ガンダム:RXからZへ鼓動   作:マウリア

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30バンチ事件

「ブレックス准将はよく知っているが軟禁場所まではな」

艦長席に座るシナプス艦長はブレックス准将の写真を見て呟く、同じ連邦軍での改革派であり祖父レビルの部下であり同志である。

 

「しかしホワイトベースは不遇ですねもし祖父が生き残っておれたら中核の艦としていれたのに部隊は解体と主要な乗組員は監視と軟禁と言う不遇な処遇を受けたと」

「全くだ、権力争いに終始して民衆の事など二の次、自分の所属した軍とはいえ悲しい限りだ」

 

シナプス艦長の言葉に同意するとクワトロ大尉が、

「アムロ・レイが軟禁とは連邦軍は愚かとしか言いようがない、言いすぎたようだ艦長すまない」

元とはいえ所属していた所の事を悪く言い過ぎたとクワトロ大尉が謝るが、

「事実ですからな」

顔色も変えずに言うとその所属していた帽子をかぶり直した。

 

「新しい部隊の名前はティターンズだと、大地の子と言うわけかバスクめスペースノイドに喧嘩を売るような事を」

地球圏から離れていた間にジオン残党狩りを高らかにうたうジャミトフ・ハイマンは部隊名を高らかに宣言し行動を開始する。

連邦軍将兵から試験で入隊を許可しエリートとしての行動を取ることになり伝わってくるのをシナプス艦長は怒り画面のバスクを睨み付ける。

「早急にブレックス准将を探さないと手遅れにもなりかねん」

クワトロ大尉の言葉に同意しながらAE社の調査部門に再度情報を得るように頼んだ。

 

それからしばらくして驚きの情報が知らされる。

「サイド1の反政府勢力の一掃をたくらんでるだと」

実質ブレックス准将の情報を待っていて半年近く茨の園にとどまっていた私達に知らせが届く、

「どの様な手段かはわかりませんがバスクのする事ろくでもない、味方さえも関係なく攻撃する外道だからな」

シナプス艦長に同意してサイド1に向けて出港する。

「またあの宙域へ戻る事になるとはな」

コンペイ島(ソロモン)とサイド1とサイド4は同じラグランジュポイントにありコンペイ島の宙域をかすめるように進む、

「敵はマゼラン級1隻、サラミス級6隻、コロンブス級2隻でサイド1への進路をとっております」

マーガレットの情報を聞きながら環境に設置された3Dディスプレイに表示される。

「MSは24機程かな」

シナプス艦長の経験から言う言葉にこちらよりも多いとわかってはいるが緊張する。

「バスクがどうするのかはわからぬがMSを囮にしても成功させようとするだろう」

「警告、予定に無いパトロール艦隊が2つ左右から接近中です」

通常いままでなら連邦軍の親派とAE社の情報でパトロール艦隊の位置は把握していたはずだがフェーベのセンサーに反応を示し360秒後にセンサー範囲にはいると、

「相手にすれば先行するティターンズ艦隊に追いつけません、無視して進めば後背を討たれます」

最大戦速で向かえば追い付くが、

「クイーンとネクストを先行させ強行偵察を行いながら残った我々でパトロール艦隊を攻撃、無力化したのち追撃と援護を行う」

 

クワトロ大尉の提案に同意して先ずは私がネクストに乗り外部クレーンでクイーンとの合体を行っている間にクワトロ大尉とロベルト中尉そしてコーズが出撃し先に接触する左側のパトロール艦隊を迎撃する。

 

「レビル、クイーンででる」

ドッキングが解除され最大加速を始めながらシナプス艦長はフェーベを左に向けハイメガ粒子砲での攻撃にうつった。

「GP01Fbよりデータ受信中、偏差修正」

シナプス艦長にとっても息子とも言っていいレビル将軍の孫はアルビオンをこうまでしてしまったことに最初は戸惑ったが、人員も居ない状況に最大限の行動が出来る状況に改めて驚嘆を隠せない、

