 

いやもうね?

 

めっちゃくちゃの、くっちゃくちゃに、くっちゃくちゃのめちゃくちゃに可愛い子供達が多くてね? 気づいたら鼻から愛(鼻血)がこぼれ落ちてた。 ほら、中身おっさんだし。 可愛いは正義って言うだろ? そう言うのに大ダメージ入るんだよこっちは。

 

それでお日さま園の子供達はサッカーが大好きでね、サッカーボールを転がせばすぐにお友達になれる。 それでおさむ君の要望によりフットボールフロンティアごっこをして遊ぶことになったら。

 

『炎』『氷』『天』の3チームに分けられ、俺はピンチになったチームに参加する形で常に加えられたね。 そして軽く団子サッカーになった。 いやもう微笑ましくて仕方なかった! やはり小学生は最高だぜ!! そんで気づいたら一週間くらい泊まってサッカーしてました。

 

あ、もちろん他の遊びもしたぞ?

 

例えばりゅうじ君と(ことわざ)勝負をした。 さとし君、ふうこちゃんとは死角を付く程の高レベルな缶蹴りをした。 れいなちゃん、ルルちゃんとはひたすら無邪気にたくさん遊んであげた。 きょうま君とはお化け屋敷で一緒に強力して数々のトラップを仕掛けて瞳子さんを涙目にしてやったりもした。 しげと君は病弱だから静かな室内で俺の話をすると、げき君も交えて楽しそうに静かな時間を交えた。 あんちゃんは将来最強プレイヤーを目指してるから、まずは俺を超えるサッカープレイヤーになると頼もしい宣戦布告してくれた。 ふうすけ君とは暑い日にアイスを食べながらはるや君の愚痴を聞いてやった。 凍地兄妹にはサッカーの雑学を披露して仲を深め合った。 もう、色々と説明できないほどに関わった。 あまりにも居心地良くてもう一つの実家みたいだったから少し長く滞在していた。

 

……お日さま園だけ長く話しすぎたね。

 

でもそれほどに思い出となる話だ。

 

 

だが将来……

 

その少年少女はテロリストの様な事をやりだしてしまう。

 

そこは残念な気持ちだな。

 

 

……そのうち富士山まで行ってみるか。

 

原作通りなら、その奥にいるだろうし。

 

なんとかできたらいいけど…

 

 

『今』は無理だな。

 

 

ここを離れることができない。

 

 

 

何故なら俺には『義弟』が居るからだ。

 

さて、次は身内の話をしよう。

 

義弟になる前のその子供は幼い頃にデパートで親に置いていかれ、その場所に捨てられた…

 

俺はたまたまそこに出くわし、放って置けなくなったので、その子供と捨てた親を探しに出かけてやった。 でもその子供の情報ではかなり遠くから車で来たと話されていた。

 

とりあえず日が暮れるのでその子供を実家に招いた。 話によればその子の家庭環境は酷いの一言に尽き、育児放棄するレベルで酷かった。 ふつうに保護責任者遺棄罪なんだけどその親も行方が分からず、ただ苗字が『小暮』ってだけだった。 まぁ後にその捨て親は保護責任者遺棄罪で裁かれたらしい…まぁ、そんなクズはどうでも良い。 俺はその子供を親元に戻す事を嫌ったので「俺の家族に来ないか?」と誘った。

 

その子供は大泣きしながら俺の家族になった。

 

半分は俺が勝手に話を進めたけど、色々と説明したら親も了承してくれたのでその子供は義弟として迎え入れると大変懐いてくれた。

 

まぁ最初は遠慮してる感じだったけど俺は気にせず好きな事をして良いと優しく振舞ってあげればその数年後、明るい感情を取り戻したのはいいがそりゃもう悪ガキって言葉が似合う程にやんちゃしてくれている。

 

まぁ子供はその方がかわいい。

 

あ、今は俺も子供が。

 

 

 

あ、ちなみに義弟の最近の悩み身長が伸びない事だゾ。

 

 

 

 

 

だから生意気坊主には存分に煽ってやる。

 

 

 

 

 

「やーい、チビ、とっととやっちまいな」

 

 

「うるっせぇぞ!兄貴!」

 

 

「ほらほら〜、敗北者は大人しく雑巾掛けしてな〜」

 

 

「ぐっ〜、次は兄ちゃんを出し抜いたと思ったのに…」

 

 

「俺は『夕弥』の兄だぞ? 未熟な弟如きに負けるかよ」

 

 

 

チッチッチ、と指で挑発しながら俺は雑巾を足で掬い上げると天井に向かって蹴り飛ばした。 すると雑巾は天井を固定してる横柱をスルスルとなぞり、そして綺麗になる。 俺はすり足で追いかけながら落下する雑巾を踵で掬い上げてバケツの中に蹴り飛ばした。

