「今回の作戦は茨の園に残っているジオンの残党を駆逐して整備を行う」
どんな艦船でも母港は必要でありラビアンローズを何時でも使えればいいがそうもいかないので先ずはと言う作戦を行うことになる。
茨の園、デラーズフリートの本拠地であり元々はサイド5があった場所だが1年戦争で徹底的に破壊されて放棄された場所に色々な廃部品を組み合わせて作ったジオン残党の基地である。
作戦と言ってもマーガレットがコントロールする無人が前提だが警戒のため私がMSで先行することになり、今回はテストをかねて私がネクストに乗りクイーンは別に長距離からの援護で制圧をする。
「GP01Fbはコーズで出る」
いつの間にか整備をされたのかフルバーニアンの準備が出来ているとマーガレットに表示される。
「いろいろなパーツを流用しているな」
人の事は言えないが肩のバーニアはGP04のを流用していたりとパーツを流用しているがコーズのセンスの良さが反映されておりおやっさんとマーガレットにフェーベを任せ暗礁宙域に入るとコーズと共に先行する。
「しかしテストパイロットの様なことはしてきたけど実戦は緊張するな、何かあったらARシステムとマーガレットに任せるけどな」
「そうだな、私達は連邦のパイロットとは違うからないざとなれば」
そう言いながら未だに放電があったり色々な物が漂い不気味としか言いようがなく警戒しながら進むとコーズから話しかけられる。
「しかし3課の連中、発注とはいえ核弾頭のMk82を使用するMSを設計して理解不能だな」
確かに戦略核級の威力に一度射ち機体は再利用できない状態までパイロットを守るだけの状態になる使用であり我々を批判した連中の頭を疑う、
「デンドロビウムならまだ強襲用としてわかるがこのクイーンの様に無駄を切り捨てた物ではないとコスパが悪すぎる」
「それでもまだ大きすぎるがな、暗礁宙域で使用が出来るのか」
この機体でさえもコンテナの数を減らしたりフレームを再設計の軽量化やデンドロビウムよりも小型化や高出力化したパーツで構成されているが元々が大きすぎたのでコーズが言うのも頷けた。
細かい破壊された破片が侵入を拒みレーダーにも無数の反応があり使用ができないので最もなのだが、
「クイーンは長距離からのマーガレット制御での浮き砲台とするからな」
「自立AIの初戦闘と言うことか」
クイーンの上部にコーズのフルバーニアンが張り付いておりお肌のふれあい回線で会話を続ける。
「結局デラーズがいたことによりGPシリーズが凍結になり今ここにいると、結果はどうであろうと後悔はするつもりはない」
何時もの強気だが珍しくしゃべるコーズに同意しながら航路データで茨の園を確認後、
「マーガレット、クイーンを頼む」
「了解しました。レーザー通信のためアンテナを放出します」
通常ならば必要はないがテストもかねてと言うことで分離するとコーズのフルバーニアンと共に侵入を開始した。
「デラーズの残党応答せよ」
ノイズのみが返答であり最大望遠で動きがないか確認をしていく、
「ミノフスキー粒子の濃度は変わらず、無人なのか」
確かに乾坤一擲の作戦をするため全てを向けたと考えることも出来なくはないが静かすぎる。
「2時方向、なにかが光った」
そう言うとコーズがプロットした地点にマーガレットがクイーンのメガビーム砲を絞りながら射撃を行う、絞ったとは言え威力はかなりあり周囲の物を蒸発させていき空間を切り裂くメガビームに驚いたのか噴射の動きが見え焦点があった。
「何だ」
コーズの驚きの声に確かに同意する。
「ライブラリーだとモビルポッドのオッゴと」
ドラム缶のような物に色々な物が出ているようで可愛いかなと思ってしまうが、
