〜 稲妻街 〜
さて、雷門イレブンよりも早く東京に到着した。 俺は伝説(笑)の皇帝ペンギン2号を打てるらしいオバちゃんが管理する寮に荷物を置き、風丸は一旦実家に帰った。 雷門イレブンが到着するまでは自由にして良いと言ったが風丸は体力を落とさないためにもランニングへと何処かへ行った。 サッカーボールを持って。
それから取り残された俺はなんとなく河川敷に行くとシャドウが一人で練習していた。 当然、杉森は違う学校なので毎度のようにシャドウの練習には付き合ってる訳ではない。 なので今日は姿が見られなかったのだ。
そこで、俺はシャドウとコンタクトを取ると『勝負も兼ねて一緒に練習しないか?』と誘った結果…
「『真ダークトルネード』!!」
「ゴッドハンドゥぐはっ!!」
「!」
練習を一緒にする事になった。
そんで闇の炎を纏ったシュートは絶賛試行中の必殺技をぶち抜きゴールネットに突き刺さる。
難しいな、この技。
バーニングキャッチは使えるのにゴッドハンドは使えないらしい。
そもそも俺は"留める"ってやり方はなんか苦手だ。 まず俺は瞬発的にエネルギーをぶっ放す事を得意としている。 烈風拳や疾風拳、レイジングストームやバスターウルフと言った技もそうだ。 またクイックドローやあびせけりもその一つ。 あと重ね掛けたりするのは得意で烈風拳を連続で行うのもそう言った理由を持つ。
かと言ってゴッドハンド自体そう簡単に作れるとは思ってない。 選ばれた人なら努力次第では造りあげれるだろうがどうやら俺には向いてないらしい。 でも使えるはずだ。 この世界は努力が実る世界なのだから。
「すまんなシャドウ、変なところ見せた」
「いえ。 ですが今の技は…」
「憧れによる衝動って奴だよ。 カッコいい技だからな、ぜひ使ってみたかったんだ」
俺はシャドウにボールを転がし、キーパーグローブのマジックテープを締め直し、格ゲーとかありそうな構えで再び迎え撃つ。
「514、まだへばってないだろるぉぉ?」
「…行くぞ! 真"ダークトルネード!!」
既に30本近くはダークトルネードを打っている筈なのにまだ威力の衰えを見せず、闇の炎は激しく燃え上がらせていた。 そう言えば豪炎寺が雷門イレブンに戻ったからシャドウとトルネード勝負させるのも面白いだろう。 あと俺も個人的に豪炎寺と手合わせ願いたい。 炎のストライカーの力は是非見せてもらいたいものだ。
あ、そうそう、豪炎寺と言えば原作と異なった展開になったのはご存知だと思う。
まず目が充血するほど進化したイプシロン改の存在が無くなった事だ。 まぁ、それもその筈。 ナニワ地下修練場による試合は引き分けではなく普通に2-1で負けたからだ。 そのため雷門イレブンと決着をつける展開が無くなったのだ。 エイリアからしたら『引き分けは負けと同然』扱いだけど、引き分けを超えて普通に負けてる現状だから侵略者の彼らが「もう一度だ!」なんて面汚しなリベンジはあり得ないだろう。 立場的に考えて挑戦者は雷門イレブン側なのだから。
じゃそのあとどうなったかというと、イプシロンの次に出てきたプロミネンスが勝負を仕掛けてきたらしい。 最初は小手調べで雷門イレブンと勝負が始まったが『迫り来る股間』の代名詞を持つ"あホ"に見つかり勝負は断念。 だが次の日に改めて雷門イレブンの目の前に姿を現わすと試合日を勝手に決行。
場所は稲妻街にあるサッカースタジアムとなった。
そのまま沖縄で試合をする事が無くなったのは意外だが、雷門イレブンに猶予を与えたと言うべきだろうか? まぁ沖縄で試合することになるのはイプシロン改の存在があったからだろう。 でもプロミネンスはその穴埋めとして試合をする事なく、だた彼らの気まぐれによって雷門イレブンが東京に戻ったあと仕掛けてくる事になった。
多分これらはグランとの話し合いによって決まったのだろう。 彼らのホームグラウンド(東京?)で戦わせれば力を発揮するだろ的な打算だろう。 しかも試合に負ければ都内全ての学校を破壊すると言ったのだ。 自分たちの街を壊されることを許さないからこそ負けられない気持ちに溢れ、力を大いに発揮してくれることを考えたエイリア学園の行動だと思う。
