ガンダム:RXからZへ鼓動   作:マウリア

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先遣艦隊

「エンジン出力80%、微速前進と共にハイメガ粒子砲スタンバイ」

 

キャプテンシートに座りマーガレットに指示を出す。

茨の園のドックから出港し航路を左へかえながら後ろから同じ様なミッドナイトブルーのレーダー吸収材塗料を塗られた機体がマーガレットの誘導でフェーベの下部に接続して加速を開始する。

 

「目標破壊されたコロニーのドッキングベイ」

 

かなり遠く肉眼ギリギリの目標に向けマーガレットはロックオンしてハイメガ粒子砲を発射する。

両舷からまぶしい光が瞬時に延びてドッキングベイに命中した。

 

「目標蒸発」

 

光が収まり目標の評価をおこなうと命中した場所とその周辺は蒸発しておりあまりの破壊力にブリッジにいる者は言葉を発することができない、

 

「再チャージに失敗しました」

 

おやっさんがマーガレットに確認するとあまりのエネルギー消費にセーフティーが働き回路を閉じていると言うことで、

 

「システムを再構築しないともう少し出力を落として使うか一撃で使うかだな」

「連射ができる程度にお願いします」

 

そう言うとマーガレットとパラメーターの調整をしながら実戦に向けての準備をおこなった。

 

 

予定航路の表示をマーガレットに言うと3Dホログラフィックで表示される。

 

「これがアクシズ先遣艦隊の航路か」

 

地球圏にいる間は連邦軍のパトロール艦隊に監視されておりそのデータから予測航路を算出して追撃を行う、

 

「目標の艦隊の構成から大型の補給艦をともなっておりこちらの省エネの巡航速度でもアクシズ到達前に捕捉は可能です」

 

何があるかもわからないので最大戦速ではなく巡航速度で加速を行いしばらくは何もない日々を過ごすことになりそうだった。

 

 

「いい加減に片付けて、マーズ」

 

ウェンディーがマーズと朝から自室の片付けについて注意しておりマーズはめんどくさそうにしている。

 

「痴話喧嘩いいな」

 

キシリアが思わず呟き二人は必死に否定と恥ずかしさで怒っているがキシリアは気にもとめずこちらを見ているのをコーズが、

 

「レビルよりも部屋が散らかってるのに無理だろう」

 

そう言われて見たことがあるのかと慌てている。

 

「机の上や、工具箱でおやっさんに怒られてるからな想像つくぞ」

 

そう言われて愕然と向こうへ行ってしまった。

 

「レビルと言いコーズと言い相変わらず乙女心がわかってないね」

 

マリアに言われたが本人は気にすることなく、

「3次元娘なんてコストがかかって面倒くさいからな」

 

こいつは知れば知るほどオタクが強くMSの設計に関わる者は多分に有るけど自分も含め表には出さないがコーズは最近気にせずこんな感じでありマリアがため息をつきながらこちらを見たので肩をすくめるしかなかった。

 

「流されているぞ、目標へのルートを確認しろ」

「無理だよ何でか流されてくんだからさあ、こうしようとしたら」

 

目標にオーバーシュートしてしまいむくれる。

 

「無駄なスロットルをあけ過ぎなんだよ、目標が近いから操作が大きくなる」

 

マーズが何とかしようと悪戦苦闘しながら実機を使ったシュミレーションで経験をつんでおり私もネクストでの訓練を時間がある限り行う、

 

「しかし未熟なソフトであそこまで動かせる連邦のパイロットって」

 

新米の少尉がGP01Fbに乗ってソロモンの悪夢と互角以上の戦いをしたことやデンドロビウムの操作を私にしたら不完全と言わざる終えないシステムを最大限の理解でのりこなしノイエジールとの戦い抜いたパイロットにネクストを任せてみたいと思ったが、調べてみるとGPシリーズの抹消により左遷されており、何よりあの女が追って行ってると言う残念な状態であり、何れにせよモーラとの決着をつけたいミリアの為には地上におりなければと考えながらソフトのバージョンアップを行った。

 

「我ながら良いできだ」

「かっこいいだろにいちゃん」

「レーダーへの表示はコアファイター程で良い意味でこの色を選択したと評価します」

 

これを見た連邦やジオンの兵士はどう思うのだろう、連邦では教本に出るほどの恐怖の的であり、ジオンではマーズの様に憧れと尊敬の眼差しなのだろうが夢が壊れないように祈る。

 

「レビル、この子のシステムにARを組み込みますか」

 

この機体はそのためにコンピューターを追加でモノアイの上に増設しており四角い角が出ている感じでマーズ達は気に入っておりマーガレットに言われて同意する。

 

「ただし搭載するだけで経験を積ませ危険だと判断した時点でサポートさせよ」

 

