イナイレップーケン   作:つヴぁるnet

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クソつよ"あびせげり"と"旋風陣"の回です。


ではどうぞ


第13話 〜 大阪その2

イナイレ13

 

〜 ナニワ地下修練場 〜

 

 

 

「本当に来るのか?」

「わからない…」

「でも果し状を送られてきたんだ…」

「なら来るに決まってるさ」

 

 

 

緊張感のあまりに少しソワソワしていていた。

 

 

 

「まぁもし来なかったら果し状は嘘になる。 そして嘘付きはホモの始まり。 よってイプシロンはホモ。 はっきりわかんだね(暴論)」

 

 

「にっしし」

 

「「「「(汗)」」」」

 

「基秀はこんな時も相変わらずだよな? 兄貴」

 

「うん、そうだね、アツヤ」

 

 

 

ナニワ地下修練場で鍛えて始めて2日目あたりに一つの封筒が届いた。 中身を覗き込むとイプシロンからの電報だった。 簡単に内容を話すと4日後に試合を申し込むとの事。 場所はナニワ地下修練場の試合場だと丁寧に説明していた。

 

 

 

「そういや今回の試合で審判してくれる古株さんはどこ?」

 

 

「遅いわね、どうしたのかしら…」

 

 

「瞳子監督、俺が探して連れてくるよ。 その間に今回の試合の方針をみんなに伝えてください」

 

 

「ええ、そうさせてもらうわ」

 

 

 

俺は試合場の外に出ると古株さんを探しに姿を消した。 もしかしたら試合会場間違えてる可能性あるかもな。 時々ちょっと叫んでみるか。 反応してくれるかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

基秀くんが古株さんを探してる間に私は今日の試合の流れを伝えることにした。

 

 

「まずイプシロンには『メテオシャワー』と言う必殺技があるのはご存知だと思うけど、それの攻略から取り掛かります」

 

 

「はい。 それでまずどうするのですか?」

 

 

「そこは基秀くんが方法を知っているのでみんなは彼の指示に従ってください。 もしメテオシャワーの攻略が済んだ場合、次のステップに進みます」

 

 

「次のステップ?」

 

 

「ええ。 そのステップとは上からシュートを打つ事になります。 理由としてはデザームが使う『ワームホール』と『ドリルスマッシャー』は真正面からの攻撃に強いですが、上から攻撃に弱いことが理解できたわ。 ……目金くんのお陰でね」

 

 

「「「!!??」」」

「え!? 目金がでヤンスか!?」

 

 

「ええ、デザームが使うワームホールは今のところ攻略方は思いつきませんが、別にそれで構いません。 彼が使うのは確実にドリルスマッシャーの一択でしょう」

 

 

「ふむ、なぜそう思う?」

 

 

「それはですね鬼道さん、アツヤさんのエターナルブリザードはワームホールを突破してくれると考えてるからです。 そしてそれは相手も理解してると思います。 それならワームホールよりも強いドリルスマッシャーを使うでしょう。 もしこの仮説が的を射るなら、僕たちはドリルスマッシャーを突破させる方法を見出さないとならない。 そういうことです」

 

 

「ヘェ〜! 凄いじゃないか目金! そんな風に攻略法を考えるのか!」

 

 

「うぇ!? い、いやぁ、そ、それほどでもありませんよ円堂さん。 ただ、あの必殺技は強力なのでどうにかして攻略法を考えなければイプシロンから点を奪えないと思いまして…」

 

 

「たしかに、ワームホールも強力だがあのドリルスマッシャーを乗り越えなければ雷門に勝利を得ることは不可能だ」

 

 

「だからそのために、真上からシュートをできるよう、制空権とやらを獲得しなければならないといけません。 でもその前に…」

 

 

「メテオシャワーを使うプレイヤーをどうにかしないとダメということか」

 

 

「はい、その通りです」

 

 

「てかサッカーに制空権とかあるのかよ…」

「聞いたことないぜ…」

「でもSUMOUはあるらしいぞ制空権!」

「塔子、それは動画の見過ぎだ」

 

 