「シャドウ。 近々エイリア学園がこの稲妻街に来る。 その時、試合観に来ないか?」
「試合?」
「おう。 雷門イレブンとエイリア学園の強さ、テレビで見るよりその目で見る方が良いだろう。 これから君が立ち向かうべき敵の事を考えてな」
「……考えておきます」
そして彼との熱い練習は夕方まで続いた。
あとゴッドハンドは完成しなかったし、バーニングキャッチで止める事は出来なかった。 解せぬ。
しかしゴッドハンドはかなり難しい。
だが俺が使おうとしてるのは『神の手』であり、選ばれた者だけが許されし必殺技。
ある意味"究極奥義"のようなものだから仕方ないね。
「全力で未完成〜」
究極奥義は未完成。
それを意識しながら歌に乗せ、ボールに乗る。
河川敷から、たまのりピエロで帰った。
♢
さて、一日遅れで雷門と河川敷で合流。
約一週間ぶりの再会に喜びを表す。
それよりも風丸の
すると一息暇もなく、プロミネンスが現れた。
原作ならダイヤモンドなんだけどな。
まぁ、とりあえず試合をすることになった。
「…基秀……」
レアンを演じるあんちゃんが俺を見て複雑そうに声をこぼしていた。 ほかのメンバーもナニワ地下修練場でファーストコンタクトを取った時と前と変わらず、俺をチラリと見て様々な反応を起こす。 でも、そこで情けをかけるつもりはない。 俺はユニフォームに着替えるとサッカーシューズを履いて気持ちを切り替える。 今回は
「雷門ファンの皆様、お待たせしました! コ↑コ↓!懐かしの大地、稲妻街で雷門イレブン対プロミネンス! それぞれ譲れない戦いが今始まろうとしています! 実況は角間圭太がお送りしまぁぁす!」
どこでも現れる実況者の声をBGMに雷門イレブンは円陣を組み、キャプテンの円堂守が仲間に気合を注入している。 そして「おー!」と気合を入れればそれぞれポジションにつくことになった。
ジェネシスの称号を手に入れたガイア程じゃないにしろ舐めてかかっては簡単に返り討ちにされてしまう。 しかもプロミネンスの元であるお日さま園の太陽組は組織率が高いサッカーを展開していた。 彼らは小学生にも関わらず中盤の硬いプレイをしたりと上手いサッカーを繰り広げる。 イプシロンの後に登場したチームだとしても弱くなんか無いさ。
ピー!
「風丸! お前の成長を皆に見せてくれ!」
「!」
鬼道はキックオフ開始に右ウイングの風丸にパスをする。
ボールを受け取った風丸は鬼道の声に応えるかのように急に何かが変わり始める。 風丸の代名詞であろう"風のような速さ"のワードを意識させているその個性は消え失せ、ただ"速い"だけのプレイヤーになる。 いまこの瞬間風丸から何も無くなったように感じられた。
その変貌に雷門イレブンもプロミネンスも違和感を捉える。
アレは、一体なんだ?
なんなんだ?
そんな驚きと戸惑いの中、風丸は進むべき先へ睨みつけ…
「行くぞ!!」
叫ぶ。
そして一歩地面を踏みしめて敵の陣地へ前進した瞬間だ。
風丸の体がぶれたように見えた。
「は、早い!?」
「なんだと!?」
プロミネンスは風丸の速さに驚き、バーンを軽々と突破する。 そして次にサイデンを演じるじょう君と対面するがこれも追い抜くと、横からスライディングでカットしてきたネッパーを演じるなつひこ君ですら冷静に突破する。 ヒートを演じるしげと君も対応できずに中央を追い抜かれ、サトスを演じるかずお君の頭脳プレイも通用しない。
「『イグナイトスティール』!!」
バーラを演じるはなちゃんは正面から風丸を潰そうとした。
だが…
「甘い!」
「!!?」
風丸はボールを上に蹴りながら空高く飛脚する。 赤いエネルギーを纏ったサッカーボールにオーバヘッドキックで振り抜く。 しかし振り下ろした先はゴールではなくイグナイトスティールで奪い取ろうとしたバーラだった。
「まさか!アレは!」
目金がベンチから叫ぶ。
なぜなら彼が一番知っている技であり、その"技"の対策を考えた人物だからだ。