 

 

「一本だけはお情けでやっといたよ。 じゃ、俺は行くからな」

 

 

「!! っ、に、にいちゃん!」

 

 

「?」

 

 

「最近周りが不穏らしいけどコッチにもくるのかな? ほ、ほら、色んな学校が破壊されてるって聞くし…」

 

 

「わからない。 多分そのうちこの漫遊寺にもくるだろうな」

 

 

「も、もしこの漫遊寺にサッカー仕掛けてきたらやはり試合することになるのか?」

 

 

「うーん、現キャプテンの影田や垣田の奴がやると言ったらやるかもしれないけど……まぁ、どうせ『心と体を鍛えるためであり、争うためではない』と宇宙人の勝負は断るだろうな」

 

 

「にっしし、だろうな、アイツらだとそう返すだろうし」

 

 

「こーら、アイツじゃなくて先輩と呼んでやれ」

 

 

「なっ!………へーい」

 

 

「ったく。 俺と同じ漫遊寺に通いたいから通わせたんだ。 俺の呼び方はともかく学園と言う場所に来たからには先輩と後輩の区別つけなさい。 いいね?」

 

 

「わ、わかったよ……努力する。

(まっ、必ず努力するとは言っていないけどな…にししっ!)」

 

 

「どうせ『必ず努力するとは言っていない』とか考えてるんだろう、小暮」

 

 

「ぎくっ!?」

 

 

「ったく、わかってないな。 俺はお前の兄__!!??」

 

 

「お、おい? どうした兄ちゃん? って!? いきなり外に出てどうした!?」

 

 

 

俺は小暮の声を無視して外に出る。

 

それよりもこの不穏な空気! 感じるぞ!

 

とんでもないものがコッチにも近づいてる!!

 

 

 

 

破和土 基秀(はわど もとひで)先輩!!」

 

 

「影田! お前もか!」

 

 

 

正門の近くに来ると緑色の髪にビンディーが特徴の影田 巡(かげた めぐる)が俺の名前を叫ぶ。 ザザっとブレーキをかけながら影田の目の前に立った。

 

 

 

「はい! 空から邪気を感じ……ッッ!!?」

 

 

夕焼けの空から禍々しい色をしたら物体がこちらに迫っている。

 

それは紛れもなく……黒い流星…

 

正門の近くに数名ほど集まっていた漫遊寺の生徒たちは迫り来る黒い流星に驚き戸惑っていた。

 

 

 

「あ、あれコッチにも来てるんじゃ?」

「う、うそ…」

「いや、そんなはずは!」

「に、逃げないと!」

「う、うあああ!!」

 

 

 

周りの生徒は危機感を捉え、やっと動き出した体だが迫り来る黒い流星から逃げれる可能性はあるとは言えない。 これは着弾とともに確実に被害が起る。

 

 

 

「っ、ど、どうすれば…!」

 

 

「影田! みんな! 伏せるんだ!」

 

 

 

俺の必死な声と聞いた漫遊寺の生徒はすぐに反応すると姿勢を低くする。

 

 

 

「基秀先輩!?」

 

 

「離れてろ!! …漫遊寺の聖地を壊してたまるかってんだ!」

 

 

 

俺は全身に力を込める。

 

今から出す必殺技……

 

いや『超必殺技』は人間を簡単に吹き飛ばしてしまう荒々しい技。 対人戦も主流である裏フットボールフロンティアの世界だけで使う筈だったこの技をまさか表でやることになるとは思わなかった。

 

 

しかし、なりふり構っていられない。

 

 

このまま放って置いて怪我人を出すくらいなら俺が逆に『牙』を剥こうと思うまで!

 

 

 

「基秀先輩!!」

 

 

「ハァァァァァァ!!!」

 

 

 

離れている影田の必死な声は鮮明に聞こえる。

 

それだけ研ぎ澄まされているようだ。

 

だから勢いよく迫り来る黒い流星もよく見える! よく感じる!

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴッッ!!

 

 

 

「(いまだ!!)」

 

 

 

俺はタイミングを見計らい充分に溜め込んだ『潜在能力』をフルパワーで地面に叩きつける。

 

そして、こう叫んだ。

 

 

 

 

 

「レイジングストォォォォーム!!! 」

 

 

 

 

 

刹那___周囲に牙のような気の柱が幾つも遡り、殺人的な速度で落ちて来た黒い流星と衝突した。

 

 

 

 

 

つづく




少しリメイクしてるゾ。
コ↑コ↓から少しずつ復帰するのでよろしくお願いします。



ではまた
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