「決まってメテオシャワーはジャンプ力がある選手が使い手だと考えるしかありません。 そのために厳重マークをつけるか、どうにかすることで僕たちは被害を抑えるのです。 これも破和土さんが漫遊寺でイプシロンの手札を晒させたお陰で、僕たちは初見であろうとも対策を立てれます。 なのでこの試合! 強くなったみんなの力を合わせれば勝てます! この雷門なら!」

 

 

「その通りだ! 目金の言う通りだ!! 俺たちはイプシロンの力を一度見ている。 だからそのためにこうして強く備えてきた。 それを今日ここで発揮する時だ。 みんな準備はいいな!?」

 

 

「「「おう!」」」

 

 

 

円堂くんの声とともに雷門は返事をする。

 

こんなにも頼もしいことはないだろう。

 

私も監督として頑張らないとダメだ。

 

 

 

「みんな、今回のスタメンを再確認するわ、いいわね?」

 

 

 

ゴゴゴゴッ

 

 

 

「「「!!?」」」

 

 

 

再確認しようとした瞬間、紫色の光が放たれる。 する時とイプシロンがフィールドの真ん中に現れた。 雷門の子供たちは本当にワープして来たと思ってるようで身構えていた。

 

 

そしてこの雰囲気。

 

相当エイリア石の力を浴びてることになるわね…

 

 

 

「デザーム! 勝負だ!!」

 

 

「来い、地球人代表の者たち。 この試合で隕石のように打ち砕いてやろう!」

 

 

 

これから始まる緊張感に、空気が張り詰める。

 

だがもし、イプシロンに勝てれば雷門は次へ進み、エイリアの野望を止めるためにまた一歩近づける。 だからここで負けることは許さない。 もしイプシロンに遅れを取るようならこの先の障害には敵わない。

 

 

 

だけど私は信じるしかない。

 

熱意に溢れた彼らの特訓の成果を…

 

 

それが監督の役目としてなんだと…!

 

 

 

 

 

 

チリン チリン

 

チリン チリン

 

チリン チリン

 

 

 

 

「「「「「??」」」」」

 

「「「「「??」」」」」」

 

 

 

キコキコ、キコキコ…

 

ガション…

 

 

 

「はい、お待たせしました古株さん」

 

「おおう、やっと着いたわい。 ありがとう」

 

「いえいえ、このくらいどうってことありませんよ古株さん。 それにしてもママチャリはいい文化ですね」

 

「うむ、そうだな」

 

 

 

イプシロンがワープで登場したのに対して基秀の自転車での登場はなにかと温度差が激しくていつのまにか緊張感が何処かに行った。

 

 

 

「って!何で来ているんですかせんぱぁぁい!?」

 

 

「チャリで来た!」

 

 

「そうじゃないですよぉー!」

「サムズアップが余計にうざいわね…」

「あ、あははは…」

 

 

マネージャーズの叫びには同意したくなるが、ナニワ地下修練場は無駄にとても広い。 だからその対策として基秀くんがどこからか貰って来たママチャリを移動手段にしてナニワ地下修練場を徘徊することができるように環境を整えた。

 

一応、私も使わせて貰ってる。

 

 

 

「あ、漫遊寺破壊しようとした愚か者達じゃねーか! 114514! コ↑コ↓で37564だテメェら! ジュルジュルになるまでやめないからな!」

 

 

 

まったくもって穏やかではない言葉を放ちながらママチャリをベンチのとなりに停めると、基秀くんはサッカーシューズに履き替える。 それよりも今のセリフはイプシロンがおひさま園の子供達と理解して言ってるならどれだけイプシロンにとって達が悪いことか。 その上基秀くんはイプシロンの正体を知ってるけどイプシロンは正体がバレてることを知らない。

 

だからあんなにも馴染み深い兄貴分に敵意を突き付けられたらどれだけ苦しい事だろうか?

