ちなみに作者はノンケだから勘違いしないで(切実)
ではどうぞ
〜 漫遊寺 〜
イプシロンがやってきた。
次々とイプシロンのメンバーが異空間(?)から登場する。
しかし一体どんな技術を使ってワープしているんだろうか? 多分そう見えるようにしてる演出だと思うが、ただ見ただけでは何もないところから人が現れるようにみえる。 下手なマジックよりも目を見開くイリュージョンだ。 やはりこの世界の技術ってヤベーよな? 学校の質と言い、子供が権力持ってると言い、あと超次元の存在と言い、なんか色々とね? ゲームやアニメの世界だからそれを考えるのは野暮だけど、転生した身だとやはりこの世界と前世を比較してしまう。
なんども思うけど、イナイレってすごい世界だよな。
「ふむ、お前たちが私達の相手か?」
「ええ、そうですよ」
影田と会話してるのは、おさーむ、基デザームだ。 古風な口調は昔と変わらず、エイリアの姿をしていてもその個性は残されている。 一人称は『私』のままか。 しかし懐かしいね。 まだまだ小学生の頃はたどたどしい古風な喋り方をしてたけど、いまはそれが様になってる。 おさーむは、まだフットボールフロンティアごっこ覚えてるかな〜?
「なぁところで兄ちゃん? なんで"三度傘"を被ってんだ?」
「久しぶりに見つけてね、少し気分で被ってみただけだよ。 フィールドに出たら外すつもりだけど…」
「やはり兄ちゃんもこの決闘に出てくれるんだな! 頼もしいぜ!」
「ああ」
え?
高校生なのに出るのかって?
逆に聞くけど、高校生が出たらダメってルールはあると思いますか?
そもそも雷門のOB達がエイリアと試合してたんだよ?
ココで今更中学生サッカーの基準を持ち込まれてもなぁ?
公式戦じゃないのだから自重無しだ。
いま目の前にいるイプシロンを止めれるなら、この漫遊寺で止めてやる。
ただそれだけだ。
「む? そこにいるお前は監督か?」
おさーむは三度笠を被っている俺を見て指を刺す。
俺は首を振る。
「いいや、俺も選手の一人だ。 ちなみに俺は高校生だけど別に構わないよな? 何せ、これはルールに縛られた公式戦でもなんでもなければ、ただ勝ちと負けによっての結果しか残らないなんでもありの勝負なんだから…誰が加わろうが構わないよなぁ?」
「ふん、勝手にするがいい。 たまに学年とやらを無視した連中とも戦ったこともある。 別に珍しい事ではない」
やはり、中学生ばかりがエイリアと戦ってる訳じゃなさそうだ。 そもそもこの世界は中学生サッカーも高校生サッカー並みにレベルが高い。 それはこの世界に来て理解した。 それを証拠にあの帝国学園の高校のサッカーも見学したことあるけど、中学生とはそこまで大差はない気がした。 体格に関する勝負なら大人に近づいた高校生が有利だけど、中学生もまだまだ負けちゃいないね。
なら俺(高校生)が参加しても全く問題ないのだ。
ゲームやアニメからしたら冷める展開だけど…
俺からしたらぶっちゃけそんなのどうでもいい話だ。
そもそも学校壊されるかもしれないこの現状を目の前にして何も手を出さないのは敗北主義だけで結構である。
俺はこの漫遊寺メンバーでイプシロンを止めれるならそれをやるまでだ。
なーに、こちらにも勝算はある。
そのための心頭滅却。
最悪、俺がワンマンプレーで凌ぎきるさ…
やってやんよ…
「では始めましょう! 漫遊寺の怒りと裁きを、あなた方エイリア学園に振り下ろす! 覚悟なさい!」
「ふはははは!面白い、10分……いや、3分で終わらせてやる」
影田とおさーむが睨み合い、そしてそれぞれ準備を始める。
「兄ちゃん! 俺たち兄弟の力で後悔させてやろうぜ!」
「そうだな。 大人しく宇宙で航海してた方が良かったて後悔させてやろうか」
「にっしし!」
漫遊寺のメンバー、そしてイプシロンはフィールドに着くとそれぞれ手首を回し、体を軽く温めた。 中には武者震いをする奴、コチラをどうやって料理しようかゲラゲラと笑う奴、それを見て静かに怒りを膨らませる奴、皆の闘志によりこのフィールドは激戦区となることを伝えていた。