たしか1年戦争末期にMSの生産が間に合わない末期的な状況にボールよりも劣悪な性能の武器だけを既存のMSから流用できるようにしただけの先祖返りと呼ばれた棺、AEでも評価は最低であり評価をするに値しない兵器であった。
その数3機でありこちらに真っ直ぐ加速をかけてきた。
「左右から挟み撃ちにするぞ」
コーズに同意して最大加速をしてみる。
Gを緩和するリニアシートをもってしてもネクストの加速は重く体にのしかかり自分の設計が数値上では問題ないと思うが、それなりに鍛えているが意識が一瞬飛びそうになりながらオッゴの攻撃を後ろに過ぎ去らせそのまま後ろへ回り込む、
「早い早すぎるオレル後ろに回り込まれる」
オープン回線で悲鳴をそのままだした子供の声で響き渡る。
「こちら連邦軍ではない、武装を解除せよ」
警告を2回行うが逆にオッゴはパニックになったのか装備されている武装を四方八方にばらまきお互いも傷つけ混乱を助長する。
「レビル何とかしないと俺が狙うと破壊しちまう」
私もそれだけ狙ってと言うのはできる自信がなかったのでマーガレットに頼む、
画面にクイーンからの牽制射撃の情報が出され3機のオッゴの真ん中にメガビームが最大出力で通過し悲鳴は最大になった瞬間沈黙した。
中では気絶したのか反応がないので武装を剥ぎ取りメインスラスターを握りつぶしフェーベへと一度曳航をする。
「声は子供か」
コーズに同意しながらクイーンのコンテナのフックを握り逆の手にオッゴをつかんだままマーガレットのクイーンはフェーベへと進路をとり帰還した。
「はなせよ、このやろう」
残ったスラスターで暴れようとしたのでそれさえも潰しデッキの上に置かれたオッゴのコックピットをコーズがマニュピレーターで引きちぎりまだ幼いジオン少年兵を拘束する。
「なら暴れるな小僧」
ナラティブ、ウォーレン、ガズレイがそれぞれ捕まえており後ろから抱き抱えて足と手を振り回しているのを笑いながら、
「お前らいくつだ、12だって」
「12才、弟より若いな」
「1年戦争の時に戦ったのか、すごいな」
そう言いながらなんとか落ち着かせようとしていると、
「この胸の膨らみって痛てぇ」
ガズレイの拘束を振りほどき顔を赤くした少年兵は振り向いて頬を平手打ちして震えてる。
「ミリア頼む」
それを見てさっしたおやっさんが別につれていき残った2人を食堂に連れていき食事を出した。
「これうめえアニキ、こんなの久しぶりだよな」
「バカ野郎、飯につられて余計なこと言うんじゃないぞ3人しか残ってないとか、あっ」
食事で緊張がとけたのか余計な口を滑らせており気をよくしたユイとケイが調理した美味しい食事を次々と誰が食べるんだと言う量を出してきたが2人の少年と少女は食べ尽くしてしまった。
「くったくった、お腹一杯だ」
「美味しかったです」
「よるもおねがいね、おばちゃん」
思わずの本音に食堂にいた皆は双子以外笑いそれに気がついて顔を真っ赤にしている。
「3人で大変だったろう」
おやっさんの一言に、
「デラーズ閣下は私達に本国へ戻り普通の生活に戻れと言われたのですが」
そう言ってうつむく、
「我々は連邦軍ではないからな、どちらかと言うとお前さん達と同じ境遇じゃな」
おやっさんが言うのを理解できずにいるので私が丁寧に何度も説明しようやく、
「おっさん達変人なんだな、まあ美味しいご飯を食べさせてくれるからいい人だと思うけど」
そう言われて苦笑するしかなくマーガレットに茨の園へと進路設定するように命令してブリッジへあがった。
「あれ、誰もいないのにこの艦動いてるぞ」
一番年上の少年兵はマーズ、一番小さい少年兵はオレル、そして女の子はウェンディーと言いブリッジに誰もいないのに茨の園へと向かっているのにこちらを見る。
「マーガレット、挨拶を」
「こんにちははじめまして、この艦の操舵を務めていますマーガレットと言います。以後お見知りおきを」
