西暦2022年・・・人類は、存続の危機に直面していた。
今から15年前に突如空が割れそこから・・・大量の空飛ぶ戦艦と
人型機動兵器が世界中に出没して・・・破壊の限りを尽くした。
全世界で数千万人の死者を出した後に『第一次異世界衝突戦』と呼ばれる戦争の後ある二つの兵器が存在した。
一つはハートハイブリットギア。
あらゆる物理法則や原理を無視し、武器の生成や攻撃、防御などあらゆることに
秀でていた兵器であったが一つ難点があった。
それは・・・。
女性しか動かせないという事。
これにより軍部再編の際には未だ年端も行かない少女たちに前線に出すという
一般兵からすれば屈辱ともいえる事が行われた。
本来守るべき子供を最前線に送るなど外道だという人間も確かにそこにいた。
そしてもう一つはハートハイブリットギアによって陽の目を見ることも
出来なくなった新兵器『ゼーガペイン』である。
光装甲(ホロニックローダー)を機体内部に収納され、攻撃の際にはその光により反射、防御が可能となっておりその攻撃は理論上、敵の人型機動兵器を
破壊できるという利点があったのだが光装甲に必要な技術が不足していた事と
軍における早期再編を主としていたためにそのままプロトタイプ3機と幾つかの
予備兵装と新型戦艦を一緒に日本のどこかに封印した。
そして15年経ち最早忘れかけたその時に・・・奴らはやってきたのだ。
『クソがアアアア‼!』
「品川区防衛ライン突破!」
「中野区防衛部隊壊滅!!」
「国立市防衛部隊からの通信が途絶えました!!」
『こちら八王子第9機械科小隊!!敵の数は膨大!!援軍を請う!援軍w』
「敵は一体どれだけ強いんだ!!」
自衛隊3軍の総司令官の一人が机を叩いてそう言うともう一人がこう言った。
「もうここまで行けば後は壊滅だ。ここは全軍撤退を。」
「姫川特務二佐はどうしている!?」
『現在静岡に向かっております。』
「呼び戻せ!それとこれを持って全自衛隊員は退避命令を発令!!
ギガフロートを出向させる!!」
『それでは残っている日本人は!?』
「今は集まっている者たちだけで出向させる!総理は既に退避した!!・・・
命を無駄にするな・・・!!」
『!!・・・・了解。』
総司令官はそう言って通信兵との交信を終えた後に総司令官は全員に向けて
こう言った。
「残念であった。」
「「「・・・・・」」」
「諸君・・・ご苦労であった。」
総司令官の言葉と同時に3軍は一斉に敬礼して部屋を後にした。
そして一人になった総司令官は・・・懐から銃を出して写真を見ながら自らの頭に突き付けて・・・こう言った。
「桜・・・園香・・・済まない・・・!!」
その言葉を最後に・・・銃声と共にその命を散らした。
そしてギガフロートから数キロ離れた町の中。
そこには大勢の人が歩く隙間もない程詰めていた。
「押すな!」
「ちょっと足踏んでるわよ!?」
「こいつは酷いな。」
そう言いながら遠巻きから見ているこの少年の名は『飛騨 傷無』
本来はギガフロートに住んでいるのだが15年前に死んだ父親の墓参りで
本土に来ていたのだ。
そんな中でこの騒ぎなので傷無はどうしようもないなと思ってこう考えていた。
「(仕方ない。ギガフロートにある搬入ブロックから入るか。幸いにも
身分証があるから何とかなるな。)」
そう思っている中で・・・大通りが一瞬で・・・爆発した。
『ウワアアアアアア‼!』
「ウワアアアアアア!!」
その爆発と同時に傷無は吹き飛んでしまい・・・失神した。
そして暫くして・・・目が覚めた。
「う・・・ッグウウウ。」
傷無は自身の体を触りながら異常がないなと確認して大通りに入ると
そこは・・・地獄であった。
体がありえない方向に曲がった死体。
肉塊に成り果てた者。
バラバラになった死体。
体の一部が吹き飛んでもだえ苦しむ人間。
「・・・ウウウ!!」
傷無はその光景を見て危うく吐き掛けそうになった。
すると・・・・声が聞こえた。
「誰か!?・・・誰か来て!!家族が瓦礫の中に!!!」
「!!」
その声を聴いて傷無はその場所に向かうとそこにいたのは・・・。
「大丈夫か・・・・」
傷無はその人間を見て・・・呆然としてしまった。
金色の長い髪
顔は人懐っこそうな表情
服の上からでも分かるくらいのスタイルの良さ
間違いなくアイドルになれそうな少女であった。
「ええと・・・どうした・・・?」
傷無は頭を振りながらそう聞くと少女はこう言った。
「お父さんとお母さんがあのビルの瓦礫の中に!!」
そう言って指さすとそこには・・・倒れたビルの瓦礫の中で薄っすらとだが
人影が見えた。
それを見た傷無は慌てながらも近くにあった鉄パイプで瓦礫をどかそうと
するも・・・ 全く効果なかった。
すると傷無はある事を考えたが傷無はそれを嫌っていた。
だが・・・。
「ああ、もうやけだ!ちょっと耳塞いでいて!?」
「う、うん?」
そう言って少女は耳を塞ぐと傷無は大声で・・・こう言った。
「エロス!!」
そう言うと傷無の体から黒い光が溢れ出て傷無の体に・・・鎧として
纏ってきた。
これがハートハイブリットギアであるが・・・その呼び声ドウヨ?
