ではどうぞ
〜 愛媛 〜
染岡が試合中に怪我した。
これも全部ゴルゴムと不動明王の仕業である。
ゆるざぁぁん!!
しかしへんな方向で原作通りだよな。
でも染岡の怪我はそれほど深くないようなので…
「えい☆」
ポキッ
「ぎぃぁあ!!」
「そぉい☆」
ポキッ
「にぎゃぁぁあ!!」
「染岡君、面白い声だね」
「あ、兄貴…」
「ば、バカ吹雪! 結構これは痛…うがぁぁあ!!」
「あ、あの、破和土先輩? 大丈夫なんですか?」
「染岡だし、へーきへーき」
最後に氷の袋を音無から頂き、痛んでいる足首に当てると…
「!! なっ……あ、足の痛みが消え…た?」
「「「!!!」」」
「漫遊寺は心だけではなく体も鍛える学園だ。 だから体の作りを理解しなければならない。 だからその一興としてマッサージやお灸などの特別な授業がある。 その時に体の痛みを治すツボとか、他にも色んなツボなど先生が教えてくれるんだよね。 そのため漫遊寺には整体師とか目指してる人が望んで来る学園でもあるぞ。 まぁそれは高校生になってから得る授業だが、今こうして役に立ったな」
「へ〜、そうなんですか」
漫遊寺の選手はホスピタリティ面も向いてるため、怪我人が出やすい裏のFBFでは一人は欲しい人物として目を光らされている。 そんな俺も試合続行されてるフィールドのど真ん中で仲間の怪我を何度か治療したことある。
「だけどアレは酷かったな。 特別授業と言ってわざわざ中国(?)から来たのに途中からゲーム機取り出して『あとはそれぞれやぁってくださぁいねぇ〜、ホ〜ホッホッホ』って真面目にやってくれなかった変人が先生だったりと」
「いや、それは嘘だろ」
「と、思えるじゃん塔子? これがいるんだよな〜」
「無駄話はそこまでにしなさい。 染岡君は目金君と交代します。 それと……破和土くんの指示に従って。 私からこれ以上はできません」
「!」
パス回しのサッカーをやめなさいとか言われるかと思ったが、まさか俺の指示に従えなんてな…
どうしたんだろうか?
「あの、司令官は鬼道さんじゃなくて……その…いいっスか?」
「さぁ? 鬼道自身が試合に集中出来るか分からんけどな」
「お、お兄ちゃん…」
「心配するな春菜。 プレイはいつも通りやる」
それでも些か情状不安定だ。
負担は減らすか。
「ならFWとMFのラインは鬼道がコントロールして、DFのラインは俺がコントロールする。 あと壁山、今は俺と交代でベンチにいるけど誰か再起不能になるかもしれないから体はあっためとけよ」
「は、はいっス!」
「あと鬼道のポジションを少し前線に上げて、それで開いた鬼道のポジションより下の辺りに俺が付く。 そうすれば不動の相手として必然的に俺が衝突するだろうから、そこで俺が全て請け負う。」
「でも危険じゃ…」
「気にすんな、基秀に任せていればいい」
「アツヤの言う通りだ。 ああいうのは慣れてるから俺に任せろ。 これ以上被害を広めないようにするためにな。 正直な話をするとこんなくだらない勝負の中で君たちに離脱されては困るから」
「「!」」
この言葉を信頼するかはわからない。
佐久間の一件を見た皆が俺のことをどう思ってる知らない。
でもこの言葉に偽りはない。
だから俺が本当になんとかしよう。
♢
後半戦の途中から試合再開。
パス回し多いサッカーになった。
正直に言うとつまらない試合だ。
でも仕方ないね。
源田を守るためにシュートできないし。
このままタイムアップ迎えるまでこの状態。
すると不動がこちらを潰そうと露骨なラフプレーをしかけてきた。 そりゃもう激烈な勢いで俺の足を壊そうとする殺人スライディングだ。 ボールを狙う様で上手いこと足も掠めるようなテクニック。 中学生でなかなかやる。
「死ねや! 破和土!」
まぁでもこのまま何もせず受けてやるほど俺は優しくない。
不動のスライディングに合わせてボールを間に挟む。
「おら、堕ちろ」
不動のスライディングがボールに接触した瞬間、強く蹴り込んでやった。
しかし感触が甘い。
「!…逸らしたか、やる」
「ッ!」
ラフプレーに関して理解と技術があるのでその対処法も知ってるみたいだ。 咄嗟に迎え撃ってくる威力を横に逸らし、足も咄嗟に柔軟にすると振動を半分に抑えてダメージカットを行う。 逸らした分の威力がボールに注がれたので俺と不動が衝突した真ん中でサッカーボールは激しい回転を起こしながら、そして黒いエネルギーを纏った渦を巻き起こす。
おおっと、これはまさか?