そのため風丸が起こす2つの動作で理解したのだ。
やり方は『ほのおのかざみどり』に酷似した一連だがこれはシュート技ではない。
ドリブル技であること…
そして…
無属性になったからこそ使えるようになった彼の必殺技は…
「『メテオシャワー』!!」
「きゃぁぁ!!」
エイリア学園が扱う技で迎撃した。
「ただ正面から来るスライディング程度で俺から奪うなど舐められたものだ!!」
FWとMFとDFの陣を一気に突破した風丸は一息つく暇もなくボールを踏みつけるとカッと睨む。
「『刹那ブースト』!!」
数年先に使われる技であり、また大昔に創り上げられた必殺技は鋭くゴールへ伸びる。
「『バーンアウト』!!」
技自体は強いのにアニメではセーブ率がクソザコナメクジなバーンアウトは刹那ブーストを捉える。 グレントを演じるくらんど君はマスクから大声を出し、先制点を許すまいと踏ん張る。
正直に話すと風丸のステータスは低い。 スピードやスタミナは非常に高いが、キックはそれほど高くない。 そのためバーンアウトの技に刹那ブーストは負けようとしていた。
だから…
「そらよ!」
「!?」
風丸の獅子奮迅によって半分呆気に取られていたプロミネンスの間を掻い潜り、俺は直線上に誰もいない事を確認すると腕を振る。 自分の闘気を表した衝撃波はゴールの方向へと打ち放たれる。 地面をけたたましく走る衝撃波は刹那ブーストを後ろから押し込み……
バーンアウトを抉った。
「ぐあああっ!!」
「ゴーール! 雷門イレブンが先制点! オープニングシュートからいきなり風丸一郎太! 獅子奮迅の活躍によって開始2分で決めたぁぁあ!!」
角間の声と、審判を務める古株さんのホイッスルによってゴールが確定される。 それを改めて理解した雷門イレブンは戻ってくる風丸に飛びかかり、褒め称えた。
「まさか俺よりも先にゴールを決めるとはな。 腕を上げたな風丸」
「ありがとう豪炎寺。 けどアレは_」
「おいおい。 シュートしたのは風丸だからお前のゴールだよ。 俺は馬鹿みたいに呆けてやがるプロミネンスの隙をついてちょっとやっただけた。 いや、でもマークがフリーだからまったくもって楽勝な作業でした。 ……プロミネンスも大した事ないな」
「「なっ!!」」
「「っ!?」」
俺のサッカーのやり方については、だいたい理解してくれてるホモ達が多いと思うので改めて説明すらいらないだろう。 隙あらば煽って敵のペースを乱すまで。 こっちは何がなんでも倒してやるからな。
それよりも注目して欲しいのは風丸の事だ。
風丸はネッパー、ヒート、サトス、そしてバーラを連続で凌いだ。 でもこの四人、イナイレ2をかなりやり込んでいる人なら分かると思うが全員風丸が苦手とする"林属性の選手"である。 だが風丸はこれらを一人で追い抜き、ゴールの目の前まで掻い潜ったのだ。
これも全て無属性になったことで属性による苦手意識を克服したわけが……まぁ、属性が全てと言うつもりはない。 風丸自身のレベルアップがあったからこそプロミネンスに遅れを取らなかった。
だいたい風丸の何が弱いかと言うとメンタル面だ。 一度壊れたら誰より意気消沈してしまうその脆さ。 何かしらの強さを得ていないとフィールドに立っていられないなんとも子供らしいその弱さ。 その何かしら強さと言うのが彼の"速さ"だけど、それが通用しないと思えばそこで気持ちが負け沈んでしまう。 何せ彼は元陸上部だ。 足の速さで負けを認めたら何もないからな。 それこそプライド共にズタボロにされて、復帰出来なくなる。
でも俺からしたら風丸は弱くない。 むしろ鬼道の様にありとあらゆる必殺技を取り揃えている面白い選手だ。 ウイングを与えた時のように自信さえ掴めさせたらただ強敵に変わりない。 ならそのために何をすれば良いのか?と考えた結果として風丸を連れて強さを与えた。
そして無属性を習得させ、他にも刹那ブーストなどを覚えさせて『君は強くなったぞ』と一度だけでも結果にコミットさせれば、風丸は自信をつけて安定したメンタルと共に元々高いその実力を充分に発揮させれる。
だからね?
