魔装学園H✖R(ハートオブレガリア)   作:caose

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 例え何があっても心はいつもそこに


私達は離れない

「『余計なお世話』ってあんにゃろう・・・!!」

 「まあ、いきなり現れて言っちゃう傷無も悪いけど正直な所

『アマテラス』の人達ってなんかこう・・・。」

 「何だ?」

 「うん・・・何だか一人で何かを背負ってるって言うか・・・

重荷持ちって言うかね・・・。」

 傷無とクラウはお互いにそう言いながら・・・ファーストフード店で

ハンバーガーを食べながら話していた。

 周りを見てみると既に傷無とクラウを(特にクラウ)注視していた。

 何せ本国の異世界抵抗軍で然もキルレシオは最高ランク、実力もあるし

傷無の言葉を聞いて奮起する人間が出てきたのだ。

 そしてクラウに対しては『アマテラス』と同等の美少女である事が要因である。

 そんな中で傷無はクラウに向けてこう言った。

 「それじゃあ特訓についてだけど・・・時間設定や教導も考えて

明日姉ちゃんと相談して見るか。」

 「ああ・・・あの人・・・アタラクシアの校長先生だったんだよねえ。」

 「本当・・・こっちが驚いたよ。」

 傷無はそう言いながらポテトを頬張っていた。

 怜悧は司令官であると同時に校長も兼任しておりアタラクシア全般は怜悧が

指揮しているのだ。

 そして傷無とクラウは時間について色々と詰めた後午後の勉強を終えて

教員棟に向かった。

 そして部屋に入って見ると・・・。

 

 

 

 

 

 「「うわあ・・・広いなあ。」」 

 2人揃ってそう言った。

 部屋の中はワンルームマンション並みに広く、ベッドにテレビ、キッチン等

電化製品1式が備わっていた。

 そして傷無とクラウはそれぞれの部屋で・・・同時に荷物を置いて部屋から

出てくると部屋から出たクラウが傷無に向けてこう提案した。

 「ねえ傷無。今日のご飯はここで何か買って作るけど何が良い?」

 そう聞くと傷無はこう答えた。

 「そうだなあ・・・取りあえずは軽いものでいいかもしれないな。」

 「それじゃあ・・・今日はハンバーガーだったからサラダとお魚のムニエルでもしようか?」

 「それだったら米が欲しいなあ・・・買ってくるか。」

 「それだったら一緒に買いに行こうよ。ここら辺の地理も知っておきたいし。」

 クラウの言葉を聞いてそれもそうだなと言ってお互いに買い物に向かうが

それを見た独身連中から見たら・・・こう言う風に見えた。

 男性の場合

 「青春だなあ。」

 「羨ましいぜ!!」

 女性の場合

 「あんな恋愛したい!!」

 「これが持つ者の余裕なのか!!?」

 そう言いながら・・・見るしかなかった。

 因みに怜悧はと言うと・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「弟が彼女見つけて連れてきたんだぞ~~!京!!私にも彼氏が

欲しいぞ~~!!」

 「ああ・・・はいはいはい。」

 酔いどれになってしつこい親友を京は宥めていた(ウザそうにだが)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして食事が終わってベッドに2人は別々の部屋で寝るが・・・

揃いも揃ってこう言った。

 

 

 

 

 「「寝られない。」」

 

 

 

 

 

 そう、戦場で然も寝る時には何時もコックピットの中で2人一緒に寝ているためいきなりベッドで寝る事が出来ないのだ。

 2人は何度も体勢を変えたりして寝ようとするも・・・結局のところ

眠れなかった。

 そして2人は同時に部屋から出ると・・・お互いにその姿を見て

少し笑顔になってこう言った。

 

 

 

 

 「クラウもか?」

 「うん・・・まあね。」

 そう言って2人は夜も更ける校舎の中に入った。

 校舎と教員棟は繋がっているためこの様に入る事が出来るのだ。

 傷無とクラウはお互いにとある教室に入って外を眺めた。

 「綺麗な星空だね。」

 「ああ・・・そうだな。」

 クラウの言葉を聞いて傷無もそうだなと答えた。

 東京にいた時にも見ているんじゃないかと思われるが戦場の真っただ中で

そんなものを見ようとする余裕などなくぐっすりと寝ているのだ。

 だからこそ・・・このような感じで星空を見ることなどなかったのだ。

 そして傷無はギガフロートの向こうにある広大な海を見ていた。

 無論向こうでも見えていたがあそこで見えるものといえば・・・

海上自衛隊の護衛艦と潜水艦と・・・避難民が暮らしている大型船である。

 瓦礫が散乱しており無論中には住んでいる人間もいれば

船で避難してきた人たちがそこでそのまま暮らしているという例があるのだ。

 あの海の向こうでは皆が未だ戦っている。

 そう思うと自分がこんな平和な所で呑気にいて良いのかと

思ってしまっているのだ。

 するとクラウは傷無の考えていることを理解したのかこう言った。

 「信じよう傷無。」

 「クラウ・・・。」

 「皆あそこで戦っている。今日も明日も明後日も・・・何でだか

分かるでしょ?」

 クラウがそう聞くと傷無はこう答えた。

 「俺達の帰りを・・・信じているから。」

 「そう、皆私達が帰ってくるって信じてる。だったら私達も

それに答えなきゃね。」

 クラウの言葉を聞くと傷無は肩の力を抜いてこう言った。

 「ああ・・・そうだな。」

 「そうだよ。」

 それを聞いて傷無は少し気が楽になったと言った瞬間に大きく欠伸を掻いた。

 そして2人は黒板の近くに来てブランケットを敷くとそこで2人は眠りについた。

 お互いに手を繋いで・・・明日に備えるために。

 そして・・・信じている仲間の無事を願って・・・。




 次回は怜悧がある真実を傷無に告げる。
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