 

 

そして基秀くんの事だ。

 

 

精神攻撃は基本だと考えての行動だ。

 

既に彼だけ勝負が始まってるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『ザ・タワー』!!」

 

 

ゴゴゴゴ

 

 

 

「もうおそい! メテオシャ_____」

 

 

「残念ながら対策済みだ」

 

 

 

俺は塔子が使うザ・タワーに乗り込み、グイグイと上に進む。 空中でメテオシャワーを放とうとするマキュアの近くまで飛脚するとかかと落としの要領でボールを掠め取った。

 

 

 

「『あびせげり』!!」

 

 

「な!?」

 

 

 

マキュアがボールを蹴る瞬間に俺が一足先にボールを蹴り込み、そのまま前線に上がる鬼道に強烈なパスを行う。

 

 

 

「残念だったな、もうその手は喰らわない」

 

 

「ッ…も、もとひで…!」

 

 

 

ザ・タワーは雷を放つのに少しだけ時間がかかる。 それを補うためにこうして俺が奪い取る作戦だ。 やり方としては『パーフェクトタワー』に近い。 そびえ立つ塔を活用した空中プレーによる単純なボールカットだが、これに関しては夕弥でも士郎でも構わない。 しかし中盤で壁を張る俺と塔子のコンビネーションでやった方がいいだろう。

 

仮に失敗したり、突破されても、頼れるディフェンダーと守護神の円堂が強いから心配ない。

 

 

 

「ちなみに最終手段としては、メテオシャワーで落ちて来たメテオを地上から真上に蹴り返すことだ」

 

 

「それは流石に無茶苦茶だろ兄ちゃん」

 

 

「目金が威力の弱いメテオを瞬時に判断してくれたら出来ないことはない」

 

 

「それで目金をフィールドに出そうか考えていたッスか!!?」

 

 

「そうだよ(肯定)」

 

 

 

 

「なんか目金くん、破和土先輩に頼りにされてるね?」

 

「そうですねぇ」

 

「で、ですが! 正直に言いますと! ぼ、僕はあのフィールドに出たいとは思いません!」

 

「それが普通ですよ」

 

 

でも目金は見る限り判断力はそこそこ高いプレイヤーだ。 それに臆病と言う名の危機感知能力が高いため超次元飛び交うフィールドでも「どこが安全なのか?」と危険予測が非常に働く。 だからその能力の活かし方によっては長時間無傷で戦っていられる。 ただその分敵のプレッシャーに弱いのが難点だ。

 

でも目金ならメテオシャワーでどのメテオが弱いのかを瞬時に判断するのは鍛え方次第で可能なのは俺も理解している。

 

大型晩成タイプは伊達じゃないな。

 

まぁ、今回この試合では無茶させない方が良いだろう。

 

でも誰かが試合続行不能になったら目金の出番は充分にあり得る。

 

 

 

「吹き荒れろ! 『エターナルブリザード』!!」

 

 

「『ドリルスマッシャー』!!」

 

 

 

やはりワームホールの段階を飛ばしてドリルスマッシャーで対応してきた。 そして真正面から受けた強力なシュートはドリルスマッシャーによって弾かれてしまいデザームの手元に落ちる。

 

 

 

「チッ、そう簡単にはいかねーか」

 

 

「なかなかのシュートだ! もっと打ってくるが良い!」

 

 

「なめやがって! こうなったら……兄貴! 展開が早いが次はもうアレを使うぞ!」

 

「うん、そう言うと思ってたよ」

 

 

 

「一体何をするッス?」

 

「そりゃ多分凄いことだよ」

 

 

 

ストライカーのアツヤが声をかけて士郎が反応する。 後ろから見ていた壁山はディフェンダーが連携してシュートを打つところを何度も見てきた。 だから壁山は察した。 現雷門にてエースストライカーであるアツヤが兄を加えて連携する必殺技は恐ろしいものになるだろうと。 染岡と連携した『ワイバーンブリザード』を超えた何かが来ると…

 

 

 

「くっ、もう一度! メテオシャ___」

 

 

「『ザ・タワー』!!」

 

「『あびせげり』っと!」

 

 

 

先ほどと同じやり方でマキュアからボールを奪い取る。 マキュアも取られまいと早めにメテオシャワーを放とうとしたがそれでも俺の方が早い。 俺が得意とする"あびせげり"の要領でボールをマキュアから掠め取り、そして真下にいる鬼道へ蹴り落とす。

 

 

 

「いい加減にいけるだろ鬼道ォ!」

 

 

「ああ!さっきの一度で充分だ!!」

 

 

 

鬼道の進行方向の真上から襲いかかってくるあびせげりのボール。 だがそれを避けずに鬼道は足に力を込める。 そして落ちてきたボールを蹴り抜いた!

