閃乱カグラ Ridertime仮面ライダーシノビ! 作:零「ZERO」
飛鳥)ず、随分とお疲れだね
まぁね……てことで短めに前書き終わらせます。
矢を持った俺はそのまま相手を見据える。
ボウガンを右手首に装備し、前髪に隠れた目を冷徹に細め、こちらを睨みながら笑みを浮かべる少女……見つめ合っているだけでもわかる……相手は相当な手練れだ……相手のプレッシャーを肌に強く感じる。俺はすぐにわかった。この少女は刺客……こちらを殺す気で来ている。
少女はそんな俺の考えをよそに斑鳩さんの方に目を向け、口を開く。
「わたくし腹が立っておりますの。お金持ち御用達の高級な野菜が値上がりする分には、なんの不平も御座いませんのよ」
「はぁ?」
少女の言葉に、飛鳥さんは緊張感無く首を傾げるが、少女は構わず続ける。………俺はその言葉に耳を傾ける。
「でも、低価格で庶民の味方のモヤシまで値上がりするなんて、どういう事ですの?」
「モヤシぃ? あの、そんなに物を向けられてそんな事を聞かれても………」
「………わかるっ、すっごいわかる」
「っ!」
緊張感が無い飛鳥さんと違い、斑鳩さんは視線を鋭くする。…対して俺は共感していた。だって、もやしは貧乏人の俺にとっては救世主だしな、もやしとは!俺たち貧乏人の味ka
「貴女<斑鳩>に、尋ねているのですわ」
俺の考えをよそに、少女は斑鳩さんに声をかける。……もしかしてだが…相手の狙いは……斑鳩さん?
「っ………行きますよ。二人とも」
斑鳩さんは飛鳥さんと俺の手を取り、その場を離れようとする。……『外部との接触を禁じる』この命令を守ろうとしてるんだろう……だけど……
「ちょっ……斑鳩さん………!」
「外部の者との接触は禁止です」
「でもあの人たぶん………!」
「……そう簡単には逃してくれそうにないらしいですよ」
俺は、同志(少女)に目を向けながら言う、少女の方は、前髪で顔が隠れていた。
「そうですの……0あくまでもわたくしを無視なさろうと言う気ですのね」
少女は、フッと肩を竦めると、バッと手を上に伸ばした。
「『忍結界』!!」
少女がそう叫ぶと、周囲の風景が黒くなり、緑色の細い草が舞う。
「「「っっ!!」」」
逃す気はない、そう思っていたが……これで相手の正体を確信した……彼女は……敵(蛇女の人間)だと
忍結界を開いた少女の方に俺たちは向き直る
「貴女の目的は?」
斑鳩さんが彼女の目的を聞き出す。
彼女は、冷徹に微笑み口を開いた。
「あえて言うなら、貴女<斑鳩>が財閥のお嬢様だからですわ。」
予想通り、彼女の目的は斑鳩さんか……俺は斑鳩さんの方に目を向ける。
「斑鳩さんが目的!?」
「………どういうことでしょう?」
飛鳥さんが驚いている最中、斑鳩さんは前に出て続けて聞く。
「貴女は、お父様やお母様の愛情を、いっぱい頂いて育ったのでしょうね。………ぬくぬくと、ぬくぬくと、何不自由無く暖かく………!」
フフフフフフ、と薄く笑みを浮かべて近づく少女に、斑鳩さんは俺と飛鳥さんの前に立つ。戦う気なのか斑鳩さん……だが、俺にはわかる……おそらくこの戦い……負け戦だ。
「斑鳩さん!」
「飛鳥さんと神楽くんは下がってください」
「でも……!」
「この方の狙いは、わたくしです。飛鳥さんは神楽くんを守っていてください。この方の相手はわたくしが!」
と、前に出ようとする斑鳩さんの肩を俺は掴む。
「………相手が悪い、ここは撤退した方が……」
俺はそう提案するが
「……わたくしを甘く見ないでください神楽くん、それにいったでしょう、あの方の狙いはわたくしです。それにこうなってる以上、どう撤退しろと?」