「うるせえエ!!」
地の分読むな。
そして傷無はどちらかと言えば少し軽いパワードスーツを身に纏って瓦礫に
向かって行った。
「せーのー!!」
傷無はそう言って力の限り瓦礫を持ち上げた。
そしてそれをどけて露わになったのは・・・もっと酷い光景であった。
「お父さん!お母さん!!」
「クラウ・・・シェル・・・・」
母親らしき人間が弱弱しくそう言った。
父親は既に息を引き取っているらしく母親も瓦礫によるものであろう。
鉄柱が腹に突き刺さっていて血が出ていた。
素人目から見ても分かった。
もう・・・長くないことを。
クラウシェルという少女が母親を抱きしめるも母親は弱弱しく
抱きしめながらこう言った。
「クラウ・・・ごめんね・・・」
「もう・・・お母さん・・・」
「イヤだよ・・・絶対に嫌だ!!」
クラウはそう言って泣きながら母親を抱きしめるが母親はクラウに向かって
こう言った。
「生きて・・・・」
「!!」
「生きて・・・幸せ・・・に」
そう言って母親は・・・息を引き取った。
「!!・・・・お母さん!!」
クラウはそう言って泣きながら母親の亡骸に縋るが・・・大きな足音が
聞こえた。
「「!!!!」」
二人はその音を聞いて後ろを見て・・・絶句した。
そこにいたのは・・・青い騎士のような風体をした・・・髑髏の顔をした
兵器であった。
これこそ異世界の人型機動兵器である。
すると傷無がクラウに向かってこう言った。
「逃げろ!!」
そう言うもクラウは・・・母親の亡骸を抱きしめて離れようとはしなかった。
いや・・・出来なかったのだ。
もう・・・死を覚悟する以外に道はなかったのだ。
騎士型の機動兵器が銃を向けると傷無は出来るなら盾にでもなろうと
クラウの前に立ちながらこう思っていた。
「(俺はこんな所で終わるのか?)」
「(何も出来ずに・・・この子も守れないまま・・・俺は死ぬのか?)」
「(・・・力が欲しい)」
「(この子を・・・この子だけでも・・・守れる力が!!)」
『その願いを叶えよう)』
「!!」
傷無はその声を聴いて振り返るとそこにいたのは・・・クラウではなく
白髪の少女であったが・・・人ではなかった。
耳のあたりに羽が生えていたのだ。
すると少女は傷無に向けてこう言った。
『然し貴様がそれを望めば莫大な力の代わりに対価を支払う』
『ソレデモか?』
そう聞くと傷無は有無を言わずにこう答えた。
「ああ!構わない!!」
『契約は成立した。』
『真の名を呼べ』
『その真の名は』
銃口が傷無達目掛け、クラウは目を瞑ると・・・傷無が大声でこう言った。
「レガリア---!!」
その声と同時に傷無の周りに黒いナニカが纏わりつくと同時に何処からともなく鎖が現れてそれに巻き付くと・・・破裂するかのようにそれは現れた。
全身黒の鎧
炎の様な意匠が施されていた。
そしてそれが跳躍すると・・・青い騎士型が銃口をそっちに向けて
攻撃するも・・・効かずにそのまま蹴りを繰り出して・・・破壊した。
「え?」
クラウはそれを見て驚いているとソレハ・・・こう言った。
「大丈夫か?」
「う・・・うん。」
クラウはそう言うとソレハこう続けた。
「後は任せて逃げろ。」
そう言うとソレハそのまま飛翔して・・・敵の航空戦艦を破壊し始めた。
弾幕の雨をものともせずに破壊しつくした。
敵の機動兵器も同じく。
そしてクラウはそこから避難場所に向かうが既にギガフロートは出航していた。
「もうギガフロートは出航したか。」
そう言うとソレ・・・いや、傷無はそう言って解除した。
どうするかなあと思っていると周りには生き残った人たちや逃げ遅れた人たちが近くの自衛隊基地で食事を作っていた。
その中にはクラウもおり傷無はこう呟いた。
「何とかするしかないか。」
そう言うと傷無はその場所に向かった。
そして物語はそれから半年後の・・・・夏になる。
クラウシェル・アスフォード
性格はレガリアに出てくる『ユインシェル・アステリカ』に
『戦翼のシグルドリーヴァ』に出てくる『クラウディア・ブラフォード』の容姿。
人柄がよく親しみやすい少女。
イギリス出身なのだが家族旅行で日本で来た際に『異世界人』がやってきて家族を失った。