勇者パーティーを追放された召喚士〜やはりスキルはチートだった〜 作:胡嶌要汰
団体戦、個人戦共に優勝した俺達はその日のうちに村に帰った
「お疲れ!」
そこには出迎えをしてくれた村のみんながいた。
「結果は…聞くまでも無いね」
「ま、いつも通りだしな」
「また次に勝てばいいさ」
「あ、あの…」
「大丈夫!気を使わなくていいさ」
「いや、だから」
「まだなんかあるのか?」
「いや、あの…優勝したんです。団体戦と個人戦」
「え?」
『えぇぇぇぇ!!」
やっぱり、負ける前提で話されてた
「そりゃ、めでたい事さね!早く!宴の準備さ!」
「おう!俺は店から食べるもん持ってくるわ!」
「じゃ、俺は料理だな」
「私、机とか出してくる」
「私の貯蔵庫からお酒をお出ししましょう」
みんなの動きが早く30分程度で準備が終わってしまった。
すると、俺の目の前に1人のおばぁさんが来た。
「あんな、ショウくん、帰って来て早々に悪いんだけど、ライド殿と共に猪を狩ってきてくれんかの?」
「わかりました」
「ショウ!」
「あ、ライドさん」
「猪狩りだろ?早くいくぞ」
「はい」
山の奥を進むこと10分
「あれ?魔王と貿易してるなら魔物って狩っちゃ行かないんじゃ?」
「あー、それは心配ない。」
「どうして?」
「実は、猪や動物系の魔物は言葉が通じないんだ」
「え?魔王でも?」
「あぁ、オークなんかは例外だが、大体の動物系魔物は言葉が通じない上に人を襲う。魔王様にとってそれは脅威でしかない。だから動物系魔物のみの討伐を許されたのだ」
「そうだったんだ」
「そんなこと言ってたらほら、来たぞ」
目の前にはなりふり構わず突進してくる猪がいた。
「ありゃデカいな。よし!殺ってくるわ」
「お願いします」
ライドさんは猪を1発で仕留めた。
「ショウ!あともう2匹欲しいな」
「わかりました。やってみます」
俺はあと2匹仕留めた。
「よくやったな、あとは村に帰るだけだ」
「はい」
俺達は村に帰った
「お帰り、おぉ!これはまた大きな猪じゃのう」
「腕が鳴るぜ!」
「あ、あとついでにこれも」
「これは…兎じゃないか」
「道中見つけたので…15匹」
「よくあの速さに追い付けたのぅ」
「まぁね」
「ささ、早く席に着け」
俺は席に着いた
「それじゃ、ハーネスト学園の優勝を祝し」
『かんぱ〜い!』
そこから30分は楽しんだ。
「お〜い、兄ちゃんこの酒うめぇぞ。飲んでみろ!」
「いえ、お酒は少し苦手で」
「ったく!なら、俺がいただく」
「は!俺が飲むんだ!」
「俺だ!」
「ははッ!」
楽しい
「ショウくん。君にはこれを」
「これは?」
「飲んでみてください」
「これは…ぶどうジュース!」
「ぶどう?これはグープの実を使った飲み物です」
おそらく、この世界では前にも日本から勇者が来たんだと思う
グープの実は、おそらくグレープと間違えたのか?
だが、苦い
「他にありますか?」
「えぇ、もちろん。リンの実の飲み物とスーベリーの飲み物があります」
「どちらもください」
「かしこまりました。」
俺は2つとも飲んだ
リンの実はりんご。だが、こっちも苦い
スーベリーはいちご。こっちも苦い
「お気に召しましたか?」
「えぇ、もちろん」
「それは、よかった。あ、そういえば、私の名前を教えていませんでしたね。私はヨハネスと言います。職業は調合師です」
「そうですか、ありがとうございます」
そこから存分に楽しんでお開きになった。
一方の勇者は…
「勇者様、先日の大会で異形を成し遂げた者がおります」
「ほぅ…そいつの名前は?」
「は!ロイスという者です」
「ロイスか、おい!そいつを迎えに行くぞ!」
「お待ちくだされ勇者様!いくら強くてもロイスは落ちこぼれ村のハーネスト学園の生徒です。仲間にするなら他の冒険者でも…」
「いや、いい。ロイスは捨て駒だ。落ちこぼれにはふさわしいだろ?それに勇者から誘うんだ断りはしない筈だ」
「そうですか。それならどうぞ」
「待っていろ…ロイス!」