魔装学園H✖R(ハートオブレガリア)   作:caose

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 やっとここまで来たなあ。


祭りじゃあああああ!!

 その日の夜。

 ギガフロート日本で色とりどりの花火が空を照らした。

 各地域では道路一杯に人が溢れ返って飲めや歌えや騒げやの大宴会。

 まるで縁日の様な浮かれ具合であるがそれは当たり前である。

 何せ・・・人類が初めて異世界軍の艦隊に対して・・・損害0で勝てたのだから。

 全体的に見れば小さな勝利であるが人類側からすれば大きな勝利なのだ。

 そして傷無達はと言うと・・・・。

 

 

 

 

 

 

 「いやあ、まさか弟さんがあの『黒の解放者』だとは。」

 「覚えが良いでございましょう。」

 「これで我らギガフロート日本も安泰ですなあ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あのう、傷無さん!サインください!!」

 「私と写真撮ってください!!」

 「あの、お付き合いとかできますか?」

 「いや、その・・・ええと。」

 

 

 

 

 

 

 

 「クラウさん、お食事はいかがで?」

 「クラウさん、俺と一曲踊っては?」

 「その着物凄く綺麗ですね。」

 「アハハ・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 現在講堂では怜悧は有力政治家と、傷無とクラウは生徒たちや子供たちに

詰め寄られていた。

 そんな傷無の胸元には・・・5つのメダルらしきものが胸に付けられていた。

 そう、これは・・・政府から与えられた勲章。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「千狩り勲章」と言う新しい勲章である。

 これは異世界軍の兵器をその勲章の名の如く千機撃墜した者にのみ

与えるものとするという勲章である。

 これは「御子神 仙波」が急遽作った勲章である。

 これにより自身の安泰だけでなく国威発揚を目的として作られているのだ。

 そんな状況を・・・「アマテラス」の面々はため息交じりで見ていた。

 

 

 

 

 

 「凄いわねえ、ここまで傷無って人気なのねえ。」

 「仕方がありません。片や英雄、片や戦果を挙げていないんですから。」

 「それにしてもここ迄露骨かしら」

 ユリシア、姫川、千鳥ヶ淵はそう言った。

 何せ艦隊を半数以上撃沈させた傷無に対しては最早何も言う事が

出来ないからだ。

 無論自分たちにも声がかかるが傷無達に比べれば無いに等しいのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの戦闘の後ギガフロート日本の上で傷無が降りてきてレガリアを解除すると

先ずはクラウが傷無に近づいて・・・・

 「お帰り。」

 「ああ、只今。」

 お互いにそう言いながら笑った後に・・・歓喜の雄たけびを上げて傷無と

クラウに対して胴上げを行ったのだ。

 その後に傷無が「黒の解放者」である事、5000以上もの異世界軍の兵器を

倒したことを発表して各ギガフロートにおいても祝電と同時に傷無に対して

勧誘する口調をする人たちがいる程であったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてパーティーが終盤となった時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふー、疲れた。」 

 「お疲れ様。」 

 傷無はクラウに膝枕してもらいながら学校の屋上で寝転がっていた。

 何せあれからと言う物傷無に対してはお見合い話が出たほどなのだから。

 そんなの断りたいと思いながらも取敢えずは写真だけは貰ってしまい、

どうしようかと思っている中でクラウは傷無に向けて・・・ある事を聞いた。

 

 

 

 

 

 「ねえ、傷無。」

 「ああ・・・言いたいことは分かってる。」 

 「あの人たちがいたの?」

 「ああ・・・アルディアがな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 前話の終わりらへん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「これは参ったわね、ここ迄やられちゃうと・・・****に怒られちゃうわね。」

 そう言うとアルディアは手を振りかざすと・・・艦隊が回れ右して・・・

撤退していった。

 それを見た傷無はこう聞いた。

 「何だこれは?」

 そう聞くとアルディアはこう答えた。

 「何って逃げるのよ。貴方相手でこれだけで挑んだ罰かしらね?

今度はちゃんとした所で戦うから。」

 じゃあねえと言ってその場から去っていったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「この事お姉さんには?」

 「報告したけどこれは極秘事項って事で外部に喋るのは禁止って言ってたけど

まあ正しいわな。」

 そう言うと傷無は天井に手を差し伸ばすと・・・こう呟いた。

 

 

 

 

 

 「相手が人間相手だなんてこっちも未だ信じられねえよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それで京。何か収穫があったか?」

 「収穫は上々ね。後はこいつらの技術体系が分かればね。」

 そう言いながら京は・・・灰色になった戦艦や空母の破片と魔導兵器の

残骸の山を見ていた。

 本来ならば光となって消えるはずなのに何故か傷無が攻撃した奴だけはこうして残っている。

 いったい何が原因なのか分からないが寧ろこれは僥倖である。

 これまで明らかに出来なかった魔導兵器の仕組みが分かるとだけあって

今でも技術科の人達は解析に勤しんでいた。

 「それにしても傷無君が倒した物だけこうやって現存できるのもあのレガリアが原因だとすれば矢張りもっと研究したいわ。」

 京はそう言いながらレガリア化した傷無の戦闘データを見てそして・・・

アルディアの映像を見ると京は怜悧に向けてこう言った。

 「情報統制はちゃんとしているけど良いの?何時かバレるわよ。」

 そう言うと怜悧はこう答えた。

 「馬鹿者、こんなことがばれて戦えなくなったら目も当てられんわ。」

 そう言うと怜悧はこう続けた。

 「世の中・・・知らないほうが良い事もある物だ。」

 そう言って立ち去って行く怜悧を見て京はこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「確かに、時には真実に蓋をしなければならないときもあるわね。」

 そう言って京は解析を再開した。

 この先未だ・・・戦いが続くのだから。




 これにて第1巻は終了とする。
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