「MSは全機撃墜、1機をコックピットを破壊した後収容帰還する」
ウラキからの交信を受けて私も戻るが4次攻撃のミサイルをフェーベは迎撃しており至近で核が爆発しており皆の悲鳴が上がる。
マーガレットも分裂しないのを優先的に迎撃しているが敵の艦長は通常弾頭も紛れ込ませており最後の48発を迎撃し終わった後のフェーベは外装を破壊されており艦としての迎撃能力は皆無だった。
「あれが最後で幸運だったと言うべきか」
シナプス艦長も流石に疲労の色は隠せず飲み物を飲んでマーガレットの被害状況を聞いておりブリッジには皆が集まっていた。
「ステルスの塗料も上部は全て剥げたな」
センサーなども著しく低下しておりガザAEで哨戒を行っている状態で、
「フルバーニアンとステイメンもフェーベと同じ中破、ジムキャノンは2機とも大破、オッゴ2機撃破、人員的な被害は無いのが唯一の救いだったな」
合流まで3時間を切ってるが受け入れ以前の問題であり中止すべきかとも考えたが、
「補給は受ける」
私が言うと皆も同意した。
「しかし塗料もだが船体の形状であそこまでとは」
「排出熱も化学反応でかなり押さえてましたからね」
偶然とはいえその熱を視認できたのでタッチの差で撃沈できたと言うことで年代物のワインを出してきて1杯だけ皆であけ無事を喜んだ。
「マーサ」
「見事に切り抜けたようね、あれだけ建造費用やMSの改良をしたけどいいとこなしだわ、計画はお蔵入りよ」
マーサ・ビスト・カーバイン、会長の亡き後AEの実権を握るだろうと言うのをやがおうでも認識させられる。
「実際自分達が今までどう見られてたかと言うのもわかりました」
「試験運用では圧倒的なオーバーキル出来ていたのにあなたと戦って30分ももたなかった、何故」
「ステルスですが物理的に見えにくくしているのであってコツがわかればすぐに」
バイオセンサーでの発見は伏せており、今回の成功があればステルスを施した艦艇を配備してと言うことだったらしいがコストに見合う戦果を出せなかったと言うことでお蔵入りにすると言われた。
「ラビアンローズの使用許可はわかったけど一度こちらに顔を出してちょうだい」
最後に言われて同意しながら特殊通信ユニットから出ると連邦からの補給を終えておりラビアンローズと合流する事をシナプス艦長に伝えてようやく布団にもぐり込んだ。
「フルバーニアンとステイメンは破棄と言うことなんだな」
「メインフレームにひどい歪みが出てますからね新造の方がコスト的にもと言うことです」
「しかしよく耐えてくれたよなレビル、2号機の対爆性能をコックピット周辺に加えといてよかったよ」
コーズが状態のデータに顔をひきつらせクリスも同意する。
「鹵獲したバーザムのこの装置、放出する熱を中和する機構ですがコストがすごそうですね」
クイーンで戦ったウラキがどこふく風でパープルトンとよりを戻したのか話をしておりその事を報告してくる。
「ずっと稼働できる訳でもないから、隠密行動時のみ時間制限有りか」
参謀本部からアクシズ等に隠密でMSを送り込めないかと言う提案もされておりこれを組み込んでみるのもと思いながら、
「クイーンはオーバーホールで凍結をします」
バーザム16機相手にウラキは戦い抜いたがステルス戦での戦いはかなり負荷をかけており再設計も考えて伝えた。
「それでもう少しコンパクトに要塞攻略用にMSの開発を進めていて今回の補給とラビアンローズの支援により試作機を急ぎとAEからも言われているのでそれを先ずは先行で組み立てを行います」
そう言って後のZZガンダムの設計図を提示した。
「クイーンの代わりになるMSと言うかMA、バケモンだなこりゃ」
コーズはスペックをみて熱核反応炉を3機積んでいるのを呆れておりクイーンの後継だと言うことで納得していた。
「これはエゥーゴに提供すると言うことですか」
ウラキが聞いてくるのを頷き、
「同型を製作するつもりですが問題点や改良などをするため大幅に製作は遅らせます」
「もう一機のはZガンダムなの」
「量産タイプの初期生産型、クリスでも問題なく使えるようにコストとバランスをとって設計を行います」
カミーユが乗るZガンダムは私のダブルワンと同じでとても次をエース用としても生産は参謀本部からも拒否されたため再度量産機でと言う命令が来ている。