 

「援護を開始せよ、ハイメガ粒子砲発射」

アルビオンの頃よりも射程も威力も段違いな武装であり遠距離に近いがMSとの情報リンクが成立しており光の線は1隻のサラミス級の後部に斜めに命中して推進力を奪った事により僚艦が驚きMSを前線に置き去りにして撤退を開始している。

MSはクワトロ大尉とロベルト中尉が見事に頭と腕を破壊して次々と無力化していきコーズのジムキャノンⅡが到着する前に無力化して右のパトロール艦隊へ向かった。

 

「反対側の103パトロール戦隊が壊滅したって。あの高出力なビームを放った付近にはシャトル程の艦影しかいないだと」

慌てたとは言え通常回線でこうも醜態をさらすとは情けなくなるがミッドナイトブルーに塗られたこの塗料のお陰でセンサーにはシャトル程しか写っていないと言うのに驚きながらマーガレットに反転を指示して騒がしいもう一つのパトロール艦隊を狙う、

「とにかくシャトルを確認させろ他に潜んでいるのかもしれない」

対応としては良いがこちらも迎撃をしなければと思っていると、

「シナプス艦長、マーズのハイザックとガザAE及びオッゴでの迎撃を許可していただけませんでしょうか」

マーガレットの丁寧な報告に私は許可を出すと次々と出射し迎撃を整えた。

 

「目標はジム改を12機、4つに別れてこちらへ進行中」

クワトロ大尉達が戻るまで持ちこたえなければならない、

「マーガレット、ハイメガ粒子砲連続発射、牽制射を」

出力を押さえても命中すればサラミス級なら十分に倒せるが、

ティターンズのMSはこちらに一直線に迫るところにハイメガ粒子砲が通過して2機に命中、他は慌てて散開した。

「ミサイル斉射、対空レーザーを」

私の言葉にマーガレットは即座に反応してくれ接近するジム改に向けてレーザーを連射しており避けようとしたところにオッゴの対艦ロケットが一斉射され爆発に巻き込まれハイザックのビームを受けて爆発する。

 

「5機撃墜、Iフィールド展開」

ビームをIフィールドで無力化して展開を部分的に無くして対空レーザーで反撃する。

「クワトロ大尉合流まで60秒」

サラミスからの艦砲射は外れておりハイメガ粒子砲を射戦軸にのせると反撃した。

 

「先行しているティターンズ艦隊は反撃を受けずに30バンチに到着」

サイド1のガーデアン艦隊は出てきておらず排除されたのかと考える。

「先行している艦あり、新造艦アル・ギザと思われます」

コロニーの外壁を狙って艦砲での鎮圧かと思ったが射程に入ってもティターンズ艦隊は砲撃せず周囲を警戒しているだけで私は他のバンチの影から状況の確認をする。

 

「レビル」

マーガレットの呼び掛けと30バンチにMSが取り付き大きなタンクを接合しており何かと聞く、

「推進剤にしては小さすぎますしあれほどの数が必要とは思いません」

地球でなく月に落とそうとしているのかと考えたが否定され、

「これに類似する作戦はジオンのブリティッシュ作戦が当てはまります」

それを聞いた瞬間毛が逆立ち30バンチへ加速をしながら毒ガスのタンクをプロットして通過しながらミサイルを放ち外壁のガラスの部分から中を見るとモヤがかかっておりさらに接近しながら録画をする。

「コロニーの住民を虐殺だって」

望遠で補正をかけた画像には市民が至るところに倒れておりモヤでまた見えなくなっていった。

 

