傷無達は資源調査機器を起動させると京が通信でこう言った。
『データ受信を確認した。収集には2時間ほどかかるので
その間に島の植物と鉱物のサンプル収集を。完了後、機器を回収して帰還せよ。』
そう言って通信を切られたので傷無はクラウ達に向かってこう言った。
「それじゃあそれぞれ5人いるから・・・そうだなあ。」
傷無がそう言いながら考えていると・・・姫川が割って入った。
「それは私がします!」
そう言うと取敢えずと言って分けた。
南側を傷無、クラウ、ユリシア。
反対側は姫川、千鳥ヶ淵。
このように分けられた。
そして傷無達は南側を散策している中でクラウは海を見てこう言った。
「綺麗な海ねえ。」
「ああ・・・本当だな。」
傷無はその言葉を聞いてそう答えた。
そう言いながらクラウは風にたなびく髪をかき分けているが
その光景はまさに一つの絵画と言っても良い光景だなと思っていた。
そんな中でそれを見ていたユリシアはこう呟いた。
「へえ・・・そう言う関係なのかしらね?」
そう呟くと小さな声でこう言った。
「ま、足手纏いにならなければ別に良いけど。」
そしてサンプルを回収している最中でユリシアは傷無に向けてこう聞いた。
「ねえ、傷無。一つ聞いてもい良いかしら?」
「?」
「今までさあ・・・何機くらい倒したのかしら?」
そう聞いたので傷無はこう返した。
「あんまり数えたことないけど大体・・・500くらいかな?」
「500!?」
傷無の言葉を聞いてユリシアが驚いていると傷無はクラウに向けてこう聞いた。
「そう言えば俺らってどんくらい倒したっけ?」
そう聞くとクラウは少し考えて・・・こう答えた。
「確か・・・空母級7、戦艦級大小合わせて35、敵起動兵器は537だと
思ったけど・・・。」
「だそうだけど・・・どうしたんだよユリシア。そんな顔をして?」
傷無がそう言ってユリシアの顔を見ると当の本人は・・・。
顎を大きく開けてポカーンとしていた。
すると傷無はこう聞いた。
「そういうお前はどれくらいだ?」
そう聞くとユリシアは少し小さな声で・・・こう答えた。
「・・・300。」
「・・・船入れて?」
傷無はそう聞くとユリシアは小さく首を横に振った。
それを聞いてクラウはこう答えた。
「まあ・・・こっちは最前線だししょうがないと思うよ。」
アハハと言ってサンプル回収を再開した。
そして元居た砂浜に戻ると傷無達は機器を回収し、サンプルは千鳥ヶ淵と姫川が持って帰ることとなった。
姫川はサンプルを持ってこう言った。
「じゃあ私達は先に戻りますので。」
そう言うとユリシアがこう言った。
「ええ、でもすぐに追い付いちゃうかもしれないわよお?」
「競争ですか?確かにユリシアさんの最高速度は目を見張るものがありますが
容赦はしませんよ。」
「お前ら何対抗意識燃やしてんだ?」
「アハハ・・・。」
ユリシアと姫川の言葉を聞いて傷無は呆れ口調でそう言うのを聞いて
クラウも乾いた笑い声を上げていた。
「じゃあ、愛音さん。私達も競争ですよ。どちらが先にアタラクシアに
着くのか」
「そんなのハユルが圧倒的に有利じゃない?勝負にならないわ。」
姫川の言葉を聞いて千鳥ヶ淵はそう答えると姫川は褒められたのが
嬉しかったのかどうか分からないが頬を染めながらもじもじと体を捩らせて
こう言った。
「そ、そんなことありませんよ。愛音さんこそ、機動性は素晴らしいじゃ」
「だって、胸部の空気抵抗が段違いだわ。」
「行きますよ!!」
姫川は千鳥ヶ淵の言葉を聞いて鬼の形相で飛び立っていった。
するとそれを聞いた傷無はこう呟いた。
「言っていい事といけないことぐらいあるだろうが・・・。」
はあとため息ついていた。
2人が飛び立って見えなくなるとこっちも続けようと思って機器を
回収している中で『ゼーガペイン』から・・・音声でこう言った。
『衝突面(エントランス)を認識!直ちに攻撃準備されたし‼!』
「「!!」」
傷無とクラウはその音声を聞いて目を見開くとユリシアはどうしたのだと思ってこう聞いた。
「どうしたのう、2人とも?」
ユリシアがそう聞いた次の瞬間に・・・大きな影がユリシアの後ろに
覆い隠す様に広がり・・・・。
「!!クロス」
ユリシアは直感のままにハートハイブリットギアを展開して砲撃した。
すると騎士型の起動兵器の頭部と体に直撃して騎士型はそのまま後ろに
倒れこむとユリシアはある物を見て・・・こう言った。
「衝突面(エントランス)」
後ろの景色がゆらりと揺れて青い海と白い砂浜がまるで歪んだガラス越しで
見ているかのような感じであった。
本来『衝突面(エントランス)』とはある程度の広さを持った陸地に限定して
現れるのだ。
然し何故こんな所にと思っている中で傷無はクラウに向かってこう言った。
「クラウ、俺達は『ゼーガペイン』に!」
「うん!」
2人はそう言って『ゼーガペイン』に向かうが・・・上空から何かが
展開されていた。
すると2人の行くルートに・・・見えない壁の様な出来て2人の行く先を塞いだ。
「くそ!!」
「傷無!これって!!」
「ああ、そうだろうな・・・!!」
傷無とクラウは如何やらこれの正体を何か知っているようであるが2人が
振り向くとそこに映っていたのは・・・・。
「嘘だろ・・・。」
「そんな・・・・」
騎士型が5機、飛行型が8機もいた。
然しユリシアはそれを見て・・・平然とした様子で傷無とクラウに向けて
こう言った。
「2人は下がってて。見せてあげるわ・・・・アメリカ最強の力をね!!」
そう言うとユリシアは自身の武器でもある『攻起動粒子機関
(デイファレンシャル・フレイム)』を展開してこう言った。
「覚悟は良いかしら・・・みーんな撃ち落としちゃうわよお。」
妖艶な笑みを浮かべてそう言った。
そして離れた所である女性がそれを見ると・・・傷無の顔をアップにして映すとこう言った。
「早く見せて・・・・貴方のあの・・・チ・カ・ラ♪」
そしてその後方には・・・巨大な起動兵器が待機されていた。
次回はドラゴン型が登場