ガンダム:RXからZへ鼓動   作:マウリア

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0083 スターダストメモリーの終盤からのお話です。
名前については後で変えるかも知れませんが、大まかに沿って進めていくつもりなので勘違いでの修正なども後で入る場合があります。


ネクスト

0084年3月09日

先にロールアウトしたGPシリーズの最終型と言ってよいGP05N(ネクスト)、1度はお蔵入りしそうになったが再度主導権を手にして開発を始め、良いとこ取りと言っていい機体であるが調整に手間取っていたため予定を何度か延期し明日のロールアウトとなりやっと日の目を見る。

 

元々GP計画は第2研究事業部1課が主導でブロッサムを作成したが3課のパープルトンがパイロットの未熟で失った試作機の事をこきおろしたおかげで主導権が3課に移動され課長は左遷、チームは解散させられてしまった。

 

失意にあったがオサリバン常務がジオンの残党と手を組んでると知りそれを脅しの材料として予算と物資と組立工場を確保しようやくここまでこぎつけ多分表には出せないだろう機体だが開発ができとと言う満足感に仲間と共に見下ろしていた。

 

機体のメインはGP04Gであり本来はガンダムとして製造されたはずだがジオンに密約で渡すことになりその代わりに社内的には追加製造されておりGP04Gとして認知されている。

 

連邦軍直轄の工廠があるグリーンノアからの情報を私的なルートで手に入れて設計をしておりムーバブルフレームと言う今までと違う概念のフレーム技術がありそれの試行錯誤もあり時間がかかっている。

 

ひとつの目的のためパイロットの事よりもMSの性能を優先する設計であり試験的に予算制限がない実証実験を含めた技術での構築になるので既存のGPシリーズ以上の性能を出すこととGP03Sステインメンのように要塞攻略用MAの代わりに艦隊攻撃用MAと一緒に運営するためその製造も進めておりそちらは先にロールアウトされてネクストがロールアウト次第試験運用する計画もたてている。

 

 

 

0084年3月10日

 

状況が最悪になるオサリバンが自ら顔をだすといきなりきりだした。

「開発の凍結、いや抹消ということだレビル君」

このおっさんは何を言っているのかと私はにらみつけ、

 

「あの件を連邦の上層部に伝えても」

 

デラーズに裏で手を貸すことにより状況を悪化させ一年戦後の受注が落ちていた業績を好転させようとしておりコンペイ島でのGP02の攻撃により戦力の半数以上失われ連邦では当然再生計画を行うこととなっておりオサリバンは高笑いをしていた。

 

「無駄だよ凍結の変わりにわが社はそれに見合う資金をもらうことになっているのだからね、大人にならんか」

 

下賎な顔で笑いながらオサリバンは肩を叩いてくるが、私にとって大人の事情は知ったことではないので、

 

「勝手に取り上げておいてもう一度だと、納得できませんので進めさせてもらいます」

 

オサリバンは鼻で笑いながらこちらを見るのを耳が赤くなるのを感じながら怒りを抑え話をするが相手にならずに行ってしまった。

呆然としたが何とかしないとと普段使わないつてを使うことにしてかけたくない相手に電話をかける。

 

「私だ」

「会社としてはわかりますがこれでは受け身ではないですか」

 

普段ならすぐに答えるが画面の向こうで諭すような顔で私を見るので、

 

「それでは抹消される予定のあの艦とともに退職金としてもらいましょう」

「表に出られないが、いいんだな」

 

そう言われ切ると外に出ると工場とそこに併設されているドックに向かった。

 

 

ドックの責任者である課長を見つけて近づき、

 

「出航したいということですか」

 

頭が悪いのかこの課長はと思いながら、

 

「この除籍されたアルビオンは凍結されたGPシリーズのパーツをすべて詰め込んで出航させる」

「人員は」

 

配備されていた連邦軍兵士は新たな軍にということで配備がえをされており今はゼロ、通常ではどうしようもないが、

「試作のハロッズとクイーンに搭載する人工知能AIマーガレットで運用する」

「そんな無茶な」

 

ようは無人艦を運用すると言う私の言葉に現場は驚き役員に連絡を取り驚きながら無言で頷くので、

 

「無茶でもかまわん、突貫工事で最低限を行い出航する」

 

皆はあきれたが上層部が連邦軍の言いなりになって抹消される悔しさがあり他の工場などからも凍結されて余剰になった人員を手配して援軍として送り込んでくれ突貫工事で出航の準備を行ってくれる。

 

