「久しぶりだなエイパー」
画面に写った女性はこちらを見て少し怒りを出してくる。
「ハマーン様も元気そうで何よりです」
「メールシュトローム作戦、エゥーゴに隙をつくり過ぎたな、AEのお前の二枚舌は乾かぬか」
問題ないと思った情報はAEに流しておりその中でグリプス2の奪取を結果的にと言うことを責めてくる。
「結果的にはそうです。それはそちらも恩恵を受けているしエゥーゴの現有戦力に追い出されるとは」
「開き直るとはな、よかろうAEにも相応の痛手を受けさせる」
美しいが目があの頃よりも鋭く余裕の無さが見てとれるがそれが本人の器と思いながらハマーンに、
「ご自由に、アクシズを月にでも落としますか」
ティターンズの様にと聞くとさらに怒りが出てきて、
「エイパー、そう言うか私にさえも使って」
「自分勝手と言われてもそうですから否定はしませんし彼ならでしょう」
そう言いながらカミーユの事を頭に浮かべるとハマーンは、
「あの少年か小賢しい、出来るものなら見せてもらおうか」
そう言いながら通信が切れウォン・リーへの通信を呼び出した。
「致し方ないとはいえハマーンを怒らせたのも事実ですからね、こちらからは間に合わないので」
私の言葉に怒るウォン・リーは、
「1隻でも欲しい状況にお前は何をしてるんだ」
大きくため息をつくと、
「なにかを勘違いされている。私は初期に手を貸したのは会長からお願いされたから、エゥーゴがティターンズがアクシズがどうなろうとたかが一時の争乱でしかないと思っていますから」
「人がこれほどなくなっているんだぞ」
「それは貴方の行動が失敗、いや間違っていたんですよAEの役員になったからとて所詮はサラリーマンでしかない貴方の限界ですよ」
私は顔色をかえずにウォン・リーに言うと顔が赤くなり、
「カーバイン社長に報告をさせていただく、会長の御意向が通用すると思うな親の七光りが」
そう言って通信は切れた。
この情勢だとティターンズは解体されエゥーゴも連邦の波に飲み込まれアクシズも適度な外敵として生き延びさせられるだけだろうと、自分はMSをつくるだけの道化にでも成り果てるのも悪くないと思いながらも祖父の事を思い出されながらダブルワンでその渦中の栗を広いにフェーベが大改装中の間にピケット艦で出撃することにした。
「エイパー、死ぬなよ」
「艦長、留守を頼みます」
全長60mにも満たない艦でありマーガレットに任せて11だけ搭載するとラビアンローズから出港する。
作戦を見るとアーガマはアクシズに取りつきグリプス2のエゥーゴ艦隊にアクシズをコロニーレーザーで攻撃をするように連絡をとっているらしくこちらもグリプス2へ向かう、
「ティターンズ艦隊集結中、エゥーゴ艦隊に攻撃を仕掛けるためと考えられます」
ここでエゥーゴが余力があれば攻撃も出来ようがもう1つのアクシズも再度占領を目論んでいると言うのが現状でありそこに進んでいく、
「エイパー、この様な重装甲で武装を取り付けすぎでいくらなんでも機動力が」
「補給を受けられないと考えた方が、この小さな艦でも何れは見つかる」
「了解しました。戻りは予定通り私が撃沈された場合には」
「ルナツーの中立艦隊に頼んである」
連邦の全ての艦隊がエゥーゴに与するわけではなく参謀本部からの状況偵察と何かあればと言う艦隊が出ておりもしものためにと連絡を入れており、そう言うと大きな背中のブースターでグリプス2への進路へ加速に入った。
「コロニーレーザー命中、グラナダへの落下を阻止しました」
マーサは慌てる夫を鼻で笑いながら宇宙(そら)を見上げているのだろうと思いながら未だ未だ到着まで時間がかかるのでマーガレットに任せて寝てしまった。
「もう始まっているのか」
結構寝てしまっており行き先ではティターンズとアクシズが攻撃をエゥーゴに行っており情報ではエゥーゴがティターンズ艦隊にコロニーレーザーを発射する為死守に入ったと、
「下から回り込もうとしているティターンズ艦隊を狙うぞ」
マーガレットは次々とティターンズ艦隊をプロットしていきサラミス級4隻とMS24機がエゥーゴ艦隊に攻撃を仕掛けようとしていた。
「長距離ミサイル」
そう言うと左右に取り付けられていたコンテナがパージされ大型ミサイルが現れるとブースターに点火をして加速し追い抜いていく、
「初撃、後の補正を頼む」
センサーと補正をかけた画像で一番後方のサラミスを狙って発射した。
前方のコロニーの下弦側のエゥーゴに攻撃を仕掛けようとしていたティターンズ艦隊は、後方のサラミスが1撃で沈み上方からの大型ミサイルが分裂して小型ミサイルが降り注ぐのを叫び回避を行おうとする。
「遅い2隻目」