 

 

 

「『ツインブースト』!!」

 

 

 

上から打ち返されたのはヘディングではないがそれでもツインブーストの容量で打ち放てる。 もっと微調整が必要だけど帝国の天才ならうまく蹴り抜いてくれると信じていた。 そして上手く撃ち放たれたツインブーストによって低空のシュートになるが遠すぎで威力は上がらない。

 

 

でも、それで充分だった。

 

 

 

「なかなか強烈なパスじゃねーか! 行くぞ、兄貴!」

 

「特訓の成果をここで見せる時だアツヤ!」

 

 

 

アツヤが右から、士郎が左から、宙に浮いたボールをそれぞれ鋭くひと蹴りする。 それはまるで獣がボールを荒々しく引き裂いたように見える。 だがそのひと蹴りでは収まらず、彼らは次々と荒々しく足で切り裂き続けた。 その演出はまるで本当に獣がボールを引き裂き乱れてるようだった。

 

 

「「うおおおおお!!!!」」

 

 

最後は満月の夜に荒れ狂う狼の如く叫ぶ。

 

バラバラにされた六つの赤いエネルギーは一つに収縮されると解き放たれた。

 

その必殺技は…

 

 

 

 

「「『ウルフレジェンド』!!!」」

 

 

 

生まれた時から仲良しで、血の繋がった兄弟で、常に一緒にサッカーをやってきた二人だからこそナニワ地下修練場で完成させる事が出来た"二人で一つ"の必殺技。

 

そしてそのシュートは…

 

 

 

「ドリルスマッシャー!!」

 

 

 

理不尽な一撃となる。

 

 

 

「ぐぅおぉぉ!?!?」

 

 

 

バラバラに砕ける大型ドリルの破片と共に吹雪兄弟のシュートはゴールネットに突き刺さった。

 

 

 

「ゴォール!! 雷門イレブン!! なんと!なんとなんとぉ! あのイプシロンから! 先制点を挙げたぁぁ!!」

 

 

 

「へっ、ザマァないってな」

 

「特訓の成果だね、アツヤ」

 

 

 

そして仲良くハイタッチする二人。

 

うん、やはり人格や心情に不安定がなければ吹雪は強い。 もし原作通りに吹雪士郎が人格者なら、防御をやったり、攻撃をやったりと忙しく立ち回り、定位置が定まらないプレイヤーのままだったのだろう。 しかも原作同様に抑えれないアツヤの人格に苦しんでいたのなら今のようにウルフレジェンドを決めたプレイは望めなかった。

 

でもアツヤはアツヤでここに一人いて、士郎は士郎でここに一人いる。 この士郎は人格者の境目で塗り潰されることは無くて、事故死の歴史を辿らずに生きている弟のためにアシストすることを自分のサッカーとしている。 それは非常に心が安定している証拠だ。

 

だからこのタイミングで二人で作り上げた必殺技を使ってもおかしくないだろう。

 

でも二人で撃ち放つとはね。

 

それはしらなかった。

 

 

 

「やるじゃん、吹雪兄弟。 あんなシュートは流石にできそうに無いし、簡単に真似できそうに無いや」

 

 

「当たり前だ! 基秀に勝つために作り上げた俺たちの最強シュートだ! 簡単に乗り越えられては困るぜ!」

 

「そうだね。 こればかりは僕たちも譲れないね」

 

 

「でも、まだまだ小さな狼が撃ち放ってるようにしか見えないな」

 

 

「なに?」

 

「??」

 

 

「そのシュート、撃てば撃つほどもっともっと強くなるだろう。 シュートを撃ち放つ時に咆哮する狼が、どんどん大きく成長するように、そのシュートも強くなって行くだろうね」

 

 

「……成長?」

 

「……成長か…」

 

 

「もっと強い雄叫びを放てることを楽しみにしてる」

 

 

 

しかし真正面からドリルスマッシャーを粉砕するとは思わなかった。 目金がドリルスマッシャーの上からと撃てば良いとアドバイスしたけど、この兄弟が開発したウルフレジェンドならもしかしたら正面から撃ち放っても2点目も夢じゃ無いな。

