「AEに向けてメタスの引き渡し完了」
今回は小さいAE社輸送船での積込を終えて送り出しこちらもサイド7に向けて出向する。
「今回は潜入を行い新型のMSやその他のデータを収集することが目的になります」
マーガレットの説明を皆が確認しあい今回はネクストとコーズが乗るフルバーニアンの2機で潜入すると言うことになり作戦宙域へ向かう、
「AEではメタスのデータから試作を始めてると言うことだって」
コーズが自分達の手から離れてしまった試作の事に不満を出している。
「しかしメタスでわかったけど格闘させるのにあの技術じゃ足りないのはわかっているから格闘特化のMSをMAの変形機構を外した物しか出来ないだろうから慌てることはないさ」
技術的にはAEはムーバブルフレームの技術は遅れをとっており自分達がアクシズの技術とこれから得られるであろうティターンズの技術での開発が最短だと考えているので先ずはグリーンノアへと急ぐことになる。
「そう言えばネクストの改修と言うかムーバブルフレームを使っての再構成も平行して進めるんだな」
MAの変形機構も魅力だがクィーンがあればそれも補完出来るのではと考えておりムーバブルフレームの完成形と言われる機体を作り上げる事をもう1つの目標としている。
「何れにせよ先ずは新技術だ」
アクシズでの技術は半分はAEに渡ったがサイコミュを含めた技術は自分の胸の中にあり彼女のMSを製作するため一人で内緒の設計を行っているのも楽しみの1つになっている。
「AEから安価な量産に向いている機体をと言われてるから」
クワトロ大尉に渡したMSは運用を開始するがコストが高すぎると言われており試作を言われており他の設計局との競合いと言うことらしい、
「まあこちらがGPシリーズのロストテクノロジーを使ったから連中も引けないのだろうさ」
全天周囲モニターやリニアシート、その他の技術を使ったのを知って色々論議が上がったようだが連邦も見て見ぬふりをすると言うことでハイザックの導入を決めていた。
「ハロまてよ」
マーズ達が転がるハロ追い回しハロッズ全体が何故か逃げ転がり作業中の所になだれ込んでくる。
「ハロ、ハロ」
無重力の作業場に跳び跳ねる色々な色のハロッズに保護者のキシリアが、
「こらぁ、おやっさんに怒られる前にやめなさい」
そう叫ぶが威厳もない子供達にとっては良いお姉さんであり毎回何かしらの騒ぎを起こす。
「じっちゃん寝込んでるから大丈夫だよねえちゃん」
鬼の撹乱なのだろうか昨日から高熱を出して珍しくベットの中で休養をとっている。
「後でおおめだまだから、やめなさい」
「その時はねえちゃんと一緒に謝るし」
子供達に振り回されるのを皆が苦笑していたが騒ぎが収集できなくなり、ナラティブとウォーレンとガズレイは止めるように動いているが実はあおっておりMSデッキは笑い声と悲鳴とハロッズが飛び回るカオスになっていた。
「さすがに不味いんじゃ」
ミリアに言われて頭をかきながら、
「マーガレット、作業に戻ろう」
そう言うとハロッズは飛び跳ねるのをやめて作業に戻り落ち着きを取り戻す。
「えっ、なんでどうしてこうなの」
キシリアが叫ぶのを双子が、
「だって一緒になって飛び跳ねてただけじゃないの」
「そうそう保護者としてハロッズに作業に戻りなさいって言えばいいだけなのに」
「ねーっ」
二人で嬉しそうにお互い顔を見合わせながら頷きヘタってしまって未だに立ち直れないキシリアを抱えると連れていってしまった。
「さあ片付けだおやっさんに怒られる前にな」
コーズが言うのを皆で頷き漂うパーツや工具を回収して何事も無かったように作業を再開した。
「やっぱりこのユニットをいかに小さくするかだな」
サイコミュのシステムを再構築する上でアンテナと増幅をするためのユニットが無駄に大きいんじゃないかと考える。
「ニュータイプの感応波と言うのはエネルギーだけど意識すれば増幅するんじゃないのか」
マーガレットが戸惑ったクワトロ大尉の五感以上の動きをしたあの時にデータ収集用のアンテナに反応した物がこのユニットのエネルギーなら捜索するわけでは無いので大がかりにする必要は無いが全天周囲モニターの裏に設置するならそこまで大きくはなくなると思うが、
「問題はビットに送る送信が性質が不明な分小さくできない、クワトロ大尉にもう少しいてもらってテストとデータ収集をすればよかったな」
被験者がいない状況に今更ながらため息をつきながら受信と増幅をつかさどるユニットの設計を始めた。
グリーンノア、サイド7にある最初のコロニーと言うかそれしかない単独のコロニーであり、連邦軍の拠点であるルナツーがすぐそばにあることでRXシリーズの拠点として一年戦争初期に運用し始めた場所で今も連邦軍の新型機の開発や新造の戦艦等を建造している。
