ガンダム:RXからZへ鼓動   作:マウリア

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それぞれの思惑

「退艦すると言うのだな」

 

「はい、けじめと言うわけではありませんがここを離れた方がいいと、軍ではこうもいきませんが」

 

シナプス艦長はウラキ少尉が自室にきたことで覚悟はしていたがやはりなと思いながらエイパーの顔を浮かべながら話をする。

 

「確かに我々は軍ではないからな命令権はない自分がそう思うのなら致し方ない、ところでパープルトン君には話をしたのかね」

 

そう聞くと下を向いて押し黙り相変わらず不器用な青年だなと思い出しながら、

 

「レビルには話をしておく、復帰は原隊に向かえばよいだろう手配は頼んでおく」

 

そう言うと立ち上がり生真面目に敬礼をする青年に返礼し、

 

「あの戦いでは君達に多大な負担をかけた事をお詫びと感謝を言いたい」

 

そう言うと頷き退出した。

 

 

 

「そうですか、わかりました」

 

残念ではあるがパープルトンを排除できる安心感を考え素直に同意する。

 

「キース少尉の事は私にとっても残念でありウラキ少尉の気持ちもわかる」

 

あの戦いでは艦長とウラキ少尉だけが罪に問われその事が艦長の責任感を持たせ続け、フェーベで何か出来ないかと考えていた矢先でありどうにも出来ぬことに苛立ちを圧し殺しているようだった。

 

「至急電」

 

話の途中でマーガレットが不意に画面を表示させ情報を提示してくる。

 

 

 

「フォンブラウン占領か」

 

連邦軍の新派からティターンズの作戦について知らせてきており急ぎAEにも知らせる。

 

「MSについては宇宙用に換装とオーバーホールがガンダムシリーズは必要だからな、使えるのはジムキャノン改2機とガザAEとオッゴのみだ」

 

おやっさんから言われクイーンを引き取ったが戦力が足りない、

 

「阻止するにしても未だに月までは遠いAEは間に合わないと伝えます」

 

クイーンだけを先行してと考えたが現場での判断をマーガレットに任せるにもいかず判断した。

 

 

 

「無理なのは一目瞭然、すでにティターンズ艦隊は動いておりエゥーゴも我々より近いですが戦力の集結には時間がかかるでしょう」

 

「あのでかいのを投入すれば足を止められるのではないか」

 

「あなた方の依頼でカラバとルオ商会のパイプを持つためにニューギニアでの支援を行った為に戦力不足なんですよ常務」

 

「そう言わないでくれ、あれはウォンリーの独断専行なのだからな」

 

「我々もあそこの工場を占拠されるのは避けたいので、だからこそ新型の可変MSをアーガマに急ぎ引き渡すように指示したんですから」

 

「しかしあの機体を貴方が使えばよろしいのではないですかな、そうすれば今回の件も対応できたと」

 

あの機体を使いこなす人物はあの設計に携わった少年とアムロ・レイしかいるまいと、

 

「無理ですよ、あれは新たなスペースノイドのそれも覚醒したものしか乗りこなせませんよ」

 

「メラニー会長の案件ですが、わかりました」

 

そう言うとAEとの通信を終えた。

 

 

 

「コウ下船するって」

 

ウラキ少尉を送るために小型シャトルが準備されており少ない荷物を積み込んでいたウラキ少尉にパープルトンが驚き詰め寄っている。

 

「ありゃ話してなかったな、話したくなかったのか」

 

コーズが鼻で笑いながら見物しており、

 

「ニナ、これが僕なりのけじめだ、わかってくれるよね」

 

そう言うと話してくれずに下船をすると言うことに、パープルトンは信じられないと言う顔に、

 

「いつもいつもじゃない、勝手に自分だけで決めてもう」

 

何度見ただろう皆呆れながら見ているとモーラが入ってきた。

 

 

 

「ウラキ少尉、出ていくって聞いたんだけど」

 

モーラが何か作業していたのか軍手を外しながらウラキ少尉の前に立つ、

 

「モーラ、キースの件で守ることができなかったし僕のせいでシステムの」

 

そう言うとモーラはウラキ少尉の襟首を掴んで自分の顔に引き寄せ、

 

「キース少尉がそんな事を言われて嬉しいと思うか、戦いで亡くなったのは戦いだから」

 

「でも、あのMAをガンダムで押さえきれなかったのは僕だ」

 

そう言うウラキ少尉にモーラはこちらを見て、

 

「レビル、あのMAをウラキ少尉のガンダムで押さえきれることができた」

 

そう言われてマーガレットのシミュレーションをあの後行ったがクリスが加わっても難しいと、

 

「無理です。あの機体の加速は木星の重力下でも行動できる推力ですから」

 

そう言うとモーラはウラキ少尉に、

 

「わかった、自分一人で抱え込むんじゃないの、努力しても頑張ってもどうしようもない結果が出てしまうことがあると言うことを」

 

そう言うと横を向いて黙るウラキ少尉をモーラは放しそのままシャトルへと乗船してしまった。

 

 

 

「少尉よろしいですか」

 

