ガンダム:RXからZへ鼓動   作:マウリア

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艦長

「ガイドビーコン確認、入港します」

半年までいかないが母港に入港する。

「デラーズ閣下のというわけか」

クワトロ大尉の言葉に頷きながらマーガレットの操艦でドッキングベイから茨の園に入った。

色々な不都合や改良をおやっさんと乗組員そしてハロッズが行いその間に会議室に入ると敷設したレーザー通信アンテナを介してAEに連絡を取る。

 

「会長、赤い彗星ことクワトロ大尉をお連れしました」

シャーアズナブル大佐と言ってもよかったが会長は気にしないだろうと思い同席しているクワトロ大尉を紹介する。

「AE社会長メラニーヒューカーバインと申します。私の依頼を受けていただき感謝する」

「こちらこそよろしく頼みます」

「先ずはクワトロいやジオンズムダイクンの志を継ぐものとして期待してもよろしいのかな」

クワトロ大尉は私をちらっと見て私は知っていて驚かないのを見てから、

「スペースノイドの人類の革新についての考えは当然ですが今はあくまでクワトロ大尉として行動をします」

「そうだな、私は地球の人類のほとんどを宇宙にあげることは必要と考えている」

ほとんどと言うのはある一点だけメラニー会長がせつに願っているものだが誰にもそうそういわない、

 

「わかりました。それならば私のちからの及ぶ限り行動しましょう」

何処まで本性を隠しているのかと思いながら二人の会話を聞く、

「先ずは連邦軍拘置所にいる人物を奪取、そしてブレックス准将の場所がわかり次第脱出をさせてくれ」

私にはその前に伝えられていたことなので会見が終わると二人で画面の人物について確認した。

 

「この人物を、この艦を任せてもよいと言うことだなレビル」

「自分でも艦長は荷が重い、パイロットと設計に集中したいから早めに行いたい」

この人物なら祖父も納得するだろうと思いながら拘置所の場所を確認して改修が完了次第出港となる。

 

「私がフルバーニアンを使用して良いと言うことだな」

クワトロ大尉には正式にMS部隊を率いて戦ってもらうと言うことでハイザックにはロベルト中尉がネクストには私が、新たに補給を受けてそのパーツから製造されたジムキャノンⅡにコーズが、マーズがハイザックに今まで通りでむくれたオレルにはもう一機試作しているのが出来次第戻すと約束して出港をする。

 

「今回の作戦はコンペイ島内にある拘置所でありMSでの強襲を行います」

先のデラーズフリート紛争で核の目標とされたソロモンことコンペイ島でありその被害は大きく修復の予算も未だつけられない状況であり、未だにルナツーに残存の主力艦艇を集結させ再編成を行っている状態であった。

 

「思った以上に艦艇は残ってないのだな」

クワトロ大尉はマーガレットからの情報に眉をひそめる。

「情報統制下にありますが核の被害により危険な宙域となっており少数のパトロール艦隊の常駐となっております」

配置はサラミス級2隻からなる3つのパトロール艦隊とマゼラン級アバロンを旗艦とするコンペイ島常駐艦隊サラミス8隻となっており核攻撃を免れたコンペイ島の反対側を港として出入りしていた。

 

「侵入はレビルのネクストを接続したクイーンにクワトロ大尉のGP01Fbとロベルト中尉のハイザックを載せて被害の大きい場所への突撃を行います」

コンペイ島周辺のセンサー及び無人防衛システムは穴だらけであり、

「連邦軍の情報がこうも開示されるとはAE社は恐ろしいものだ」

これに関してはAE社と言うよりは自分と双子のつてでの情報が多くあるがそれは言わずに頷くしかなかった。

「ここを曲がってここに爆弾をセット、そのまま200m進むと監房になり2Aに収監されております」

「説明している暇はなし脅して連行してこいと言うことか」

「MS内で反抗される場合も」

確かに真面目な艦長と言う評価はAEにもありアルビオンの艦長として推薦した経緯もある。

「GP01Fbを見れば何かしら察してもらえると、それと同じエイパーがお待ちしていますとそう言えば問題ありません」

こうしてマーガレットのシミュレーションを再度確認してコンペイ島宙域までフェーベを進ませた。

 