「グリーンノア2も完成しつつあるのか」
開放型の近くに設計ではなかった連邦軍の本格的な兵器製造用のコロニーを1年戦争後から建造しており完成後にティターンズが運用を開始すると連邦軍からの情報がありそれの偵察も今回は行う、
パトロールの意図的に開けられている航路の隙間を通り抜けフェーベは停止したあと私とナラティブが潜入する。
「未だに引き渡されてないのか」
連邦軍の認識IDを入手しており特務技監として中に入ると広大な工場の建設途中の地表が現れて驚きながら情報を集めティターンズがひにひに勢力を増していく事がわかる。
「本命にいこう」
外壁に戻りネクストに乗り込み航路をマーガレットが算出し加速をしっかり行い途中から慣性の法則でセンサー圏を突破する。
「すごいすね、マーガレットのネットワーク介入もですけどセンサーに映る機体の大きさがモビルポット以下、下手したら表示されないなんてうちの塗装部門の勝利ですね」
ミッドナイトブルーに塗られた機体はエネルギー波をエネルギーとして反射させずに取り込んでおりかなり高価であるがこのデータからも有用というにがわかる。
「後は色とかの変更だろうな、得たエネルギーを蓄積していくのはいいけど限度もあるし」
追加装備のロングレンジビームライフル用のエネルギーパックに押し込めており別で必要かとも考えさせられる。
「到着、ハロッズ展開」
細いワイヤーがついたハローを打ち出しミラーの内部を確認していく、
「新造艦もいるし、ハイザックも生産が開始されてるな」
30バンチで見た艦と同型なのだろうか中央にカタパルトデッキを備えた巡洋艦クラスが写っており、MS工場ではAEから提供を受けたハイザックを先行量産なのだろうかテストが行われている。
「ハイザックも色々改良されてますね」
フェーベで造られた試作型とは違う量産型であり問題なく稼働していることに安心しながら目標の建物を確認していく、
「あの裏側の端から予定通り侵入する」
マーガレットにあとを任せると二人でコロニー内部へ侵入した。
「マクレガー特務技監、中佐相当官ですね」
偽名のIDだが履歴を精査されても問題ないものを用意してくれており工廠内部にも容易に入ることができる。
「入ってしまえばこうも簡単に、連邦軍もティターンズも無警戒すぎるな」
「まあ我々も危険なく情報収集にいそしめますから」
ムーバブルフレームの開発はやはり何歩も先を行っており地上でも運用が開始されており一番目を引くのはガンダムの連邦軍仕様の新型、
「無理にガンダムにこだわるからいくつか問題が出そうな機体設計だな」
AEから提供を受けた全天周囲モニターやリニアシートそしてネクストやGP04と同じバックパックが装備されており、データの蓄積もここでは段違いで行われており新型機の設計が進められそうと思いながら他の情報を収集した。
「これって面白いな考えたやつは」
設計の初期段階で新型ガンダムの装備として大気圏突入用の機材で、ブレックス准将救出作戦で使われた試作のバリュートシステムと違い進入角や左右にも攻撃ができ、何より素材で大気圏を突破できると言うのに興味を覚えながら不採用を評価に書き加えてしまい正式化されないように手をうった。
「なかなか腹黒いですね」
「バリュートシステムが売れないと困るだろうAEとしても」
「そうですね、退社してからも愛社精神にあふれる我らですね」
ナラティブが苦笑しながらAEで開発製造が始まっている物で良いものは不採用を評価として与えていく、
「しかしこれだけの建造と製造を行うティターンズにエゥーゴが勝てるんですかね」
「現状で言えば無理だな、30バンチの様な愚行を繰り返させ支持を無くすようにしないと」
正規軍と非正規軍の差は大きく現状で出来ることと言えばゲリラ戦レベルの嫌がらせでしかないだろうと思うし、なればこそ私も居場所を会長から与えられている状態でありこんなスパイじみた事も行わなければなたない苦しさがある。
「給料が貰えるわけでもないタダ働きに喜んでいる我々は酔狂としか言いようがありませんね」
同意しながら情報を得ていると知った顔の男に会ってしまった。
「レビルさん中佐とは」
「ビダン大尉か久しぶりだな全天周囲モニターやリニアシートの件で内密に出向しているんだよ」
自分の父親より若いこの男ははっきり言えば嫌いな部類の人間であるが情報収集の良いカモになる。
「それは、それではあのハイザックも」
「試作機ですが、もしや新型のガンダムを」
「ああ、あれですね」
そう言いながら自分のコンピューターを開き細かい情報まで見せると、