「疾風拳!!」
俺は上に飛び、そしてエネルギーの巻き起こしながら激しく回転するサッカーボールに疾風拳を撃ち放つ。 するとサッカーボールは更に激しさと威力が増した。 最後は着地と同時にサッカーボールに"あびせげり"を叩き込んでこう叫ぶ。
「『キラーフィールズ』!!」
「なに!? うおおおあ!?!」
激しい回転と強烈な衝撃を併せて撃ち放つイナイレ3のドリブル技。 至近距離にいた不動は衝撃波に勢い良く真・帝国側のベンチに吹き飛ばされる。 そのままベンチのポールにガツン!と後頭部を打ちつけて「くぅ〜ん…」とそのまま動かなくなった。
「こんな息苦しい展開なのに新しい必殺技を作るなんてね、基秀さん」
「たまたまだよ。 不動のプレー故に出来上がった賜物」
「敵すら利用するのか。 敵に回したくない…」
「鬼道にそれを言われるとは光栄だな」
不動の容態も気になるが試合は続行。 相変わらずパス回しでこのまま乗り切るのだけの作業。 二人の少年に『キンダンノワザダー』を撃たせないためであるかこんなクソ試合放棄して良いのでは? 俺なら肉体言語でボコして回収する。
おい、サッカーしろよ。
「…」チラッ
「??」
「ほら、メガネ」
「え? 僕ぅ!? わわわ、っと…」
強めにパスをするがなんとかトラップしてくれた。 彼は周りをよく見てるけど実戦経験の無さとスタミナ不足が弱点だと見た。
「なにビビってんだよ」
「なっ、ビビってなんかありません!」
「そうかい……ところで真・帝国の実力どう思う?」
「え? ……なかなか強いかと。 えいっ、風丸さん!」
パスは緩やかだけど、コントロールは良し。
フリーの風丸に受け渡すあたり理解してる。
根強く磨けばちゃんと強くなるんじゃ?
確か大型晩成だっけ?(Lv99でゴッドブレイク)
「強い……うん、そう思うのが普通か。 でもメガネの洞察力なら不動を攻略できるかもな。 今はフィールドの外だけど」
「いやいや破和土さん! あなたにとってなにも思わなくても! 正面からあんなにまっすぐ鋭いスライディングは怖くて危ないですよ!」
「よーくわかってるじゃん。 そう『まっすぐ』鋭いスライディングだ。 ならあとはいち早く反応してボールと一緒に回避すればいいだろう」
「え?」
「メガネの恐怖心はある意味重要だ。 危機感知能力と言ってもいい。 何かどうあって、何が特に恐ろしいのか? それを理解してるなら、ボールキープ能力は高まるはず」
「ぼ、僕なんかが?」
「そうだよ。 だから目金に1つ課題」
「え?」
「この荒々しい真・帝国学園戦のフィールドでしっかりと見てろ。 そのかわりボールは危ないから極力持たなくていい。 ただ、この空気をメガネ越しによく見渡せ。 そして何が恐ろしく危ないのかよく脳に刻みながらサッカーするんだ」
「こ、ここで、ですか!?」
「ああ、大丈夫、危ない時は俺が助ける」
それから雷門は取られまいとパス回し、またはドリブルが得意なものはドリブルで回避。 不動は俺が散々煽ってヘイト集めてる。 これで少しでも被害を抑えたらいいが、わかんないな。
するとメガネがボールを受け止めた。
「やぁぁあ!」
相手の小鳥遊が足を後ろに構えて何かを放とうとする。
「あわわわ!」
「メガネ、すぐに答えろ。 何が来る?」
「サ、サイクロンですかねぇ!!」
「じゃあ回避するには? 自分は守れなくてもボールを守るには??」
そう言ってる間に小鳥遊はブロック技のサイクロンを放った。
そしてメガネに襲いかかる。
「っ、円堂さん!」
メガネはヒールキックでボールを後方に離脱させる。 するとサイクロンで巻き上がったのはメガネだけだ。 ボールは円堂の足元に落ちて無事である。