「…砂木沼……その人は……」
俺は知らない。
木の影に隠れて行方を見守る少年…
基山ヒロトが居ることを。
彼が何かを呟いていたことも、知らない。
「なぁ鬼道、基秀先輩はどのくらいやるだろうか? 唯一、中学生サッカーの漫遊寺に加わった高校生だけど…」
「わからない。 ただ基秀先輩から一度だけ受け止めたロングパス……あれはすごい威力だった。 高学年って事も考えられるが、もしかしたら彼が漫遊寺の中で__」
「一番強いに決まってるだろう」
「……アツヤ?」
「誰が強いとか言うまでもねぇ。 ただちゃんと見てろよ。 基秀のサッカーを…」
「ごくり…見てて緊張感するでヤンス…」
「本当ッス。 漫遊寺の人達も凄い闘志ッス」
「まったく。 アツヤも盛るねぇ? 良いよ、俺のサッカー見せてやる…」
いつしか漫遊寺のメンバーは静まり返っていた。
雷門メンバー、漫遊寺の生徒、その他の関係者達、それぞれの監督、フィールドから感じる漫遊寺メンバーの闘志に硬直する。
そしてその硬直を破るかのように…
ピー!!
BGMの"黒いサッカーボール"をバックボーンにホイッスルが響き渡った。
それと同時に俺は三度傘を掴み、フィールドの外へ投げる。
漫遊時に流れてきた旋風と共に俺はイプシロンに顔を晒した。
「「「なっ!?」」」
「「「ッ!!?」」」
俺のことを覚えてる全員が驚き目を見開いた。
数秒前まで、こちらを叩き潰そうとしていたイプシロンだが、俺の正体に勢いが削がれてしまう。
だから、チャンスですね。
「"必殺タクティクス"!!」
「「「「【
漫遊寺メンバーは腰を低く、その両手を腹の中心に構え、全身に力を入れながら深く呼吸する。 すると全員の闘志が体内から放出され、足元には風がグルグルと静かに纏ってはじめた。
「「「「ッ! 喝ァー!!!」」」
そうやって全員が叫ぶと漫遊寺メンバーの一人一人が某サイヤ人の透明なオーラのように溢れ出していた。
あ、金髪になる訳じゃないからな?
ただサッカーにおける『戦闘力』が上がっただけだ。
「な、なんッスか!?」
「なんだアレは!?」
「凄い! SP達よりも凄い闘志だ!」
「は、はは…見ろよ、兄貴……」
「うん、すごいね、基秀さんは」
この必殺タクティクスは発動に時間が掛かる。 もちろんキーパーも含め、全員の戦闘力を上げるために数秒だけ動かず無防備になるのだ。 だから本来はこうやって使う機会は無い。 しかし俺が
まったく…
試合中に『止まるんじゃねぇぞ』ってのにさ。
「イグゾー!」
今回はMFとして参加した俺はキックオフで硬直してるマキュアをショルダーチャージをかまし、硬直によって簡単に吹き飛ぶマキュアを他所にボールを後ろに蹴る。
影田にパスすると俺は叫んだ。
「連打ァ!」
一斉に漫遊寺はラインを上げた。
「
「
「
「
リズム良く全てダイレクトパスで繋がれたボールはイプシロンのディフェンスからノーマークな天神兄弟の足元に渡る。
「「「「しまっ!!?」」」」
「参るぞ!弟者!!」
「うむ!兄者!」
漫遊寺一の兄弟コンビプレーが捗る天神兄弟の阿太郎(兄)が右からクンフーアタックを繰り出し、同じく吽助(弟)が左からクンフーアタックを繰り出した。
クンフーアタックの
でも本当の名前は…
「「双劍・クンフーアタック!!」」
クンフーアタック×2をした簡単な技だ。
でも兄弟で放つあのクンフーアタック×2についてだが、実はアレ俺が提案したのだ。
『背中合わせのようにそれぞれ右左で撃てば倍加になるんじゃないか? 兄弟だし足並み合うだろう』って感じで勝手に技開発を提案したら天神兄弟は試してみたらしく、その数日後には名前に双劍を付けて完成していた。
まぁこれについては『SPフィクサーズ』の『あいきどう』がヒントになったね。 そんで天神兄弟は非常に息が合うから可能だと思って言ったまでだ。 ノリ半分で言ったけどな。
しかし『流石、聖者だ!ありがたき幸せ!』と天神兄弟から感謝されたからノリ半分など言えなくなった。 なんかごめんね。