ARシステム、ニュータイプと呼ばれたあのパイロットの教育型サポートAIであり未熟なパイロットでも相応に引き上げてくれるが経験を積むには安易と言って良い代物で、さらに癖も拾っておりそれがベテランパイロット程操作のずれが起こり、連邦ではデータにわざわざフィルターをかけて搭載する事となっており中級者以上にはさほど恩恵が受けられないが、このARシステムは生データと言って良い代物なのでマーガレットのコントロールと共にソフトを走らせれば人にはできない高起動の動きでMSが動き人が乗るネクストでもクイーンを捕捉するのは難しかった。

試しにARシステムを作動させてマーズ達に乗ってもらうと、

 

「にいちゃん気持ち悪い、何か敵が来る予測が表示されてその通りすると避けられるんだけど気持ち悪いよ」

 

これが兵士から出た症状であり若ければ若い程症状が出やすいと言うことだった。

 

「それが白い悪魔の動きさ、予測して動き最小限に回避して撃破する」

「こんなに反則技持ってたなんてずるいや」

 

コーズの説明が省略過ぎて誤解しており訂正するのも面倒なので乗りこなしてやるとエチケット袋を片手にシュミレーションをこなしていった。

 

 

「48時間後に接触予定」

 

2ヶ月以上アステロイドベルトに向けて航行していたマーガレットが皆に知らせマ集合して作戦をシュミレーションする。

 

「沈めるだけならハイメガ粒子砲で後方から艦砲射撃とフルバーニアンとネクストそしてクイーンで強襲をかければ成功率は98%」

「ただしノイエジール等のMAが配備された場合はアナベルガトーの場合46%迄低下します」

「アナベルガトーは戦艦を道連れにKIA(Killed in action:戦死)と連邦軍の報告書に出てたろMIA(Missing in action:行方不明兵)でもなくPOW(捕虜)でもないからMAだが技量的には扱いきれないのではないかな、もしそれなりのパイロットがいれば参加していただろうし」

「再計算で89%とでてます」

 

悪くはないがあくまでもデータが欲しいので通告してからとしての作戦をたてる。

 

「その場合ミノフスキー粒子散布をされ初擊以外は命中率が36%下がり反撃の可能性があるためGP01FbとGP05Nはフェーベの防衛に、クイーンのみの攻撃となり破壊のみなら76%ですがだ捕なら48%で逃走を許すことになります」

「この表示されているグワデンは400m級の戦艦、初擊で撃沈しなければ難しいか」

 

大きさもさることながらMSの搭載量が問題であり発艦を許せばフェーベも危険にさらされると言うことで、

 

「光学照準で破壊できる距離まで近づき交渉と言うなの脅しをおこなうか」

 

そう言うとコーズが、

 

「お前、おれ以上に顔つきが悪くなってるぞ、まったく無茶な考えはおれの方だと思ったがな」

「援軍もない限られた中でならだと思ってるからな、こちらからの犠牲は一人として出したくないから」

 

そう言うと皆納得して詳細を積めた。

ちなみにマーズ達にアクシズのジオンについて聞くと、

 

「おっちゃんたちがアストロイドベルトに引っ込んでる臆病者って言ってたからね特に仲間じゃないし」

 

そう言われて複雑な気持ちだが作戦に拒否反応を出さなかったので準備を進めた。

 

 

「作戦開始600秒前」

 

私とコーズで出撃をしようとするとマーズとオレルが、

 

「俺たちもハイザックで皆を守るんだ」

 

そうだだをこねて困らせる。

 

「駄目って言うならもう口きいてやらない」

 

子供じみた言葉に悩むとマーガレットが、

 

「私がサポート(悪く言えばコントロール)しますので予定通りの行動を」

 

そう言われて2人のパイロットスーツを身に付けるのを手伝いコックピットにおさまった。

 

「ネクストはレビルでいくコールサインはアルファーワン」

「フルバーニアンはコーズでいくコールサインはブラボーワン」

「ハイザックはマーズで出るよコールサインはなんだっけチャーリーワン」

「えっとハイザックはオレルででるよ、チャーリーにじゃなかったツーです」

 

カタパルトに載りカウントダウンで出射されGを体に感じながらフェーベの天井方向に展開して待機する。

フルバーニアンは艦をはさんで反対側の艦底部方向に展開して進む、

 

「あっ」

 

はじめて受けるカタパルトのGにマーズもオレルも小さく悲鳴をあげオレルは気絶したらしく応答はないが問題はなさそうなのでマーガレットがコントロールしてフェーベの左右にそれぞれに配置についた。

 

フェーベの底部からクイーンが切り離されて加速しながらアクシズ先遣艦隊の下にまわりこみながら通信を開いた。

 

「こんにちは、ユーリーハスラー少将殿ですね」

 

ハッキングして強引に通信回路を開かせ画面に表示させる。

ハスラーは驚きながらも頷く、

 

「MSの発艦などをした場合ハイメガ粒子砲で艦を攻撃する」

 