「うぁぁあー!!?」
ぴゅーん…
ぽすん…
「メガネ!? 大丈夫か!?」
「大丈夫だ、円堂。 ちゃんとキャッチした」
「あ、ありがとうございますぅ…」
「俺が守るって言っただろ。 それにしてもよーく頑張った。 しかし後ろは円堂だと良くわかったな?」
「そ、それはメガネが軽く反射するので後ろに誰かは理解しました…はぁ、怖かった…」
「ええやん、やるじゃん。 ちなみにほかの方法で凌ぐとしたらどうする?」
「え? …そ、そうですね。 やはり破和土先輩ですかね」
「塔子も近くにいたぞ?」
「いえ、塔子さんは些かコントロールが甘いのでサイクロンの風圧でボールの予測不可能な動きに対応できまいかと…」
「な、なんだとぉー!?」
「ひっ!」
「じゃあなんで後ろの円堂に渡した? そのままオウンゴールになったかもしれないじゃん」
「いえ、それはあり得ません。 円堂さんはジャンプ力もありますしヘディングも得意ですから頭上を越えることはありません。 彼なら必ずや止めます」
「なるほどね。 おけ…なら今回の試合をレポートにまとめておけ。 俺が後で確認したる」
「……」
司令塔がいない真・帝国学園の統率力は無い。
一応、MFの小鳥遊が指揮していたが佐久間のような決定力が無い真・帝国学園なんか雷門の足元にも及ばん。
ぶっちゃけ消化試合な流れになった。
それから試合は終了。
原作とは違って 2 - 1 で勝利した。
試合が終了した途端、鬼道はどこかに行ったけど、恐らく影山と仲良くしてるところだ。
あ〜、それよりも船が炎上してこわれちゃ〜う。
♢
気絶から目を覚ました帝国学園の佐久間と源田は鬼道と会話をしていた。 佐久間に関しては皇帝ペンギン1号を一度放っただけで体の震えが止まらないようで鬼道から心配されていた。 同じく、ビーストファングを一度使ってる源田も余裕がなさそうだ。
俺は邪魔するまいと思い、去ろうとしたら…
「ま、待ってくれ!」
「?」
佐久間に呼び止められた。
「なんだ? ペンギンの飼育員?」
「ペ、ペンギン!? いやまて! 俺は佐久間だ! 間違えないでほしい!」
俺はとりあえず二人の元に歩み寄り、話を聞くことにした。 すると佐久間は思い出すように申し訳なさそうな顔をしながら口を開く。
「その、迷惑をかけた…」
試合中とは打って変わって随分しおらしくなった態度を取っている。 洗脳なんかされなかったら本質は善人なんだろう。 てか中学生にしては良くできている。 イナイレ3でも頼りになるメンバーで闇堕ち以外は隙がない人だろう。
「…」
源田の方にも視線を飛ばす。
彼もまた、迷惑をかけた存在だ。
しかしエイリア石はそれほどに強力で、人の弱っているところへ簡単に付け入れる。
すごい力だな。
「俺はただやれる事やっただけだ。 そのかわりかなり強めの荒療治で痛め付けたけど恨むなよ」
「そんな事は思わない。 自分はそのお陰で助かったと考えてる。 だから…何というか、サッカーに於いてあなたには非常に嫌なプレーをさせてしまったと気にしてる。 だから本当にすまない」
「いやいや、ああいうのは慣れてるから別にいいよ。 それに俺しか出来ない事だと理解してたから遠慮なくやらせてもらった。 だから恨まないでくれたらお兄ちゃんはすご〜く助かる」
「ああ、わかってる、良い荒療治になったよ………まだ痛みが…あるけど…っ…」
「どうせしばらくサッカーできないからそのままで良いだろう。 鬼道もそれを望む」
佐久間と和解(?)すると源田はタイミングを測ってこちらに訪ね始めた。
「1つ、聞きたいことがある」
「?」