でも技開発成功おめでとう天神兄弟。
だけど、そのシュートが入るかどうかは……
別だけどな。
「ドリルスマッシャー!!」
召喚された大型のドリルによって弾かれてしまう『双劍・クンフーアタック』だが、ワームホールを飛ばして使わせただけ凄いた思うぞお前ら天神兄弟、誇っていい。
「なにっ!?」
「そんな!?」
そりゃ驚くよな。
俺を除いたら恐らく漫遊寺で一番強いとされてるシュート技だもんな。 初見な一撃+餓狼伝説による身体強化で決まると思ったもんな。 でもエイリアのイプシロン、そしてキャプテンのデザームはそれだけ馬鹿にならないって事だよ。
「っ、いかん、呆気に取られた上にボールを弾いてしまったか。 …しかし、いや、まさか……あの人は__」
「『あびせげり』!!」
「なに!?」
何勝手に呆けてるのかな? 一体なんのために俺がMFについてると思ってんのかねぇ? ワームホールはともかくドリルスマッシャーで弾かれたボールを再びこちらのモノにするためMFのポジションを自ら選んだんだぞ。
「も、もとひで! …くっ! 『ワームホール』!!」
まぁ『あびせげり』は弱いシュート技だからワームホールで充分だよね。
知ってた。
ズドーン!
そしてボールは上から落ちて地面に突き刺さる。
完全に止められた。
「っ、危_」
「烈風拳!」
だからこそ、その状態を待っていた。
ありがとう、使ってくれると信じていたよ。
「!!??」
俺の腕から振るわれた闘気の波は地面に走り、デザームの方に突き進む。
そして、その烈風拳は…
地面に静止するボールに当たった。
バチーン!!
コロコロコロ…
ポスッ…
「「「!!?!?」」」
「なんだとォォー!!??」
地面に埋まっていたサッカーボールは烈風拳の衝突によって弾け飛ぶ。
ゴールネットの中に転がった。
ピー!
ゴール!
漫遊寺に先制点!
「破和土殿!見事にであった!
「破和土殿!ありがたき!」
「ナイスだ兄ちゃん!!
「このくらい楽勝だよ。 それよりも影田、皆は決まった呼吸法は続けているな?」
「はい、必殺タクティクス『餓狼伝説』の効果は皆続いております。 修行の成果ですね」
「よろしい。 勤勉な後輩を持って俺は嬉しい限りだ。 さぁ! 宇宙人だろうが侵略者だろうが知らんが先制点にて一泡吹かせたんだ。 このまま漫遊寺の力で裁く、いいな?」
「「「はい!!!」」」
「「「オッス!!」」」
餓狼伝説……
それはとある書物から参考にした技。
漫遊寺の中にはいろんな書物があり、なかなか興味深い物が多い。 その中で『戦い』で扱われる特別な書物があった。
それは来たる戦場の中央に座り、精神統一で余計な邪念を払い、決まった呼吸法をひたすら行い、己に闘志を溜め込む……そう書かれていた。
それは『躊躇い』『迷い』『情け』を忘れさせ、ただ『戦いの中で敵を圧する』ために覚悟を決めさせる精神統一法である。
悪く言えば、ひたすら戦闘に特化させるための自己暗示になる秘術だろう。 あまりやりすぎると良く無いのは確かだ。 だがその書物には大昔、まだ漫遊寺がフットボールフロンティアに参加していた頃、この書物に記載された精神統一法によって決勝まで上り詰めた『伝説』すら書かれていた。
だがあくまで漫遊寺のサッカーは己を極め、訓練するための手段。 だから当時の漫遊寺は在り方を考え直されたあと、とうとう他校と競い合うにも慎重になり、いつしか試合は稀に行う程度に落ちた。
だが決勝にまで詰め寄る手助けをしたこの書物だが、実は"名前"が不明だった。
それもそのはず、この書物に記載されてる手段はあまりにも強力過ぎた。 だから名前の部分は何者かによって剥がされてしまい、不明だった。
だから俺はこれを『餓狼伝説』と勝手に名付けた。
この名前に意味はある。
漫遊寺はサッカーを訓練の一部にしおり、他校とあまり試合をしない。 だが…もし、ほかのサッカーチームと己の強さをぶつけれる、そんな試合があるなら? 心踊るそんな『戦い』があるならどうだろう?