「パトロール艦隊の撤退を確認」

クワトロ大尉のお陰でMSを排除し反転する。

「MSは補給を行え、フェーベは先行しているティターンをクイーンと合流し追撃する」

次々とカタパルトデッキに着艦をして推進剤等を補充していく、

「フルバーニアン、ハイザック、ジムキャノンⅡを優先で行え」

おやっさんの指示に皆急いでパイプや電源ケーブル、通信ケーブルを接続し実弾の補充をしていく、

「ガザAEとオッゴはマーガレットが自動で行う、エラーが出ているところはかまわんユニットごと交換しろ、そこまとめて運べ1秒でも早く送り込めるようにしろ」

パイロットは艦橋に上がると状況の確認を栄養ドリンクを飲みながら行う、

 

「クワトロ大尉ご苦労だった、ティターンズは連邦を吸収し始めたようだな」

「シナプス艦長、ティターンズの勢力は日に日に増していきこのままいけば」

そう言った瞬間画面にモヤがかかった映像が現れる。

「こちらレビル、ティターンズは30バンチに毒ガスを流し込んだ模様」

最初は何をいってるかわからなかったが多数の倒れた人々が映し出されており怒りを覚えた。

 

「バスクめ」

シナプス艦長は拳をシートに叩きつけクワトロ大尉はサングラスの中の鋭い眼光を向ける。

「中の住民は」

「ガスタンクは破壊しましたが中身はすでに、レビルは調査を行い離脱をするので合流地点の設定をと」

ブリティッシュ作戦での毒ガスによる死者は2000万を数え今回もそれと同数以上を殺害したティターンズの恐ろしさを知ることとなる。

「クイーンとの合流ポイントを設定せよ」

シナプス艦長はそう言うと帽子をかぶり直し真っ直ぐ惨状を見続けた。

 

「撤退を開始する」

次々と襲いかかるジム改の攻撃をIフィールドを展開して無力化し加速する。

ネクストのビームライフルで反撃し数機を落としクイーンはビームサーベルで近づいたジム改を真っ二つにしてさらに加速する。

「前方アル・ギザがミラーの影から」

その瞬間マーガレットはネクストのバインダースラスタを使用して斜めに出力を全開にして機体を捻るとミラーごと主砲でこちらを凪ぎ払いに来るのを回避しながら前方のカタパルトデッキに向けてメガビーム砲を発射して底部に命中して爆発する。

その横を機体を捻りながら通過するときにブリッジの中を見るとハゲ頭がこちらを指差し怒鳴っておりそのまま通り抜けて合流地点へと向かった。

 

「クイーンあとは頼む」

ネクストのコックピットを出るとノーマルスーツの腰のスラスターで直接ブリッジのエアーロックに入ると加圧してヘルメットを脱いで中へと入る。

ブリッジは皆集まっているが最初から録画された画面を見ており30バンチの隣接するコロニーの裏に入り抜けながら30バンチに近く、マーガレットと私のの会話がコロニーのモヤのところから緊張が走る。

自分でもさっきのは現実と認められない気持ちがあるが最大望遠で写る人々を見て怒りと悲しみを抑えるために見つめ続けた。

 

「これを直ぐに知らしめることも考えたがこちらには戦力もなくいたずらに民衆が蜂起してもバスクの思惑通りになるだけだと私は思う、先ずは反ティターンズの組織を連邦軍内につくりだしおりおみて知らせ息の根を止めることを優先に作戦を行う」

「シナプス艦長の言う通りだと私も思う、先ずは戦力を整えていくことに同意する」

クワトロ大尉はシナプス艦長に同意するが、

「しかし2000万人ですよ、これがこのまま続けば納得できません」

コーズが反対をするし他のAE出身の仲間はすぐに知らしめて民衆からの支持をと言う、

「今回も結果的に阻止できませんでした。せめて4隻で組む艦隊を持たなければ今後も同じ様な事をあの連中はすると思います。なのでこれはしばらくここだけの事とします」

私は力がなければ何を叫んでも変わらないと言うことを祖父から言われたのを覚えている。

「AEの皆、ブレックス准将を探しだし抵抗組織を早期に行えるように、早期に準備する」

 

