どんな犯人なのか?
「被害者の実家は大分県だそうです。」
「うん、調べで分かりました。」
「という事は、犯人は何処かの駅で下車して消えたって事になるな。」
「ええ、それも考えられます。」
「もしかしたら、交換殺人の可能性も。」
「交換殺人か。」
「しかし、手口は個室寝台で起きてるから、交換殺人は無理だろう。」
「そうか、犯行は無理か。」
「問題は、犯人を見た人がいるかだ。」
「とにかく、目撃者を探してみよう。」
「ええ。」
そこへ、1人の乗客が公安室がやって来た。
「すいません、鉄道公安室ですか?。」
「はい、何でしょうか?。」
「私ね、事件の不審者を目撃したんです。」
「えっ、本当ですか?。」
「はい。」
「じゃあ、こちらへ。」
1人の公安隊員が、目撃者と一緒に特捜班へやって来た。
「高杉班長、寝台特急「富士」の事件の目撃者が見つかりました。」
「本当か。」
「実はですね、不審な客を見たんです。」
「何歳ぐらいか覚えていますか?。」
「そうだな、年齢は40代から51歳ぐらいかな。」
「どんな人でしたか。」
「そこまでは。」
「あのー、男の人でしたか女の人でしたか?。」
「男じゃよ。」
「どの辺りで見ました。」
「さぁね、恐らく山口県の秋芳洞で有名なところって言ってたな。」
「なるほど、貴重な情報ありがとうございました。」
「よし、早速この線で捜査してみます。」
「了解。」
この日、高山と桜井は東海道・山陽新幹線「ひかり」の警乗で捜査をすることにした。
「わかりました、発見次第職質します。」
「頼むよ、高山。」
高山と桜井は、東海道新幹線の警乗中、小郡で待機していた。
「やはり、写真の男は。」
「ええ。」
と、その時。
「うっ、何これ。」
「どうした、高山。」
「わかったぞ、犯人のトリックが。」
「本当なの。」
「奴は、小郡から「富士」に乗ったんだ。」
「そうか、犯人は小郡から「富士」に乗って静岡で下車して、静岡から新幹線に乗ったんだよ。」
「なるほど、小郡で「富士」に乗って、静岡で下車して新幹線に乗って東京へ帰った。」
「そうだよ、桜井。」
「これで、トリックが解けたって訳ね。」
「そうだよ。」
高山は、すぐに高杉班長に伝えられた。
「何、謎が解けた。」
「ええ、犯人は小郡で寝台特急「富士」に乗って、静岡で新幹線に乗って東京へ向かったんです。」
「そうか、高山は桜井と一緒か。」
「ええ。」
「よし、早速小郡で聞き込みをしてくれ。」
「了解。」
と、高山は電話を切った。
「よし、早速聞き込みしてみよう。」
「ええ。」
不審者は見つかるのか
ついに謎が解けた、高山と桜井は小郡へ向かった。