画面の向こうで丁寧に挨拶をするのをマーズとオレルは興奮したように見て挨拶を返す。
「不安ではないのですか」
ウェンディーがミリアに聞く、
「まあ最初は驚いたけど人間らしいし良い子だよマーガレットは」
そう言うとマーガレットがミリアに礼を言い二人は興奮しながら色々聞いていた。
「余計なところさわるな」
「すげえ、どこ見ても周りが映ってる」
コーズがマーズを連れて茨の園へフルバーニアンに乗って向かうときに全天周囲モニターにマーズが興奮してコーズは扱いに困っておりナラティブ、ウォーレン、ガズレイは笑っている。
「ミリア、ウェンディーもフルバーニアンに乗って誘導を頼む」
収まりつかないので頼むと少しだけ頬が緩み直ぐに何時もの厳しい顔に戻りながらフルバーニアンのコックピットに4人とスペースオーバーにコーズの文句をスルーしながら見送った。
3人と言ってはいたが自動防衛システム等も考えハイメガ粒子砲をスタンバイしてネクストはフェーベの防衛として少し後ろに無人で出撃しており何事もなくフルバーニアンが茨の園に入っていくのを確認しておやっさんと安堵の表情を浮かべた。
「ガイドビーコン確認、入港します」
緑色の入港用のレーザーがマーズの信号により茨の園から表示されマーガレットがそれにのせるとフェーベは入港する。
「推力停止、ジェネレーター出力アイドリングへ」
「あとは任せる。コーズが茨の園のメインコンピューターへの接続を準備しているからよろしく」
そう言ってノーマルスーツを身に付けるとデラーズフリートの本拠地へと乗り込んだ。
「なかなかな設備だな、色々寄せ集め苦労したようだがな」
ドックにおやっさんと共におりて設備を確認してフェーベの改装準備をおやっさんがハロッズと共に行い私は色々マーズに案内してもらい謁見の間に入った。
「ギレンザビ」
祖父を自分の父親と共に葬った男の銅板が掲げられており少しだけ怒りを覚える。
「ギレン総帥に敬礼」
少年少女は迷いもなく敬礼しており未だに縛られているのかと思いながらメインコントロールに入ってコーズのサポートをしながらマーガレットとの通信を接続した。
「ノイエジールのデータがありません」
GP03Sステインメンと互角以上の戦いをしたジオンのMAのデータを茨の園のメインコンピューターへアクセスできたときにマーガレットに調べさせたが、
「消去された痕跡もありません、ここの設備では改修はできても改良するまでの技術が無かったと考えるのが妥当です。考えられる結果はアクシズから提供されたと考えられます」
コーズと共に落胆をし格納庫に何かしらのMSは無いかと思ったが修理を放棄され作業用として残っていたオッゴだけが片隅にあるだけ、
「ある程度のパーツはあるがほとんどはザクⅡF2型か」
ゲルググやリックドム等が有ればと思ったが少数で何れにせよ作業用に組むことも考えながらドックに入ったフェーベの改修作業を進めた。
「弾薬、特にミサイルは残っておらず何処かで手に入れるしかないね」
ミリアが報告してくるのにため息をついてしまい、
「すまない、わかってはいたんだけど色々つてか武器商人から最悪手に入れるしかないか」
正規の補給ルートを同じように持たなかったデラーズフリートが弾薬を残していくような事は当然ないわけで茨の園を破壊しなかっただけでも見っけものであり、早々にAEに頼むわけにもいかず私への宿題として悩むことになった。
「それとフェーベの作業は240時間を見てもらえれば問題はないです」
乗組員が大幅に減ったため空いたスペースを壁を取っ払い製造ラインを構築したり資材庫として使用する改装なども合わせて行っている。
「レビル、クイーンの改修も平行して進めたいのですが」