無属性を習得なんて本来は彼に自信をつけさせるための存在に過ぎない。 別にそんなことしなくても日本代表として世界へ羽ばたくことができる伸び代ある実力者なんだから自信さえ持ってくれたらオッケーです。 ただアレは敵対してたジェネシスに関して強すぎただけの話でそんな落ち込む必要は無い。
でもせっかく無属性を習得したんだから空っぽのスポンジになった彼に色々と習得してもらいました。 結果的に風丸がレベルアップしたことに変わりないけどな。 でも良くここまで頑張ったと思います。
「それよりもなぜ風丸さんがエイリア学園が扱うメテオシャワーを!?」
「本当だよな?」
「エイリアに心売ったとかそんなんじゃ無いよな?」
おいバカDMN。
冗談だとしてもそれは勘弁してクレメンス。
とりあえず説明する。
「『ほのおのかざみどり』が打てるくらいだし不可能ではない。 バランスの良いキック力を持つ風丸だからこそ編み出された技だな」
「そんな理屈でヤンスか!?」
「そうだよ(肯定) てか、そもそも風丸に関しては必殺技の汎用性が高いんだよ。 れっぷうダッシュ然り、ほのおかざみどり然り、ぶんしんディフェンス然り、大体なんでも出来る。 少し辛口に申すなら風丸はただの器用貧乏で、足の速い選手だけだ。 その分手の届く範囲は広いけどな」
「まて、そうなると風丸にメテオシャワーを教えたのは誰になるかのも話になる」
鬼道の着眼点は素晴らしいと言うべきだろう。
そして俺をゴーグル越しで睨む。
俺に向かって『いつもの』って感じのジト目だろう。
「まぁ当然、俺だよね。 エイリア学園からわざわざ出向いてくれてエイリア学園専用の技を教えてくれるお人好しなんて居るわけ無いからな」
「なら破和土先輩も使えると言うことですヤンスか!?」
「当たり前だよなぁ? 俺が使えなかったら誰が風丸に教えるんだよKRMT」
「でもそんな簡単に覚えれるものでヤンスか!?」
「本当っスよ!」
「あのなぁ? こちらは毎回毎回メテオシャワー対策のためにカットしているんだぞ? そりゃ何度もメテオシャワーの目の前で対面していたら嫌でも仕組みが理解できるわ。 そんで蹴り落とす時なんかメテオシャワーを放つために込められたエネルギーの感触は嫌でも覚えてしまう。 後はその時の感覚を思い出しながら試行回数重ねていけば良いだけの話だ。 別に難しい事はしてないって」
「「「「いや! 普通はそう思わないよ!!?」」」」
「相変わらずな人だね、破和土さん」
「そうだな兄貴。 そんな感覚でウルフレジェンドすら奪うのだから参るぜ…」
「どこまでも
でもゴッドハンド系はできないんだよなぁ。
何度も見てるのに。
悔しい…
「さて、思うところは色々あるけどまずは先制点だ。 プロミネンスがあまり強くないことがわかったので追加点ぶち込んで絶望させてやろう」
「チッ、ザコが調子に乗りやがって!!」
バーンは自分のチームが侮辱されたことに怒り、舌打ちをする。 だがチームを一旦まとめると今後の試合展開を確かめ直した。 精神攻撃はあまり効果ないかもな。 怒りを買って連携を崩してやろうと思ったけどどうやら無駄らしい。
バーンを演じるはるや君は怒りやすいけど自分を見失うほど幼稚ではない。
ただ少しアホなだけだ。
♢
「『イグナイトスティール』!」
「正直に言うと正面から襲いかかるスライディングの何に怯えなければならないのか理由を教えてくれ」
俺は上に飛ぶとイグナイトスティールは真下を通過する。
たしかにイグナイトスティールは高ランクのブロック技であり、炎を纏った強烈なスライディングは破壊力ありそうだけど…
結局はエイリアレベルの威力があるだけで、基本的にはスライディングと変わりないよね?
