勇者パーティーを追放された召喚士〜やはりスキルはチートだった〜   作:胡嶌要汰

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第16話「ロイス」

「俺が、魔王軍幹部に?」

「そうだ。悪くない話だ。」

「でも、俺は人間です。しかも、元勇者パーティーにいた転生者です。そんな、訳のわからないやつを推薦するなど、あり得ません!」

「貴様、はっきりと言うな、だが、我はライドから報告も受けているし何せ人間が1人増えたところでどうってことなかろう。」

「でも…」

 

そのまま沈黙が5分ほど続いた。

 

「わかった。そこまで、言うのであればそこにいる死霊術師(ネクロマンサー)の勇者と共に魔族と人間の交易手段として居てもらう。それで良いかな?」

「わかりました」

 

俺はとりあえずの地位を手に入れた。

 

「あの…」

「ん?なんだ?」

「外にいる鬼人族達はどうするんです?」

「あぁ、だったら心配ない我の部下はとても優秀で強い。鬼人如きでやられる奴らではない」

 

かなり信用してるんだな。

話を聞き、俺はカズと共に魔王城でしばらく過ごすことにした。

魔王城はとても過ごしやすい環境だった。

しかもカズと入れるのだからめっちゃ幸せだ。

 

だが、その幸せも長くは続かない。

 

数日経ったある日。

 

「緊急!緊急!ナーフ村に勇者が来る模様!」

「何!?要件は?」

「王国での大会の優勝者、ロイスを優者パーティーに歓迎することです」

「ロイス?誰だ?そいつ」

 

ハーネスト学園にロイスという者はいない。

それが浸透していた。

勇者が来るまでにまだ数日あるが、魔王の考えではヨルダさんに任せるとのことだった。

 

1ヶ月後

ナーフ村にて

 

「おい!ハーネスト学園!ロイスという者がいるだろ?そいつを俺のパーティーに入れる。連れて来い!」

 

突然来た勇者はロイスを探していた。

 

「すみません。勇者様、今ロイスはいないのです。」

「あ?何?お前、俺に口答えすんの?」

「いえ、あくまで事実を言ったまでです。」

「ほぅ、なら死ね。」

 

勇者はヨルダの胸に剣を突き刺した。

 

数分後

 

ショウが帰ってくると、ナーフ村は燃えており、その真ん中では大人たちが山積みになっていた。

死体になった状態で

 

「な、何が起こったんだ!?」

 

俺は今、仮面をしている。

出来るだけショウとはバレないように。

村を散策していると、勇者に会ってしまった。

勇者の左手にはヨルダさんの首があった。

 

「あれ?遅いねぇ。ロイス、君がいなかったからこの村燃やしといたよ?あ、でも、学園の生徒は逃しておいたから感謝してよね。俺優しいから」

 

いつまでもムカつく野郎だった。

俺は怒りのままに死神の大鎌(デス・サイズ)を呼び出し、話す間も無く勇者の右腕を切り落とした。

 

「え?あ、あぁあ、あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!お、俺の右腕がぁぁぁぁ!」

 

勇者の慌てっぷりは爽快だった。

 

「テメェ!よくも!おい!兵士!こいつを殺せ!」

「ウオォォォ!!」

 

後から来た兵士の全員の頭を切り落とした。

 

「お、覚えてろぉ!!」

 

勇者は泣きながら馬に乗って帰ってった。

俺は首だけになったヨルダさんを抱き抱え、泣いていた。

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