メラニー会長にも通信で現状を知らせる。

「情報を頂きましたが間に合わず」

撮影した動画を黙ってみているとメラニー会長は厳しい顔を思わずして、

「ジャミトフこれでは、いや現場の統制が取れてないと言うことか」

「これは現場の暴走と言うことですか」

あの時すれ違ったスキンヘッドの指揮官の顔を思い出しながらメラニー会長に聞く、

「それではもはや軍隊とは言えないじゃないですか」

「そう言うことになる。いずれにせよブレックス准将を早期に見つけてくれ、艦船とMSについては準備を行っている」

「MSですが依頼を受けた試作機の設計を終えたので修正と生産をお願いします」

ジオンの技術を盛り込んだMSを設計を終えて試作機もと思ったが早期に戦力化が必要となったのでデータを渡した。

「無茶をして悲しませるような事をするなよ」

そう言って画面が暗くなり心配をしてくれるメラニーに感謝をしながら新たな補給品の受け取りを行うための座標をもらった。

 

「そうかメラニー会長がよろしくと言うことか」

シナプス艦長はそう言うと帽子深くかぶり補給品の受け取りのためマーガレットに進路の変更を伝える。

「ライアンローズに接岸後いくつかの大型の改造を補給と一緒に行うか」

「クイーンズの運用の効率化や、試作機を製造するラインの再構築を行います」

「改装と言うよりは丸々ユニットを交換と言うことか」

マーガレットがブリッジ上の大型画面にその工程を表示した。

使用してない居住区や弾薬庫や後部甲板デッキ等は生産ラインや資材倉庫や電気高炉等が設置されることになる。

「しかし強襲揚陸艦を返上しなければならないな」

シナプス艦長は珍しく少し笑う、

「AEで建造できたことがよかったと思います」

設計図もあり色々なラインも破損した場合のユニット交換などをしやすいようにしていたため今回の改装も考えている以上にと言うことでラビアンローズには交換するユニットが月から運ばれていた。

 

「コースのそのまま出力停止」

シナプス艦長がマーガレットに言うと目の前には多数の作業アームを伸ばしたラビアンローズがアームを広げて受け入れるのをコーズと頷きながら見続けた。

「作業を開始せよ」

「課長お久しぶりです」

待っていたのは設計課時代の上司であり作業員に命令しながら、

「色々と楽しませてもらってる」

礼を言ってくれこちらも返す。

「マーガレット、ユニットを交換する準備を」

「ケーブル類はバークリーがすでにはずし終わっております」

到着までに皆で行っていたのを終わらせており外装をパージするとアームで次々とユニットを引き出し準備していったものと交換を行う、

「補給を同時に行う、ガザAEとオッゴでコンテナ搬入を頼む」

シナプス艦長が言うとロベルト中尉とコーズそしてマーズが行うためにブリッジを離れた。

 

「向こうに行きます」

シナプス艦長に言うとノーマルスーツを着けて腰につけたスラスターでブリッジ横のエアーロックからラビアンローズへとへと向かうと出迎えてくれる。

「ありがとうございます。ハクセル課長」

「こちらこそ例の件で閑職にまわされるところをあなたが口添えしてくれたから、感謝していますよ」

そう言ってラビアンローズのコントロールルームに向かいながら今回の改装を確認していく、

「私ももう少し若ければあなたについていきたかったですが、無事を祈り続けますよ」

「コーズと何とかがんばります」

そう言って改装終了後に酒を酌み交わしフェーベへと帰還した。

 

「本艦はこれより出港する。最終チェックはいいかな」

シナプス艦長の声にマーガレットは再度システムチェックを行い私もブリッジのコンピューターでコーズと確認を行う、

「問題なし」

「特になし」

「システムオールグリーン、艦長出港準備OKです」

最後にマーガレットが締め括るとシナプス艦長はフェーベを後退させ反転させると茨の園へとコースをとった。

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