と、現状を冷静に分析し、逃げられないと考え、ここは自分が出るのが最適解と俺に説く斑鳩さん……俺は思わず脱出の術のことを言いそうになるが口ごもる。脱出の術は、通常の忍術にはない、所謂シノビのみが使える特殊忍術。このことを明かせば間違いなく俺がシノビであることがバレるので、口籠もるしかなかった。
そう言ってる間に、少女の右手首に装備されたボウガンが光り、大剣の姿に変わると、柄が少女の右手に収まる。
「『忍転身』!!」
それをみるや否や、斑鳩さんも転身をする。
「降りかかる火の粉は、払わねばなりません! 舞い忍びますっ!!」
斑鳩さんが刀を鞘から抜き、構えを取ると、少女と睨み合う。
「………『ラベンダーの爛漫』!」
少女が大剣を振り抜くと、ラベンダーの色の斬撃が、斑鳩さんに襲いかかる
「っ!!」
斑鳩さんは飛燕で防御するが、衝撃波で『忍装束』が少しずつ破れ身を屈める。
「っ!」
「ふんっ!」
見上げた斑鳩さんの上に、少女が大剣を振り下ろすが、斑鳩さんはそれを飛燕で受け止めた。
「斑鳩さん!」
「っ………やはり武が悪い……」
飛鳥さんは俺の隣で斑鳩さんの名を叫ぶ、俺の予想通り、かなり武の悪い戦いになっている。
「蓮太郎くん!」
飛鳥さんは俺に助けに入れないか聞くが
「………ダメだ、ここで変身すれば相手に俺の情報をバラすことになる……ヤミゲドーならまだしも……相手はおそらく別の学校の者…悔しいが……」
拳を握りしめ俺は答える。
「そんなっ……」
飛鳥さんはそう言って斑鳩さんの方に目を向ける。
少女は斑鳩さんから離れると、空中に立つように佇み、斑鳩さんも目を鋭くした。
「なんと言う力………!」
予想以上の力に驚きを隠せない様子の斑鳩さん。
「そんなお上品な攻撃でわたくしに傷を付ける事は出来ませんわ! 『ローズの戦慄』!!」
少女は桃色のオーラを纏いながら、大剣を突き立てるように構えて、斑鳩さんに突っ込んだ
「っ!」
が、斑鳩さんは見事に大剣を受け流し、少女の上空に飛んで、刀を振り下ろした。一瞬斑鳩さんの胸元に小さな光が現れ、刀から斬撃が飛び出した。
「お覚悟!!」
「っ!………『秘伝忍法 ニヴルヘルム』!!」
しかし、なんと少女は斬撃を回避し、大剣を大砲へと変化させて右手に装備し、斑鳩さんに向かって発射した!
ドゴォオオオオオオオオンンッ!!
「キャァアアアアアアアアアアッ!!」
爆炎に呑まれた斑鳩さんの『忍装束』が燃え尽き、下着を着用した肢体を晒して倒れた。
『転身』する忍の願望と性格、理想が具現化される『忍装束』は、物理的・精神的な大ダメージによって、崩壊または解除されてしまう。シノビの強制変身解除と同じだ。
「斑鳩さん!」
飛鳥さんは斑鳩さんに駆け寄る。
「『秘伝忍法』を使う、余裕すら………」
俺は着ていたYシャツを脱いで斑鳩さんに被せ、少女の方に目を向ける。
「……これを……」
「っ、神楽くん……?」
俺は、少女の方に目を向け、睨みつける。
「『善忍』とは、この程度の力ですの?」
「っ!」
襲撃してきた少女の言葉で俺は確信した……相手は悪忍……つまり……
「そう呼ぶからには、やはり『悪忍』の手の者ですね。答えなさい! わたくし達を狙う目的は!?」
毅然と聞く斑鳩さんに、一瞬少女の目に不快な色がよぎったように見えた……なんだ?
「その上からの物言い、ますます気に入りませんわ………!ま、今日のところはご挨拶。精々お高い物でも食べて、束の間の休息をお楽しみ下さいませ」
背を向けて立ち去ろうとするが
「待て!」
俺が呼び止める、相手は俺の方に目を向けるが、その瞬間に
ブンッ!!!