マーガレットから実際に使用したときの問題点と運用方法の構築に伴う改修を行いたいと言われ別のドックに入渠させることになりフルバーニアンとネクストを使用して動かす事になった。
「白い悪魔はやだ、ザクがいい」
マーズとオレルが数日前からシュミレーションでのMSの訓練をキシリアが教えながら始めており、
「姉ちゃんてキシリア閣下と同じだけど全然いけてないね」
無邪気な少年の一言にショックを受けしなだれかかってくるのをきれいに避けると床に転がりうそ泣きだろう格好で私をチラ見して、
「どうせどうせ私なんかスラッとしてないし、先輩からは避けられるし何て不幸何ですか」
こちらを見ながら言うのをあえて無視してパラメーターの見方や調整等を細かく教えていきおやっさんからの、
「実戦に優るものはない」
その一言にクイーンを入渠する作業を行おうとしたのだが2人は拒否した。
「白い悪魔だ、真紅の稲妻やソロモンの白狼、ソロモンの悪夢何ていたんだから同じだろう」
とコーズが言ってハッとした顔をしてこちらを見て、
「内緒だ」
そう言われ笑うのを我慢していると、
「白い悪魔がいなければドズル閣下も亡くなられずに最終的にジオンの勝利に終わっていたんだから乗らない」
突っ込みどころは沢山あるが今回は見学として後ろに座らせ、
「わかった、2人でザクⅡF2型のパーツからお前達様に造ってやるから」
おぃと言いたいがそれも面白そうだと思いながら同意することにした。
「ゆっくり押し出して、新人そこ注意しろ」
「新人じゃありません、あっストップ」
コツンと言う感覚が伝わりミリアに名前はド忘れしてしまった新人は怒られておりコーズの、
「猫ににらまれたネズミだな」
と余計な一言を聞かれてしまい2人からにらまれながらハンガーに戻った。
コーズと双子と共に設計室に入りマーガレットが細かい作業を受け持つシステムで大幅に設計の負担が減るのは皆歓迎している。
「あれが使えるよな」
コーズの言葉にやな思い出が頭によぎる。
「GP計画は3課にうつって手持ちぶさただろうこれをすればいい」
上司を飛ばしたやなあの部長が簡単なメモ書きを渡してくる。
「MS-06-F2のフレームを使いGMのジェネレーターと動力系を使用して稼働率も良く低コストのMSを」
「既存の改修だけじゃないですか、GMならパワードジムがあれば」
「いやなにねせっかくジオニック等のジオンの遺産を得られたのだからそれを活用しないとな」
そう薄笑いを浮かべるとこちらの言葉も聞かずに行ってしまったのを思い出す。
「基本MS-06-F2のフレームを使うと言うことだな」
コーズと設計を開始する。
「ジェネレーターはGPシリーズのだと冷却不足だから余材で積んであったパワードジムのジェネレーターを冷却容量に見合うディチューンを行ってもビームライフルを使えるからこれで良いが問題は」
「スペースが無さすぎてGM系のフィールドモーターにすべて置き換えるのは不可能か」
「ビーム兵器を使用する前提になってないからビームライフルの供給ラインが露出する。美しくないぞ」
ザクはしょせん実弾兵器を運用する事を前提として開発されており美しくはないがそうするしか選択肢はなかった。
基本構造とユニットを決めて各部の調整はよほど大がかりではなければマーガレットがサポートしてくれシステムも既存でよければそれに合わせて再プログラムをしてくれ双子が、
「レビルは何時もこんなに仕事してると思ったけど、実はサボってたと言うことね」
「無駄な時間は他の事に使いたかっただけだ」
合理化に合理化を重ねて最初のGPシリーズではそのせいでパイロットに負担がかかる欠点だと言われてしまったが使うものがコントロールして利用すれば素晴らしいものはないと今でも思っている。
