そして、寝台特急「北陸」の個室寝台で殺人が起きたのは特捜班も出動した。
「何、上野行の寝台特急「北陸」の個室寝台で男性の死体。」
「えっ。」
「特急「北陸」で男性の死体だ、すぐ向かってくれ。」
「了解。」
特捜班は、上野駅のホームへやって来た。
「あれっ、どっかで見覚えのあるやつだ。」
「どうした、鶴岡。」
「主任、この人どっかで見たことある人なんだよな。」
「ああ。」
そして、所持品を調べて見ると。
「ん、牧野五郎、フリーライターか。」
「どうした。」
「被害者の身元がわかりました。」
「本当か、梶山。」
「被害者は、フリーライターの牧野五郎らしい。」
「そうか、よしっ、この件は警視庁に任せておこう。」
「ええ。」
しばらくして、警視庁・捜査一課の刑事たちが到着した。
「死因は、ナイフによる出血死。」
と、桜井は言った。
「うん、という事は凶器はナイフか。」
「考えられますね。」
「ええ。」
南は、高山達に事件の事を高杉班長に説明した。
「被害者はフリーライターの牧野五郎、昨日の夜に寝台特急「北陸」に乗って鎌倉へ帰る途中に何者かに殺害され、犯人は素手の姿を消えてしまい、人気小説家が車掌を呼んで、死体を発見されたそうです。」
「なるほど、犯人はその場で消えたって訳か。」
「はい、残念ながらその場で下車したんじゃないかと思われます。」
「そうか。」
「話によると、小説を書きに行くため金沢へ取材に行っていたそうです。」
「なるほど、帰りに「北陸」に乗って牧野が個室寝台で殺されたと。」
「ええ、不審な乗客はいなかったか聞き込みをしたんですが、誰も見ていないって。」
「そうか。」
「犯人はどうやって殺害したのかだ。」
「話をしたいから、会いに来たって事は。」
「なるほど、それもあるな。」
「とにかく、その線で捜査してみよう。」
「うん。」
小泉は、時刻表を見ていた。
「寝台特急「北陸」には、A個室とB個室の2種類あります。」
「なるほど、種類があるんだな。」
「A個室は1人、B個室は2人専用ですね。」
「発車するのは何時だ。」
「金沢を22時08分に発車し、上野へ着くのは6時40分です。」
「そうか、夜の22時に発車するのか。」
「そこなんだよな。」
と、高杉は言う。
「という事は、犯人は何処から「北陸」に乗ったかだ。」
「そうですね。」
「とにかく、調べて見るか。」
「そう言えば、2人は小説の取材で能登へ行くって言ってなかったか。」
「ああ、最新作の恋愛サスペンスを書くって言ってたな。」
「うん。」
と、松本は南に行った。
そして、彼はどうして殺害されたのか