 

 

 

「でもシュートの役目は吹雪兄弟だけじゃ無いさ。 鬼道、お前もガンガン打って良いからな」

 

 

「当たり前だ。 彼らは無限のエネルギーで出来てるわけではない。 いずれ必殺技の威力も低下するさ」

 

 

 

人間である以上は疲弊もあり得る。

 

根性バカの多い雷門についてこられるかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雷門 2- 1 イプシロン

 

 

前半戦終了で、勝ち越してる。

 

原作よりも強化されてる雷門は強いね。

 

それでも1点入れられてるのは相手のフォワード陣が強いという事だ。

 

だからイプシロンは弱く無い。

 

 

 

「ドリルスマッシャーの回転数が心なしか下がっている気がする。 そろそろアレ撃ち放っても良いんじゃ無いか?」

 

 

「アレって?」

 

 

「円堂と一ノ瀬と土門で不死鳥を作ってください」

 

 

「そっか!!」

「ウルフレジェンドに勝るかはわからないけど目金が上からのシュートと言うなら『ザ・フェニックス』の角度で得点を奪えるかもしれない」

「ならやるしかねーな!」

 

 

しかしキーパーがシュート能力高いのはやはり円堂だから許されてんのかな? それともゴッドハンド使い補正とかそんな感じのが上乗せされてんのかな? RCCも『Xブラスト』使うくらいだし。

 

やっぱりサッカー馬鹿はわかんねーな。

 

 

 

「そういやなんでドリルスマッシャーは斜め上から撃つと入りやすいのですか?」

 

 

「うぇ!? そ、それはですねぇ…」

 

「目金の代わりに俺が説明するけど、デザームってドリルスマッシャーの後は遠くに弾かずに手元に収める癖があるんだよ。 でもあんな必殺技だから威力の調節が大変だと思うんだよね。 だから放たれたシュートをドリルスマッシャーの必殺技で手元に納めれるように練習してたとおもうんだ。 しかしその練習は正面からシュートを受け続けて成功してると俺は予想する。 証拠として俺が漫遊寺でイプシロンと戦った時、あびせげりで真上からシュートを降下させてんだけど、それをドリルスマッシャーで防ぐと大体は弾き飛ばしているんだよなコレが」

 

 

「え? そうなんですか?」

 

 

「俺は味方に渡すために弾いてると思ったけど、別にそうでもなかった。 普通に上から襲いかかるシュートに対して苦手らしい。 だからそのかわり比較的全方位で受け止めれるワームホームが存在しているんだよね」

 

 

「なるほど…」

 

 

「でもウルフレジェンドで真正面からぶち抜くのは予想しなかった。 正直に言うとコイツら舐めてたわ」

 

 

「へっ!(ドヤ顔)」

「一本食わせることができたかな?」

 

 

「ああ、食わされたよ、アツヤ、士郎」

 

 

 

正直な話。 俺って試合するときは大体"消耗戦"を好んでやっている。 敵のスタミナや戦力などを削ぎながら、後半は安定させてシュートする感じ。 でも雷門は俺のやり方では無く、そんな小細工をせずに真正面から全力でぶち抜く熱いプレーをする。

 

だから目金と考えたこの策はあまり意味が無いようだ。

 

 

 

「まぁ、なんだって良いさ。 雷門らしく自分たちのサッカーで真正面から相手をぶちのめしてしまえばいい。 そんでふざけた侵略を止めれば良いさ」

 

 

「その通りだ! 俺たちは俺のたちのサッカーでアイツらに勝つぞ!!」

 

「「「「おう!!!」」」

 

 

 

 

 

やはり…

 

俺は雷門向きなプレイヤーじゃないな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「士郎、夕弥! ジェットストリームアタックだ!」

 

 

「だからその名前やめーや兄ちゃん」

 

「良いんじゃないかな? ユーモアがあってさ」

 

 

 

俺と夕弥と吹雪はとあるディフェンス技を出すために構を取る。

 

 

 

「「「ガイアブレイク!!」」」

 

 

 

そしてイプシロン最強のシュート技が迫ってきた。 このまま円堂に任せても良いかもしれないがせっかく開発した必殺技なんだ。 この瞬間に使わないでどうするんだい?