「バックパックはGP04からガーベラに改修された時外されたのを改良してつけるか、外部に追加のプトペラントつけられたはずだがコストがかかるから外してと」
「軽量化もコストと素材から見直せばかなりの性能を出せる」
ひとつのセンター3D画面で皆が改良していくのを問題点があれば表示され双子が調整しそれでダメなら素材やパーツから変更して組み合わせていく、
「兄ちゃん、全天周囲モニターがいいな」
マーズとオレルはそう呟きコーズは無言でそのスペースをつくり二人を喜ばせた。
数日で設計が終わりおやっさんに整備などの確認もしてもらいマーガレットが製造ラインとハロッズに命令を出してザクF2のパーツを使いながら製作を始めた。
「ねえちゃん達のご飯って何でこんなに美味しいんだ」
育ち盛りの小猿達の餌付けに成功した双子はキシリアを見ながら、
「女性として嫁ぐものとして当然のたしなみですから、誰かさんとは違って何時でも準備OKですよねぇ」
「私にも出来ます。明日の朝食は私が作るので楽しみにしていてください。ねぇ先輩」
絶対地雷だ、以前にも電子レンジに生卵を入れて爆発や、カップ麺に水を入れてレンジでチン等休憩室の電子レンジをどれ程壊したか、
「いや朝起きられないんだから無理しなくて良いぞ」
コーズが言うのに頷くが本人はヤル気満々でご飯をかきこみ行ってしまった。
「胃薬準備しとくねみんなの分」
ミリアが言うのを手をあげて答え明日の惨状に食欲も無くなりベットへと向かった。
「あにき火柱が上がってる」
ベットに入ってもなかなか寝れず寝不足で起きた朝に食堂へいくとオレルが私を見つけて厨房を指差し消火器を持って中をのぞくと腰を抜かしたキシリアと鍋から火柱が上がっておりあわてて消化をした。
「油に水分を含んだものを入れればどうなるか整備のいろはでわかってるだろう、キッチン入室禁止だ」
消火剤で顔を白くしたおやっさんからの大目玉に私も一緒に謝る。
「お前もいい加減見て見ぬふりはやめろ、皆を率いてる自覚を持て、2人でキッチンをピカピカに磨いとけいいな」
そう言われて二人で焼けた壁と白くなったキッチンを磨く事になる。
「先輩すいません」
キシリアは涙目でテーブルを両手で必死に拭いている。
「キシリア、人には向き不向きはある。おやっさんに認められた技術を生かせば良いからな」
そう言うとその場で泣きはじめてしまいあわてさせる。
「相変わらず乙女心がわからないんだから好きになった女性は苦労するわよね」
「キシリア、こんな男ほっといて向こうで甘いものでもつくって食べましょう」
ユイとケイが現れ私をにらみ手で向こうへ行けと言うジェスチャーをしながら行ってしまい一人で掃除を続けるはめになった。
「反応炉を起動させろ」
MS-06F-2の改良と言うか新規と言って良い試作MSができあがりおやっさんに動力テストを依頼する。
「こんなくそ忙しいときにこんなもんを作ってきやがって代わりに遅延している作業の手伝いに行ってこい」
組み上げられて依頼したときに顔を真っ赤にして怒られたが最後に、
「ちびどものか、なかなか良さそうにできてるな気にくわないところはいくつかあるが」
整備しやすいようにユニットごとのパーツで容易に交換できるよう設計しており表に出せないGPシリーズと違い量産機として生産から整備までの事を考えて作られた元1課のMSとなっていた。
「おやっさん一度再起動します。同期が少しだけですけどずれているので」
「誤差範囲だろう、そんなにデリケートに作ってなかろう」
このMSの整備を担当するのは名誉挽回のキシリアであり繊細な調整で滑らかに動力が伝わるような整備を行っており今回も、
「リミッターはかけてますが外せば20%もあげられるので短時間なら支障がないように調整を持っていきたいんです」