俺は持っていた矢を相手に投げる。その矢は少女の顔のスレスレを通過し、背後を通過する。
「……忘れ物だ、ちゃんと持って帰れよ、もっとももうかなり遠くまで飛んでいったが」
と、宣戦布告のつもりで言った。
「っ………」
相手は一瞬驚いた様子でいたが、すぐに余裕のある笑みを浮かべ
「ご安心ください、矢ならいくらでもありますから」
と言って、少女は背を向け、消えていった、それと同時に結界が消える。
斑鳩さんが『忍転身』を解除すると、元の制服姿に戻る。しかし、その身体にはあの少女との戦闘での傷跡が残って、ヨロヨロと立ち上がる。
「斑鳩さん! 大丈夫ですか?!」
「……大したことはありません。」
と、そんなことを言ってるがひどい傷だ、すぐに手当てをする必要があるだろう、俺はすぐに戻ることを提案しようとした時
「っ!!!ぐっ!!」
突然、右手に激痛が走った。
「!?蓮太郎くん!?どうしたの!?」
飛鳥さんは俺に駆け寄り、俺に声をかける。
俺は右手、矢を掴んだ方の手を見ると、その右手の傷口からどんどん腐り始めていた。
「っ!?これはっ!」
斑鳩さんは俺の右手を見ると、その腐食具合に驚いていた。俺はこの現象に見覚えがある。これは間違いない。闇忍法闇毒だ……この毒を喰らった者の身体は1時間後には身体が腐りはて、死に至ると言う、毒の矢、俺はこれをなんとか受けることなく倒したが……不覚だった……まさか受けることになるとは……
「ぐぁっぁぁぁぁ!!」
俺はあまりの激痛に声をあげる。
「っ!ど、どうしようっ!蓮太郎くん!」
飛鳥さんは慌てて、なんでもいいから何かをしようとするが、何も思い浮かばないらしい。
「落ち着いてください飛鳥さんっ!すぐにみんなの元へ」
と、俺を連れて行こうとするが
「っ!いや、間に合わないっ」
俺は、激痛に耐えながら、左手に忍者刀を持つ
「っ!蓮太郎くんだ何を」
「っ!まさかっ!」
俺が何をしようとしたのか察したのか、斑鳩さんは俺の手を掴み止める
「待ってください!それでは貴方の手が!」
「このままでは俺が死にます!そうなる前に!」
と、刀を振り下ろそうとする。
「ダメ!」
飛鳥さんの声を振り抜き、俺は刀を振り下ろす。しかし
ガキンッ!プスッ
何かが飛んできて、刀を弾き飛ばすと同時に、小さな矢のようなものが俺の腕に刺さる。
「っ!」
一瞬の痛みだったが、しばらくすると、腐りかけていた俺の手はどんどん元の色を取り戻していく……これは……
「っ!戻っていく」
飛鳥さんが呟く。
俺は腕に刺さった矢を引き抜き見る。吹き矢だ……おそらくこの矢には解毒材が塗られてるのだろう……何者かが俺を助けてくれたのか……?
「っ……よかった……よかったぁっ……!!」
と、飛鳥さんは目に涙を浮かべながら俺に抱きつく
びっくりして飛鳥さんを見ると
「うっひっくっうう………」
俺の胸で泣いてる……………そりゃあそうか……目の前で人の腕が切れるのを見てしまうのは怖い……ましてや彼女は学生だ……俺は危うく彼女にトラウマを植え付けるところだった……
「ごめん飛鳥さん………」
俺は優しく飛鳥さんの頭を撫でた。
「………」
斑鳩さんは静かに俺たちを見ていた。………
ビルの屋上にて、1人のオレンジの仮面ライダー……ハッタリは詠の首を締め上げていた。
「ぐっ、い、いきなり何をっ!」
ハッタリは黙って詠の顔に顔を近づけ
「……奴らを倒すのには別に協力してやる…々だが……あの男には手を出すな……もし指一本でも触れてみろ……俺様は貴様らを皆殺しにする……ハッタリじゃねえぞ……おおマジでだ」
怒りの声でそう言うと、相手の首を離し、その場を後にする
「ッケホッケホッ……あの男になんの思い入れがありますのっ」
その声にハッタリは足を止め
「………大事な奴、とだけ言ってやる」
それだけを言ってハッタリはその場を後にする。
ビルから出て、僕は変身を解く
僕、今川勇美は、訳あって、蛇女学院に手を貸している。目的はもちろん、妥当仮面ライダーシノビ……奴は恋のライバル!なのはもちろんだが……この間ともに戦い、光遁の術も容易く会得するほどの力……そして才能……土壇場で逆転する。あいつに勝ちたい……単純にライバルとしてではなく、1人の忍として、戦って勝ちたい……奴は半蔵学院の奴らのところに度々現れると聞いた。だから敵対している蛇女学院の奴らと一緒にいればいずれ奴とも戦えると思った。……奴らは悪忍だが……利用できない訳じゃない……利用してやるさ、どこまでも……だが……
「……僕の幼馴染を……親友を傷つけるようなら容赦はしない……」
その言葉を口出し、僕は家に帰る。
……僕は奴らと協力してても、悪忍になるほど落ちぶれちゃいない……終わったら必ず捕まえるし……何より僕の大切なものを傷つけるなら許しはしない……絶対に
次ノ巻へ
はい、後書き
斑鳩)随分と後半適当な気がしますが……
疲れ果てて考えれなかったと言い訳させてほしい
斑鳩)そこまでして書こうとするあなたの信念には恐れ入りますね…〜
あざっす……ではまた次回
閃乱カグラだと分岐点あるんですがどれがいいですか
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