「ネクストも明日中には組み立て完了、アルビオンに搭載して調整となります」

「GPシリーズのパーツは新造も含めGP02以外各2機ずつは製造できる数を揃えました」

「製造用のパーツはコンテナでMSデッキの前部に搬入中」

「アルビオンの外装再塗装は計画を前倒しして行っております」

 

次々と報告してくれ動くとなれば素早いメカニックに感謝しながら寝る間を惜しんで作業を行った。

 

 

「明日の12時までに出航しない場合は艦をドックに固定する」

役員であるウォン・リーからそう伝えられ一方的に通信をきられる。

 

「マーガレットの前部ランチ格納庫に設置は完了、センサー類、制御系への接続完了しておりますが」

「動かさないとシミュレータではわからぬか、補給は」

「補給を受けられないことも加味して増設タンク、下部はクイーンを専用ドッキングガイドで接続しておりマーガレットからの制御もできます」

 

限界まで作業をしてくれたAE社の同僚に感謝をしながら、

 

「よし始動準備、順次退艦をしてくれご苦労だった」

 

そう言って私はレーダー攪乱の試作塗料で塗装されたミッドナイトブルーに塗り替えられている旧名アルビオンのブリッジに入った。

 

「グッドモーニング、マーガレット」

「グッドモーニング、レビル」

 

1年戦争前から育てていた自立型AIであるマーガレットに何時もの様に挨拶をしてキャプテンシートに座る。

 

「再起動を終えると色々な事が見えるのですがこれは」

 

元々は自分が使っていたコンピューターとカメラ。そして専用ドック内のセンサーのみ接続されているクローズド回線でいた彼女が解き放たれて戸惑っているかと思ったが、次々とチェックを始めて不良と出た場合別回線でサイド接続しなおしたり不調は表示され作業員が交換を行っている。

 

「君の新しい体だ、常々私と同じように動き回りたいといっていたからね、プレゼントさ」

 

そう言うと彼女はうれしそうに画面に擬人化された姿で現れ一礼をする。

 

「明日のひとふたまるまるまでに発進をしなければならないが可能か」

「発進だけならですが主砲以外の小火器はレーザーに変更されていますが未だに未接続です」

火薬を使う前時代的な物は廃してテスト艦として配備される予定だったため偽装は済んでいたがということで自分1人で行うしかないかと思いながら、

 

「ミサイル等は搭載されておらず何処かで補給を受けなければなりません」

「いずれ機会があればだな」

 

そう言いながらマーガレットが反応炉の出力を徐々にあげていきテストを行ったりするのを確認しながら翌日をむかえる。

 

 

「後1時間後に本艦は出航する。退艦せよ」

 

これでもう表立っての支援は受けられない幽霊船でありアナハイムも現時刻でわたしの退社を正式に発行しており幽霊船を率いる海賊ということに少しだけ笑いながら、

 

「マーガレット、艦名はフェーベ とする。祖父が最後に乗艦していた艦だ」

 

1年戦争終盤、祖父はこれ以上の人々の死に終止符を打つためにデギン公王との会談のため向かい卑劣なジオンのコロニーレーザーに艦ごと沈められておりAE社に入社していた私は戦況を伝える軍の専用回線を見ていて艦隊の2/3が消滅したことを知って呆然としたのを今でも思い出す。

先のデラーズの暴挙が終わり開発凍結や延期となり暇をもてあましていた同僚たちが10日から集まりフェーベの改修ともう二度と日の目を見ないGPシリーズの搭載を手伝ってくれ上司たちも表立っては見て見ぬふりだが倉庫の資材の使用や搬入を黙認してくれ感謝でしかない、

 

「本社から通信が入っておりますがいかがなさいますか」

 

思いにふけっていると最後の確認なのか通信が入り拒むことが無いので開くと、

 

「今後は表立っては補給はできぬが何かあればラビアンローズを使うがいい」

 

祖父の名なのかオサリバンによって設計の管理職から派閥でドックなどの管理をしていた部署に飛ばされていた部長である上司に感謝しながら、

 

「何をどうするわけではないですが祖父の名を汚さぬように行動します」

 

一礼をして時間になったので出港した。

 

 

 

「レーザーロケット推進準備、点火まで5、4、3、2、1」

月面上から発射されたレーザーによってプロペラントの推進剤を高効率で点火して月の重力圏から離脱をする。

 

「周囲はアナハイムからのデーターにより連邦軍のパトロール艦隊の穴となっており問題なく離脱及び暗礁宙域に入れます」

「それとレビル、お知らせしておいた方がよろしいかと思いますが10名退艦せず残っており不通であったセンサー類を接続しております」

 

