「クラウ・・・?」
「嘘・・・」
ユリシアと千鳥ヶ淵はクラウの行動を見て驚いた。
訓練においてクラウは何時も参加者たちを労うだけではなく優しく介抱してくれる優しい存在であったのだがそんな人間がまさか引っ叩くとは
思いもよらなかったのだがクラウは姫川に向けてこう続けた。
「貴方に傷無がどれだけ悔しくて・・・辛い思いをずっとしていたに
何で気が付いてあげれないんですか!!」
「失った事、傷無はこれまでもたくさんの人達を救うために歯を食い縛って戦ってそれでも守れなかった人たちがいた!」
「それでも傷無は今を生きる人たちを守るために傷だらけになってでも
戦って・・・傷ついて・・・這いつくばってました。」
「虚脱感、そんなもの私達は・・・東京にいる人たちは
それを吐いて捨てる程味わいましたよ!!」
「私だって力があればどれだけ救えたのかって思った事など何百回も
ありましたよ!けど・・・それでも私達は生きて戦うしかなかったんです!!」
「東京だけじゃない!他の国でも多くの人達が今でも戦っています!」
「今を生きる人たちの為に・・・死んで逝った人たちが安らかに眠れるように・・後に続く未来を創る子供たちに・・・希望を与えるために!!」
「これまで傷無はそうやって傷ついて戦っていました!!その思いを・・・
分かったかのように言わないで下さい!!」
「・・・・・」
それを聞いて姫川は顔を俯かせると傷無は姫川に向けてこう言った。
「姫川、お前の魔導兵器に対する戦闘の一切合切の権限を剥奪する。」
「!!」
「それと、お前のハイブリットカウントが5%であるため戦闘参加は無しだ。」
「それでは誰が戦うんですか!?ハートハイブリットギアチームは殆ど全員が
戦えないんですよ!!」
姫川はそう反論した。
事実、「アマテラス」のメンバー全員の内ユリシアは19%、千鳥ヶ淵は10%、
姫川は5%。
唯一戦えるのは傷無だけとなるのだが傷無はこう答えた。
「俺が『ゼーガペイン』で戦う。ここのレギオン隊の小隊分借りても良いか?」
傷無はレイン・ミューゼルに向けてそう聞くとレイン・ミューゼルは
こう答えた。
「小隊どころか全部使ってやってくれ!あれと戦ったことのあるお前の指揮なら他の奴よりか生存率はありそうだからな。」
そう言うと傷無は全員に向けてこう言った。
「皆聞いてくれ!俺はあいつを倒さなければならない!!
ハートハイブリットギアチームが使えない以上、俺達が戦う羽目になるが頼む・・皆の命を暫くの間俺に貸してくれないか!?」
頼むといって頭を下げるとクラウもこう言った。
「私からもお願いします!!」
そう言って頭を下げると・・・暫くして全員こう答えた。
「当たり前だろ!」
「俺達は経験者であるお前と一緒に戦えるんだ!怖いものなんてないさ!!」
「それに何時までも子供にばっか戦わせちゃア大人の威厳も無くなるってな!」
「ちげえねえ!!」
ハハハと笑っていると隊長格らしい髭を生やした男性が前に出てこう言った。
「それじゃあ隊長・・・作戦は如何ほどに?」
そう言うと傷無はこう言った。
「それじゃあ作戦会議と行くが内容は・・・。」
そしてその作戦会議は明け方まで続いた。
そして次の日。
その日は快晴であった。
そんな中で地下基地では既に『ゼーガペイン』を中心に攻撃態勢を整えていた。
全機の戦闘配備が終えると傷無は通信でこう言った。
『全員、準備は良いな?』
『俺達がこれから戦う場所は死地だ、隣の奴が死ぬことなんて
覚悟していると思うがもう一度言う。』
『例え何があっても敵から目を背けるな!味方が死んでも前だけを見ろ!!
例えそれが友人であってもだ!!!』
良いなと言うと全員がこう答えた。
『おオオォォォォおおおお!!!!!』
そう言うと傷無はこう言った。
「全機・・・出撃!!」
そう言って戦士たちは・・・戦場に旅立った。
戦士たちよ・・・戦いの時だ。