特急「北陸」「富士」個室寝台の接点   作:新庄雄太郎

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寝台特急「富士」の殺人で、目撃者が現れた。

どんな犯人なのか?




第五章 交換殺人

「被害者の実家は大分県だそうです。」

 

「うん、調べで分かりました。」

 

「という事は、犯人は何処かの駅で下車して消えたって事になるな。」

 

「ええ、それも考えられます。」

 

「もしかしたら、交換殺人の可能性も。」

 

「交換殺人か。」

 

「しかし、手口は個室寝台で起きてるから、交換殺人は無理だろう。」

 

「そうか、犯行は無理か。」

 

「問題は、犯人を見た人がいるかだ。」

 

「とにかく、目撃者を探してみよう。」

 

「ええ。」

 

そこへ、1人の乗客が公安室がやって来た。

 

「すいません、鉄道公安室ですか?。」

 

「はい、何でしょうか?。」

 

「私ね、事件の不審者を目撃したんです。」

 

「えっ、本当ですか?。」

 

「はい。」

 

「じゃあ、こちらへ。」

 

1人の公安隊員が、目撃者と一緒に特捜班へやって来た。

 

「高杉班長、寝台特急「富士」の事件の目撃者が見つかりました。」

 

「本当か。」

 

「実はですね、不審な客を見たんです。」

 

「何歳ぐらいか覚えていますか?。」

 

「そうだな、年齢は40代から51歳ぐらいかな。」

 

「どんな人でしたか。」

 

「そこまでは。」

 

「あのー、男の人でしたか女の人でしたか?。」

 

「男じゃよ。」

 

「どの辺りで見ました。」

 

「さぁね、恐らく山口県の秋芳洞で有名なところって言ってたな。」

 

「なるほど、貴重な情報ありがとうございました。」

 

「よし、早速この線で捜査してみます。」

 

「了解。」

 

この日、高山と桜井は東海道・山陽新幹線「ひかり」の警乗で捜査をすることにした。

 

「わかりました、発見次第職質します。」

 

「頼むよ、高山。」

 

高山と桜井は、東海道新幹線の警乗中、小郡で待機していた。

 

「やはり、写真の男は。」

 

「ええ。」

 

と、その時。

 

「うっ、何これ。」

 

「どうした、高山。」

 

「わかったぞ、犯人のトリックが。」

 

「本当なの。」

 

「奴は、小郡から「富士」に乗ったんだ。」

 

「そうか、犯人は小郡から「富士」に乗って静岡で下車して、静岡から新幹線に乗ったんだよ。」

 

「なるほど、小郡で「富士」に乗って、静岡で下車して新幹線に乗って東京へ帰った。」

 

「そうだよ、桜井。」

 

「これで、トリックが解けたって訳ね。」

 

「そうだよ。」

 

高山は、すぐに高杉班長に伝えられた。

 

「何、謎が解けた。」

 

「ええ、犯人は小郡で寝台特急「富士」に乗って、静岡で新幹線に乗って東京へ向かったんです。」

 

「そうか、高山は桜井と一緒か。」

 

「ええ。」

 

「よし、早速小郡で聞き込みをしてくれ。」

 

「了解。」

 

と、高山は電話を切った。

 

「よし、早速聞き込みしてみよう。」

 

「ええ。」

 




不審者は見つかるのか

ついに謎が解けた、高山と桜井は小郡へ向かった。
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