本当、何に怖がれば良いんだよこんな必殺技。
「豪炎寺」
俺は前線に上がった豪炎寺にループパスを行うとそのまま高く飛び上がり。
「『爆熱ストーム』!!」
沖縄で生み出した必殺技をねじ込んだ。
そして『バーニングキャッチ』に並ぶほどの『バーンアウト』は確定演出かのようにゴールを許してしまう。 てか一体何なの? 手に炎を纏ったキーパー技はザルキーパーにしてしまう呪いでもかけられてるの? もしバーンアウトがザルじゃなければバーニングキャッチも強かった可能性があるかもな。 そうすれば終始クソツヨカリフラワーのSNGKが見られたかもしれな。
はー、つっかえ。
それでも豪炎寺のキック力が桁外れに高いからどうあがいても得点を許す羽目になるだろう。
炎のストライカーはマジ。
はっきりわかんだね。
「でもフレイムベールが厄介だなぁ…」
あれだけは分かりにくい。
いきなり使われると回避が無理。
下から焼き焦がす攻撃は『ザ・ウォール』と『ザ・タワー』をたやすく打ち砕く。 しかもエイリア石補正によってコスパは良いから威力絶やさずに何度でもウチ放てる。 セコイから-114514点。 ただヴェール系に関してはリズムさえ掴めたら華麗なバックステッポォで憧れちゃう回避をできるはずだ。 +9点で良い(謙虚)
あと円堂守の究極奥義である『せいぎのてっけん』が『アトミックフレア』によって破られたことに皆が驚いている。 円堂はその事実に困惑しているがTNM兄貴が励ましている。 さすがみんなの兄貴だ、そこに痺れる憧れる。
そして前半は終了。
雷門 3 - 2 プロミネンス
《前半》
2分 風丸
15分 豪炎寺
22分 アツヤ
一点差だけど勝ち越ししている。
「お? シャドウ、見に来たのか」
「はい」
観客席を見上げると円堂に負けない熱い少年が見ていた。
「ところで一人?」
「ああ…」
やはりシャドウはボッチか。
こればかりは仕方ないね。
闇の戦士は群れないのがデフォだから。
「奴ら強いな…」
「だな。 プロミネンスは弱く無い」
シャドウの言葉に頷きながらプロミネンス側のベンチを眺める。 そして普通に水分補給していている少年少女達。 てかお前らの中での宇宙人の設定って水分補給可能なんやね? すごい人間味あるぞ。 違和感ないのだろうか…?
「究極奥義は未完成…」
さて雷門イレブン側で円堂守は悩んでいた。 けど綱海の励ましでそれほど落ち込んでいない、
でも究極奥義が(笑)になりそうなことに頭悩ましていた。 でも仕方ないね。 せいぎのてっけんは何故か風属性で円堂と属性不一致だからあまり強くないとか…頭にきますよぉ!
しかしベンチ側で見ていた立向居のライオンに例えたセリフがヒントになったのか円堂は「そう言うことか!!」と声を張り上げて悩みが晴れたらしい。
究極奥義は未完成。
それは完成に至らず、常に進化すること。
G5で止まるけどな(無粋なツッコミ)
「あ、そうだ(唐突)」
「なんだ兄ちゃん?」
「夕弥、お前身長伸びたな」
「!」
「旅をしたからだろうな。 体が負けないように成長したんだろう」
「そ、そうかな、兄ちゃん?」
「伸びたよ。 でももっと身長を伸ばしたかったら日本の外を旅してみるのもありだな」
「せ、世界を?」
「おう、世界は面白いぞ? それと京都に一度帰ったんだけど、お母さんに夕弥がお友達出来たこと知らせたり喜んでいたぞ」
「なっ! 余計なこと言わなくていいよ!」
約一週間ぶりの兄弟とのコミュニケーションは休憩タイムの中でも楽しく過ごせている。 原作よりも捻くれ者じゃないからお利口にしていたようだ。 なんだか勿体無い事したかな? まぁ俺の弟なんだから夕弥がどんな風に成長しようが構わないさ。
「……」
「レアン?」
「……え? あ、ボニトナ?」
「妬ましい?」
「なっ、そ、そんなこと…」
「ふふ。 でも仕方ないわ、私達は彼らの敵だから」
「……それは」
「私も昔みたいに基秀兄様に甘えたい。 でも今はそれが許されない。 だからこんな時こそ諦めが肝心よ」
「ボニトナはそれで良いの…?」
「未練タラタラで引きずる女性は嫌われてしまうから、私は"一旦"諦めることにしてるのよ……ちょっと矛盾してるけどね。 でも、いつしか彼とまた昔みたいに交われる時間が来るなら、その時は存分に甘えることにすると決めたの。 だから今はその気持ちで彼らを打ちのめすことにしてるわ」
「……ボニトナって中学生だよね?」
「? …そうだけど?」
「その大人っぽさが妬ましい限りよ……」
「レアン、何か言った?」
「な、なんでもない。 とりあえず、ありがとうボニトナ」
「そう? とりあえず後半戦始まるわよ。 私達に気づいてないにしろ基秀兄様に力を見せつけるチャンスだと思って頑張りなさい。 その方がまだ楽よ?」
「……うん、わかった、そうする」
___とりあえず、あの女(風丸)は潰す。
どうやら変な勘違いを受けてるらしい。
つづく。
風丸がプロミネンスを超えてた強い回でした。
無属性 + ウイング + 恋(?) の 力は止まりません。
ではまた