それと同時にチャージされていくハイメガ粒子砲の画像に切り替わりしばらくして元の画面に切り替わり、

 

「連邦軍ではありません元AE社のレビルと言います。交渉をおねがいしたい」

 

武器を突き付けての交渉とはなりふり構わぬ状況にハスラーはためらったが、艦隊の前方向には航跡は写るがレーダーには小さな表示しかされずに高速で通過するクイーンに画面上からも混乱と驚きが見とれ交渉を受け入れさせることができた。

 

「ランチ接近、ガイドビーコンで誘導します」

 

ノーマルスーツを着て出迎えをする。

アルビオンにはMSデッキの前方にコアファイター用のカタパルトデッキがありそこにマーガレットが誘導して着艦をする。

 

「ようこそフェーベへ」

 

ハスラーはこの艦の名前が連邦軍旗艦と同じ名前に少しだけ反応しながら、

「艦長のレビルともうします。お見知りおきをちなみにレビル将軍は祖父にあたります」

 

そう言うと驚きながらも、

 

「アクシズ先遣艦隊司令ユーリーハスラー少将、色々聞きたいこともある」

そう言うと私は頷き艦の生活ブロックに移動をした。

 

 

「コーヒーで良いかしら」

 

ユイがよい香りのするコーヒーを入れてくれ緊張をほぐしてくれ本題にはいる。

 

「先ずは私は元AE社社員をしていましたが今は無職と言って良いです」

 

自分で言っていても無職と言う返答に少しだけおかしさをにじませながら、

 

「この艦は元は地球連邦軍所属アルビオン、コウエン将軍指揮下で星の屑作戦阻止に動いたAE社製の強襲揚陸艦、現在はそのせいで連邦軍から除籍させられたためAE社でテスト艦として運用するはずだった艦を退職金としてもらったと言うことです」

 

何処までが冗談なのかと言う気持ちがハスラーの顔にも当然浮かびあがる。

 

「これがAE社役員ウォン・リーからの信書です。裏にはメラニーヒューカーバイン会長の裏書きもあります」

 

信書はアクシズの司令官宛だがハスラーも派遣艦隊を指揮する将官なのだから読むには問題なく促して読んでもらう。

 

「AE社が我らにも手を伸ばすと」

「今回の星の屑作戦、連邦では保守派将軍がGP02の攻撃を受けて亡くなり責任を取り改革派のコウエン将軍が失脚し、鷹派の過激派と言って良いジャフトミフが一連の裏工作で実権を握りバスクと言う連邦軍佐官評価は欲だけの無能な男が特殊部隊の司令官になりスペースノイド弾圧を進めると言うことに会長は危惧しておられると言うことと連邦製のMS等の開発を押し進めている事に不安を感じているのです」

 

それを聞いたハスラーは私が渡した二人の経歴を確認して危険な人物と認識して話を続けるように無言で促す。

 

「会長はに対応した連邦軍内に別の派閥を支援をする事をウォンリーに命じられました」

 

表だってもだがティターンズに対抗するための支持であり部下に任せていると言うことなのだが、

 

しばらく沈黙していたハスラーは、

 

「にわかに信じられませんが、あのデラーズ閣下の作戦がそのような結果を」

 

GP02の襲撃の被害があそこまで大きかったのは予想外と言えばそれまでだが、コロニーの奪取に関しても上層部ジャフトミフとその上官であり連邦の中では少数派コリニー大将は情報を得ており改革派及び保守派を一掃し主導権を握るために利用したのだが、

 

「何れにせよスペースノイド弾圧を強硬に推し進めることになるだろう、止められる高官が戦死してしまったから、結果とはいえ罪なことをしたものですね」

 

何かの意義を結果から導き出そうとしていたハスラーにはショックな情報であり帰還後にAEとの連絡も最小限だが取ることに同意した。

 

「それとノイエジール等のMAやMSのデータは勝手にグワデンから貰いました」

「それは聞かなかった事にしよう」

 

ハスラーは呆れたように聞いて、

 

「ジャミングといいフェーベはどの様な」

「その件に関してはシークレットですので、もしかしたら戦いのしかたが新しくなるかもしれません、今はテストを重ねるだけですから」

 

信書を託そうとしたが断られ、

 

「ここまでこられてアクシズまで少し、直接お渡しになることを願います」

 

迷ったがハスラーの言葉にグワデンのエスコートでアクシズへと向かうこととなった。

 

「それと赤い彗星に関してすでに地球圏に戻っていると」

 

情報を精査して気になることをハスラーに質問していく、

 

「アクシズの指揮は辞退されたと言うことだけです私が知っているのは」

 

先遣艦隊出発後の事らしくそれ以上の情報は出されなかった。

 

「その件は内密に特にハマーン様の前では」

 

その言葉に何か男女間系があったのだろうかと思いながらアクシズへの入港を果たした。

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