「ラビアンローズ、入港許可を」
あれからピケット艦の医務室にクワトロ大尉を運び入れ治療を任せ疲れからか眠り続けている。
「彼は軍属と同じで正式な兵士ではないのですよ、ならばなんの問題もない」
「今の状況がわからん訳ではないはずだ、ジオンの侵攻を防ぐことが優先事項だ」
ウォン・リーとブライト艦長にはカミーユを含めた退艦を伝えるとアクシズとの戦いが続くので拒否をしてくる。
「会長からも了解を得ております。たかがいち役員が騒いだからといい加減わかるはずだ」
「会長だと」
「貴方が泣きついた社長のすることに異論はありませんが、あなたと社長がどうつながり動いても気にもしませんよ、この件は直ぐに行うようにお願いします」
そう言うと自分の地位が戦争に勝ったはずが逆に揺らいでいるとようやくわかったのか声無く頷くと通信が切れた。
「君は結局レビルの孫でありAE会長の血縁をどう使うつもりなのかな」
「あなたと同じですよキャスバル、あなたと違って担がれはしませんが」
ブランデーを飲みながら先程の件も含めての話になり公式発表では死亡しクワトロ大尉ではなくなった男と話をしている。
「ハマーンのジオンは未だに3つの勢力では力を温存している。私の出る状況があるのかな」
「確かに、あなたが今出ればですが、それ以外の連邦軍も再建中とはいえ正面から戦えば」
「そうだな、今回の事で身に染みたが連邦の上層部は自分の身に何かない限りは動かんと言うことだな」
現場では大事でさえも他人事であり昔から変わらぬ大国のと言うわけなのだが、
「何れにせよAEは貴方に対してMS等の援助を行うのを約束しましょう、資金は総裁が戦死したコロニー公社の資金を再開発の名目で流用もできましょう」
「味方かと言われればだが敵にまわしたくないものだな」
そう言ってしばらくはネィル・フェーベに乗艦することになった。
「しかしむき出しのカタパルトか、時代は変わっていくと思い知らされる」
シナプス艦長の言葉に皆が同意したくなるのもわかる。
MSハンガーは大幅に大きくなったが前の部分のコア・ファイター等のデッキが無くなりむき出しのカタパルトとなっており、AEで建造中のアーガマに代わるエゥーゴの旗艦の技術や設計を用いて改装されており色は今までと同じミッドナイトブルー
の新しい皮膜で隠密性を高めており、前回戦った艦の発熱を押さえる技術なども組み込まれた。
「エゥーゴの新造艦はこの艦よりも大きくなると」
「これからも頼む、エイパーとマーガレット」
「了解です艦長」
二人で同時に答えネィル・フェーベはラビアンローズを出航した。
「使い勝手がよくなった。製造ハンガーもあるからな」
「ハロッズもVrアップも完了しましたので細かい作業も行えますので」
おやっさんは喜んではいるが、
「しかし同時に操るのがどうも苦手でな、年はとりたくないな」
「最後の判断は人ですから」
そう言っているとコーズが、
「あのでかいのはAEに製造を任せるのは良いがクリスの量産型Zと他に設計をしていくのか」
製造もと思ったがクイーンの後にしてはと思いながら、
「シャア大佐の協力をもらえるのだからザク系の進化を進めるつもりだ」
「クワトロ大尉がシャア大佐ってすごいな相変わらず」
そう言いながら祖父の派閥出身であり今度参謀本部の補給のトップであるジョン・バウアーから次期量産機としてGM系とネモの統合する機体と言われ合わせて開発していくことになった。
「おっちゃんキャスバル・レム・ダイクンなんだろ、すげえ学校の歴史で習ったけどジオンの親分の息子なんだ」
マーズの他愛もない一言にシャアは苦笑いしながら、
「今はシャア・アズナブルだ」
そう言うと3人は目を輝かせて、
「すげえな、おっちゃん赤い彗星なんだ」
そう言ってシャアの手を握ると大きく上下にふるい喜びを表している。
「彼らは、そうか以前言っていたデラーズ閣下の生き残りの勇士か」
そう言うと3人は頷き色々話を聞いている。
「そういえばあんちゃん、俺達のMSつくってくれよ、はやく」
「そう言うな、MSいくらかかると思ってるんだ、シミュレーターで死なずにいれるまで駄目だ」
コーズに言うが前回の戦いで懲りているので良いとは言わない、
「そんなにすごかったのかい」
シャアがマーズに聞くと、
「してみれば良いじゃん、こっち」
そう言うと皆でシミュレータールームへと移動した。
「見えにくい機体と言うことか」
