それから暫くして今日は学園が休みで生徒たちは全員各々の休日を楽しんでいる中傷無とクラウはと言うと・・・。
「今日はこんなものかな?」
「そうだね。」
そう言いながら『ゼーガペイン』に搭乗してシュミレーションをしていた。
休みであるのだが前線では休みなど0に等しいのでシュミレーションを
していると・・・足元から声が聞こえた。
「ねえさ~~。終わったらさっさと出てきてくれない?整備できないん
だけど~~。」
そう言うのは茶髪の少女、『胡桃沢 桃』で整備科所属である。
傷無とクラウはそれを聞いて渋々とだが機体から降りてキャットウォークで降るとそれとは反対に胡桃沢は上に上がりながらこう聞いた。
「2人はさ、休暇なんだから今日ぐらいゆっくりしたら?」
体が持たないよと聞くが2人はこう答えた。
「いや、寧ろ体を絶え間なく動かした方が気が落ち着くし逆に休むのもな。」
「うん、ちょっと気が引けるんだよねえ。」
そう言うと胡桃沢はこう言った。
「それだったらさ、ギガフロートを散策してみたら?防衛時に何処を守れば
良いのかを把握するのにちょうど良いと思うわよ?」
そう言うと傷無とクラウはこう答えた。
「それなら・・・どうする?」
「行ってみようか?」
そう言って2人は歩いて行くのを見て胡桃沢はこう呟いた。
「はあ~~。良いな、ああいう風に男子と一緒でさ」
そう言いながら胡桃沢は『ゼーガペイン』を見ると・・・足元を頬で摩りながらこう言った
「けど私の彼氏は君だけだよ『ゼ―ちゃん』♡」
・・・この娘、気に入った武器に渾名をつけているという・・・変な趣向を
持っていた。
そして2人がまず向かったのは・・・京都エリア
そこでは数多なる京都の名所や旧跡等が凝縮されている中でクラウは
店のウインドウを見て・・・足を止めていた。
「どうしたクラウ?」
傷無はどうしたんだと聞いてそこに向かうとそこは・・・着物屋であった。
「・・・綺麗・・・。」
そう言いながら眺めていると傷無はこう言った。
「・・・着てみるか?」
「ええ?」
クラウはそれを聞いてポカンとしていると傷無に連れられて中に入っていった。
そして暫くして・・・。
「イヤあ、ええ素材ですから着こなしがいがありますわ。」
店の店主がそう言ってクラウを前に出した。
そこにいたのは・・・腰に迄届くほどの髪を纏め上げ、青い着物と黒の帯、
着物には恐らく鶯であろう鳥の様な模様が施されていた。
「に・・・似合う?」
クラウはその格好でびくびくと震えていると傷無はポカンとしながらも・・・
こう答えた。
「ああ・・・綺麗すぎて言葉が出なかった。」
「///////」
傷無の言葉を聞いてクラウは顔を真っ赤にしていると店主がこう言った。
「その着物、お金は要らないですから貰っといてくれやす?」
そう言うと傷無は目を見開いて驚きながらこう言った。
「えええ!けどこれって高いんじゃ」
そう言うと店主はこう答えた。
「構いはしまへん。こないに別嬪さんが着てくれるなら服も嬉しかようですし
それに」
そう言うと店主は傷無とクラウを見てこう答えた。
「アンタら抵抗軍の人でっしゃろ?」
「「!!」」
それを聞いて驚いていると店主はこう続けた。
「お国の為に頑張っているお人たちにお金などいりまへん。」
そう言うと店主は・・・深々と頭を下げてこう言った。
「今まで私らの国を守ってくれて・・・ありがとうございます。」
「「・・・・・」」
それを聞いて傷無とクラウは無言になっていると店主は名刺を差し出して
こう言った。
「それは京都でのうちの店の住所があります。落ち着きましたら
またご利用してやす。」
店主はそう言って出ていく傷無達に向けてこう言った。
「また来てやす・・・生きてこその人生どすから。」
そう言って店主は2人が立ち去るまで手を振ってくれた。
「良い人だったな。」
「そうだね。」
傷無とクラウはそう言って次のギガフロートに向かう中こう思っていた。
「『逃げ武者』って呼んでる奴もいるけどこう言う人たちもいるんだな。」
「うん。」
2人はそのまま他のギガフロートに向かった。
沖縄では必要な生活用品の補充とスイーツを食べ。
神奈川では大仏殿の裏側にある避難所のチェック。
北海道ではクラウは馬に乗って楽しんでいた。
大阪では食事しつつ裏町にいるお爺さんたちと将棋をした。
「結構充実したな。」
「確かにね。」
2人はそう言って書かれている避難所の場所や武器、兵器の保管所などを
チェックしつつ今日出会った人たちを思い出していた。
皆傷無達の雰囲気が違う事を察したこともあり抵抗軍である事を看破すると
こう言ってくれたのだ。
『『『『国の為に戦ってくれてありがとう。』』』』
そう言ってくれたのだ。
あの人たちも断腸の思いで国を離れざる負えなかったのだ。
そう思うとどうしようもない気持であるのだ。
そして傷無はクラウに向けてこう言った。
「絶対取り戻そうぜ。」
「うん、皆の為に」
そう言ってお互い夕日の空を電車越しで眺めていた。
然し彼らは知らなかった。
これまでの中で最悪の状況が待っていることに。
次回・・・厄祭来る。