エンジンを狙ってメガロングビームライフルを再度発射し命中させるのと同時に最後のミノフスキー粒子散布のミサイルが役目をはたした。
「連射モードに」
ティターンズの射程内に入り込み未だ混乱しているサラミスやMSに向けセンサーはミノフスキー粒子でノイズが出ているため敵がどこにいるかティターンズの通信はわめき散らしているが気にせず乱射して固まって止まっていたバーザムに命中させながら通信を混乱させるためマーガレットが、
「後方MS4接近中」
声を真似てティターンズ艦隊に伝えMSが後方へと加速するのを上から次々と撃破し残った2隻のサラミスも撃沈して加速した。
「状況は」
「グリプス2の前方で双方の敵がエゥーゴに攻撃を仕掛けアーガマを主力として防いでいる模様」
確か艦長はブライト艦長で前任者は先程戦死したとデータで表示される。
「ロングバレルに換装」
私は少し離れた小さな小惑星に取り付き狙撃準備に入る。
「わかりました。社長からと言われれば、私はパイロットではありませんので遠距離から行います」
会長からの通信でのやり取りを思い出しながら長い銃身をコンテナパックの冷却効率もかねた太い銃身に換装して全ての情報をマーガレットが収集し光点を表示させると初弾を発射した。
「補正しました」
マーガレットの言葉に近くのマラサイに命中させるが次の遠いガザCには至近弾であり修正をかけて命中させる。
「あれはティターンズの新型か」
連邦の登録ではジオと言う機体で周囲にやな感じを放出しており3度狙うが回避される。
「ニュータイプと言う連中を狙うにはこの距離は難しいと言うことかな」
ARシステムを使って予測してもそれ以上の予測で回避しておりこちらが狙えないようにと混戦の中に入ってしまう、
「キュベレイです」
白い美しい機体が最大望遠で表示され発射するがきれいに避けられ同じように再度狙うが避けながらGMⅡを撃墜して突入した。
「接近する」
元のバレルに戻すと小惑星から離脱してMAに変形すると加速する。
接近している間にコロニーレーザーの充填が行われておりカミーユ達が出てきた感覚を得るとティターンズ艦隊へ向け発射された。
まばゆい光、あの1年戦争に見た憎しみの光であり、誰が使おうが相応のむくいを受けさせるべきと一瞬考え直ぐに忘れ去る。
「あそこか」
探していた人を見つけ大破して流されているサラミスでの戦闘が目標だと感じながら加速をする。
「クワトロ大尉、因縁の対決をしているハマーンか」
キュベレイでは中途半端な百式ではクワトロ大尉でも難しく中での激しい先頭の後にキュベレイが飛び出しサラミスがさらに破壊されたところで呼び掛けた。
「エイパー出てくるとはな」
「かっこよく決着をつけに来たと言いたいところですが」
そう言うと激昂したハマーンは、
「高みの見物か、奴といい男は」
そう言われてビームが放たれて回避しながら、
「こいつの性能も確かめたいので」
そう言いながらメガロングビームライフルをバーストモードで連射をするが回避してビットを放って反撃してくる。
「マーガレットサポートを」
自分のバイオセンサーの感覚と操縦をリンクさせるためにマーガレットに半自動と言って良い操縦で回避をしながら反撃をする。
「エイパー、あの小僧と同じか」
眉間にシワをよせてハマーンはこちらを攻撃してきており追加装甲もあって回避しながらビームコーティングをお互い剥がしながら戦い続けた。
「止めましょう」
周囲の戦いはほとんど終わっており、アクシズ側からもハマーンに呼び掛ける通信が先程から入っており私がそう言うとハマーンはにらみ、
「何れはこの借りを返す」
そう言うと離脱していき見送るとマーガレットが探し当てた百式に向かった。
「クワトロ大尉、ご無事で」
四股を破壊された百式のコックピットだけは無傷であり私が外に出て直接助け出すと離脱する。
「私を生かしてさらに道化になれと」
「腐ったエゥーゴに連邦に嫌気がさしたでしょう、今はハマーンですが何れ復帰していただければと」
補助シートを展開させ打撲の治療を行い戦線を離脱する。
「エイパーさん」
離脱した途中でカミーユに呼び掛けられ止まった。
「来ていたんですね、それとクワトロ大尉生きておられたんですね」
「ああ、キュベレイと戦ったが逃げられた」
「私もハマーンにやられたがレビルに助けられた」
クワトロ大尉もカミーユが生きていることに安堵の声をだし、カミーユはヘルメットを脱いだ姿で私とクワトロ大尉を見ながら、
「今はこれ以上聞きません、それと以前話してくれたこと」
「ああ、フェーベに来ないかと」
「その約束未だ有効ですか」
「歓迎する。ウォン・リーに伝えておく何時でも歓迎する」
そう言って別れ奇跡的に発見されなかったピケット艦のマーガレットと合流して離脱した。