コウパイロットのウラキ少尉に聞くが下を向いて頷くのでフェーベから発進をして一番近いサイドに向かう、

 

「よろしければ地球に降りずにAEでのテストパイロットをしてみては、クリスも同じことをしていましたので」

 

そう言うと下を向くのはかわらないが少しずつ色々話し出す。

 

「ウラキ少尉、戻りましょう」

 

そう言うとこちらを見る。

 

「フェーベと名前を変えましたがアルビオンです。あの時の事は苦しかったでしょう裁判もですが阻止できなかった悔しさを」

 

そう言うと目のシワが深くその時の苦しみを表してる眼差しを向けてくる。

 

「ティターンズは奴らを倒すことで決着の一つでもつくならばフェーベに戻ることをおすすめします」

 

「あの味方も関係なくしてきたあいつらに自分の手で決着をつけます。どうなるかはわかりませんが」

 

そう言うと私はフェーベへの帰還のルートをとった。

 

 

 

「そうか」

 

艦長に報告するとそれだけ言って艦長席に深く座り目の前の漆黒に目を向けた。

 

 

 

「無事に届けられたがフォンブラウンは占領されましたか」

 

マーガレットからの報告に専用回線で会長に報告を行う、AEの会社自体はティターンズに工場などが制圧されることに悲鳴をあげてるであろうが、目の前の会長は今回の件は気にしてないと思える。

 

「それよりも政治工作のためにダカールにブレックス准将がクワトロ大尉と共に降りていると」

 

「焦りすぎだなウォンリーにしても、彼に火をつけるには良いがな」

 

珍しく言う言葉に動いたと言うことを知り、

 

「アクシズの帰還も含め対抗する勢力を」

 

そう言うと通信は切れた。

 

 

 

数日後、会長の言葉が現実となりブレックス准将が暗殺されたと知らされ当然ティターンズが手を出したと言うことに、

 

「謀略は得意だが暗殺はと言うのか」

 

「そうです、ここからは艦長も納得が出来ないと言うことがあるでしょうが」

 

そう言うと目の前のシナプス艦長は大きくため息を吐くと、

 

「エイパー、小さい頃から知っていたが、よかろう食らわば皿まで」

 

そう言ってアクシズへの航路をとることになった。

 

 

 

「10月には地球圏に到達する」

 

フェーベは核パルスエンジンを起動させたアクシズに向け発進していた。

 

ハマーンとの再会はどうなるのかと思いながら設計を終え、バイオセンサーと違いサイコミュシステムの小型化にようやく出来たので組み込みフェーベの工場で製造を終えている。

 

装甲にビームコーティングを行いコンテナに搬入しており間に合ったことに安堵しながらも近付いていった。

 

 

 

「アクシズを最大望遠で視認」

 

「あんな岩に人がすんでいるの」

 

バナージが不意に聞いてくる。

 

「仕方なく、戦争に破れたのも有ろうがあんなところに住めば精神が歪んでしまうよ」

 

「精神が歪むって」

 

バナージが聞いてくるので、

 

「覚えがあるだろう、こもれば気持ちがやなことを思い出すと」

 

「僕は違います」

 

「わかっている。はやく学業を納め試験に合格することだ」

 

そう言うとバナージは頷きアクシズの居住モジュールであるモウサに入港した。

 

 

 

「ミネバ・ラオ・ザビじゃ、レビルと申したな遠路はるばるご苦労である」

 

謁見の間ではハマーンと玉座に座っている少女がおり言われた通りの事を言う、

 

「謁見できて嬉しく思います。今は地球圏ではティターンズとエゥーゴが争っております。AEとしてはスペースノイドの象徴として帰還されるミネバ様を歓迎いたします」

 

道化の自分を心で笑いながらも謁見を終えハマーンと二人での話となった。

 

 

 

「エイパー、確かに受け取ったぞ」

 

「ハマーン様との約束ですから」

 

そう言うとグラスにお酒を注いできて私に渡す。

 

「ハマーンでよいと言ったはず、相変わらずだな」

 

仮面がほぐれて感情が少しかいまみえる。

 

「相変わらずですか、しかし美しさはかわりませんね、嬉しく思います」

 

「しばらくはいてくれるのか」

 

そう言われて頷き、

 

「キュベレイと名付けた機体の調整なども有りますから」

 

そう言うと嬉しそうにグラスを合わせお互い飲みほした。

 

 

 

「少し気になるが良い」

 

キュベレイのテストを行いハマーンが止めるジオンの幹部の言葉をはねのけテストを繰り返しており、サイコミュシステムには調整の余地が未だにある事を思い知らされながら受領された。

 

 

 

「明日たつのか」

 

横で余韻を感じながらハマーンと今後の話をする。

 

「エゥーゴとティターンズと引く手あまたでしょう」

 

「それでエイパーはエゥーゴなのか」

 

そう聞かれて首をふって、

 

「AEのウォンリーの様にエゥーゴと言うつもりはないですよ、だからこそサイド3の譲渡の件を私名義で進めているのですから」

 

「そうだな、助かる。何時までも側にいてくれ」

 

そう言うとマーズ達のガルRとLの設計図を渡し後にした。

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