一方の傷無とクラウ、姫川達はグアムの町中にある観光客向けの目抜き通りと言う所にいるのだが・・・いや、所であった場所であった。
何せそこは・・・瓦礫の山と化していたからだ。
「酷い・・・」
「傷無・・・多分」
「ああ、クラウ。こいつはもう・・・。」
ここは昨日に映像で調べた際には高級ブランド品を扱う店舗が
数多くあったのだが・・・全てが壊されていた。
未だ立っているビルも傾いていたり焼き焦げた跡が残っていた。
比較的損傷が少ないビルの方を見てみるとどれも壊されており商品は
全くと言っていい程残っていなかった。
「・・・クラウ、そっちの方はどうだ?」
そう聞くとクラウはこう答えた。
「こっちも同じ。本とかブランド品とか服とかも兎に角全部無い。」
それを聞いてやっぱりと思っていると姫川は2人に向けてこう言った。
「それではこのまま捜索してみましょう。何か、異世界軍に関する情報があるかもしれませんし。」
そう言って姫川は先日進んでいくのを見て傷無はこう呟いた。
「リーダーって俺だろ?」
そう言いながら周りを見ていた。
舗装は魔導兵器が進軍した影響で砕かれており陥没していた。
そしてさらに進んでいくと折れて倒壊したビルが行く手を塞いでいた。
傷無達はビルの残骸を迂回して道路の先を見るとそこにいたのは・・・。
「・・・野良犬か。」
そう言いながら恐らくは飼い犬だったのが野犬化したのであろう、
首輪が付いていた。
傷無達を見て野良犬は何かを察したのか近づくと傷無を見て・・・
その手に目掛けて頭を擦り始めたのだ。
まるで・・・撫でて欲しいと言わんばかりに。
く~~~ん。
犬がそう鳴くので傷無はよしよしと言いながら顔の下にある首元を撫でていた。
「可哀そうに・・・。」
姫川はそれを見てそう言った。
もしかしたらまだ帰ってこない飼い主を思ってい待っているかもしれないと
思ってしまうからだ。
そして傷無はじゃあなと言ってその野良犬を別れると・・・
犬が付いてきたのだ。
「お、おい。」
傷無は犬に向かって離れるように言うが犬はついて行きたいと言わんばかりに
傷無の周りをグルグルと周り乍ら付いてきたのだ。
そしてクラウはそれを見て犬に向けてこう聞いた。
「ねえ、一緒に来たいの?」
そう聞くと犬はく~~~んと鳴くとクラウは撫でながらこう言った。
「じゃあちょっとだけだよって・・・くすぐったいよ~~。」
犬はクラウの顔をペロペロと舐め始めたのだ。
それを見て傷無はホッとしたような表情をしてその・・・白い犬と一緒に
向かって行った。
「ここにいた住人や旅行者は何処へ行ってしまったんでしょう?」
姫川はそう言いながら辺りを見回していると傷無はこう答えた。
「俺らの時は下水道や地下トンネルとか地下鉄を使って取敢えず安全な所を
目指していたな。」
そう言いながらしばらく進んでいると・・・ビルが崩壊したのであろう。
コンクリートの鉄骨や壁が巨木のように屹立していた。
3人はそうして潜り抜けるとその先に会ったのは・・・・・。
見渡す限りの瓦礫の中でビクトリア調の椅子に優雅に腰を掛けて紅茶を
飲んでいる・・・アルディアの姿があった。
「「!!!」」
傷無とクラウはそれを見て目を見開き、犬の方は唸り声を上げて構えていた。
然し彼女を知らない姫川は彼女を見て出てきてこう言った。
「生き残りですか!?」
そして姫川は笑顔でこう言った。
「もう大丈夫ですから、安心してください。我々はギガフロート日本から
来ました。」
「おま!こんな状況で!?」
傷無は姫川の行動を見て呆れながら慌てていた。
何せ異世界軍がいた場所で幾ら姿がないからってこんな戦場のど真ん中で
アフタヌーンティーを飲んでいる奴が生き残りなわけないだろうが思っていても
可笑しくは無かろう。
それをみてアルディアは傷無とクラウを見て・・・艶やかな声でこう言った。
「あら・・・・あらあらあらあららあ。」
そしてアルディアはこう呟いた。
「ネロスはともかくとして・・・またあなたと会えるなんてこれは最早偶然じゃ済まないようですね。」
それを聞くと姫川はこう聞いた。
「もしかして、米軍のハートハイブリットギアチームの方ですか?
でしたら何かの作戦でこちらに??」
「お前未だそれを!?」
傷無はそれを聞いて呆れを通り越してもう何言って良いのか
分からなくなりそうだと頭をガシガシと掻いていると・・・アルディアは
こう呟いた。
「ゼエル」
そう言うと体から・・・緑色の粒子が溢れ上がってそれが・・・
装甲となって体を覆った。
「ハートハイブリットギア」
姫川はそれを見てそう呟くと姫川は『ブレイド』を構えてこう言った。
「貴方は何処の国ですか?何処のハートハイブリットギアですか!!」
そう聞くとアルディアはこう答えた。
「『バトランティス帝国』」
「『バトランティス帝国』!そんなの聞いたことが」
「いや、真実だ。姫川」
「飛騨君!?」
傷無の言葉を聞いて姫川は何を言っているんだと思うと傷無は・・・重い口調でこう答えた。
「こいつらは・・・・・。」
「エントランスの向こう側からやってきた異世界人だ」
次回は・・・戦闘かな?