退去したはずの同僚が何で残っているのか怒りを覚えながら、

 

「マーガレット後を頼めるか」

「問題ありません、何かあれば艦内なら通信ディスプレイをお持ちください」

 

メガネを少し大きくした物で細かい作業等のサポートをするための工具で普段使いなれているのを身に付けると作業をしている場所へ急ぐ、

フェーベはAE社で1年戦争でのホワイトベースの経験を元に新規設計された艦であり、デラーズの反乱で戦果をあげたが祖父を後ろから討つことをした連邦の高官達からにらまれ中破したのを良いことに艦を抹消せよと言う連邦軍の圧力に、AE社は名前を変えてテスト艦として再出発の予定がこうなってしまっており、数奇な運命の艦で二度とアルビオンとして表舞台にたてないしこれに乗り込むということは危険でまっとうな生活をおくれないので巻き込みたくなかったのだが、

 

「お前たちって、おやっさんまでどうしてですか」

「ようやく気がついたか、マーガレット嬢ちゃんの手助けをしてやろうかとな」

 

皆からはおやっさんと呼ばれているバークリー、定年後も嘱託として現場をしきっており1年戦争時も連邦からの依頼でコロンボ級補給艦でMSの整備を行い数時間かかる作業でも1時間以内にユニット交換を終わらせる程のベテランであり私の無理な依頼もこなしてくれた頭の上がらない先輩である。

 

「あの戦いで家族も失くし孤独だからな、お前の首に鈴をつけんと暴走しかねないしな」

 

そう言って笑いながら私に手を差しのべてくれ握り返すと頷きながら作業に戻った。

 

 

「ナラティブ、ウォーレン、ガズレイお前たちまで」

 

実際に三つ子ではないが血の繋がりを感じさせるおっさんの弟子達でありいつも騒がしくしていてスパナを投げつけられるが懲りずにいる。

 

「こんな楽しそうなことおやっさんと先輩だけのものにはさせられませんぜ」

 

同じ様に同じ言葉を言い3人で頷きながらしゃべり始め何時ものようにおやっさんから、

 

「てめえら女の腐ったようなしゃべりをいつまでもしてるんじゃねえぞ、その口閉じなければそら(宇宙)に叩き出すぞ」

 

何時ものようにおやっさんににらまれ慌てて3人とも作業に戻った。

 

 

「コーズ」

「お前と同じ3課に取られた腹いせだ、気にするな」

 

同じ1課の同僚で気が合うかと言われれば悩むような関係であり乗艦している事が意外すぎて驚いてしまう。

何時もの様にそれだけ言うとさっさと作業に戻ってしまい何時もの事だがため息をついていると、

 

「レビル先輩、運命の糸ですね」

 

私は思わず顔をしかめながら振り向くと、

 

「運命というかここまで来てさらに私を不幸にしたいのかキシリア」

 

一昨年AE社に入社したメカニックであり本来はCADオペレーターで入社したはずが設計よりも現場での調整の方が合っていると気がつきおやっさんに弟子入りしているのだが、

 

「えーー私といて幸せでしょ先輩、先輩のためなら作業服の前ぐらい少し」

 

その幼児体型でどうムラムラくるのかと必死にアピールしているキシリアに後ろからおやっさんのげんこつが飛んで転げ回っていた。

 

 

「お前達まで、祖父が驚いて心臓が止まりかねないぞ」

 

紅一点ではなく本物の双子であり祖父であるレビルと同じ高官を祖父と父に持つ幼馴染みの女性であり行方不明となれば連邦軍パトロール艦隊の総力をあげて探しだそうとするだろう、

 

「大丈夫、祖父には伝えたから心配しないで花嫁修行するから」

 

双子の姉であるユイと妹のケイに何をどうすれば花嫁修業なのかと思いながら、

 

「私が艦長と言うことはわかっているな」

「了解艦長」

 

絶対口だけだと思いながら騒ぎになることは必然だと思いながら来てくれたことに感謝した。

 

 

「全く双子が来るとはレビル、私は姉のツケをモーラのしたことが許せないだけ、コロニー落しの片棒を担いだあいつと共に地球に降りたことが」

 

ミリア、バシットの同じ姓であるモーラを姉に持つ女性でアルビオンと共に入港してきたときにあの戦いの事を聞いてしまいミリアの許嫁を間接的に殺したと言うことを知っており私同様憎んでいる。

 

「何れは決着をつけなければならないと言うことか」

 

そう言うとミリアは頷き作業を続けた。

 

 

「下ろしてくれませんか」

 