「ダブルワンでもマーガレットのサポートなしで飛ぶのは難しすぎるけど、それを乗りこなせるエイパーはニュータイプなの」
クリスから聞かれ、
「実は実験段階だけどバイオセンサーを搭載していて自分用にチューニングしているからだと言うこと」
「ならよかった、もし私より上とか言われたら引退て言いたくなるから」
そう言って皆で笑顔になり三つ巴の戦いの経過観察を行いながらラビアンローズへと合流を果たした。
「後はよろしくお願いします」
AEのシャトルに乗りかえグラナダへと向かう、
「カミーユ、だいぶ疲れているな」
「レビルさん、人は何故こんなことを平気で行えるんですか」
色々と話を聞きそれに関して答えていく、
「君が考えているその男を倒さなければ女性達は何時までもかごの中にいるのさえ気がついていながら見てみないふりをする。そう感じたんだろカミーユも」
シロッコと言う男はよほどの自信家なのか自分の思惑通りに進んでいると勘違いを続けているのだろうか
「これで戦いが終わるなら」
苦しみ続けている青年に、
「戦いが終わった後、こちらに来ないか開発も手伝ってほしい」
「今はそんな事を言っている場合じゃないはずです」
そう言って通信は切れた。
Zガンダムのデータも逐一マーガレットが収集をしており私以上にその能力を発揮しており新しいガンダムの開発にかれが必要と自分でも考えており三つ巴の戦いが終わった段階で打診してみる事を考えながら月に到着して女傑の待つ邸宅に向かった。
「カーバインさんは」
「何時もの事、あっちこっち飛び回ってるわ」
ナイトガウンを着たマーサが座っており私もすすめられ座りグラスの酒をのむ、
「メラニーの事、ジャミトフが亡くなってショックを受けたって言うことだけどそんなたまじゃないのは貴方もわかっているでしょ」
旦那は父である会長が倒れたと聞いて自分がAEの実権をと動いているらしいがマーサはそれを鼻で笑っていると言うこと、
「そうですね、内部的な状況の観察と今の戦いに表だっての関与は控えると言うことでしょう」
そう言うと少しだけ笑顔を見せるマーサは、
「何れは祖父も動くだろうしその時になれば私も動くけど、エイパーは立ち位置はわかっているわよね」
「立ち位置ですか、ラプラスについての主導権争いは連邦政府に影響を与えられる代物と言うのですがそれは誰が持っても爆弾では」
「あると言う時点で連邦政府はビスト財団の言いなり、だからこそよ」
ビスト財団の創設者である祖父と現当主の孫そしてその息子のバナージの顔を思い出しながらボトルから酒を2つのグラスに注ぎ差し出しながら、
「このままにしていた方が双方にとっても良いと思いますが」
私がそう言うとグラスを受け取ったマーサが、
「相変わらず肝心なところは明かさないわね、保守的な物言いいは止めて」
そう言われて、
「ビストさんが隠すのは新たな混乱を招くと、私から言えるのはそれが表に出ようと地球連邦政府が支配する構図は変わらないと」
そう言うと少し笑いマーサは、
「だからこそよ、そうなったとき誰がどう動くか、楽しみだわ」
そう言いながら夜も更け翌日シャトルに乗ってラビアンローズへと帰還した。
「そうか、地球に戻るか」
少しだけ笑顔を取り戻したウラキがパープルトンと原隊に復帰する事を伝えてきてくれ送り出すことにする。
「AE出向とエゥーゴの作戦を行ったと参謀本部にあげておいたから帰ったらようやく昇進だろう、頑張ってくれ」
「レビルさん、色々とありがとうございます」
そう言ってグラナダ経由で地球へと降りて後日正式に結婚したと知らせを受けた。
そしてもう一人、
「マリア色々世話になったな」
「レビル、まあ姉さんにも言えたし母親の調子が悪いって言うもとも聞いて姉さんと話し合って私が艦を降りる事になったの」
モーラは代わりに整備に加わることになる。
「それとバナージをお願いします」
AEの専門校に入学するのにいくつか必要なことがあるのでバナージを丁度実家が同じなのでお願いをした。
「大丈夫、バナージは歳のわりにしっかりしているから」
そう言って私は立て膝をついて少年の顔を正面から見て、
「何時でもフェーベは君を歓迎するよ、勉強を頑張ってくれ」
「エイパーさん、母のことありがとうございます。必ず合格の知らせを」
そう言って握手をすると4名は離艦した。