「あなたのサッカーってどんな形をしているのですか?」
なにやら意味深な質問だが、わからないこともない。 帝国学園の強者はどこかしらインテリアな部分あるからこんな質問も飛び交うだろう。
例えば、五条さんとか、五条さんとか……
あと五条さんだな(人気投票1位)
「俺のサッカーの形か。 そうだな、何事も躊躇わないプレーと言うべきかな」
「…?」
「ただこの言葉に勘違いしないでほしいのは、『常に本気を出す』って意味じゃないことだ」
「どういう事ですか?」
「俺は『これは必要』だと思った行動を起こしたとき中途半端にしない事だ。 ……例えば、俺が佐久間の頭をボールごと蹴り抜いたことに対して普通は思う? 殆どの人はあまりにも過激的で、残酷非道だと思うだろうな。 それは仕方ないことだ。 まさにそう見えるからな。 ……まぁ俺にとってそれがどうした?って、話になるけどな」
「…」
「!」
「だからやらない。 だから行ってはダメ…なんてのは俺の中で違う。 あまりにも酷い方法でも、それが最善だと、俺の中で『正義』だと、そう捉えたのならその手段を取らない筈がない。 アニメやマンガのように都合が良い世界なら『他にも助かる方法がある!』なんてセリフはよく飛び交うが、それは問題を延長してるに過ぎない。 ゆとりある問題に当たったのなら慎重に考えれば良いが、時間が許されない場所にいるなら非道でも実行すること。 だからそう言う視線を持ち合わせている不動の実行力の高さに関心してるくらいだからな」
「なっ!」
「!?」
「あいつは俺たち雷門に強力なメンバーを見つけると試合に出れないよう削り殺そうした。 俺が不動側なら非常に合理的な話で有効的だな」
「なんと!」
「なんでそう言えるのだ!?」
「だって『勝てる』もん」
「!!?」
「試合は最後に勝っていた方が正義だ。 不動はそれをよく知ってる。 だから『躊躇わない』で行ったんだよアイツは」
「…」
「そしてアイツは俺に対して危険だとみなしたから、染岡の二の舞にしてやろうと蹴り殺してきた。 まぁ俺はそれを利用してアイツ自身を砕いてやった。 それはなんでかって? それは不動にはそうする必要があっただからだ。 あのまま試合で不動を野放しにしてると雷門が危険すぎるからな。 だってこれからまだ仲間集めの旅をしなければならないのに離脱者を増やすのは好まれた話ではない。 だから躊躇わずにやってやったんだよ、俺は」
源田達から目を離し、真・帝国学園の騒動からホッとしてる雷門メンバーを見る。 非常に疲れる騒動だったから皆の顔から疲労が見える。 あと染岡も足やられて辛そうだ。
「とりあえず理解できた? 俺のサッカーを。 けどこの話に関してはひと昔の帝国学園を調べて見れば分かると思う。 影山が支配してた帝国学園の歴史をな。 実効支配と威力攻撃は超次元サッカーの世界だとそれはとても合理的なんだってね」
しかしそれを全て覆してきた根性バカの円堂守。
あれはヤバいわ。
紛れもなくコロコ○コミックの主人公やもん。
イクイクコミックの野獣先輩も引けを取らないが、円堂守は別格だ。
同じキーパーのクソ雑魚ブロッコリーは見習って、どうぞ。
「じゃあな、俺はもう行くから」
俺は救急車から去り、鬼道だけを残した。
これ以上、話すことはない。
慰めてやったりとか鬼道がするから俺は不必要だ。
そんで意味もなく埠頭を歩いてると…
「おや?」
「君は間違ってる。 監督の仕事は選手を守ることだ。 例えそれが相手選手だとしても」
「選手に起こった責任は私が全部背負います!」
響木監督だ。
そして瞳子さんだ。
え? なんで瞳子さんには『監督』って付けないかって?