「残骸がこの辺りも多数ありますね」

GP02の攻撃の結果デブリが多数漂うことになり艦の航行にも支障が出ておりマーズがハイザックに乗りマーガレットのガザAEとオッゴで航路上のデブリをどけながら進んでいる。

「そのお陰でパトロール艦隊もここまで進んではこれないと」

「これ重いよ、使えないのあんちゃん」

マーズはマゼラン級の残骸を押し出しており艦の後部部分が損傷しているが他は問題無さそうにしており確かにと思いたいが、

「放射線が大量に放出していてそれ浴びると人じゃなくなっちゃうからなそれでも良いか、足が4本手が4本のタコになっちゃうぞ」

手と足をふらふらさせるコーズに、

「タコってなあに、火星人のこと足が4本手が4本て火星人になりたければ浴びれば良いんだ、てことは火星人がいるのか探さないと」

余計なことを言ったと本人も思ってるが、

「コロニーで海の事はあの頃の年だと戦時中で飛ばされていたと思いますよ」

ロベルト中尉の言葉に地球へ行ったことのある私は海がないことに今さら思い出してしまい驚いてしまう。

「火星人はいいからデブリを、そこのをもっと押せ」

必死にごまかすのをほっときそのうち地球につれてってやれば良いかと思いながら作戦宙域へ到着した。

 

「ネクスト作業アームにて移動中、ドッキング開始します」

航行中も出来たのだがクワトロ大尉が確認したいと言うことで停止して行っており、

「途中でドッキングも出来るのではないのか」

そう指摘され、

「1つは簡素化と剛性です。MSのスラスターも推力の追加となりますから」

腰のバインダーでクイーンと合体してそこの大型ノズルも加速や進路変更のスラスターとして使えるので設計段階でこうなったことを伝え、フェーベから離れると代わりにフルバーニアンとハイザックが背中のフックに手と足の片方をそれぞれ引っかけマーガレットが加速を開始した。

 

「なかなかの加速ですね大尉」

ロベルト中尉がリニアシートで緩和できない分のGを感じており私もきつさを無言で表す。

「ジオングを越える加速だろう」

データを画面表示させると重量は同じで推力は丁度9倍であり最大加速なら意識が飛ぶなと思う、

「重量比で10倍に近いバケモンですね、っと」

ロベルトの呆れた言葉は哨戒範囲を最小に避けるためマーガレットのコントロールで行われておりパイロットに気にしないで起動しておりGが忘れた頃に襲いかかる。

 

「マーガレット、軌道航路を画面に表してくれると助かる」

「クワトロ大尉了解です」

そおうか何もないでGがかかるのを目からの情報があれば身構えることが出来ると設計者として単純なことを失念し、

「アドバイスありがとうございます。大尉」

「気にすることはない、すぐに修正が出来るのが良いと考えている」

人をのせるのが上手いと感じながらマーガレットはスラスターを止めると慣性航行で哨戒ギリギリを真っ直ぐ通り抜けコンペイ島のすぐ脇で前方に小さく繰り返し減速のスラスターをかけて止めた。

「センサーに関知された様子が無かったのでそのまま接岸しました。待機します」

「連邦軍もざるですね、こんなでかいのを要塞に接岸させてしまうなんて」

「勝者のおごりと言うものだな」

二人は離れる直前そう言うとコンペイ島内へとMSで移動を開始した。

 

「上方をパトロール艦隊通過中」

まさか取りつかれているとは考えていないようで通過をしていった。

「前方作業用のボールが通過中」

いくらミッドナイトブルーに外装を張り付けているとはいえこんな大きいのを見逃しながら通りすぎておりトリガーに指を持っていき狙い続け通りすぎると安堵しながら待ち続ける。

「発覚したようです。広域にミノフスキー粒子散布します」

しばらくすると音響センサーに2度爆発を示すスパイクが表示されフルバーニアンとハイザックが合流しフックに機体をかける。

 