「軍のおえらさんからの仕様がコロコロ変わって結局中途半端な仕様になりつつあります」
自分の基礎設計の無能さを棚にあげて言い訳するこの男の話を一方的に聞きながらデータを追加でもらい当たり障りのない新技術を伝え別れるとその伴侶と会ってしまう。
「お久しぶりですね、技術交流会いらいですわね」
旦那よりも優秀だが同じく自己中な女性であり確か息子がいたはずだが、
「ビダンさんお久しぶりです。色々成果をあげているようですね」
ナラティブには先に戻るように言う、
「ヒルダで良いと言ってるでしょ、少し付き合ってくださらないかしら」
そう言われて後ろでデータとにらめっこをしている伴侶のフランクリンをちらりと見ると、
「問題ないわよ、若い愛人との事もあるし何も言わないし私も仕事の邪魔にならないからほっておいてる」
夫婦生活は破綻していると言われて苦笑しながら腕を差し出すと嬉しそうに腕をまわし食事とその後を楽しみ色々な情報を聞きながら翌日別れ間際に、
「そう言えばカミーユに会ってくれない、難しい年頃で話でも聞いてあげてくれれば嬉しいわ、昔会ったことあるでしょ」
そう言われて面倒だと思いながらも結局承諾しながら会うことになった。
「久しぶりだなカミーユ、覚えているかな」
「覚えていますよ、でも何でかあさんから」
美しい顔つきの少年で傷つきやすく繊細な印象は今でも変わらない、
「AEからこちらに出向したら両親に久しぶりあってね、結構頑張っているみたいだが」
少しはにかみながら頷きカミーユは新しい技術の事を聞いてくる。
「面白い着眼点を持っているな相変わらず」
「そんな子供扱いするような言い方しないでくださいよ」
そう言うつもりではないのだが少しすねた顔でも画面に表示される技術を吸収していく、
「可変のMS、かなりてこずっている見たいですね」
ムーバブルフレームの最新技術をもってしても何かが足らないそこをと話していると、
「これ父が色々しているようですけど根本的にこの部分がおかしんですよ、それとどうせならこのフライングアーマーと言うのを可変機構の一部としてこんなふうにすれば」
自分でも若いと思うがカミーユの技術に対する吸収力と応用力そして発送は驚くものであり思わず、
「将来AEで働かないか、いや自分の下で今からでも」
そう言いたいのを我慢しながら追加で1日色々な新技術の別次元の方向性を示してくれ礼を言うと、
「いえ、僕も色々な事をこの2日間楽しすぎました」
挨拶しているとインターフォンが鳴り何時もの事なのだろうが女の子が家に入ってくる。
「カミーユ、高校をさぼるなんて駄目よ」
「ファ、両親も知ってるお客さんが来てるんだ仕方がないだろ」
そう言うと私を見て驚き慌てて挨拶をする。
「何もおもてなしできずにすいません」
「いえいえ、カミーユをお願いしますね、また今度」
そう言うと二人と別れてナラティブが待つネクストへと向かった。
「しかし予想以上の結果だな」
あの二人から産まれた少年に驚きを隠せずにいる自分がおり早くもどってカミーユの考えを取り入れた新型機の設計を行いたいと思った。
「待たせた」
「なかなか戻ってこないんで焦ったよ」
ネクストに戻るとナラティブが待ちくたびれており直ぐに発進させる。
「良いことがあったみたいですね、眉間のシワが無くなってます」
自覚はないが顔をしかめているのか眉間を押しながら合流地点に進む、
「警報、パトロールコースを外れたティターンズ指揮下のサラミス改2隻がフェーベとの接触ラインへ」
画面には600秒後に接触することが表示される。
「ナラティブ迎撃をするからショック姿勢を」
そう言うと後ろに追加の簡易シートに座っているナラティブが同意したので加速しながら斜め後ろ上方方向からサラミス改を狙う、
「マーガレット、補正を頼む」
ネクストのセンサーギリギリでフェーベのセンサーには捉えられてるサラミス改、さらにコーズのフルバーニアンが出撃をしており相互リンクで3点測距で狙いロングビームライフルのトリガーをしぼる。
トリガーを絞ると長距離だが命中し再度絞ると命中させ後方のサラミス改に狙いをつけ撃ち込むとルナツー方面に逃走を始めた。
「帰還する」
撃破をしても良いが余分に警戒されるのも後々困るので待避しながらMSを展開しネクストが射撃をした場所へと向かわせておりこちらはすでに最短で合流ポイントへ向かう、
「慌てているとはいえ見逃してるな」
サラミス改のセンサー範囲を通過しておりミノフスキー粒子を最大散布で撤退しているとはいえ、
「写ってもゴーストノイズと言う認識なんだろうさ」
狂乱でMSを展開して必死に逃げるティターンズを見送りながらフェーベに着艦をした。