 

 

 

「大丈夫だ、あれだけ練習したからな」

 

「ああ、オイラに任せろ!」

 

「……行くよ!」

 

 

 

俺たちが同時に繰り出したのは『旋風陣』だ。

 

でも、もっと激しく!

 

もっと素早く! もっと荒々しく!

 

旋風を巻き上げる神の裁きの如く!!

 

 

 

 

「「「【 神風陣 】!!!」」」

 

 

 

『神風』とは「危機を救おうとするために神様が吹き起こす激しく風」のことだ。

 

または戦時に現れる特攻野郎の意味もあるけどそっちではない。

 

俺と夕弥と士郎の三人が扱う『旋風陣』を合わせたことでとんでもなく激しい暴風が荒れ狂い、どんなシュートも阻んでしまうブロック技だ。

 

本当は 暴風陣とか台風陣とか候補もあった。

 

目金が「三人の風はトリコロールとなって合わさる必殺技! トリコロールタイフーンとか如何でしょう!?」って名前を開発すれば、夕弥が「トリプル旋風陣はどうだ!!」って言って、士郎も悪ノリして「フローズンシャーベットって名前は? 美味しそうで可愛いよね」って言ってた。 てか士郎は絶対まともに考えてないよね?

 

あと可愛いのはおまえだから(ド正論)

 

そんな感じに三人から個性的な名前を頂いていたけど、俺は士郎に旋風陣を教えた時からまず一番目に考えていた必殺名の候補があった。

 

 

現時点(イナイレ2)でSランクの必殺技を三つ合わせたモノだ。 とんでもないブロック技になるのは理解していたから本当に強そうな名前を考えた。 そこで俺はゴットハンド(神の手)を思い出してそこから『神』の単語を選び取った。

 

 

そして作り上げたのが『 神風陣 』だ。

 

 

危機的状況を神の息吹によって救うというか意味を込めて…

 

 

 

 

「なに!? ガイアブレイクが!?」

 

「キーパーに触れずに止められた!?」

 

「マキュア! 旋風陣きらい!!」

 

 

そう? 俺は旋風陣いっぱいちゅき…

 

 

 

「なんとぉ! 雷門キャプテン円堂守の場所まで届かせず! とうとうイプシロンのシュートすらディフェンス陣で止めてしまったぁ!! なんとう言う成長だ!! これも破和土基秀の加入による超強化の施しか!!?」

 

 

 

「いや、コイツらがナニワ地下修練場でレベルアップしてくれたから出来た技だし。 超強化については少々否定したいなぁ…」

 

 

 

「す、すごいッス…」

「破和土先輩、パないでヤンス…」

「……あれが聖者の強さなのか」

 

 

 

「だから俺だけじゃなくて夕弥と士郎を褒めろっての」

 

 

「僕は別に構わないよ。 この技の提案は基秀さんだから、褒められべき人は基秀さんだよ」

 

「ああ、兄ちゃんの役に立てたならオイラは嬉しいぜ!」

 

 

 

「あかん、お利口過ぎて泣けるわ……ほんまどうしようリカ」

 

 

「とりあえずエセ関西弁やめときぃ」

 

 

 

 

 

それから後半戦は終了。

 

 

 

結果は 雷門 3 ー 1 イプシロン で勝利した。

 

(前半)

吹雪兄弟 10分

吹雪兄弟 24分

 

(後半)

一ノ瀬・土門・円堂 6分

 

 

 

こりゃ随分と激しく原作ブレイクしてるね。

 

 

 

さて、この後どうなるのやら…

 

 

 

 

つづく




アツヤが生存してるだけでこの安定感。
やはりイナイレ2の難易度ってアツヤの生存で、士郎が安定している事なんだと思う。
基秀は色々手を加えてるけど今のところ夕弥のみ強化してる訳で、その他はENDU教のお力添えがあって皆お利口に強くなるから基秀なんて付け合わせのミックスベジタブルなんですね。 被害率の低下に貢献してるのは確かだが。 あ、でも瞳子監督をヒロイン属性に染めた功績があるからやっぱり彼は必要なんですね。
この世にホモが必要な様にこの世界線に基秀は必要でした。
やったぜ(UC)


ではまた
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