「要人は確保」

クワトロ大尉の一言でマーガレットはクイーンを最大加速させ防衛用ミサイルもミノフスキー粒子散布により目標を見失い予定通りフェーベへと合流をはたせた。

ネクストをクイーンから分離させMSデッキに着艦をするとフルバーニアンのコックピットからクワトロ大尉と懐かしい顔のエイパー・シナプス大佐が現れコックピットハッチから飛び出してシナプス大佐の元へ向かった。

 

「エイバーお前か」

「お久しぶりです。つもる話もありますが先ずはさっぱりしてください」

「おじさまお久しぶりです。私達も一緒にいますよ、こっちに来てください艦長室に案内しますから」

双子は嬉しそうに困惑するシナプス大佐を両手で押していき行ってしまう、

「知り合いみたいだが」

クワトロ大尉に聞かれ、

「祖父の友人の一人でした。後で色々お話をします」

そう言ってマーガレットに茨の園への航路を取るように命令してクイーンの整備を行いながら戻った。

 

「先ずは感謝をすると言った方が良いのかね」

シナプス大佐は昔から変わらず、少し痩せてシワも深くなり怪我もしているが力強い眼光は衰えず思わず背中を伸ばして座り直す。

「いえ、こちらが必要だと勝手に考えて作戦を行いました」

小さい頃に曖昧な返答をして表立っては怒られてはないが厳しい人であったのを今更ながらに思い出す。

 

「そうか、それとこの艦だが」

戦い続けた自分の家と言っていいほどの愛着があるだろうと思うが崩れる気配もなく私を真っ直ぐ見つめてくる。

「今はフェーベと名前を変えていますがアルビオンです」

今日迄の事を説明し一人ひとり紹介をしていき最後に、

「シナプス艦長として艦の指揮をお願いしたい」

そう言うと驚きもせずにしばらく考え、

「一度は死刑と言われ失った命、お前にすべて任せるエイパー」

立ち上がると手をさしのべられ喜んで握手をした。

 

ブリッジへ入りシナプス艦長は艦長席に座ると、

「おはようございますレビル、この方はどなたですか」

マーガレットは私以外が席についたので聞いてくるのをシナプス艦長は怪訝な顔で画面に現れた女性を見ている。

「前に話した名前を頂いたエイパー・シナプス艦長だ、今後はフェーベの指揮をとってもらう事になる。挨拶を」

そう言うと画面のマーガレットは丁寧に一礼して、

「初めまして、何時もエイパー・レビルがお世話になっております。この艦の運航及びMSも含めた運用を行っているマーガレットと申します。以後お見知りおきを」

「ほほう、マーガレットお嬢さんかエイパー・シナプスといいます。乗りなれた艦とはいえ勝手が違う部分が多いようだ末長くよろしく頼む」

そう言うとこちらを見て、

「色々聞かなければならない事がたくさんあるようだ」

そう言うと背中に汗をかきながら説明をして笑って頷いてくれた。

 

「進路反転帰投する」

画面に表示された行きと帰りの航路を見てシナプス艦長はこちらを見たので、

「補給整備の必要から放棄された基地を使用しております」

「暗礁宙域、まさか」

厳しい顔をするシナプス艦長に、

「デラーズフリートの茨の園を使用しており、少年少女が残っておりましたが使用しております」

そう言うとしばらく目を閉じて目を開くとこちらを見て、

「そうか、私にとっては未だついこないだの出来事だからな、わかった」

そう言うとシナプス艦長はマーガレットにフェーベの説明を受け始めた。

 

「そうか将軍も君達がこの様なことをしているとはよもや思うまい」

双子がシナプス艦長の為に歓迎のパーティーを開いて自慢の料理を振る舞いシナプス艦長は少しだけ口許をやわらげながら声をかける。

「艦長、1つだけ言わせてください」

何を言うのかと皆が見るとシナプス艦長は、

「何かな」

そう言うと初日に出た不味いご飯の事を引き合いにだし塩味だけのそれも美味しくない艦内の食事に文句を言い、

「士気を下げるし、何より味音痴に奥さまも悲しまれますわ」

そう言うと怒るかと思ったが不意に笑いだし、

「確かにな長年軍での食事をとっていると食べられれば良いと思うが毎回二人の美味しい料理が出るなら考え直した方が良いかもしれぬな」

そう言うと皆喜び楽しく食事をとる。

 