最後は誰だお前はと言いたくなる小娘で今年入社したばかりらしく誰も知らず小さい蚊の鳴くような声で私に訴える。

 

「名前は、何れ何処かの港に入れば勝手に降りれば良い、ただし幽霊だがな」

 

そう言うと現状がわかったのか絶望した顔で悲鳴をあげヒステリックになったのをミリアがクマが狸に襲いかかるように静かにさせた。

 

 

ブリッジに戻るとマーガレットに10名の乗組員としての登録を終え、

 

「これ以外は基本敵とする。ただしAE社の社員については限定で許可する」

「了解しました」

 

マーガレットは艦内セキュリティを構築し始め、

 

「もし仮に侵入を許した場合どの程度まで対応をしますか」

艦内に自衛用の武器はライフルなどでありハロッズにはスタンガンと作業用にレーザートウチが装備されており問題ないが、

 

「侵入された場合には隔壁閉鎖とそのブロックに循環用の二酸化炭素やその他のガス、又は水を充填し電撃等で」

マーガレットは誰もいない通路で動作確認を行い防衛を確認した。

 

 

「ハロッズの状態を表示せよ」

 

1年戦争前から売り出した学習用AIを搭載したハロと言う玩具を作業サポート様に改良し通信用ディスプレイから指示ができる代物で私は一人で作業を行いたい場合は36台に命令して作業を行う、大きな物を扱うためのコロニー作業用のボールの様なオプションも製作して使用しており乗組員として登録したおやっさん達のサポートやマーガレットの細かい手足として忙しく動き回っている。

 

「艦内作業は十分ですが大きくした艦外作業用に足とタイヤがついたタイプの製作を承認していただけいれば直ぐに完成させます」

「それって製造ラインが艦内にあると言うことか」

 

あれからGPシリーズやそのパーツや部材等が連邦軍からの横暴により道半ばで破棄させられた腹いせに社員総出で積み込まれていたのは知っていたが、

 

「材料さえあれば何でも製作可能で汎用性の高い最新鋭のパーツ製作ラインも私の本体が設置されている前部ランチ用の格納庫の前部に設置されており何時でも稼働を開始することが出来ます」

 

思わず口笛が吹きたくなる状況でありMSの部品をを艦内で製造できMSカタパルトデッキで組み立ても可能と言う、

 

「任せる」

 

画面が製造ラインに切り替わり材料をリフトでハロッズが運び入れ製造ラインにのせていく、

 

「先ずは12台を先行量産し完成後直ちに外装の艤装を行います」

 

そう言うとマーガレットに操作された製造ラインで製作が開始された。

 

 

 

「不味い」

確かにAEの食堂に比べれば質より量の軍艦飯なのだろうが双子が自動調理機を使い食事を提供しているマーガレットに、

 

「どっからどうすればこの塩味しかしない、ケチャップの味しかしない食べられれば良い代物になるのよ」

 

マーガレットは恐縮してしまい、

 

「艦内のデータバンクにあるレシピ通りにつくったのですが」

「私達が教えるわ軍艦での食事の満足があればあんな不毛な戦いを空しいものと感じることが出来るんですから」

 

軍艦がと言うか軍人にそんなことが必要なのか戦わせるためにわざと不味くしているのかと思っていると、

 

「食は大切な事だユイ良いこと言うじゃねえか、頼むぞ毎日の張り合いがねえからな」

 

おっさん何を感化されてるんですかと言いたいのを飲み込みながら食にあまり興味がなかった自分でもボイルされた野菜に塩味ととろみをつけた代物が不味いと認めざる終えなかった。

 

 

ブリッジに戻り状況を確認する。

 

「暗礁宙域到着まで76時間」

 

本来航路データは無かったがデラーズの連中でも一枚岩ではなく一部の裏切り者からの情報により本拠地である茨の園の座標は知らされたが、観艦式での襲撃で一部の航路データ以外は不明となりそのデータも連邦軍のデータリンクからは消され私がつてで入手していたのをマーガレットが航路を決めて進む、

 

「周辺海域のパトロール艦隊の座標です」

 

暗礁宙域とはいえデラーズの件があったばかりで連邦軍の艦隊もサラミス2隻MS6の編成であり決まったルートで2部隊を展開させ残党を警戒しておりマーガレットは最良のコースを選択してパトロール網に引っ掛からずに進んだ。




交通事故を貰ってベットから動けないのでその合間にと急に思い書いてます。
自分の勝手な想像ですので色々話があわないですがこんなのもと思いながら読んでいただければ幸いです。
更新は仕事の合間なので多くはないです。
お待たせすることもありますが気長によろしくお願いします。
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