キッチンでの姿とは違い機械に真っ直ぐに向かい合う姿に見つめていると、
「せんぱい、惚れ直しましたか、私は何時でも」
私に気がつきそう言った瞬間げんこつが落ちて涙目で作業に戻り落としたおやっさんも苦笑いで作業をサポートしていた。
フェーベのドックではハロッズがオプションの作業用スーツをつけて作業を行っておりブリッジにあがるとマーガレットに状況を確認した。
「ステルス用の装甲板と塗料の艤装の追加作業は終わりました。熱の放射も押さえることができレーダーではテンプテーションのシャトル以下の大きさと熱量で表示されます」
コストは言わないで資材を運びこんでくれたAE社に感謝しながら、レーダーでの欺瞞を行い隠密性を高めたテスト艦でありようやく本来の力を試される状況であり楽しみである。
「兵装に関してはビーム兵器でありますがビーム撹乱幕を展開された場合にはミサイルでの反撃が必要となります」
「クイーンに搭載のIフィールドを本艦の防御用装備に同じように設置しており計画通り左右MSデッキの先端、私のメインユニットの前、左右ハイメガ粒子砲下部、エンジンブロック下部となっておりもし左右どちらかが破壊されても最大出力ならば船体を片方からでもカバーできます」
元々AEでの設計時にビーム兵器を扱うジェネレータ出力の向上のために交換をする予定で入渠時に艦の一部をユニットごとの交換を終えており、出力比は1.8倍となりそれにあわせて火器をビーム兵器、メガ粒子砲もテストとして出力と射程を2倍以上にして運用テストする事になりようやくと言っていいもので、コスト度外視での改修であり会社だったら担当役員から呼び出しを受けてかなり絞られることになるのだが、
「ハイメガ粒子砲は出港時に行うこととして対空火器であるビーム砲も航路の拡大を支援する形で漂っているデブリでの試験を行うこととする」
出港は72時間後とコーズと決め茨の園内の仲間に連絡をして集合させた。
「それで次は」
コーズの言葉に、
「アクシズ先遣艦隊を追う」
ノイエジール等のデータを収集したいと言うこと、アクシズとの伝手を構築することの目的と共に長距離航行のテストも行うため追加の推進材タンクを追加の外装として艦後部に分散する形で今回のドック入りも変更仕様のための改装が大きな比重を占めていた。
「単独でアストロイドベルトまで行き来できるしその為のクイーンだが」
デンドロビウムと同じアクシズ襲撃用のプログラムとして開発をしていたのもありそのテストも機会があれば行うつもりでアストロイドベルトに帰還するアクシズ先遣艦隊の後を追うこととした。
「茨の園はそのまま残すことになるが侵入を許した場合解除コードを入れなければ反応炉を暴走させる」
不在にする事ともし見つかった場合の対応を行うこととしてコーズが工作を行う、
「改良の新型MSのテストは出港後に行うが良い名前はあるかマーズ」
パイロットとなる少年の希望で全天周囲モニターとリニアシートを取り付ける為の追加工事に手間取っておりキシリアがつきっきりで対応している。
「んとね、ゴックにハイゴックて言うのがあったからハイザック」
何てあんちょこな命名だとは思うが単純で分かりやすくて良いと思い了承し、
「型式はジムの頭をとってRMS-106とする」
これならばこの機体の成り立ちがわかるだろうと言うことでマーガレットに登録をさせ後日データをAE宛に送った。
「あにき、機体の色だけどソロモンの悪夢がいい」
茨の園にいたアナベルガトーのパーソナル色を希望するとは10年早いと思うが、「面白いじゃないか遊び心も必要さ」
絶対趣味だろうとコーズを見るが幼い二人を押して準備に行ってしまった。
「後はやることをするだけだ」
おやっさんの言葉に同意しながらそれぞれが出港までにする事を各々がおこなった。