「なあおっちゃん元々この艦の艦長だったんだろう、せっかくのデラーズ閣下の作戦を白い悪魔と潰したって、スペースノイドの自主独立をとめるんだよ」

マーズがむくれ顔でシナプス艦長を見る。

「私もスペースノイドの権利については思うところはあるが武力によって事をなそうとすれば武力によって潰されるしかない、ただコロニー落としは敵であろうと味方であろうと許すわけにはいかない」

あの時タカ派と呼ばれる連邦軍将官が情報と隙を見せ結果、海賊程度の勢力が実行するのを阻止できなかった無念が未だに残っているシナプス艦長、

「1番なのは民主的に声をあげ獲得していくのが理想ではあるが、人の一生は短すぎると考える人が多い、残念だがな」

そう言うとマーズはしばらく考え、

「おっちゃん、色々教えてくれよな」

そう言うとシナプス艦長は少しだけ嬉しそうに頷いた。

 

「シナプス艦長」

「バークリーもエイパーに頼まれてか」

コンペイ島の一年戦争時のソロモン攻略戦でコロンブス級MS搭載艦隊を率いていたときにAEから派遣されていた時からの中で連絡を取り合っていたらしい、

「いえ、定年と独り身で新たなことができればと、勝手に押しかけました」

「ありがたい事です。これからも若い者をよろしくお願いします」

丁寧にお互い挨拶をしてお茶で乾杯した。

 

「はじめまして、レビル先輩には何時もお世話していますキシリアともうします」

何時世話になってるんだと皆キシリアを見てさらに、

「いずれはと思っています。よろしくお願いします」

こちらを見たシナプス艦長に苦笑いで答えると、

「なかなか積極的なお嬢さんのようだな、しばらくはMSの整備をしっかり頼むぞ」

そう言うと満面の笑みで返事をして嬉しそうに私の横に座った。

 

食事が終わりクワトロ大尉とシナプス艦長と共に艦長室にはいる。

「先ずはよろしく頼む」

ウィスキーを片手にお互い挨拶をする。

「クワトロ大尉、エイパーから聞きましたが」

「1年戦争ではシャア・アズナブルと名乗ってました」

本名は違うことは知っていたがシナプス艦長がそう認識していれば十分なので聞き役に徹する。

「しかし新しい反ティターンズ組織にジオンは問題なく合流しますかな」

デラーズフリートが鎮圧され連邦に対する反発は大きく敵の敵は味方の論法が通用するかと聞く、

「急進派は今回デラーズフリートに参加しており残った者は宇宙移民の為に力を貸すでしょう」

「わかりました。大尉の言うことを信じて私も影ながら支援を約束します」

「感謝する」

しばらく反ティターンズ組織についての話とこれからの行動について話を行ったあとに雑談が始まる。

 

「大尉はあれを見てどう思われますかな」

この艦で運用されていた、いや運用しているMSについてたずねる。

「乗っても見ましたが素晴らしいが連邦上層部はあれを恐れていると思うのですが」

コウエン将軍のGPシリーズが内密に行われた程でありパイロットであるアムロも軟禁されている事を言う、

「我々の勢力(レビルの派閥)は革新的な人類と言う意味でジオンのニュータイプも含めて可能性を考えたかったのですが、保守派は恐れあの13独立戦隊の様な事は排除すると言う事でまとまっています」

地球にしがみついている連邦政府にとってもニュータイプと言う訳のわからぬものを排除したいと言うのは議員も含め思っておりそれがこれからも続くだろうと私は思っている。

「受け入れられぬとはな、しばらくは連邦のあり方をみさせてもらう」

そうクワトロ大尉が言い乾杯した。

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