まだ認めてないからとしか言えない。
「今回の件に関しては被害が少なくてよかったと言える始末だ。 しかし今後もこうなるとは言えない。 だが一体何が君を動かすと言うのだ?」
「私は勝たなければならないのです。 何をしてでも」
勝利にこだわるのはわかる。
でもそれはまだ年齢的にも
聞き耳立てるのをやめて物陰から出る。
「いや、ダメだろ」
「「!!?」」
「その白ヒゲサングラスの人の言う通りだ。 監督は選手を守るためにいる。 ただ試合に勝たせるためにいるんじゃない。 そういうのは皆が高校生とか大人になってから勝利にこだわってくれないと困る」
「む? 君は?」
「俺は破和土基秀、イナズマキャラバンに唯一参加してる高校生だ」
「そうか、君が破和土基秀か」
「…基秀くん、あなたは向こうに戻りなさい」
「嫌ですよ? まず聞き捨てならないセリフを聞いた。 いまだって瞳子さん……あなた雷門メンバーを自分の勝利のための『道具』として見てる発言だろ?」
「!」
「……」
「何がなんでも勝つ、それは分かりますよ? 俺も勝つために多少手段を選ばない人だから。 でもまだアイツらは中学生だぞ? 勝つために使い荒らすにはまだ幼い年齢だ。 今の瞳子さんの考えで雷門を率いるのは危険だよ」
大人は子供を守るのが義務。 子供を連れているのにそれ全うしないのはあまりにも自分勝手だ。 何かあった時、彼女はどの様に責任を取れるのだろうか? 俺自身は別に荒く使われようが慣れてるから良いけど、それを円堂たちにやるのは些か厳しすぎる。 影山に使われてた鬼道なともかくそれ以外の者には反感も買われてチームの崩壊もあり得る。 瞳子さんは意識を変えるべきだ。
「彼の言う通りだ。 もしこれ以上の酷い有様が雷門で見られるなら……瞳子さん、あなたは雷門の監督から外さなければならない」
「!!」
「……」
円堂達は心優しいから、原作では最後まで瞳子さんをに信用して最後まで戦った。 でもあまりにも脱落者を産みすぎてダークエンペラーズなんてアルティメット黒歴史チームを作り上げて子供達を苦しめた。
風丸ェ……
だがもし瞳子さんがもう少しうまく立ち回れる人なら被害者出さずに済むのではないだろうか? 例え、フィールド外にいたとしても安全を配慮をし続けてくれたらどれだけ彼女は頼れる大人だろうか。
今回、瞳子さんがやったのは救護を呼んだだけ。
救護は大事だけど……
何か起こってからじゃ遅すぎる。
「それでも今の円堂達は大人が必要です。 だから瞳子さんが必要です。 なのでこの話は『一旦』ここだけで納めます。 別に弱味を握ったと考えてません。 ただ俺は今の瞳子さんを…認めない」
それだけ言って俺は去る。
埠頭を見渡した。
消防車や救急車などで騒がしい。
「……」
俺はこの事に関して何も後悔なんてしてない。
間違いだと思ったことはなんだって挫くし。
正しいと思ったことはなんだって実行する。
優しさも、見境なさも、独りよがりも…
すべてひっくるめて 破和土基秀 であること。
それが第二の人生を生きる俺なんだと…
「雷門向きじゃ、ないか……高校生になって世界が変わった俺にそんな事言われてもな」
第三者から見てもっと優しいサッカーが出来たらなんて思うけど、俺たちが立ち向かう先はそんな話で終われるほど優しくなんかない。 険しくて仕方ないから、俺もそれ相応に立ち向かう。
凶器には凶器で…
狂気にも狂気で、立ち向かう。
「サッカーは好きだけど、今の俺が前世でサッカーやったらどんな気持ちでフィールドに立っていられるだろうか? それほどにこの世界ってのは……」
『まとも』とはなにか忘れそうになるほど…
この世界はやけに難しい…
転生して17年目の俺は、今一度そう感じた。
つづく
はい、愛媛編でした。
完全にキャラの出番を奪うワンマンプレーだから俺teeeが捗ってしまったけど『キャラの脱退阻止』のために手段を選ばなかった基秀。
さて、愛媛編が終わったからこそ今伝えます。
この小説に『熱血』や『成長』なんてものありません。
基秀は『現実主義』で『独裁者』のような人です。
本来のイナイレを求めているのならこの小説は断然オススメしない。
全て原作知識頼りの阻止に動いた場合のエイリア学園編のお話です。
純粋なノンケがホモビを見るくらいの抵抗があるので…
ブラウザバックするならいまゾ?
ではまた