ミサイル攻撃の合間をぬって濃いブルーのバーザムが攻撃を仕掛けてきておりそこを避けながら迎撃と言う難しいのなのでマーズの言いたいこともわかるのだが、
「すげえシャア大佐、コーズのあんちゃん下手くそって感じ」
「ばか、赤い彗星と比較するのが間違ってる」
「ばか言ったな、そう言うあんちゃんこそばか」
シャア大佐は少し笑いながらも、
「これは」
「色物ですよ、冷却材を多量に必要としてるので消しても3分持ちませんし重量が」
「そうか、それと私にもZを準備してもらえないか」
「それならダブルワンを使ってください、重量級ですがカミーユのZよりは扱いやすいです」
そう言いながら茨の園に入港するまでテストを行う事になった。
「ガンダム11、シャア・アズナブルで出る」
カタパルトのテスト等をかねてもう1機を出す。
「これが例の男のMAか」
「可変機構を簡略化してムーバブルフレームによらない考えであり合理的ですね、木製の重力下でもとスラスターの推力もかなりですし」
メッサーラと呼ばれたMAはグリプス戦で大破したがかろうじて撃沈を免れており、連邦政府は新造船を建造するのに予算を惜しみブロックを移設すると言う判断を直ぐに決め、その課程で艦内から発見されたMA等を参謀本部から知らされ秘密裏に輸送され引き渡されており、エゥーゴに渡す危険性を考えたと言うことだった。
「私無理、加速で意識飛んじゃうし癖が強いのよ、それと乗ってたパイロットの何かわからないけど感じちゃうから」
クリスは迷っていてコックピットに入るが直ぐに出てきて珍しくいやがってしまったのでコックピットを抜き出してマーガレットのコントロール専用機として運用することになる。
「大佐、よろしいですか」
「お手やらかに頼むマーガレット」
シャア大佐の11は一旦離れ高速でセンサー範囲外に飛び去りメッサーラが飛び出すとGMⅡが出てくる。
「あれは」
コーズに聞くと、
「オッゴやジムキャノンⅡ改が破壊されて防御に不安だったからな、拾ったジャンク品で無人機を3機、お前が留守していた間に皆で作り上げたってところだ」
ヘッドはセンサーを追加で取り付けておりバックパックもネモ系に交換されておりジェネレーターもアップされており、足回りのスラスター出力も上げられておりデータを見ていきながらコーズの顔をみると、
「そうだよ、マーガレット専用機と言うわけさ」
パイロットがいないG関係なく無理ができると言うことで割りきった改修をされておりいたずらっ子のような顔で次々とカタパルトから出撃した。
「エイパー、お互い探知できないのではないのかな」
周回しているメッサーラもミッドナイトブルーにに塗られておりネイル・フェーベの最新のセンサーでも時々ロスしておりシナプス艦長が聞いてくる。
「それも含めてですよ、ニュータイプと呼ばれるシャア大佐にマーガレットの人工知能との知恵比べです」
シナプス艦長は頷くとダミーバルーンを射出して5隻のダミーを試しに展開させた。
「レーダーだと艦隊に見えるか」
シナプス艦長がそういった瞬間、頭上より2撃ビームが延びてバルーンが破裂した瞬間メッサーラが最大推力で迎撃しGMⅡ改が迎撃を援護する。
「対空迎撃」
シナプス艦長が命令するとマーガレットは反応しレーザーで11よりくるミサイルを次々と撃墜し、その爆発の間をすり抜けようとするのを見つけてメッサーラでシャア大佐を迎撃する。
4機で包囲するように攻撃をするがマーガレットの動きを読むように回避して反撃してくる。
「マーガレット、艦首へ追い込み艦砲で攻撃せよ」
「了解」
気付かれないように徐々に前に追い込み狙いをつけるマーガレット、
画面には演算予測とARシステムでの予測で動きを予測しており徐々に精度をあげ追い込み砲撃を開始した。
「すごい」
コーズの言葉に同意したくなる11の動きにマーガレットは感情がないため外れても気にすること無く狙うが次々と回避され1機のGMⅡ改を盾にしてネィル・フェーベに取り付き対空レーザーをギリギリ回避し出来ないのは装甲上のコーティングを蒸発させブリッジに照準をあわせて終了した。
「シャア大佐、相変わらず予測以上の動き、これが人の困惑と言うことなのでしょうか」
「もう一度しろと言われたら無理だ、MSは撃墜出来なかったからな」
謙遜としか言えないことを普通に言い双子は目がハートになっているが気にすること無く11の事について遅くまで話続けた。