漫遊寺には戦いたくてたまらない生徒は少なからずいる。 何せココに集われた者は中学生だ。 誰しも競い合いは望むに決まっている。 俺がサッカーボールを持って日本中を歩き回ったように、あらゆる人達とサッカーをしたかったように何処か望んでいるはず。
だからこの必殺技タクティクスは漫遊寺に効果的だった。
それは『"餓"えた"狼"』の如く戦の舞台を望むその闘志を増幅させ、勝利にこだわるモノと化す。
この『"伝説"』に触れることで訓練に訓練を重ねて蓄えられた力は大いに発揮される。
それが『餓狼伝説』の由来になる。
もしもの話だ。
漫遊寺が全身全霊を持ち、勝利に欲するなら?
帝国学園の鬼道からフットボールフロンティア『裏の候補』と言われるほどの漫遊寺が躊躇いを捨て、もし全力で敵を捻り潰そうするならば?
それは一体どれほどの強さを見せてくれるか?
答えは簡単。
イプシロンと渡り合う程だった。
「旋風陣!!」
「ワ、ワープドっ、うあっ!!」
それが本気になった漫遊寺の力だと言うことをこの伝説と共に知らしめてやろう。
「そこを退けってんだ! 弟の俺が兄ちゃんにボールを託すんだ! 『烈風ダッシュ』!!」
「くっ、グラビーーー」
「遅いな!!」
「くっ、切り抜けられた!」
「いけ! 兄ちゃん!!」
"小暮"夕弥……いや、違う。
俺の家族に加わり苗字が変わった"破和土"夕弥 と言う自慢の弟からパスは受け渡され、相手のゴールを目指す。
「くっ、そう簡単に行かせるか!!」
「反応が遅いなぁ! 烈風拳!! ついでにそっちも烈風拳!!」
「ぐあっ!」
「きゃっ!? なんで私まで!?」
悪いなクリプト、烈風拳は本来こうして使う技だ。 牽制で撃ち放つ。 敵に近づかずとも打ち払う。 理由は無くとも何度だって打ち払う。 なんならついでにのつもりでもその他も打ち払う。 超次元と言う身勝手な存在の如く、それを烈風にして拳で撃ち放つだけの話。
「道が開いたぞ天神兄弟!」
俺は天神兄弟にパスをする。
そして再び兄弟のシュート技が放たれる。
「「双劍・クンフーアタック!!」」
「ドリルスマッシャー!!」
ワームホールで舐めプも出来ないデザームを始め、イプシロンは初めて追い込まれる瞬間を味わっていた。 その余裕面は、原作以上に強化された漫遊寺の力で砕いてやろう。
さぁ、もう一点貰うとするか。
つづく
圧倒的俺teee感
でもちゃんと理由あって強いから基秀は結構好きなキャラなんですね。
ちなみに餓狼伝説の"呼吸法"の件とか、ワームホールの"着弾予測"の件があるけど、この小説の書き初めは2018春でして、そのネタをパクリにした訳では無いです。
本当にたまたま被っただけなんです。
嘘では無いです。
ちなみに未来予知が出来る人はホモ説あるらしい。
つまり作者はホモ。
そうかぁ…(絶望)
ではまた