Aqoursとコート上の少年   作:スタビ

9 / 17
今回からさっさと他のキャラとも接触させていきます。
お気に入りが15件登録していただきありがとうございます!
こんな拙い作品をほんとに…
これからもよろしくお願いします!
それでは第9話どうぞ


第9話 入部

「ねえねえ和人くん!」

「千歌どした?」

 

今は昼休み。昨日は千歌たちのグループ"Aqours"の練習を見学させてもらった。なかなかいいグループだと感じた。

 

「あのねAqoursのマネージャーをやってもらいたいの!」

「え、俺がか?俺でいいのか?」

 

俺でいいのだろうか…今は半ばバレーから逃げている状態である。そんな中途半端な奴が懸命にがんばってる人たちを支えられるのだろか…

 

「もしかしてバレーの事考えてるんじゃないの?」

「え?」

 

考えていることをピンポイントで言い当てられ、少し動揺する。

 

「逃げって言うのも時には必要だと思うよ。私もピアノがスランプに陥って、逃げるみたいな形でここに来ちゃったの」

 

梨子の話を黙って聞く。そんなことになってるとは知らなかった。

 

「でも結果的には逃げてきてよかったのかもしれない。みんなに、Aqoursに出会えたから。だからさ和人くんも少しの間の休憩だと思えばいいよ」

 

逃げの肯定。今までそんなことを言ってもらえたことはなかった。逃げは悪だと、真正面から立ち向かえとそう教わってきた。だから梨子に言われた言葉は俺に衝撃を与えると同時に、心を少し軽くしてくれた。

 

「ほんとにいいのかな…?」

「うん!昨日だって私たちじゃ気づかないところに気づいてくれたじゃん!」

 

曜もそう言ってくれる。ここまで言われて拒むわけにはいかない。

 

「…わかった。俺でよければ引き受けるよ」

 

俺が持ってるすべてを使ってみんなを支えよう。

 

「やった!じゃあこれ!」

「これは…」

 

千歌に渡されたのは1枚のプリント。プリントの一番上には入部届と書かれていた。そして下には部活動名と名前を書く欄があった。

 

「これを書いて誰に出せばいいんだ?」

「担任の先生でもいいし、直接生徒会長に出しに行ってもいいよ」

「なるほど。わかった」

 

ひとまずもらったプリントをファイルに入れ、机の中にしまっておく。とりあえず後で書いて出そう。

 

 

 

 

 

 

時間は進み今は放課後。

 

「よし書けた」

 

昼休みに千歌からもらったプリントを書き上げ、あとは提出するだけだ。

 

「確か、担任か、生徒会長だっけか」

 

担任に出しに行くには職員室に行かなきゃならない。職員室はなるべく入りたくないなぁ…生徒会長に出しに行こう。生徒会長がどんな人かも気になる。

 

「千歌!先行っててくれ!」

「うん!わかった!じゃあまた後でー!」

 

よし。生徒会室に行こう。

 

 

 

 

 

 

「ここか」

 

目の前には生徒会室と書かれた札のある部屋。緊張するな…

コンコンと2回軽くノックする。

 

「はい。どうぞ」

「失礼します」

 

ドアを開け中に入る。中には1人の女子生徒がいた。

 

「どうなさいましたか?」

「入部届の提出に来ました」

 

そう言って俺は入部届を手渡す。

 

「スクールアイドル部のマネージャー…ですか」

「?何か都合の悪いことでもあるんですか?」

「いえ、私の妹がスクールアイドル部に所属してまして」

「妹…ですか?あの、生徒会長の名前は?」

「私は黒澤ダイヤと申します」

 

黒澤…誰だ?2年にはいないし、1年は国木田花丸、津島善子…あれ?ルビィちゃんの苗字は知らないな。てことは…

 

「ルビィちゃんのお姉さんですか?」

「ええ、そうですわ」

 

ルビィちゃんとダイヤさん…こう言っていいのか分からないけど似てないな。かたや人見知り、かたや生徒会長という目立つ立場。

 

「妹のこと頼みますわ」

「はい。任されました」

 

妹のことが大切なんだろう。いいお姉さんだ。

 

「それじゃ失礼します…あ」

 

部屋から出ていこうとしたとき一つ聞こうと思ったことを思い出した。

 

「どうしました?」

「ダイヤさんはスクールアイドルやらないんですか?ルビィちゃんもやってますし」

 

そう聞いた途端ダイヤさんの顔が少し曇り、目を伏せがちにこう言った。

 

「…私は生徒会があって忙しいので出来ないですわね…」

「そう…ですか。すいません変なことを聞きました」

「いえ、大丈夫ですわ」

 

俺はこのとき直感的に何かスクールアイドルに対して後ろめたいことでもあるのかと感じた。ただダイヤさんとは会ったばかりだし、感じたことの正体が分からない今は、特に何も言わなかった。

 

「それじゃ失礼します」

 

ドアを開け生徒会室を出て、部室へと足を進めた。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

side ダイヤ

 

──スクールアイドル部に入らないんですか?

 

新城さんに言われたことが繰り返される。スクールアイドル自体は好きだ。けど、2年前のあのことが残っている限り、私はスクールアイドルに向き合えない。

 

「…私には無理ですわ」

 

その呟きが静まり返った部屋に消えていった。

 




今回も読んでいただきありがとうございました!
口調とか合ってるのか相変わらず不安です。
感想、評価お気軽にお願いします。
次回もよければどうぞ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。